Amazon、本日深夜までプライムデー開催中――Echoなど独自デバイス大バーゲン

Amazonは今日(米国時間7/16)のPrime Dayセールの公式スタート〔日本ではすでに開催中〕よりも早く独自プロダクトのセールを開始した。Alexa搭載のデバイス、Echo、Fire TV、Fireタブレットのようなデバイス、Cloud Camや最近買収した、Ring Video Doorbellなどハウスセキュリティー関係の製品も大幅割引されている。

Amazonが発表したPrime Dayセールのリストによれば、対象品目はAmazon製品の他にサードパーティーのプロダクトも幅広く含まれている。

今年のPrime Dayは品目、開催時間とも過去最大と予告されている。これまでの24時間が36時間に延長され、Pirme会員がアメリカ以外の世界に拡大するにつれ、選べる品目も100万種類以上となった。Amazonによれば2年前にスタートしたときの品目はわずか10万だったという。

Amazon独自製品のPrime Day価格はたとえば次のとおりだ。

  • 割引$20、 Fire TV Stick/Alexa音声認識リモコン セール価格 $19.99
  • 割引$110、Toshiba 50-inch 4K Ultra HD Fire TV Edition セール価格 $289.99
  • 割引$30 、Echo Spot セール価格 $99.99
  • 割引$30、Echo (Second Generation), セール価格 $69.99
  • 割引$20、Echo Dot Kids Edition, セール価格 $59.99
  • 割引$100、Echo Look, セール価格 $99.99
  • 割引$60、Amazon Cloud Cam, セール価格 $59.99
  • 割引$75、Ring Video Doorbell Pro セール価格 $174
  • 割引$30、Fire HD8 tablet with Alexa セール価格 $49.99
  • 割引$30、Fire HD 8タブレットShow Mode充電ドック、バンドル bundle セール価格 $79.99
  • Amazon Prime Rewards Visa CardまたはAmazon Prime Store Cardを利用してEcho、Fire
    TV、Kindleなど一定のAmazon製品を購入する場合さらに10%割引。
  • 一部のEchoデバイスを購入したPrime会員はAmazon Music Unlimitedが6ヶ月間無料

AmazonはPrime Dayに独自製品を大幅ディスカウントしてくるのでお買い得なチャンスだというのは間違いない。たとえば、Fire TV Stickの通常最安値は24.99ドルだったが、セールでは19.99ドルだ。 Fire TV ペンダントも 10ドルの割引(過去最大の値下げ)だ。最新のFire TV Cubeも119.99ドルから89.99に値下げされた。Cloud Camとバンドルで買えば90ドル以上の節約となる。

ちょっと不思議なことに上のリストにはEcho Dotがないが、もちろんセールス対象だ。このミニEchoスピーカーは昨年のPrime Dayのベストセラーだった。Amazonは今年もDotで歴史を再現しようと狙っている。昨年のPirme Dayでは34.99ドルだったが、今年は29.99ドルだ。今年のPrime Dayセールな中でも目玉のひとつだろう。

ディスプレイ付のEcho、Echo Showは通常価格229.99ドルが129.99ドルに値下げされる。スマートホーム入門篇にぴったりのEcho PlusとPhilips Hue Bulbのパックは99.99ドル(Echo Plusは69.99ドルの通常のEchoより高価だが、スマートホーム用のハブがビルトインされており、別途購入する必要がない)。

アメリカでのU.S. Prime Dayセール種目の完全版はこちら

エレクトロニクス製品、ゲーム製品などに興味がある読者の場合、各種スマートTV、スマートホーム製品と共に、Bose、Sony、Sennheiser、Nuraのヘッドフォン、3Dプリンター、ゲーム用ノート、デスクトップなどはチェックしてみる価値がある。

Prime会員はウェブサイト、アプリどちらからでもPrime Dayのショッピングが可能だ。 また隠れたびっくりのイースターエッグ式バーゲンも企画されている。

〔日本版〕こちらは日本のAmazonのPrime Day特選セール会場。本日(7/17)、深夜23:59まで開催中。記事中に紹介されていた製品の多くが日本でもセール対象となっているもよう。

  • 割引1500円、 Fire TV Stick/Alexa音声認識リモコン セール価格3480円
  • 割引2500円、Fire TV 4K HDR (ペンダント)/Alexa音声認識リモコンセール価格6480円
  • 割引3000円、Echo Dot、 セール価格2980円
  • 割引4000円、Echo(スピーカー)、 セール価格7980円
  • 割引3500円、Fire HD8タブレット セール価格5480円
  • 割引6514円、Echo Dot/Philips Hueランプ セール価格9433円

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonプライムデー、7月16日正午にスタート――例年に増して強力、時間も延長、ジャンルも拡大

Amazonの例年のイベント、Prime Day〔日本のプライムデー〕は、過去最大規模となり今月16日にスタートする。太平洋時間では12PM、東部時間3PMスタートだ〔日本では12PMから〕。 対象品目は数百万種類になるという。またこれまでの30時間がさらに延長され、36時間にわたって開催される。「Prime Day 2018は時間も過去最長になり、新しいジャンルも開拓される」とAmazonでは述べている。

Prime Dayはアメリカ、イギリス、スペイン、メキシコ、日本、イタリー、ドイツ、フランス、中国、カナダ、ベルギー、オーストリアなどの国々で実施されるほか、今年は新たにオーストラリア、シンガポール、オランダ、ルクセンブルクが加わった。

これまでと同様、Amazonでは家電、アパレルはもちろん、スマートテレビ、スマートホーム、キッチン、生鮮食品、おもちゃ、家具から学用品、その他日常生活の必需品などありとあらゆるカテゴリーを網羅している。

当然だがAmazonはPrime Dayで自社製品の売り込みに力をいれており、すでにその一部を先行セールで販売している。Amazonによれば、Echo、Fire TV、Fireタブレットは「過去最安」となるという〔「ほしい物リスト」に追加しておけばセール開始時に通知を受けられる〕。

今年のPrime Dayの品揃えが拡大された原因の一つはAmazonがさらに多数のハードウェアブランドを所有するようになったことだ。たとえば、スマートドアホンのRing を今年買収している。、スマートカメラとスマートドアホンのBlink買収 は昨年12月だった。 Amazonでは自社製のEcho DotやAmazon Cloud Camと並んでこうしたメーカーのスマート・ホームセキュリティシステム販売する。

またこうしたセキュリティーデバイスに加えて〔アメリカでは〕傘下のWhole Foodsスーパーマーケットから生鮮食品も販売される。

何百種類ものアイテムでプライム会員は通常の割引に加えて10%のプライムデー・ディスカウント〔ポイント還元〕を受けることができる。また一部のブランドではPrime
Dayを期に新製品や新しいコンテンツの販売を予定している。また多数の商品についてすでに先行セールを開始している。

AmazonではPrime Day開始後、スポットセール製品を50%増やすという。また専用アプリを使えば、 セールのお知らせを受け取ることができる。【略】

Prime Dayはもともと年会費を支払うPrime会員の契約を増やすために始められたイベントだが、今では1億人ものメンバーを持つようなった。しかも品揃えがいちばん豊富なため、ブラックフライデーセールやサイバーマンデーセールを上回り、今やAmazon最大のセールだ。たとえばPrime
Day 2017は前年の6割アップでAmazon史上最大の売上を記録している。

今年は昨年に倍加する努力を注いだイベントになっており、各種のデバイス、〔アメリカでは〕Whole Foodsの食品まで幅広く揃えているという。今年もAmazon最大のセールスイベントになるとみられていてる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ソーシャルメディアでの評価は散々(?)だったAmazonプライムデー

amazonprimeday

利用者からの不満の声はあったものの、Amazonのプライムデーは膨大な売上を記録した。ブラックフライデーやサイバーマンデーなどを含む感謝祭後のセールス期間をライバルと想定し、それに匹敵する大量売上デーを作ろうとする目論見は見事成功したわけだ。

Amazonによるとプライムデーの売上は、プライム会員限定のセールスであったにも関わらず、ブラックフライデーの売上を超えたのだとのこと。ただし、ソーシャルネットワーク上での盛り上がりを獲得することはできなかったようだ。Twitter上で不満の投稿を目にした方も多いことだろう。

ソーシャルメディアの記事をみてみると、割引率や商品バリエーションなどについて不満を感じた人が多かった模様だ。また、Amazon製品(Kindleやタブレットなど)を期待していた人は、在庫数の少なさにがっかりした人が多かった様子だ。

販売数量をみると、Amazonデバイスが非常に多かったようだ。たとえばAmazon Echoスピーカーは数千台を売上、またFire TV Sticksは1時間のうちに何万台も売り上げたらしい。しかし在庫が出払ったあと、商品の補充は行われなかった。利用者は無益にキャンセルリストに登録することになってしまったのだ。

このAmazonプライムデーについて、ブログ、Twitter、Instagram、WordPress、Reddit、Foursquareなどのソーシャルネットワーク上でのメンションについて調査したAdobeによれば、ブラックフライデーと比してソーシャルネットワーク上での盛り上がりには欠けていたとのこと。プライムデー開始から10時間程度の間に、ソーシャルネットワーク上でのメンションは9万件ほどであったとのこと。しかし2014年のブラックフライデーについていえば(同じ時間幅で)20倍(160万)のメンションがあったとのことだ。

アメリカ国内からの発言をみると、50%が否定的な評価を下していたとのこと(#PrimeDayFailなどというハッシュタグも登場した)。主な原因は目玉商品の不在によるものだ。目立った商品はソックスやマイクロファイバー・タオル、ないしアダム・サンドラーの映画などで、魅力に欠けると評価した人も多い。評価の割合をまとめておくと「Sadness」が50%、「Joy」が23%、「Admiration」が19%で「Surprise」が8%となっている。

Adobe以外にもプライムデーに関するソーシャルの動向を取りまとめてみたところがある。たとえばAdWeekはAmobee Brand Intelligenceの調査を掲載している。それによるとプライムデー開催日の13時(東部標準時)段階で、分析した11万2581件のツイートのうち肯定的な評価は23%しかなかく、12%がネガティブ(65%は中立的なものであったとのこと)であったそうだ。プライムデー前日についてみると、Amazonについての投稿は22%が肯定的で大差ないものながら、ネガティブな投稿は7%だけなのだそうだ。ネガティブツイートが241%になったと評価している。

ただし、ネガティブなツイートが多くあったにもかかわらず、売上を大いに伸びることとなった。言ってみれば「悪評も宣伝のうち」(no such thing as bad publicity)を体現したことになるわけだ。

たとえばAdobeのシニアアナリストであるJoe Martinの指摘によれば、Experianのデータによると、Amazonへのリファラルトラフィックの15.2%をソーシャルネットワークからのものが占めることになったのだそうだ。1週間前の水曜日は11.3%だったので、35%伸びたことになる(ニュースサイトやメディアサイトからのものは6.7%で、こちらは前の週から4.3%の伸びとなっている)。

つまり、Twitter上での評判は良くなかったものの、いずれにせよ顧客を引き寄せる役にはたったということだ。リンクを辿ってAmazonを訪問した人には、実際に買い物をした人も多い。Amazonからはプライムデーにおける販売額などについてのレポートが出ているが、ネット上に流れた悪評についての言及はない。

Twitter上で「こんなものいらない」などとも言われた製品(マイクロファイバータオルなど)の販売数が多くなっているという現象が見られるのは、なかなか興味深い(マイクロファイバータオルは1万枚を売り上げた。また、やはりTwitter上で「Amazonのセールスでこれはなあ」などとも言われていたラバーメイドの食品保存容器セットは2万8000セットも売り上げている)。

もちろん宣伝になればなんでも良いわけでもない。たとえばAltimeter GroupのアナリストであるOmar AkhtarはInternet Retailer’s wrap-upの記事で「このような否定的な評価が出てくることはAmazonにとってけっして良いことではありません」と述べている。ブラックフライデーなどのショッピングイベントは消費者に満足感をもたらすものであり、Amazonはそうした満足感を顧客に提供することに失敗してしまったと述べている。

繰り返しになるが、このプライムデーは年会費99ドルのプライム会員限定のセールスだ(訳注:日本とアメリカではプライム会員向けサービスの内容が異なります)。既に会員になっている人向けのものなので、少々悪評があったとしても気にすることはないとAmazonが考えているとするなら、それは大きな間違いだ。プライムデーについて悪い評判も多かったことや、改善可能性についても真摯に判断していく必要があるように思う。

さらに、プライムデー開催の目的は商品を売ることだけでなく、プライム会員を増やすということでもあったはずだ。それであればなおさらのこと、利用者の評価に耳を傾ける必要がある。

プライムデーの開催で売上が伸びたとしても、そこで生じた不信感がAmazonに対する悪感情の萌芽となる可能性もあるだろう。プライム会員になろうかと考えていた人も、ソーシャルメディア上に流れてくる悪評を見て考えなおしたというようなケースもありそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Amazon、「プライムデーはブラックフライデーを上回る大成功、今後も継続する」と発表

2015-07-17-amazonprimeday

今月15日のプライムデー ・セールがAmazonの販売量を急増させたとわれわれは報じたが、今日(米国時間7/16)、Amazon自身がその詳細を発表した。これによるとプライムデーの販売記録は2014年のブラックフライデーを上回り、過去最高を記録したという。

Amazonによると、世界のプライム会員はこの1日で3440万のアイテムを購入した。これは毎秒398件に相当し、すべてのブラックフライデーの記録を破った。また新しくプライム会員となった人数も新記録だったという。

おそらくこの最後の点がプライムデーのもっとも重要な成果だろう。アメリカの場合、99ドルの年会費を払ってプライム会員になると、2000万種類の商品が送料無料で2日以内に配達され、14の大都市圏では無料で即日配達される。さらに音楽、テレビ番組、映画のストリーミング、写真の容量無制限のバックアップ、Kindleの電子書籍の貸出などさまざまなサービスが無料で提供される。

プライムデーの目的は商品を売ることよりむしろプライム会員を増やすことにあったはずだ。プライム会員は会費を払う上に、Amazon.comでのショッピングの金額がそれまでより増えることが知られている。

今回の成功を受けて、Amazonはプライムデーを今後も開催すると確認した。

一方で、当日のソーシャル・メディアには、「プライムデーの内容が期待したほどではない」とか「欲しい品物があっという間に売り切れた」などの不満が多数投稿された。

Amazonも数量限定商品が非常に早く売り切れたことを認めている。Fire TVスティックは数万個が1時間以内に売り切れ、Amazonのデバイスの販売で新記録を作ったという。インターネットに常時接続されてパーソナル・アシスタントの役も果たすEchoスピーカーは15分で売り切れた。Fireタブレットの販売台数もブラックフライデーの記録を上回った。全体として「数十万台のAmazonデバイスが売れた」という。

その他のアイテムについてもAmazonは販売数を挙げている。それによると、ロード・オブ・ザ・リングの3本セット5万6000、テレビが4万7000、Boseのヘッドフォンが5万1000、 ラバーメイドの容器セットが2万8000、圧力鍋が2万4000、iRobotのRoombaが595、映画フィフティ・シェイズ・オブ・グレイのブルーレイディスクが1万2000、MeguiarのX2020マイクロファイバータオルが1万、などとなっている。

Amazonとは独立にその販売状況を調査しているChannelAdvisorによれば、アメリカにおけるAmazonのプライムデーの売上は前年の同時期から93%アップしたという。またEUでは53%アップした。ただしChannelAdvisorのデータはAmazonに出品しているオンライン・マーチャントについてのもので、Amazon自身が販売するKinleなどのアイテムは含まれていない。Amazon自身の販売成績はされに高い。

「最初のプライムデーは大成功だったといえる。アメリカではサードパーティーのマーチャントの売上はブラックフライデーにほぼ並んだ。EUでの売上も伸びたがアメリカほどではなかった」とChannelAdvisorは結論している。

〔日本版〕Amazonのプレスレリリースによると、日本でもっともたくさん売れたアイテムはグリーン・スムージー・ミックスだという。アメリカではロード・オブ・ザ・リング3部作セット、イギリスではレノボのノートパソコン、ドイツとオーストリアではクロックスのサンダルなどとなっている。なおAmazonの発表には販売数量のみ含まれ、売上高については一切触れられていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+