Parrotのドローン新製品はサーマルカメラ搭載、各分野のプロフェッショナル狙う

Parrotはここ数年間で、Bluetoothヘッドフォンやスピーカーからドローンへ、という興味深い転身を遂げた。同社のANAFIブランドのドローンは、DJIのヒット機Mavicと十分対抗できる位置にいると思うが、でも同社は、ホビイストや一般消費者をちょっと超えたところで勝負したいらしい。

同じクラスの他機との主要な差別化要因は、この記事のタイトルにもあるように、Flirのサーマルカメラを搭載したことだ。そのANAFI Thermalと呼ばれるドローンは、高解像度の画像の上に感熱層をかぶせた画像を撮る。

これによってこのフランスの企業は、そのドローンの市場を監視や検査を必要とするさまざまな業務用分野にも広げたいと願っている。ちょっと思いつくユースケースとしては、消防、ソーラーパネルの検査、建設業界などが思い浮かぶ。たとえばビルの壁の断熱性や熱漏れをチェックできるだろう。

そのほかに4K HDRのカメラも搭載しており、その性能は21メガピクセル、3倍ズームだ。ジンバルに載っていて上下も90度、角度を変えられる。これまた、ビルの点検などに適しているのではないだろうか。電池寿命は26分で、前よりやや良くなった。電池3つが同梱されている。

ANAFI Thermalは、1900ドルで来月発売される。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Parrotから折りたたみ式ドローン、Anafi登場――DJI Mavic Airに対抗

今朝(米国時間6/6)、フランスのドローン・メーカー、ParrotがAnafiを発表した。これは明らかにDJIのMavic Airに対抗するモデルだ。Parrotによれば、このポータブル・ドローンの開発に2年間かけたという。「ユーザーからのフィードバックに応えようとすると同時に昆虫の仕組みからインスピレーションを受けた」そうだ。

このドローンは携帯性を最大限に高めるため、DJI Mavicと同様、320グラム前後と軽量で折りたたみ式だ。フォトグラファーだったら他の撮影機材といっしょに持ち歩ける。ジャケットのポケットに入れておくこともできる。21メガピクセルの4K HDRカメラがジンバルを介して搭載されている。

Parrotではバッテリー駆動時間を25分程度と計算しているが、このクラスのドローンとしては優秀だ。バッテリーは簡単に交換できる(価格99ドル)。またきわめて静粛になった。もちろん無音というわけではないが、芝刈り機のようなブーンという音は前のモデルに比べて3分の1減少しているという。

AnafiドローンのコントローラーはiPhoneまたはAndroidのスマートフォンを取り付けFreeFlight 6アプリをインストールして使用する。ここに搭載カメラの映像が写し出されタッチスクリーンによる操作ができる。Mavicシリーズと同様、撮影対象を追尾するなど撮影目的に応じた多様なコントロール・モードを持つ。もちろんセルフィー撮影モードもある。

価格もコンシューマー向け製品として妥当な699ドルだ。 これはMavic Airより100ドル安い。ただ一見した印象ではメインストリーム向けドローンとしてDJIの製品のほうがいかにもスパーテクノロジーという感じがする。Anafiの出荷は7月1日で、Parrot自身とAmazonの他に「いくつかの販売チャンネル」が用意されるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+