Meeboファウンダーで元Google幹部が在宅介助ネットワークHonorを開発―a16zを中心に2000万ドル調達


Seth Sternberg Honor

〔この記事の執筆はMather Lynley〕

Seth Sternbergはメッセージ・サービスのMeeboの共同ファウンダーで、Googleに 1億ドルで買収された後、同社でGoogle+プラットフォームの責任者を務めた。Sternbergは昨年Googleを離れた後、Honorという高齢者の在宅介助の情報システムの構築に取り組んでいたが、このほど潤沢な資金の調達に成功した。

介助職員と高齢者、その家族を結びつけるネットワークのHonorは、シリコンバレーの一流ベンチャーキャピタルから2000万ドルを調達した。このうち1500万ドルはAndreessen-Horowitzが出資した。Marc AndreessenはNingを経営していた時期にMeeboに投資したことがある。他の投資家にはYelpのファウンダー、CEOのJeremy Stoppelman、PayPalマフィアの一人でSlideのファウンダー、Max Levchinなどがいる。ちなみにLevchinもSlideをGoogleに売却している。

Honorは高齢者にHonor Frameという情報を提供する。これには介助職員の名前や自宅訪問予定が表示される。担当する介助職員は専門的技能によって選ばれ、家族も担当者、提供されるサービスの内容、提供されたサービスの実績など介助の内容について詳しく知ることができる。

われわれはベイエリアのContra Costa郡でおよそ100人の介助職員とベータテストを準備中のSternbergに電話インタビューを行った。Sternbergによれば、このサービスのアイディアを思いついたのはコネティカット州に住む母親を訪問したときだったという。

「実はうちのママは運転が下手だ。そこで私は『これは困った。ママがだんだん歳をとって本当に運転できなくなったららどうしたものだろう?』と考えた。私はカリフォルニアに住んでいるし、ママはコネティカットだ。しかしどうしても必要というのでない限り、ママに住み慣れた家を出てカリフォルニアに引っ越すようには言いたくなかった」

高齢者の在宅介助は一大産業だ。Honorが専門とするのは医療介護ではなく、身の回りの世話や食事の介助など高齢者が自宅で暮らすのを手助けするサービスの組織化だ。しかしSternbergによると、こうした非医療介護に携わる労働者の平均賃金は時給9.50ドル程度だという。しかしHonorは契約介助員に15ドルの最低賃金を保証する。もちろんこの種のサービスはCareZappなどすでにいくつか存在する。

「私が体験したところでは、介助職員はルーズリーフのノートに引き継ぎ事項を書き込んで、次の担当者のためにキッチンのテーブルの上に置いておく、というやり方だった。スケジュール管理を紙とペンでやっていたのでは事業をスケールできないことは明らかだ。こんな方法では200人の介助職員を管理することなど無理だろう。しかし200人以上の介助のプロをネットワークしない限り、たとえば中国語が話せるなど高齢者の特定のニーズに応じた技能を持った職員を派遣することはむずかしい」とSternbergは説明する。

SternbergはGoogleで膨大な数のユーザーを対象にスケールするプロダクトの開発、運営の指揮を取り、多くのことを学んだ。Sternbergは将来Honorが200万人の介助員のネットワークとなることを期待している。Honorは当面、高齢者介助を中心にサービスを展開するが、将来は同様のメカニズムが有効な他の分野への拡張も考えている。

Sternbergは朝食を取りながらAndreessenにアイディアを説明したところ、Andreessenはすぐに魅了されたという。Andreessenは深夜2時にメールを送ってきて新しいアイディアを提案するなど熱心に応援した。そして最後には巨額の小切手を送ってきた。

Honorは今月中にContra Costa郡でベータテストを開始する。その後テスト範囲をサンフランシスコにも拡大する予定だという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook <A href=

テクワーカーにとって住みやすい都市はどこ?、Teleportが世界の100都市の評価アプリを立ち上げ

teleport-score

今や知識労働者たちは地球上を自由に移動し、そして各国の都市や政府は彼らに定住を促そうとする。最近の産業政策は、そんな課題も抱えている。

Teleportは、初期のSkypeの社員たちが作ったスタートアップで、活動範囲がますますグローバル化しているモバイルの仕事人たちを支援することを目標にしている。その同社が今日ローンチしたiOSとAndroidアプリは、世界のスタートアップフレンドリな100の都市の、住みやすさの評価を教えてくれる。

ユーザが、生活費や交通、医療、環境など自分が重視する条件を指定すると、アプリはその条件にマッチする都市を教える。

今このアプリが評価する項目は、住宅費(主に賃貸)、スタートアップの求人動向、給与、食費、娯楽、スタートアップの活性度、投資環境、交通の便(主に空の便)、気候、言語の要件、安全とセキュリティ、インターネット接続の質、教育、税などだ。

想定しているユーザは、遊牧民のように自由に働く場所を変えられるスタートアップ労働者だが、今後はグループやチームも対象にする予定だ。今のところは、独身または家族のある個人労働者が対象だ。

また移住を検討しているワーカーを支援するパートナーの政府(国や都市)を、このアプリは”Scouts”(スカウト)と呼んでいる。

長期的にはこのアプリの上で、国や都市の政府が、ワーカー獲得をめぐって(条件等で)競争することを、同社はねらっている。Teleportの”スカウト”たちはユーザが政府と接触し、各種の支援制度を利用して快適な移住を実現することを、期待している。

最初のパートナー都市は、エストニアのタリンとフィンランドのヘルシンキだ。エストニアはバルト海に面した小国だが、政府はテクノロジ産業の振興にきわめて熱心だ。同国の制度下では、外国人がきわめて容易にビジネスをセットアップできる。フィンランドもスタートアップの育成に熱心で、とくに携帯大手のNokiaの衰退以来、国際的な知識ワーカーたちの誘致を積極的に行っている。

teleport-match-score

TeleportのCEO Sten Tamkiviは、Skypeの最初のR&D部門を率いた人物で、そこで7年間、技術者としてさまざまな仕事をした。協同ファウンダのSilver KeskkülaはSkypeの初期の研究者の一人で、同社のピアツーピアネットワークのトポロジーを、機械学習と人工知能を利用して最適化した。彼自身もデジタル世界の遊牧民で、大学は北京の清華大学と、スタンフォード大学とMITで勉強した。

同じく協同ファウンダのBalaji SrinivasanはAndreessen Horowitzの取締役で、インターネットの上の人びとの自由な離合集散により、いくつかのクラウド国家ができあがる、という説を唱えた人だ。

同社自身がまさにそれ的で、社員たちの物理的な所在は、パロアルト、タリン、ミュンヘン、ベルン、コロンビア、イギリスとさまざまだ。同社は250万ドルのシード資金を、Andreessen Horowitz、SV Angel、Seedcamp、それにJeff Dean、Jaan Tallinn、Scott/Cyan Banister、Rain Rannuらのエンジェルたちから調達した。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Webアプリケーションのヴィジュアルな構築からプログラミングに入門するEveが$2.3Mを調達

テク業界の誰もが、プログラミングを取っ付き易いものにしようと努力しているようだが、これまで登場したそれらの取り組みの多くは、既存の言語にあるコンセプトの組み換えだったり、プログラマが日常的に使用している論理の要約だったりして、実際にソフトウェアを作ることのできるスキルには、縁遠いものが多かった。

EveのファウンダChris Grangerは、そんな状況を変えたいと願っている。MicrosoftのVisual Studioのチームでプロダクトマネージャだった彼は、2012年に新しいIDEを作る資金をKickstarterに求め、しかもそこで30万ドルあまりを集めたという、稀有な人物だ(プログラミング環境製品でクラウドファンディングして数十万ドルを集めたのはたぶん彼一人だろう)。彼はこれまで、プログラミングが簡単にできると称するツールをいろいろ見てきたが、しかし、彼自身の前の作品ですら、“既存のプログラマの生産性を高めるけど、記号だらけのテキストファイルを何年も見つめたことのない人たちに、プログラミングの門戸を開くものではなかった”。

EveでGrangerは、目標のバーの高さを上げた。彼が構想しているのはExcelみたいなWebアプリケーションで、インタフェイスをお絵かきしたり、データの入ったボックスをドラッグしてロジックを指定する、という方法で誰もがソフトウェアを作れるツールだ。そのアプリケーションは、友だちなどにリンクを与えるだけで共有できる。そのツールの楽屋裏では、いろんなAPIを提供するサービスに接続しているから、Eveで作ったアプリケーションはFacebookやTwitter、Google Mapsなどなどと自然に統合できる。それは、プロのプログラマがWebアプリケーションを作るために使っているIDEとおんなじだ。Grangerは曰く、2015年の早い時期にデビューできると思うけど、“ふつうの人がKickstarterのような複雑なサイトを作れる”ツールになる、という。

Eveは、初心者だけでなく、プロのプログラマでも十分に使える。足りないものがあったら、JavaScriptで必要なファンクションを書けばよい(EveもJavaScriptで書かれている)。そのファンクションはほかの人たちと共有できるし、いろんなグリッドを並べてアプリケーションを作る。ファンクションやアプリケーションを共有し、ディスカッションもできるような、GitHub的なソーシャルなプラットホームを、作る予定だ。

Eveのマネタイズはどうするのか。Grangerのプランでは、開発プラットホーム本体はオープンソースにしてユーザのサーバの上でも使えるようにするが、コラボレーションやバージョニング(バージョン管理)、ホスティング、コンピュテーション(計算処理のための計算機利用)などは有料化する。

すでの数社の大物投資家がEveを支えている。最近の230万ドルのシード資金は、Andreessen HorowitzのパートナーChris DixonとY Combinatorの社長Sam Altman、Google検索の個人化を担当したSep Kamvarらが提供した。Eveには、Grangerのほかに協同ファウンダがあと二人いる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


コミュニティベースで誰もが気軽に使えるIaaSを目指すDigitalOceanが$37.2Mを調達–AWSの次の世代を展望

AWS等と競合するクラウドホスティングのDigitalOceanが、シリーズAで、企業評価額$153Mに対し3720万ドルを調達した。ラウンドの幹事会社はAndreessen Horowitzで、これまでの投資者IA VenturesとCrunchFundも参加した。投資額はAHが圧倒的に大きく、Peter Levineが同社の取締役会に入る。同社のこれまでの資金調達額は一桁少なく320万ドルだった。

DigitalOceanの協同ファウンダでCEOのBen Uretskyは曰く、“うちはインフラプロバイダとして世界第9位だが、IaaSはきわめて資本集約的な業態だ。ユーザは物理マシンの小片を短期間借りてわずかな金額を払うだけだが、その環境を整えるためには巨額な資本を確保して、顧客ニーズをつねに先取りしていかなければならない”。

DigitalOceanもスケーラブルな仮想プライベートサーバを提供するのだが、競合他社に対する差別化要素がいくつかある。その第一は、安いことだ。最小プランの仮想サーバ、愛称droplet(水滴)は、RAM512MB、SSD20GB、帯域1TBでは基本料金月額5ドル+時間料金だ。小さなアプリケーションを実験的に動かしてみるのに、適している。この低料金をいつまで維持できるのか、と聞いたら、Uretskyは簡単明瞭に曰く、“料金を変えるつもりはない”。

もちろん、本格的なWebサービスも十分に動かせる。dropletは55秒で作れて、そのサイズ拡大はワンクリックでできる。大きな‘水滴’でもよいし、複数の‘水滴’を動かしてもよい。今同社のデータセンターはニューヨークとサンフランシスコとアムステルダムとシンガポールにあり、99.99%のアップタイムを約束している。このようにDigitalOceanはユーザに仮想プライベートサーバを提供するので、低レベルのアクセスも可能だ。コロケーションセンターの専用サーバは、管理やアップグレードをユーザがやるのはたいへんだが。

Uretskyによると、“WordPressホスティングのFlywheelはうちのクラウドで構築されて動いているが、今は1000あまりのdropletで構成されている。しかしインテグレーションがとてもタイトだから、Flywheelの顧客はホスティングサービスを使っていることに気づかないだろう”、ということだ。

12月にニューアルバムを出したBeyoncéは、Beyonce.comをDigitalOceanで動かしている。アルバムのローンチ時にも、その仮想サーバ群はびくともしなかった。

“あのときは、最初の24時間で1500万のビジターがあった。彼女は、うちのサービスにとても満足していた”、とUretsky自身も満足げだ。

ホスティングプロバイダとして強敵は多い: RackspaceLinode、それにある意味ではAmazon EC2OpenStackも。では、これらのせめぎあいの中で顧客がとくにDigitalOceanを選ぶ理由は何だろう? まず、同社には強力なコミュニティがある。ユーザ同士で、特定のスタックやアプリケーションを動かすためのチュートリアルやチップスを共有している。そのWebサイトは今では、たえず拡張を続ける巨大な知識ベースになっている。そこで解決できない問題は、同社に直接ヘルプを求めればよい。

“DigitalOceanの上に、みんなが協力して大きな共有環境を作っている、と考えればよい。コミュニティのベストプラクティスを、誰もが利用できるのだ”。

できるだけシンプルなサービスにする努力もしている。システム管理のスキルは必要だが、自分の物理サーバを管理するときほどたいへんではない。dropletのセットアップはほんの数クリック、Webコンソール(管理画面)も提供される。プロビジョニングツールを使ってテンプレートの利用や共有もできる。IPv6のサポート、ロードバランシング、ストレージサービス、なども準備中だ。

“今回の資金調達を契機に、初心に戻りたい。それは、Webのインフラストラクチャをできるだけシンプルにして、デベロッパが使いやすいものにすること。そしてそれと同時に、本格的なWebアプリケーションを問題なくサポートできるほど強力であることだ”。

資金の用途はまず、技術者を増員して、顧客数の増大と、顧客サイトの今後の大幅なスケールアップに備えること。顧客数は、2013年の初めにはわずか2000だったが、今ではアクティブカスタマーが11万いる。動かしている物理サーバは5000台。新規の登録顧客は毎日1000近くある。そして、すでに黒字だ。

投資ラウンドの幹事としてAHを選んだ理由は、これからの社会ではデベロッパがますます重要になるということを、同社がどこのVCよりもよく理解していたからだ。一方AHのPeter Levineは、DigitalOceanの昨今の成長が著しいことに感銘をうけた。そして今後のグローバル展開が確実と考え、大きな投資に踏み切った。

DOのコミュニティについてLevineは、“GitHubの取締役もやってるけど、コミュニティの威力はGitHubで十分承知している。ユーザはコミュニティがあることで、勇気づけられるのだ。DOも、コミュニティはすでに相当大きいし、十分なフィードバックもある。新進スタートアップで、すでにこれだけのコミュニティが育っているところは、本当に珍しい”、と言っている。

Levineはデベロッパとしての仕事をもうやってないが、投資する前にDigitalOceanを実際に使ってみて、仮想プライベートサーバdropletのセットアップが、同社の言うとおり超簡単なのに驚いた。

DOのインタフェイスはAWSやOpenStackとは全然違う。DigitalOceanの市場に合うよう特製されている。Uretskyは、“これまでなかったようなIaaSを作ったことを誇りに思っている”、と言う。今の成長が続けば、メジャーの一角にのし上がることも、ほぼ確実だろう。

情報開示: CrunchFundのファウンダMichael ArringtonはTechCrunchのファウンダである。

写真クレジットt: Tristan Schmurr; CC BY 2.0のライセンスによる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


「コンテクスト」に応じてホームスクリーンを自動的に切り替えるAviateが公開βに

Andreessen Horowitzの支援するAviateが公開ベータとなった。Aviateとは増える一方のモバイルアプリケーションと付き合っていくための、より良いインタフェースを提供しようとするものだ。夏にアルファ版をリリースして以来、この新しいAndroid版ランチャーを試してみた利用者は7万名にのぼる。ちなみに、このアルファテストに参加した利用者に対してはベータ版の案内が送られている模様だ。アルファ登録を行っていなかった人に対しても、システム側の準備ができ次第、徐々に対応を進めていくとのこと。

また、バイラル効果を狙って、友人に配布できる招待コードも発行している(TechCrunchに提供された「TechCrunch」も利用できるかもしれない)。

7月にも紹介記事を掲載しているが、まだご存知ない方のために再度説明をしておこう。Aviateというのは、新しいタイプのAndroid向けランチャーだ。現在リリースされているほとんどのランチャーは、「カスタマイズ」機能を競っているような面もある。しかしAviateでは現在の「コンテクスト」に応じてホームスクリーンの構成を変更するようになっている。現在地や移動ステータス、ないし直近のアクティビティに基いて自動的にホームスクリーンを最適なものにしてくれるのだ。

たとえば、いま仕事場にいるとしよう。すると優先的に表示されるのは、各種ビジネスアプリケーション群ということになる。あるいは旅行中であるとしよう。するとワンタッチでアクセスできるところにはGoogle Mapsなどのナビゲーション系アプリケーションや、近くのレストランやバーなどのホットスポットを探すのに便利なYelpなどということになる。また、レストランを訪れたとするとFoursquareで簡単にチェックインすることができ、またワンタッチでレビューツールを起動することもできる。さらにはカメラやZagat、Foodspotting、OpenTableなどのアプリケーションも使いやすい場所に表示されるようになる。家に戻ってくればホーム画面は「ナイトタイム」モードとなり、カレンダーやスケジュールが表示される。また夜の読書タイム用にKindleなども表示されるようになる。

今回のベータ版で、アプリケーションの起動方法や、アプリケーションからの情報を表示する機能が新しくなった。情報を表示する仕方はウィジェットと同様の感じではあるが、あくまでも必要なときに表示するために「コンテクスト」を判断して表示する点が新しい。

「Aviateの提供を開始した当時は、それぞれにアプリケーションを、利用頻度の高い場面で表示するという機能を提供していました。たとえば、レストランにいるときにはFoodspottingやOpenTableといったアプリケーションを表示するようにしていました」と、共同ファウンダーのMark Daissは説明する。「しかし単純にアプリケーションを表示するというのではまだまだ不十分でした。アプリケーションからの情報をホームスクリーンに表示することで、一層便利なツールとなったのです。

画面に表示される内容は、まずAviate側で自動的に判断される。しかし設定画面から、より詳細な設定を行ってカスタマイズすることもできる。また、利用者のデータに基いて、アプリケーションのレコメンデーションなども行っていきたい考えなのだそうだ。まだまだ開発中の機能なのだそうだが、確かにそれはマネタイズの方法として有効なものとなるかもしれない。

尚、今回のバージョンから、Androidの標準ウィジェットを使った画面カスタマイズにも対応するようになった。ウィジェットは好きな画面に配置することができ、かなり自由度が増したといえよう。

ここまで説明しているように、現在地や現在のアクティビティなどの「コンテクスト」に応じてホーム画面を表示するのが主要機能だ。しかし利用頻度の高いアプリケーションに簡単にアクセスしたり、あるいはインストール済みアプリケーションをアルファベット順に表示したりすることもできる。これはいずれの画面からも呼び出して利用できるようになっている。

Aviateはジャンルとしては「ランチャー」に属するものであるが、これまでのものとは全く違った世界を見せてくれるものだ。他のランチャー系ツールのように「自由なカスタマイズ」をウリにするものとは異なる。インストールしたアプリケーションを、必要なときに簡単に利用するためのインタフェースを提供しようとしているのだ。あえて言えばFacebook Homeに似た面もある。ただし、Facebook Homeはスマートフォンを簡単に利用できるようにするというよりは、Facebookへのアクセスを簡単にするという機能を提供するものだ(もちろんFacebookの目的なそこにこそあったわけだ))。Aviateもまたスマートフォンのインタフェース部分に手を加えるものだが、何がなんでもFacebookに繋ごうとしない点で、いってみればより汎用的なツールであると言えるかもしれない。

あるいは、Googleのサービスと切り離されたGoogle Nowのようなものとも言えるのかもしれない。但し、Google Nowのように必要な時だけAviateを呼び出して使うということはできない。ランチャー自体を入れ替えて使わなければならないのだ。当然、通常のウィジェットやスタンドアロンのアプリケーションとしての使い方もできない点には注意が必要だ。

「まだ開発は始まったばかりというような段階です」と共同ファウンダーのPaul Montoy-Wilsonは述べる。「必要なときに適切なアプリケーションを間髪入れずに利用できるようにしたいと考えているのです。スワイプする必要などなく利用できるランチャーというのがあるべき姿ではないかと思うのです。立ち上げたら目の前に必要なものが揃っているというのが理想の姿です。その理想に向けて、まだまだ開発を行っている段階です」。

本サービスを展開しているのは、パロアルトのThumbsUp Labsで、元Google社員により立ち上げられた。これまでにHighland Capital、Andreessen Horowitzなどから180万ドルの資金を調達している。Aviateの登録はこちらから行うことができる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Andreessen HorowitzのChris Dixon、 「3Dプリンティングは新たな産業革命を起こす。スタートアップはソーシャル疲れ」

起業家からエンジェル投資家に転じ、現在は有力ベンチャーキャピタル、Andreessen Horowitzのゼネラル・パートナーを務めるChris DixonがTechCruch Disruptに登壇し、3Dプリントが新たな産業革命を起こす可能性と述べた。Dixonは将来この分野に多数の投資を計画しているという。一方、ソーシャルネットワーク分野のスタートアップについては「ソーシャル疲れがみられる」と懸念を示した。

4月に入って3Dプリンティング会社のShapewaysのシリーズCラウンドにChris DixonはAndreessen Horowitの資金3000万ドルを投じている。Dixonはこれを機に同社の取締役に就任した。

Dixonは「Shapewaysはハードウェア製造業には未開拓のチャンスが数多くあるということのよい例だ。3Dについてはいろいろ語られているが、伝統的なベンチャーキャピタルからの投資はまだ非常に少ない」として次のように述べた。

われわれは3Dプリンティングを信じがたいほど画期的でもっとも重要なイノベーションの一つと考える。これは製造業を一変させるだろう。われわれは近く複数の投資をする。実際、小規模なハードウェア・メーカーがKickstarterのようなプラットフォームに多数のプロジェクトを登録している。これは資金を集めると同時に一般ユーザーに3Dプリント・テクノロジーを周知させ、関心を惹きつけるという狙いもある。ここでユーザーによって選別を受け、成功したスタートアップはやげて大規模なベンチャー投資のルートに乗ってくるだろう。

ニューヨークはハードウェア・スタートアップのハブになりつつある。新しいスタートアップにとって有利な環境であり、新たな投資が呼び込まれるだろう。私はニューヨークはハードウェア・ルネッサンスのセンターになると言っている。賢明なエンジニアはこれまでソーシャル・ネットワーク開発に力を入れてきたが、今はハードウェア・デバイスの開発に重点を移しつつある。”

ソーシャル・ネットワークは全般的に疲れがみえる。人々は直接手で触れることができるような新しい経験を求めている。

この背後には、スマートフォン系のデバイスが大量に市場に出回ったことがある。これによって多くの電子部品の価格が下がり、デバイスの製造コストを大幅に減少させた。これがハードウェア産業全体に影響を与え、ひいてはウェアラブル・コンピュータの出現につながっている。

Dixonは電子部品のようなローエンドの革命がShapewaysが提供するようなハイエンドのイノベーションを生み出していると 説明した。また、インターネットが「出版」に対して与えたたような変革を3Dプリントなどのハードウェアの発達が製造業に対してもたらすだろうと予測した。

インターネット以前には、著者は出版社と交渉して契約し、出版社の投資によって本を出版していた。ブログや電子書籍が普及した現在、個人でも十分負担可能なまでに出版のコストは激減し、出版を民主化した。3Dプリンティングもハードウェア製造に同じような影響を与えるだろう。これまでは新製品を市場に出すためにはOEMメーカーと契約するなど大きな投資を必要としたが、今後はShapewaysのような産業用3Dプリント・サービスがコストと製造ロットの規模を劇的に減少させる。

今やハードウェア・スタートアップにとってニューヨークはソフトウェア・スタートアップにとってのサンフランシスコのような存在になってきた。ここには大勢のすばらしい投資家がおり、起業家も集まってくる。ニューヨークに欠けているのはスタートアップを大企業にまで育てる中間的レイヤーだ。スタートアップが良い製品を開発し、したとする。人員を100人くらいに増やし、国際展開したり、営業部門を拡張したりしようとしたとき、サンフランシスコならGoogleその他の投資家を頼ることができる。ニューヨークにもそういう環境が必要だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Glassエコシステム形成のための投資協調組織が立ち上げ―Google Ventures、Kleiner Perkins、Andreessen Horowitzが共同

今日(米国時間4/10)、Google Venturesは世界でトップクラスのテクノロジー系ベンチャーキャピタル2社、Andreessen HorowitzとKleinerPerkinsと共同で“Glass Collectiveという組織を発足させたことを発表した。

これ自身はファンドではないが、3社はこのプロジェクトを通じて協力しながらGoogle Glass向けハード、ソフトの開発に投資していくという。パートナーの1社があるプロジェクトに興味を抱いた場合、3社が歩調を揃えて投資を行う。この共同プロジェクトはGlassをめぐるエコシステムをできるかぎり急速に整備することを目的としている。l

これと同時にGlassチームのプロダクト責任者、Steve Leeは「去年のGoogle I/OでGlassが紹介されたときに関心を示したデベロッパーに対してGlass Explorerきっとを来月中に出荷する予定」だと確認した。 数十億ドルの資金を擁するベンチャーキャピタル3チームの参入でGlass関連の新事業への資金供給は即座に整備されることとなった。これは過去にKleinerPerkinsがiFundをたちあげて4億5000万ドルをモバイル・アプリに投資したアプローチに似ている。

もちろんグループが結成されたからといって、すべての案件について3社が共同投資をすることが保証されたわけではない。しかしこの3社は過去にすでに共同投資の実績があり、各社が他の2社の投資先選択を参考にするというのは理に適っている。またこれ以上パートナーを増やす予定がないことも明確にされた。そういうわけで“Glass Musketeers&#8221は独自の道を行くことになる。

この発表にはGoogle VenturesのBill Maris、Andreessen HorowitzのMarc Andreessen、KleinerPerkinsのJohn Doerrの3人が登場し、Google Glassについては単なるウェアラブル・コンピュータというだけでなく、プラットフォームとしての大きな可能性に興奮していると述べた。Mirrorと呼ばれるGlassAPIは“今年のSXSWカンファレンスで発表されている。

ちなみに、プレスイベントの開始前にわれわれは最新版のGlassをテストする機会があった。短時間の経験ながら数ヶ月前に比べて長足の進歩を遂げていることがはっきり感じられた。

MarisがGlassについて知ったのはこういう経緯だったという。

私はサーゲイ・ブリンからまだ単なるアイディアだった頃に話を聞いた。初期のプロトタイプは今皆さんがご覧になっているようなものとは違い、あまりうまく機能しなかった。しかしチームが編成され、デバイスに改良が加えられていくうちに、われわれはブラウザや携帯電話の登場にも匹敵する巨大なパラダイムシフトの間際にいるのだということが明らかになってきた。

そう、これこそ未来だ

Kleiner PerkinsのDoerrはこう結論した。

われわれはプラットフォームの威力をよく知っている。偉大なプロダクトとそれを利用するための しっかりしたAPIは多くの起業家にインスピレーションを与え、驚くべき進展をもたらす。ウェブでも、アプリ・ストアでもそれが起こったのをわれわれは見てきた。

Andreesenはもっと単刀直入に、「Glassをかけてみれば、そう、これが未来だとわかる」 と述べた。

Glassはウェブとモバイル・サービスをひとまとめにして新たな次元に引き上げるイノベーションだ。 Glassの応用範囲は文字通り無限だ。しかし一部のプライバシー専門家は、不当なアプリが開発されて邪悪な活動に用いられるのではないかと批判している。今日の発表で3社は「他の投資の場合と同様、Glass関係の投資も最終的に消費者の福利を増進させるものに限る」と述べた。Andreesenはインタラクティブなゾンビー・ゲームなどは面白そうだ。しかし医療分野におけるGlassの応用は医師にも患者にも非常に大きなメリットがあると思う」と述べた。

Doerrも同意し、さらにGlassは今日の生徒一人一人が孤立した状態で受ける教育体験を改善するために役立つだろうと述べた。Sergey Brinは「やがてGlassはデジタル一眼レフカメラのファインダーにもなれば自転車に乗っているときには心拍数を教えてくれるようにもなるだろう」と語った。

以前のGlass’ハッカソンでプロトタイプが作られたアプリケーションはいずれも有望そうだということだ。

Marisが「開発を続けていくためにデベロッパーが資金を必要としている有望なプロジェクトがいくつかある」と述べたことからみて、Glass Collectiveの最初の投資はまもなく実施されるものと思われる。 Doerrは「Path andとTwitterはすでにGlassプラットフォーム上でのアプリケーション開発を考えている」と付け加えた。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+