Angry Birdsの幹部2人がカジュアル・ゲームのスタートアップ、Seriouslyを立ち上げ―235万ドルを調達

RovioでAngry Birdsゲームのライセンスなどのビジネスの責任者を務めていた幹部たちがカジュアル・ゲームのスタートアップ、Seriouslyを立ち上げ、235万ドルのシード資金を調達した。ロサンゼルスのエンジェル・ファンド、Upfront Ventures(以前のGRP)とデンマークのSunstone Capitalがこの資金調達ラウンドをリードした。

投資家の顔ぶれもこのスタートアップの国際的な性格をよく表している。共同ファウンダーの一人、Petri Järvilehtoはフィンランドのヘルシンキに本拠を置いてゲーム開発を担当する。彼はRovioの元エグゼクティブ・バイスプレジデントで、ゲーム業界で20年の経験があり、RemedyではMax Payneシリーズのライセンス・ビジネスの責任者だった。

もう一人の共同ファウンダー、Andrew Stalbowはロサンゼルスを本拠にしており、当地のエンタテインメント業界でよく知られた人物だ。Fox Digital Entertainmentのモバイル担当バイスプレジデント、Rovioの戦略的提携担当のエグゼクティブ・バイスプレジデントを歴任している。

「われわれはヘルシンキはモバイル・ゲーム界の首都だと考えている。開発スタジオを置くには理想的な場所だ。一方ロサンゼルスはエンタテインメント産業の世界最大の中心だが、同時に伝統的なビジネスモデルが激しい挑戦にさらされている場所でもある」と”Stalbowは述べた。

カジュアルゲームで知名度を上げ、ビジネスの基盤を作った上で、さらに大規模なメディアブランドに成長させていくというのがSeriouslyの戦略のようだ。どこかで聞いたような筋書きだと思うなら、それはつまりRovioがAngryBirdsで取った戦略だからだ。

“「Marvelが1950年代、60年代にコミックで、Disneyが1930年代に漫画でやったことが参考になる。コンテンツのクリエーターにとって素晴らしい時代が来ていると思う」とStalbowは語った。

Seriouslyは近く人材の採用を開始し、来年にはゲームを発表していくという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+