TwitterのCFO兼COO、アンソニー・ノトより報酬の少ない幹部一覧

Twitterの幹部たちは大いに稼いでいる。しかしそれは、あなたや私あるいはTwitterの下級社員と比べてではない。何人かのTwitter幹部は、一般企業、IT企業を問わず上場企業で同等の職にある人たちよりも稼いでいる。

その一方で、株主から見返りを得ることについてはあまり良い仕事をしていない。Twitterの株価は2013年終わりに上場して以来65%下落しており、長期トレンドを見てもすぐには回復しそうにない。

しかしながら役員報酬はというと、昨年TwitterのCOO Adam Bainは3000万ドル近く稼いだ。株価が30%下落した時期であることを踏まえると驚くべき金額だ。

Bainが去った後、彼の役職はAnthony Notoが引き継ぎ、COOとCFO両方を当分の間務めることになった。Notoの収入はBainより少なかったが、2016年の報酬総額は2370万ドルだった(下図参照)。

[$TWTR幹部の報酬一覧…株主のみなさんにはハサミやナイフ、バットその他の危険物から離れることをお薦めする]

私はTwitterの役員報酬がほかの上場企業と比較してどの程度なのかに興味を持った。そこで、時価総額ベスト50の上場企業の上級幹部について2016年の報酬を調べた。

その結果出来上がった昨年Anthony Notoよりも報酬の少なかった上場企業幹部のあまり包括的ではないリストを以下に載せた。データはMorningstarによる。

  • Apple CEO Tim Cook ― 870万ドル
  • Microsoft CEO Satya Nadella ― 1770万ドル
  • Amazon CEO Jeff Bezos ― 170万ドル
  • Berkshire Hathaway CEO Warren Buffett ― 48万7881ドル
  • Facebook CEO Mark Zuckerberg ― 500万ドル
  • Facebook COO Sheryl Sandberg ― 1870万ドル
  • GE CEO Jeff Immelt ― 2130万ドル
  • Bank of America CEO Brian Moynihan ― 1590万ドル
  • P&G CEO David Taylor -1440万ドル
  • Walmart CEO Doug McMillon ― 1980万ドル
  • Visa CEO Charles Scharf ― 1640万ドル
  • Verizon CEO Lowell McAdam ― 1770万ドル
  • Intel CEO Brian Krzanich ― 1910万ドル
  • Cisco CEO Chuck Robbins ― 1600万ドル

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

CEO DorseyがTwitterの使いづらさを認める、Momentsなど最近の新機能量産は改善努力の結果だと

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Twitterの2015Q3決算報告でCEOのJack DorseyはCOO Adam BainおよびCFO Anthony Notoと同席した。報告は前回に続き、Periscopeでブロードキャストされた。

決算に示されたTwitterの成長に、ウォール街は納得しなかったが、しかしMomentsやPolls(投票)などの新製品が投入されてからまだ日が浅い。ユーザは今でも10億を超えていて、その中にはTwitterへのログインではなく、ツイートのどこかへの埋め込みからアクセスする者も多い。

〔ここに株価チャートが表示されない場合は、原文を見てください。〕
[graphiq id=”7N9fhkdV1o9″ title=”Twitter Inc. (TWTR) Stock Price – Current Day” width=”600″ height=”519″ url=”https://w.graphiq.com/w/7N9fhkdV1o9″ link=”http://listings.findthecompany.com/l/445483/Twitter-Inc-in-San-Francisco-CA” link_text=”Twitter Inc. (TWTR) Stock Price – Current Day | FindTheCompany”]

Dorseyは、TwitterのチームがTwitter、Periscope、Vineなど主要プロダクト別になっていることを説明した。エンジニアリングにもデザインにも多くの人数を抱えていながら、今でも新規雇用を続けている、とDorseyは言う(最近人減らしもしたけど)。

最新プロダクトの一つMomentsについてDorseyは、好調だとは言ったが、具体的な数字は何も挙げなかった。Momentsにはとくに力を入れたので、オープン直後から人びとが殺到した。ぼくはMomentsを”氷河プロジェクト”と呼んでいたが、それは、そこでTwitterの本来のリアルタイム性が薄れてしまい、熱心でないユーザにも情報をサービスするからだ。それが今後もさらに好調なら、氷河は動き始め、Twitterの成長に貢献するだろう。

Dorseyは、これまでのTwitterが使いづらかったことを、率直に認めた:

フォローしたい人、すべき人を見つけるために、ものすごい苦労をユーザに強いていた。でもMomentsがあれば、もっと有意義な探し方ができる。

壇上の3名は、たとえば#BlackLivesMatterのようなトピックを軸にコミュニティができることを話したが、新製品の発想やコンテンツの新しい表示方法についての説明はなかった。

最近のTwitter上の新製品ラッシュについてDorseyは、ワールドシリーズの間にテレビコマーシャルを流す(今夜からだ)と言った。そのコマーシャルでは“使いやすくなった”Twitterを強調し、人間性の重視を訴えるのだろう。最初のコマーシャルは2012年で、Nascarとの関係やロンドンオリンピックの支援を訴求した。そして最近では、IBMとの関係を宣伝した

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Twitterの人事続く―元GoldmanのAnthony NotoをCFOに採用

Twitterのトップ人事が続いている。 今日(米国時間7/1)、Twitterは証券取引委員会への報告書で、新たなCFOに若手有力金融マンのAnthony Notoを指名した。NotoはGoldman Sachsのテクノロジー、メディア、テレコムへの投資銀行業務グループの共同責任者としてTwitterの上場手続きを取り仕切った。NotoのCFO指名に伴い、現CFOのMike Guptaは戦略的投資担当の上級副社長に転ずる。

Twitterによれば、新たな人事は30日以内に発令される。

Notoは今年5月にGoldmanを辞めてヘッジファンドのCoatueに転ずることを発表した。しかし結局Coatueでの業務には就かなかった。

Twitterはこのところ矢継ぎ早に回転ドア的人事を行っており、COOのAli Rowghaniやメディア担当責任者のChloe Sladdenを始め多くの有名社員が会社を離れた。

その理由だが、Twitterは上場後半年ほどして、一部から婉曲に成長の痛みと評されるような諸問題を抱えるようになった。皮肉な見方をすれば忙しい人事はこうした問題が悪化するのを食い止めようという努力の一環とみられる。

Twitterには巨大な期待がかけられ、また実際それに見合う可能性があるものの、黒字化への道は必ずしも平坦ではないというのが私の見るところだ。

NotoのCFOへの採用は面白い選択だ。Notoはウォールストリートに影響力があるだけでなく、Twitterが最近ユーザー・エンゲージメントと広告マーケティングの両面で力を入れている分野、つまりスポーツ界にもコネがある。NotoはGoldmanでの経歴の途中でNFL(全米フットボール・リーグ)のCFOを務めたことがあるのだ。

この件に関しては現在さらに取材中。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+