3500社超が導入、属人化し蓄積されていない社内ナレッジを整理・検索できる情報共有クラウド「Qast」が1.5億円調達

社内向けのストック型情報共有クラウド「Qast」を運営するanyは6月23日、第三者割当増資ならびに金融機関によるデット・ファイナンスを通して、総額約1億5000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先はアーキタイプベンチャーズ、グローバル・ブレイン 、HENNGE。

今回のラウンドのリード投資家はアーキタイプベンチャーズが務め、グローバル・ブレイン、HENNGEは前回ラウンド(2020年4月)に続くフォローオンでの投資となる。調達した資金は、プロダクト開発体制の強化・ナレッジ経営コンサルタントの強化・ナレッジ経営の普及活動など、顧客への提供価値向上にあてる。

Qastは、Q&A形式とWiki(ウィキ)形式の機能を備えた、社内向けのストック型情報共有サービス。属人化していてチーム内で蓄積されていないノウハウやナレッジ、毎回同じような質問が繰り返されているナレッジなどをQ&Aやメモを通じて1カ所にまとめて整理でき、いつでも検索できる状態になる。「テレワーク導入後、情報共有がうまくいかない」「新入社員が入る度に何度も同じ質問が発生。回答者の大きな負担になっている」「既存の情報共有ツールでは、一部の人しか情報発信しない」などの課題を解決するという。

Qastはリリースからまもなく3年を迎え、導入社数は3500社を越えた。anyは今後、より一層ナレッジ経営やチームシップが根付いた世の中になるよう事業を拡大するとしている。

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