イスラエル出身の18歳が350万ドルを調達し、世の中の公開APIを使いやすくする

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サンフランシスコを拠点とする設立2年目のスタートアップRapidAPIが、シードファンディングで350万ドルを調達した。同社は開発者がアプリケーションに取り込みたいと思う多くのAPIを発見し、テストし、そして管理することを可能にする。ラウンドは、Andreessen HorowitzのMartin Casadoによって主導され、FundersClub,、SV Angel、Green Bay Advisors、そして500 Startupsが参加した。RapidAPIは最近500 Startupsのアクセラレータープログラムを通過している。

同社は様々な理由で興味深い — その中でも目立つものの1つは、その創業者である現在18歳のddo Ginoが、昨年いわば「発見」されたときにはイスラエルのHaifa高校の最上級生だったということだ。GinoがDov Moranの注意を惹いたのは、地元のハッカソンでのことだった。このイスラエルの有名なエンジェル投資家がGinoに初期のメンターシップを与え、同時に25万ドルをシードマネーとしてGinoに提供した。Ginoは短期間公的研究機関のTechnionで研究したあと、そのお金を使って米国に移住した。

もちろん、RapidAPIのミッション — 開発者たちが公開されているAPIに、シームレスにコミュニケートすることを許すやりかたで、アクセスし簡単に利用できるようにすること — も投資家たちの大いなる興味を惹いた。

Ginoは、お互いに織り合わせることのできる、これらの機能「ブロック」を配管に用いられるパイプになぞらえて、さらにこのように語った「各企業は、独自の言葉を話しています。なので、[開発者は]Facebookのがどのように話すのかを学び、辞書を使ってそれを自分たちの言葉に翻訳します。そして、[彼または彼女は]この作業を各企業のAPIごとに毎回繰り返さなければなりません。時には同じ会社の異なる部門の間でも同じことが必要になります」。一方RapidAPIは、本質的には巨大な翻訳ユニットのレポジトリを作るので「APIの変換をする必要がなくなるのです、私たちが全てを単一の言語に変換します」。

実際、トレンドの中でRapidAPIが強調しているのは、所謂マイクロサービスだ。そこでは保守しにくいソフトウェアを作る代わりに、既存のソフトウェアとインフラをAPI化する。

Amazonはこの14年間その課題に取り組んできたことで有名だ、このため異なるチーム同士が、こうしたインターフェイスを通して相互にコミュニケーションできるようになっている。そして、ジェフ・ベゾスも先頭集団の先を行きたがる傾向を持っている。しかし、ほとんどの企業では、APIはより行き当たりばったりなやり方で生み出されている、あるチームが企業内でチャットサービスを作り、他のチームはイメージのアップロードとトリミングを行い、また別のグループがサービス管理を行うといった具合、しかし彼らの開発したAPIは、お互いに上手い連携がとれないのだ。

例えばeBayでは、長い年月の間に沢山のAPIが異なる標準とプロトコルを使って作られてきた – その全てがとても難しい言葉を喋り、お互いに対話をさせることがとても難しくなっている。RapidAPIは、APIを接続するためのフリーでオープンソースのアダプタを提供しているが、サービスインテグレータの一種としてお金を稼ぐことを計画している — 現在は企業が沢山の内部APIを管理し接続することの手助けをしている。

そしてRapidAPIはその他にも、市場で明らかに始めようとしているものがある。例えば、一部の開発者はそのテクノロジーをParseになぞらえている、Parseはモバイル開発者のためのツールキットならびにサポートシステムで、Facebookが2013年に買収し、今年の始めに他の領域への集中が決定されてシャットダウンが発表された。一方、他の皆に愛されたAPI管理プラットフォームも大きな買収の中で消えていった、例えばGoogleが9月に6億2500万ドルで買ったApigeeや、 昨年Tibcoに売却される前にインテルに買収されたMasheryなど。

RapidAPIは、現在200以上のAPIをサポートしていると言っている。またGinoは16人の会社で1年のうちに「サポートする数を10倍にしたい」と話している。

ところで、そのプラットフォーム訪問する開発者によって最も使われるAPIは何だか分かるだろうか?答はSpotify APIとGoogle検索APIだ。

rapidapiscreenショット - 2016年11月17日

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(翻訳:Sako)