Apple Oneは、iCloud、Music、TV+、Arcadeをバンドル、日本では個人、ファミリーの2プランを用意

最近はすべて毎月の料金がかかるようだ。また、アップルのイベントが開催されるたびに、毎月10ドル以上をアップルに支払う新たな方法がもたらされるようだ。今回は「Fitness+」が追加され、Apple TVで数値にフォーカスした動画ワークアウトができるようになった。 物事をシンプルに保つために、そして購読し続けるために、同社は新しいバンドル製品「Apple One」の提供を開始した。

米国でのApple Oneの料金体系

日本のApple Oneプラン

米国では、Apple Oneに3つの料金プランが用意されている。Individualは、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloud 50GBを月額14.95ドルで提供。Familyでは、iCloudの容量が200GBとなって、これら4つのサービスを月額19.95ドルで利用できる。さらにその上には月額30ドルのPremierがあり、iCloudの容量が2TBとなり、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcadeのほか、News+、Fitness+がバンドルされる。なおNews+とFitness+のサービスが提供されていない日本では、Premierを除く2プランが用意され、個人プランは月額1100円、最大5人で共用できるファミリープランは月額1850円だ。

iCloudストレージ容量が各プランで異なるので悩みどころだ。なお、Apple Oneの登場は、同社が各種サービスのバンドルソリューションに取り組んでいるという長年の噂を裏付けるものとなった。ここ数年、アップルの収益の多くがハードウェアからサービスへとシフトしていることを考えると、同社がソフトウェアとサービスのすべてのニーズをワンストップで提供したいと考えていることは明らかだ。

アップルの各種サブスクリプションサービスへの加入を先延ばしにしてきたユーザーにとって、Apple Oneのようなバンドルは魅力的であり、ユーザーがアップルのソフトウェアエコシステムの力から逃れることをさらに難しくするだろう。

アップルハードウェアイベント

画像クレジット:Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アップルがスマートウォッチ「Apple Watch Series 6」「Apple Watch SE」を発表、9月18日発売

アップルがスマートウォッチ「Apple Watch Series 6」「Apple Watch SE」を発表、9月18日発売

アップルは9月16日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 6」、「Apple Watch SE」を発表した。それぞれ発売は9月18日予定。

Apple Watch Series 6の税別価格は、GPS+Cellularモデルが5万3800円から、GPSモデルが4万2800円から。Apple Watch SEは、GPS+Cellularモデルが3万4800円から、GPSモデルが2万9800円から。

Apple Watch Series 6

Apple Watch Series 6は、血中酸素濃度センサーと常時表示Retinaディスプレイを搭載。

Apple Watch Series 6の裏蓋にあるクリスタルには、緑色と赤色のLEDと赤外線LEDの4つのクラスターと、4つのフォトダイオードが組み込まれており、これらが血中酸素濃度センサーとして機能している。LEDが手首の血管を照射すると、フォトダイオードがその反射光の量を読み取る。これらは、血中酸素濃度アプリとの連携により、体に取り込まれた酸素レベルのチェックをはじめ、通常よりも高い(または低い)心拍数を検知した時のアラート発信に利用可能。現在の心拍数を測定することもできる。

アップルがスマートウォッチ「Apple Watch Series 6」「Apple Watch SE」を発表、9月18日発売

常時表示Retinaディスプレイはスリープ状態にならず、画面の情報をいつでも確認可能。表示領域は、44mmケースが368×448ピクセル、40mmケースが324×394ピクセル。腕を下げている場合でもApple Watch Series 5に比べて最大2.5倍明るく、屋外でも視認しやすくなっている。

また、iPhone 11搭載SoC「A13 Bionic」をベースとする64bitデュアルコアプロセッサー「S6 SiP」を採用しており、最大20%高速化しており、18時間のバッテリー駆動時間を実現した。「Ultra Wide Band」(UWB)と呼ばれる無線通信に対応するU1チップおよびアンテナを内蔵しており、自動車の鍵としての利用も想定している。50メートルの耐水性能も備える。

アルミニウムケース、ステンレススチールケース、チタニウムケースといったケース3種類およびカラーバリエーション、各種バンドも発表された。

Apple Watch SE

Apple Watch SEは、いわばApple Watch Series 6の廉価版にあたり、Retinaディスプレイを搭載。血中酸素濃度センサー(血中酸素濃度アプリ)と電気心拍センサーは採用していないものの、高心拍数と低心拍数の通知や現在の心拍数測定は可能。

またプロセッサーは、64bitデュアルコアプロセッサー「S5 SiP」を内蔵している。50メートルの耐水性能も備える。

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アップルのハードウェアイベントのライブ中継はここで観られる(日本時間9月16日午前2時から)

Appleが5nmプロセスの超高速A14チップ発表、新iPad Air搭載で来月出荷へ

Appleのイベントでは新しいiPhoneは発表されなかったが、新しいスマートフォンを含むAppleの次世代ハードウェアすべてで使われる新しいチップが発表された。このA14 Bionicは最初にiPad Airに搭載されアップル最速のタブレットとなる。

A14はCPU、GPUの軍拡競争における画期的な製品だ。 Appleによれば、同社として初の5ナノメートルプロセスによるチップだという。極めて小さな基板上に118億個のトランジスタを集積した強力なアーキテクチャで前世代の7ナノメートルチップに比べて40%能力が向上しているという。毎秒11兆回の演算能力がある。

新しいiPad Airは、価格が魅力的なために若い層にもヒットしそうだが、このチップの採用によりゲーマーやアナリストなどのパワーユーザーにも適した製品となる。写真編集だけでなくさまざまなデータ分析も高速になる。このチップは16コアのニューラルエンジンを搭載しているためAIの中心的テクノロジーの一つである機械学習の分野で大きな威力を発揮する。

また A14は全体として極めて効率的な製品に仕上がっている。強力なパワーに対して消費電力が少なく、16コアの採用によってさらに多数のプロセスが並列的に処理できる。Appleによれば、新しいiPad Airは一般的なWindowsノートと比べて最大2倍、最速のAndroid タブレットの3倍、最速のChromebookの6倍のスピードで作動するという。残念ながら Apple は具体的な製品名は挙げなかった。

個別製品名は別として、Appleが消費者向けエレクトロニクス製品のライバルと比べて新しいチップのスピードを強調したことには理由がある。

激しい競争をくりひろげているコンシューマー向けエレクトロニクス製品市場においてチップは文字通りデバイスの心臓部だ。次世代チップの能力はそのまま次世代デバイスの競争力となる。先週、Nvidiaが長年AppleにチップデザインをライセンスしてきたARMを4.2兆円で買収する計画を発表している。

これまでARMはいわばCPU メーカーのスイスだった。つまり多数のメーカーと等距離を保ちつつ求めるものに新しいチップデザインを提供してきた。A14はARMデザインをベースとしてAppleが独自に設計したチップで台湾のTSMCが製造する。

さらに取材中。

画像:Apple

【Japan編集部追記】 Appleサイトによれば、新iPad AirはWiFiモデルが6万2800円(税別)からなどと発表されている。

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滑川海彦@Facebook