アップルが全米の新型コロナ検査施設をマップに追加

Apple(アップル)は、同社のマップアプリに全米の新型コロナウイルス(COVID-19)検査施設を追加した。全50州とプエルトリコが対象だ。この更新によって病院、診療所、救急施設、一般開業医、薬局などに加えて、専門の新型コロナ検査場など、検査が可能な場所の位置が表示されるようになる。さらに、位置を検索したときの目的地候補として新型コロナ施設が優先的に表示される。またアップルは、新型コロナ危機の中で人々がどのように都市を移動しているかを示す、Mobility Trends(移動傾向レポート)サイトも更新した。

マップアプリのアップデートは先週9to5Macが発見している。検査施設の提供者がデータベースに位置を追加するためにアップルが作ったポータルを通じてわかった。追加情報は既に有効になっており、パンデミックのためにカスタマイズされた優先検索オプションに追加されている。他には食料品店、フードデリバリー、薬局、病院、救急施設などが優先検索対象になっている。

移動傾向レポートは地域指定が改善され、米国、カナダで週単位での検索ができるようになり、地域の地元での呼び名が検索結果に追加され、世界中の人が目的の場所を見つけやすくなった。米国では、対象になる都市が追加されている。

アップリはこのデータを公開することで、政府や交通機関、都市などがパンデミックによる影響の理解を深めるとともに、ソーシャルディスタンスや自宅待機などの行動がどれだけ守られ、どれだけ効果を生んでいるかに関する情報を提供するために役立てることを期待している。このデータは、ユーザーがマップアプリで検索した目的地情報に基づいているが、アップルのマップには既にプライバシー対策が講じられているため、検索情報と共に個人情報が収集されることはない。

新型コロナウイルス 関連アップデート

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルが新型コロナによる実店舗閉鎖を無期限延長

Apple(アップル)は新型コロナウイルスの感染拡大による公衆衛生の危機を受け、実店舗の閉鎖を延長するようだ。

今週初め同社はプレスリリースで中華圏外の全店舗を3月27日まで閉鎖すると発表した。そして現在、ウェブサイトにあるメモには、閉鎖は無期限とある。店舗を「追ってお知らせするまで休業いたします」と書かれており、少なくとも店舗再開にはさらに時間がかかることが見込まれることを顧客にアナウンスしている。

Apple製品を購入したい人はウェブサイトで買い物するよう案内されている。サービスやサポートもオンラインまたは電話で受けることができる。

我々は方針の変更を確認すべくAppleに問い合わせている。

3月13日付の長い書簡で、同社は時間給で働く人には店舗が開いている時と同様の支払いを約束するとしている。また「自分自身あるいは家族のCOVID-19による健康問題に対応するため」の休暇制度を拡充することも明らかにした。

3月16日、サンフランシスコ・ベイエリアの6郡は新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を抑制するために「屋内避難指示」を発令した。数日以内に追加の対策が講じられることも予想される。

EUのいくつかの国はすでに、生活必需品の購入のための外出や在宅勤務ができない人が仕事に行く以外は家の中に留まるよう、外出禁止令を出している。

画像クレジット: Anthony Kwan/Bloomberg / Getty Images (Image has been modified)

参考:サンフランシスコ・ベイエリア6郡に4月7日までの屋内避難指示

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

ニューヨーク五番街のアップルの最新ストア内部の詳細を17枚の写真で

2年間にもおよぶリノベーション作業を終えて、巨大なガラスのキューブから覆いが取り払われた。米国時間9月20日、Apple(アップル)のニューヨーク五番街の旗艦店が一般公開されたのだ。この開店は、AppleのiPhoneやApple Watchの新モデルの発売と時機を合わせたものとなった。そうした最新の製品に、それにふさわしい壮大なお披露目の機会が与えられたわけだ。

その開店の前日の朝、Appleは選抜したメディアに対して内覧会を開催した。もちろんTechCrunchも選ばれている。その間も、何人かの人が、歩道から中をのぞき込んでいたので、スタッフはカーテンを閉めなければならなかった。キューブそのものは、それほど大きくは変わっていない。ただし、新たな輝きを帯びている。残念ながら、キューブ全体を覆っていたカラフルなラップは、一時的なものだったことが判明した。

ところで、できてから十数年にわたって、ニューヨーク市のランドマークともなっていたものを、なぜ作り直す必要があったのか? このストアは、市内でも最も交通量の多い交差点の1つ、セントラルパークの南東の角、プラザホテルの真向かいに位置している。どうでもいいかもしれないが、例の大統領のタワーから2ブロックほど北だ。数年前までは、あの有名な玩具店、FAOシュワルツと同じブロックを分け合っていた。

しかし今では、Appleが完全にこの空間を占領している。キューブを取り巻く広場は大きく変更され、太陽光と50万個ものLEDの組み合わせを活用する新しい照明システムの採用を可能にした。詳しくは、こちらの記事を参照していただきたい。

地下は、ストアが広場のすべての領域を専有している。面積が増えたことで、ストアの一辺を占めるジーニアスバーも、必然的に大きくなった。HomePodの視聴エリアは、かつての高級ステレオショップのガラス張りの試聴室を思い起こさせる。

いちばん驚いたのは、かつてのストアのシンボル的な存在だったガラスの螺旋階段が、もはや純粋なガラス製ではないということ。今や、個々のステップには、ステンレス製のカバーが付けられている。おそらく安全上の理由だろう。今朝、いっしょにストアを訪れた人は、以前最初にこのストアに来たとき、階段を降りていて、うっかり足を取られそうになったと言っていた。全部ガラス製というのは、見栄えは良くても、雨が降るたびに惨事が発生するのをただ待っているのようなものだったのかもしれない。

期待どおり、この照明システムは大きな効果を発揮している。くもりガラスの舷窓のような丸い窓から陽の光が差し込み、その回りをLEDの照明リングが取り囲んでいる。これはなかなか見応えのある組み合わせだ。下の写真の反射で、それがよく分かるだろう。

太陽光は、ストアの東側と西側、2列に分かれた8本の大きな木と、東側に伸びる生きた緑の壁にも降り注ぐ。この緑の壁の近くには、なぜかAirdPodsがある。ここは、日の出と日の入りの際には、赤味がかった光に包まれ、もっともすばらし景色となる。

新しいストアは、9月20日金曜日の午前8時、一般向けに開店した。

  1. DSCF7909

  2. DSCF7904

  3. DSCF7902

  4. DSCF7901

  5. DSCF7898

  6. DSCF7888

  7. DSCF7886

  8. DSCF7884

  9. DSCF7881

  10. DSCF7877

  11. DSCF7874

  12. DSCF7867

  13. DSCF7860

  14. DSCF7856

  15. DSCF7853

  16. DSCF7849

  17. DSCF7823

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)

盗聴の恐れありでApple Watchのトランシーバー機能を一時停止へ

Apple(アップル)は、Apple Watchのトランシーバーアプリ(米国ではWalkie Talkieアプリ)を、まだどこにも報告されていない脆弱性があるため無効にした。その脆弱性により、ほかの人のiPhoneを同意なく聞くことができる(盗聴できる)と同社は米国時間7月10日の夜に公表した。Appleはそのバグと、バグが直るまで使えない不便さについて謝罪した。

Apple Watchのトランシーバーアプリを使うと、互いにお誘いをOKした二人のユーザーが「ボタンを押して話す」という昔の携帯電話のPTT(Push-to-Talk)ボタンのようなインタフェイスを使って音声でチャットできる。

Appleは次のようにコメントしている。

Apple Watchのトランシーバーアプリに関連する脆弱性を先ほど告知し、早速そのフィックスに着手するとともにアプリを無効にした。その不便を顧客にお詫びし、できるだけ早急な回復を図りたい。この脆弱性の、顧客に害を与える使い方や、それを悪用するための特定の条件や事象の継起はないはずであるが、私たちは顧客のセキュリティとプライバシーをきわめて真剣に重視している。私たちの結論としては、アプリを無効にすることが正しい行為である。なぜならこのバグにより、べつの顧客のiPhoneを同意なく聴取できるからだ。この問題とご不便に関して、再度お詫び申し上げたい。

Appleは「脆弱性をご報告ください」と名付けたポータルで直接このバグを知らされたが、現在のところそれの悪用が広まっている証拠はないそうだ。

同社はこの機能をフィックスが完全に行われてデバイスへ展開されるまで一時的に無効にしている。そのトランシーバーアプリはデバイスにインストールされているままだが、バグフィックスでアップデートされるまでは機能しない。

今年の初めに見つかった、FaceTimeのグループ通話機能のバグでは、通話を受け入れる前に相手の声が聞こえてしまう。それを発見したGrant Thompson少年は、Appleに報告したが何も応答がなかった。Appleはそのバグをフィックスし、最終的には彼にバグ発見賞金を贈った。しかし今回Appleは、「脆弱性をご報告ください」ポータルを頻繁に見ることによって脆弱性報告に遭遇し、早めにその機能を無効にできたようだ。

米国時間7月10日、AppleはMacのアップデートを黙ってプッシュし、ビデオ会議アプリのZoomから通話の開始を簡便にする機能を削除した。その機能を使うと、メールやウェブサイトがユーザーの許可なくそのユーザーを今行われているビデオ通話(ビデオ会議)に加えてしまえるからだ。

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleが中国でiPhoneの無利息月割を開始

Appleは、中国における売上不振対策として、Alibabaとの協力のもとに、見込み客に無利子の融資を提供しようとしている。

Appleの中国のWebサイトは今、iPhoneのための融資パッケージを提供しており、その中には銀行数社およびAlibabaのフィンテック部門Ant Financialが運営している消費者クレジットHuabeiとの提携による、利率0%のパッケージがある。Reutersがそれを最初に報じた。

その詳細は、Reutersの記事によるとこうだ:

Appleは同社の中国のWebサイトで新しい支払い方式を宣伝している。それによると、iPhone XRに関しては毎月271人民元(40.31ドル)、iPhone XSでは毎月362人民元を払う。有利息の古い方式で支払っている顧客は、より安い分割支払いに乗り換えることができる。

総額4000人民元〔約66000円〕以上の製品をAppleから購入するユーザーは、3か月、6か月、9か月。12か月、または24か月の無利子分割払いを利用できる。

また、XiaomiやHuaweiなど他社製品の下取りも行なう。

Appleは数週間前に、近く発表される第一四半期決算報告のガイダンスで、売上の減少を予告した。それによると売上予測は890-930億ドルから840億ドルに落ち、その原因は“予期せぬ経済の減速、とくに中国本土における”、とされた。

魅力的なパッケージの提供は一部の消費者をiPhoneを買う気にさせるかもしれないが、でも、ずっと尾を引いている感覚は、iPhoneの現在のデザインが中国の消費者にとって魅力的でないことだ。ふつうならニューモデルで売上は上がるはずだが、現在のiPhone XR、XS、そしてXS Maxは、1年前のiPhone Xにそっくりだ。

新製品発売の第一四半期には中国でも売上は伸びたが、ローンチ後の第二四半期には、その勢いも消えた。

Appleはインドでも、同じ融資方式を採るのだろうか。The Wall Street Journalによると、インドでは2018年に売上が40%落ちた。インドでのAppleのマーケットシェアは元々大きくないが、それがこの年には2%から1%へと下がった。

インドの消費者にとっても融資は重要だが、ここの市場はXiaomiやOnePlusなどの中国製低価格機が支配している。お値段が上位Androidフォーンの何倍もするiPhoneがインドで売れるためには、柔軟な融資制度に頼るしかないだろう。

しかし中国はこれまでの長年、Appleの売上を支える主力市場だった。利息ゼロの分割ローンも、ここで最初に打ち出すのが当然なのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アップルの初売り、2019年も1月2日に実施。当日限り

eng-logo-2015アップルが2019年の初売り実施を予告しました。開催は例年どおりの1月2日、当日限り。

 

初売りの予告はapple.comに掲載されたものの、現在は紅白の水引でできたアップルロゴと、

1月2日に福来たる。

もうすぐ一日限りのAppleの初売りがやってきます。欲しいものリストの準備をお忘れなく。

だけ。具体的な内容や対象になる製品など、詳細はありません。

アップルの初売りといえば、かつては福袋(Lucky Bag)を売っていたこともありましたが、昨年2017年・今年2018年は対象の商品を購入するとApple Storeで使えるギフトカードが貰える内容でした。

【本日開催】アップルの初売りが超お得!MacBook・iPad Pro購入で還元1万円オーバー(2018年の初売り時)

2018年にはたとえば、Macを買って1万8000円分、iPad Proで1万2000円分など。

2018年の初売りでは、開店前のアップル表参道に100人近くの行列が。

従来はアップルの直営ストア店頭とオンラインでの実施でした。

直営のApple Storeは、どの店舗も1月1日はお休み。初売りの1月2日から、通常どおり朝10時に開店です。1月2日は通常より早く20時に閉店する店舗が多いことに注意。詳しくはお使いのストアのページで確認してください。

Engadget 日本版からの転載。

Apple 渋谷がリニューアル!10/26のオープンに先駆け店内の様子をレポート

eng-logo-2015改装のため2017年に閉店したApple 渋谷が帰ってきます。以前と変わらない、渋谷公園通り沿いのあの場所で、10月26日(金)午前8時にリニューアルオープンします。

ちなみに2018年はApple ストアのオープンが相次いでいます。4月のApple 新宿、8月のApple 京都に続き、Apple 渋谷で3店舗目。

関連記事:
Apple新宿が4月7日(土)にオープン。新宿マルイ本館の1階、都内4店舗目
アップル京都店は8月25日朝10時オープン。京都生まれゲーム特集も

そんなApple 渋谷のリニューアルオープンに先駆け、10月24日にプレス向け内覧会が開催されましたので、ここでひと足お先に店内の様子をお届けします。

というわけで、リニューアルオープンまでもう間もなく。せっかくなのでiPhone XRの実機はApple 渋谷へ見に行ってみますかね。

Engadget 日本版からの転載。

Apple Watchは最初の心電計ではないが、消費者に与える影響は膨大だ

Apple’s COOのJeff Williamsは、Apple Watchが一般販売用心電計としてのFDA認可を受けたと、Apple本社で行われたスペシャルイベントで高らかに宣言した。Appleはものごとの最初になるのが大好きだが、この陳述は虚偽である。

AliveCorはKardiaMobileという製品で昨年11月以来「初」の称号を保持している。KardiaMobileは100ドルのスティック型デバイスで、スマートフォンの背面に取り付けて使用する。しかも皮肉なことに、同じくFDA認可を受けているKardiabandは、Apple Watchと共に使うブレスレット型心電計でAppleストアで販売されており、今週FDAがAliveCorのテクノロジーを使って血液検査をすることなく血液疾患のスクリーニングを行うことにゴーサインを出したばかりだ。

しかし、Apple Watchは幅広い消費者に影響をあたえる最初の製品になる可能性をもっている。まず、Appleは世界ウェアラブル市場の17%という確固たるシェアを持っており、2018年だけで推定2800万台を売っている。AliveCorのKardiabandとKardiaMobileの販売台数はわからないが、これに近い数字であるとは考えられない。

もう一つ、多くの人は、たとえ自分の心臓の状態に不安をもっていたとしても、それを調べるためだけの装置を買うことには抵抗があるだろう。自動的な統合によって、関心のある人たちが別製品を買わずに測定を始めやすくなる。さらに、心臓疾患は米国で最大の死亡原因であり世界人口の大きな部分に影響を与えているにもかかわらず、おそらくほとんどの人は自分の心拍リズムを日々考えることがない。心電計を腕時計自身に組み込むことで、モニタリングすることへの障壁が減り、一部の人がもつであろう心臓の状態を知ることへの恐怖を取り除くことができるかもしれない。

そして、Appleブランド自体の存在がある。今や多くの病院がAppleと提携してiPadを使っていることから、Apple Watchでも協業体制をとると考えることは理にかなっている。

「医者や病院も健康保険会社も自家保険の雇用者も、Apple、XiaomiFitbit、Huawei、Garmin、Polar、Samsung、Fossilその他のウェアブルメーカーと個別の提携を結びたいとは思っていない。必要なのは、どの患者にも適用できるクロスプラットフォーム製品だ」、とCardiogramのファウンダーで、心電計研究者のBrandon BallingerがTechCrunchに語った。「だから、もしAppleが医療のAppleになるのなら、CardiogramかAliveCorはこの分野のMicrosoftになればいい」

Appleの発表は、AliveCorにどう影響するのか? CEOのVic Gundotraは一笑に付した。彼はTechCrunchに、AliveCorのビジネスは大部分がKardiaMobileによるものでApple Watchに統合する心電計ではない、と話した。「Appleは以前からこの手のしくみをWatchに組み込むことを匂わせてきた」とGundotraは言った、「だから予測はできていた」

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アプリストアのデベロッパー虐待でフランスがAppleとGoogleを提訴へ

フランスの経済相Bruno Le Maireが、AppleのApp StoreとGoogleのPlay Storeのやり方をめぐって、両社を批判した。彼によると、GoogleとAppleはアプリのデベロッパーに対して揮う権力があまりにも強大すぎる。Le Maireはその判断を法廷に求め、必要なら巨大テクノロジー企業に罰金を課すつもりだ。

“デベロッパーがアプリを開発してそれらをGoogleやAppleから売ろうとすると、それらの企業が価格を決め、一部のデータを取得し、デベロッパーとの契約を一方的に変更することもある”、とLe MaireはRTLで述べている。“これらはどれも、受け入れられない。これは、われわれが望む経済ではない”。

フランスの政府高官がApp StoreとPlay Storeを問題視するのは、これが初めてではない。先月はARCEP(電子通信郵便規制庁)のSébastien Soriano総裁が、ネット中立性はキャリアとISPだけにとどまるべきでない、という記事を共有した。大手テクノロジー企業も、インターネットの中立性に関して責任がある、というのだ。

Sorianoはそのとき、“スマートフォンのユーザーが直面しているすべての制約を初めてリストアップした”、と述べている。“ユーザーの意味は、消費者と、アプリをストアへ提出するデベロッパーの両方だ”。

デベロッパーには、App StoreやPlay Storeのルールに従う以外の選択肢はない。AppleやGoogleに売上の30%(会員制のアプリなら会費収入の15%)を払う以外の選択肢はない。

AppleやGoogleがストアからアプリを削除しても、事前の契約があるから法に訴えることはできない。ただし契約内容を、交渉によって変えられる可能性はある。

“GoogleとAppleを虐待的事業実践の罪でパリ商業裁判所に訴えるつもりだ”、とLe Maireは言っている。罰金はおそらく数百万ユーロぐらいだから、GoogleとAppleにとっては痛くも痒くもない額だ。しかし、公的訴訟としてはなかなかおもしろい。

大手テクノロジー企業に対するEUの徴税計画は、Le Maireによると2018年の終わりごろに発効する。今月初めに彼は、数週間後に詳細を発表する、と述べた

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、自動運転車のテスト車両を27台に増強

Appleが自動運転のテスト車両を拡大している。Bloombergによると、カリフォルニア州DMV(運輸局)に登録された台数は昨年わずか3台だったが、現在は計27台となっている。

車種はすべてLexus RX450h SUV。自動運転システムの開発者に人気の車で、テストのために市販のセンサー類を追加するのが比較的容易であることが理由だ。Appleは昨年7月以来、テスト車両群に新たな車を追加していると記事は伝えている。

以前の記事や機械学習学会誌などから判断すると、Appleが自動運転関連で取り組んでいるのは主にソフトウェアと機械学習だ。Appleがカリフォルニア州クパチーノ本社近くの公道でテストしていた車を目撃した人たちによると、車両の屋根にはセンサーだけでなくコンピューターハードウェアも載っていたらしい。

これが、将来Appleが市販の車に付加するハードウェアを販売することを示唆しているのかどうかは不明だが、同社の取組み規模の縮小や、Tim Cook自身の発言からみても、主な焦点は自動車そのものではなくシステムであることが推測される。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

大丈夫、五番街Appleストアのガラスキューブは(永久には)撤去されない

今日、Appleがニューヨーク五番街のAppleストアに設置されているあの象徴的「ガラスキューブ」を撤去する、という報道を見た人は私と同じく驚いたことだろう。ニュースの出所は建築許可申請書類で、おそらくAppleウォッチャーの誰かがMacrumorsなどのサイトにタレこんだものと思われる。

許可書類には「Appleストアのエントランスにあるガラスキューブ状構造物を完全に撤去する」ことが求められている。

私はすぐに疑ってかかった。世界一知られている自社店舗の建造物をAppleが理由もなく撤去することなどありえないからだ。そこで、あちこち聞いて回った。

どうやら、〈許可書類はすべてを語らない〉類の話らしいことがわかった。たしかにAppleの建築請負業者は、五番街の店舗入り口に置かれたガラスキューブを実際取り除く必要があるかもしれない ― ただしそれは、大規模なリノベーションを行うのに一番便利な出入り口の上に大きなガラス箱が置かれていると、少々不便だからというだけの理由だ。

私が知る限り、計画では常に工事終了後にキューブを戻すことになっている ― あくまでもまだ計画段階だ。何らかの改造や改良を施すつもりかどうかは現時点ではわからない。かつてAppleは北京拠点のNorth Glass Safety Glass Co.製のガラスを使ってガラスの枚数を減らし見た目をよくしたことがあるので、今回もキューブを輝かせるための何かをするかもしれない。

Appleにコメントを求めたところ、リノベーションを発表したときと同じ声明文が返ってきただけだった。

というわけで、キューブが永久になくなることはない ― 少しの間いなくなったとしても必ず戻ってくる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AirPodsのカラーバリエーションを提供するColorWare(日本にも出荷可)

colorware-airpods

白のAirPodsが悪いというわけではない。ただ、少々たいくつな感じがするのは否めないと思う。そんな人むけのサービスがColorWareで、AirPodsのカラーバリエーションを提供してくれる。色の種類も豊富に用意されている。さらに追加料金を支払えばケースにも色を塗ってくれる。

ちなみにColorWareは2000年代から、こうしたサービスの提供を行なっている。Appleプロダクトのカラーバリエーションの提供を主力サービスとして提供している。iPodのカラーバリエーションを最初に提供したサービスのひとつでもある。

もちろん費用はかかる。AirPodsを好きな色に変更する価格は289ドルよりとなっている。AirPods本体も含んでの価格なので、カラーリングの価格は130ドル程度よりということになるわけだ。色は58色から選ぶことができ、ソリッド塗装だけでなくメタリック塗装を選ぶこともできる。ケースの塗装は30ドルだ。

現時点では、注文の処理には6週間ほどかかるとのこと(訳注:現在サイトではシッピングまで10-12週間かかると記されています)。AirPodsを好きな色に染めるのに、コストなどあまり意識しないという人も大勢いるようだ。もちろんこうした人の存在にはAppleも注目していることだろう。おそらくは、Appleも自社製品としてカラーバリエーションを提供してくると睨んでいるのだが、果たしてどうだろうか。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

iOS 10のApple Mapsでは、自動車を停めた場所やそこまでの所要時間を示してくれる

shutterstock_224409601

Appleは未だApple Carの噂について、きちんと言及せずにいる。独自の車を開発するということについて、どれほどの意図を持っているのかはわからない。ただ、iOS 10によってApple Mapsに導入される新機能によって、ドライバーに快適さを提供しようという気持ちはあるようだ。

AppleInsiderが報じているが、新しいApple Mapsでは、車を自宅以外の場所に停めたときに、その場所を自動的に地図上に表示するようになる。

Apple Maps上に停車した車のアイコンが表示され、車のある方向を示したり、その場所まで行くのにかかる時間を表示してくれたりもする。詳細な場所を示すために、停車場所を編集するための機能もついている。

Apple Maps parked car

言うまでもないかもしれないが、停車場所を示すためのアプリケーションは、サードパーティーからいろいろと出てきているものではある。新機能を実装する際に、そうしたサードパーティーの機能を奪うようなことは、しばしば起こることではある。

WWDCのキーノートにおいて、AppleはiOS 10においてApple Mapsに加えられる変更点についてアナウンスしていた。Mapsとのインタフェースをサードパーティーに提供し、たとえば地図をつかって近くのレストランを予約したり、Uberなどのサービスを呼ぶことができるようになる。

Map上から展開するサービスではApple Payも利用できるようになり、自分のいる場所の近辺に存在するサービスを、手間いらずで利用(購入)することができるようになる。またMapsは、利用者のカレンダー情報から次のミーティング場所近辺の食事場所を提案したり、もちろんその場所へのルートを示すといったインテリジェンスも持つようになる。今回明らかになった停車場所通知の機能なども、Mapsへの追加機能のひとつというわけなのだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Apple App Storeのデベロッパーサイトがオーバホール、デベロッパー教育のためのコンテンツを充実

ios-appstore-search

Appleが今日、同社のApp Store(アプリストア)のデベロッパーサイトのオーバホールを発表した。このサイトを今では1100万の登録デベロッパーが利用し、今やアプリの本数が150万以上にもなるApp Storeの成長を、これまで支えてきた。このデベロッパーサイトでは、デベロッパーとしてのビジネスの育て方や、ユーザーの参加性を高める方法などをガイドする記事やビデオを提供しているが、今回のオーバホールで新しいコンテンツが増える。たとえば、アプリストアでアプリを発見してもらいやすくする方法、とか、フリーミアムビジネスモデルのやり方、アプリのアップデートをユーザーエンゲージメントの機会として利用する、などのトピックが加わる。

今のApple App Storeは、デベロッパー間の競争が激しくて、自分のアプリに気づいてもらうことがますます難しくなっており、業界内部で”アプリ疲労“という言葉も生まれているぐらいだから、これら新しい記事やガイドの投入は良いタイミングだ。

Appleも明らかにこのような問題に気づいており、Bloombergの先週の記事が、同社はApp Storeのリニューアルの方法をひそかに検討している、アプリを検索の中でプロモートすることを有料制にするかもしれない、と報じている。検索結果と有料プロモーションとの混在は、Googleと同じやり方だ。

言うまでもなく、App Storeはこれまでの年月で大きな経済的実体に育ってきた。開店以来デベロッパーに支払った金額の合計は400億ドル、そしてApp Storeは合衆国で、190万の雇用に貢献している

しかし、App Storeのミドルクラスは縮退している、という説もある。

だから、Appleが今、デベロッパー教育用の新しいリソースを同社のデベロッパーサイトに供給して、そんな懸念に対応しようとしているのも当然だ。

Screen Shot 2016-04-18 at 10.02.09 AM

新しいサイトのコンテンツは、もっとそのものずばりのハウツーと、説明的な記事の、ミックスになる。たとえば”Discovery on the App Store”という記事は、同サイト上の編集の方針を説明するとともに、とくに、Appleが特定のアプリをフィーチャーする(大きく紹介的に扱う)ときのやり方を述べている。そしてそのほかの記事は、一定のフォーマットによるケーススタディだ。たとえば”Releasing App Updates”という記事では、SlackとSmuleとBuzzFeedにおける、アップデートロードマップのプランニング、既存のユーザーのエンゲージをリフレッシュし新しいユーザーも惹きつけるためのアップデートのやり方、などを解説している。

そのほかに、”Choosing a Business Model”, “User Acquisition Marketing with App Analytics”, “Choosing a Category”といったトピックもある。これらは、売上を得るための本格的なアプリビジネスのガイドだ。

新しいデベロッパーサイトには、デベロッパーが自分のアプリを、“これをフィーチャーすることを検討してください”、というお願いをつけて提出することができる。

“Developer Insights”と題する、ケーススタディのビデオ集もある。そこでは成功したデベロッパーが、自分の知識やそのほかの話題をシェアしている。

たとえばSeriouslyというデベロッパー企業は最初のゲーム”Best Fiends”が一日のダウンロード数150万を超え、最初の年でソーシャルメディアのフォロワー100万を獲得したが、ビデオではソーシャルメディアを利用してブランドとコミュニティを構築するやり方を述べている。

またEvernoteが登場するビデオは、生産性ソフトウェア(OAソフト)のローカライゼーションについて、アプリの日本語化を例に挙げて説明している。

今やiOS App Storeでは中国と日本が売上2位と3位の国だから、ローカライゼーションは言うまでもなく重要なトピックだ。

デベロッパーのための新しいリソースはすでに提供が始まっているが、今後はもっともっと増える予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

自称Appleストア熱狂者ゲイリー・アレン、67歳で死去

apple-osaka-store

私が一番心配していることの一つ、それは趣味 ― 没頭できる健全な情熱 ― を持っていないこと。もちろんテクノロジーは大好きだが、これは私の仕事でもある。Gary Allen、自称「Appleストア熱狂者」が日曜日(米国時間10/11)、脳腫瘍との闘病の末67歳で亡くなった。Washington Postが伝えた。同紙が指摘する興味深い点。それは、AllenがApple製品に関しては、それを一般に販売する場所ほどのファンではなかったことだ。

彼のTwitterrプロフィールがすべてを物語っている:「Apple小売店舗熱狂者、新規店舗のグランドオープニングを祝福しに世界中どこへでも出かける」

Screen Shot 2015-10-15 at 1.26.16 PM「ファンボーイ」という単語はテク業界に氾濫しているが、おそらくAllenは、Appleの小売戦略についてどのApple従業員よりも知っていた。彼のウェブサイト(今はダウンしている)ifoapplestore.comは、Appleの最新ストアに関する情報で満載だった。彼は殆どの店を訪れ実際に体験もした。

かつて賢人は私に、崇拝者がいなければそれは芸術作品ではないと私に言った。Allenのような崇拝者は、スティーブ・ジョブズがAppleの店舗を、魅誘的な、エレガントで探し求める価値のある場所にしたがっていた、という事実の信憑性を高める。

Allenの場合、彼自身たしかに探求していた:

ありがとうGary Allen、人生で大切なのは小さな物たちであることを思い出させてくれて。たとえその小さな物たちが、テクノロジー世界の多くの人々の夢と希望を育む幸せで小さな店の中に置かれているとしても。あなたの鋭い洞察はこれからも生き続ける

【日本語版注:見出しの写真はAppleストア大阪。Gary Allenはここにも来ていたらしい】

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watch、2週間以内に店頭販売を開始

apple-watch-drawer1

AppleはApple Watchの一部モデルを2週間以内に店頭で販売開始すると、今日のプレスリリースで発表した。また6月26日から新たにイタリア、メキシコ、シンガポール、韓国、スペイン、スイス、および台湾の7ヵ国でApple Watchが発売される。

また5月に発行されたApple Watchの全注文分も、2週間以内に顧客の元に届けられる ― 但し42 mm スペースブラック・ステンレスモデルは除かれ、同機種はこれまでも予約客に届くのが最も遅かった。Appleのオペレーション担当SVP、Jeff Williamsはリリース文で、同社は既存注文の多数の未処理分をようやく捌き始めたと説明しており、おそらくそれが販売国の拡大を可能にしたのだろう。

Appleが「一部」モデルのみ2週間以内に小売店鋪で販売すると言っていることから、おそらくスペースブラックを近々見ることはないだろうが、果たしてどのモデルを試着して持ち帰れるのかは気になるところだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのiPhone下取りプログラムは既に試行中。しくみはこうだ

近くAppleは、直営店に旧モデルを持ち込んで新機種を購入できるiPhone下取りプログラムを導入する。本誌は、そのやり方に関する興味深い情報を入手した。一部のAppleストアでは既に試行されている。

同プログラムに関しては今日、いくつか報じられており、MacrumorsのEric Slivkaは、プログラムのトレーニングが行われていることを伝え、9to5MacのMark Gurmanは、開始時期が9月中であると引用している。

しかしこの下取りプログラムは、すでにAppleストアの一部で試行されていることを本誌は発見した。そこでは本番の準備が行われているだけでなく、ここ数週間実際に顧客から下取りを行っている。情報筋によると、このプログラムはどの直営店でも提供されているものではないと説明されている。一部のパイロットストアでは、現時点で1日に複数の下取りを処理している。

プログラムのしくみはこうだ。顧客は、動作可能で水没損傷のないiPhoneをApple直営店に持ち込む。これを店員が、店のiMacやiPadを通じてアクセスできるオンラインサイトの助けを借りながら査定する。その後、顧客は端末の状態について一連の質問に答えて価格が決定する。

この手順は、Appleが現在iPhoneリサイクリング・プログラムで行っているやり方に似ているが、あれは郵送のみの対応で、様々な種類の製品が対象であり、店頭では行われていない。もし顧客が古い壊れて価値のない端末を下取りに出したい時は、単なるリサイクルとして持ち込める。

下取り価値は、端末の色、物理的損傷、水没損傷など様々な要素によって決められる。価格は運用に入る前に吟味されることになるだろうが、16GB iPhone 4および4Sで、120~200ドル程度になるようだ。状態の良い16GB iPhone 5が250ドル前後で、これはGazelleGlydeNextWorthなど、他の下取りサイトよりも低い。

それでも、店頭で行われることの利便性は間違いなく有利に働くだろう。店へ行くだけで完結するのは、郵送して待っているよりも強い。

書類が揃ったら、下取り価格がギフトカードに加算される。クレジット残高は新機種に適用され、残金があればギフトカードに残る。旧機種は店が保有する。下取りプログラムは、店頭で新機種を購入する場合にのみ適用されるので、下取りだけしてギフトカードをもらうことはできない。

下取り価値は新機種の購入に充てられるが、顧客は[キャリアの]アップグレード・クレジットを保有している必要がある。このためキャリアのチェックが入る。アップグレード・クレジットのない顧客は、キャリアに早期解約金を払い、クレジットを別のキャリアで使う新機種に充当することができる。

現在下取りされた端末は、まとめてどこかに送られ、恐らく新興国市場向けに、整備されて再販されているようだ。下取りが行われている店では再販されていない。Apple直営店で、この選択肢が得られることを、利用者はかなり喜んでいるようだ。

もちろんこれは、現在行われているやり方なので、実運用に入ると変わる可能性がある。何か重要な変更があれば続報する。本誌はAppleに新プログラムの詳細に関してコメントを求めているが、まだ返答はない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)