アップルがApple MusicやApple Arcadeなど複数サービスのサブスクセット販売を計画中

Bloomberg(ブルームバーグ)によると、アップルはさまざまな定期購読(サブスクリプション)サービスのバンドルプランをリリースする準備を進めているという。「Apple One」 と呼ばれる可能性があるこのバンドルパッケージには、Apple Music、Apple Arcade、Apple TV+、Apple News+、iCloudなど同社のサービスが含まれており、それぞれを個別に購読するよりも安い料金で提供される。

ブルームバーグによると、この新バンドルサービスは新型iPhoneが発売される言われている10月に、早くも登場する可能性があるという。バンドルにはApple MusicとApple TV+を含むエントリーレベルのプランのほか、Apple Arcadeを追加するアップグレードオプション、Apple News+を含むオプションも存在する。記事によると、より高価なオプションとして追加のiCloudストレージもバンドルされるというが、これらの計画はリリース前に変更される可能性がある。

最終的な価格設定は報じられていないが、月額2ドルから5ドルの月額料金が節約できるとされている。またすべてのサブスクリプションは、既存のファミリープランで利用できる。つまり1世帯で最大6人の家族が、アップルのバンドルサービスにアクセスできることになる。

アップルはまた、新しいハードウェアの購入に無料サブスクリプションをバンドルする戦略を継続するといわれている。昨年にはApple TV+が発表され、最近リリースされたハードウェアを購入した顧客に1年間無料で提供された。

サービスサブスクリプションのバンドル化は、アップルがサービスプランへの投資を本格化して以来、アナリストらの多くが予測してきた。この戦略は非常に理にかなっており、特にアップルがほかのサービスほど人気があるとは限らないサービスの採用を促進するのに役立つ。これはまた、同社がより包括的で潜在的に安定した経常収益ビジネスを構築するための方法を提供するという意味で、Amazon Primeのようなものに似ている。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

PelotonのフィットネスアプリがついにApple TVに登場

3月に無料トライアル期間を30日間から90日間に延長したことを発表して以来、Peloton(ペロトン)はテレビのサポートを拡大している。4月にはAndroid TVへの対応を追加し、米国時間6月2日にはApple TVアプリを正式にローンチしたと発表した。

屋内シェルターの設置や全国のジムの閉鎖により、家庭用ジム機器の売上は急増しており、Pelotonもその恩恵を受けている。同社の株価は、屋内への退避(家ごもり)が定着して以来急騰しており、3月初めからほぼ2倍になっている。

それ以来Pelotonは、家庭向けハードウェアを安全に届ける方法の変更や、ソーシャルディスタンスを保ったままでのエクササイズクラスの記録方法の変更など、予想外の調整に対処しなければならず、また利用方法の変化からより多くのプラットフォームへと拡大する必要に迫られていた。

当初、ユーザーはiOSやAndroidデバイスからテレビにコンテンツを配信できたため、専用のテレビアプリはあまり意味がなかった。しかしPelotonがデジタル専用の定額制プランの利用者を増やしていくうちに、テレビの前にヨガマットを置いてクラスに参加するというユースケースは少なくなっていた。

Pelotonのデジタル専用プランの価格は月額12.99ドル(約1400円)で、Apple TVアプリは本日からダウンロード可能だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

iPad Proのようなデザインの新iPhoneをアップルが準備中との報道

AppleはiPhone 11 Proに代わる新型のiPhone、そしてiPhone 11の新モデル、小型のHomePodと位置追跡タグを2020年秋発表する準備を進めているようだ。Bloombergが報じている。最上位スマホiPhone 11 Proの後継モデルは少なくともiPad Proに近いデザインとなりそうだ。現在の丸いエッジではなく、スクリーンとサイドはフラットで、Appleが3月に発表した最新iPad Proで導入した3D LIDARセンサーシステムも搭載する。

新iPhoneは「フラットなステンレススティールのエッジ」でiPhone 5のようなデザインとなり、大きいバージョンのスクリーンはiPhone 11 Pro Maxの6.5インチよりもわずかに大きくなる見込みだという。また、ディスプレイ最上部にあるフロントカメラ配置している「ノッチ」を小さくするかもしれない、ともしている。

一方、リアカメラに搭載さたLIDARトラッキングシステムではプロセッサーのスピードやパフォーマンスの改善が図られており、AR性能が大幅に向上しそうだ。Bloombergによると、プロセッサーの改善はAI性能のアップも意図しているとのことだ。

秋のローンチと発売を計画されている段階だが、現在の新型コロナウイルスパンデミックによる混乱で、一部は「通常より数週間後ろ倒しで」提供されることになるかもしれない、とのことだ。

その他の製品に関するアップデートは、新しいHomePodは現行モデルより50%小型で、2020年後半の発売が見込まれている。価格的には安価になり、新HomePodリリース時にはSiriの性能も向上し、Apple以外のストリーミングサービスもサポートするとBloombergの記事にはある。その他にはApple Tagがある。これはAppleが先日、意図せずその存在を明らかにしたもので、TileのようなBluetooth位置追跡アクセサリーだ。これも2020年発売されるかもしれないという。

さらに記事ではMacBook Pro、Apple TV、低価格のiPadとiMacのアップデートも準備中と言及している。Appleのハードウェアアップデートのサイクルを考えれば、驚くべきことではない。それらのリリースについて予定はなく、新型コロナウイルス(COVID-19)がこうした計画にどのように影響を及ぼすか、はわかっていない。

画像クレジット:Qi Heng / VCG / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

Apple TVアプリとApple TV+がLG製テレビで利用可能に

「Apple TV」アプリが、LGのスマートテレビで使えるようになった。もちろん、Apple(アップル)の新しいストリーミングサービスApple TV+へのアクセスも可能だ。LGは今週、米国および世界80以上の国々で、LG製スマートテレビの2019年モデルで、Apple TVアプリが利用可能になったと発表した。今年後半には2018年モデルでも使えるようになり、2020年モデルでは最初から使えるという。

ユーザーはLG Home Launcherから新しいアプリにアクセスし、Apple TV+の番組をストリーミングしたり、Apple TVのチャンネルを購読できる。iTunesビデオライブラリにアクセスしてiTunesにある10万本以上の映画やテレビ番組を購入したり、レンタルしたりすることも可能だ。

さらにLGは、ほとんどのApple TV+コンテンツと同様、アップルの幅広いタイトルはドルビービジョンとして提供され、LGの最新テレビがサポートしていることを強調している。アップル製品のユーザーが、iPhone、iPad、あるいはMacからコンテンツをミラーリングするAirPlay 2も利用可能だ。またvのHomeKitにも対応しており、ホームアプリやSiriを使ってテレビをコントロールできる。

Apple TVアプリ、AirPlay 2、そしてHomeKitは、今のところLGの2019年モデルのOLED TVと、NanoCell TVのSM9XおよびSM8Xシリーズで動作する。今月後半には、UHD TVの一部(UM7XとUM6Xシリーズ)でも利用可能となる。そして今年後半には、無線によるファームウェアのアップグレードにより、LGの2018年モデルのテレビでもサポートされる予定だ。同社によれば、2020年モデルのLG製テレビは、すべて最初からApple TVアプリに対応するという。

昨年11月にApple TV+が登場して以来、現代の人がテレビを観るさまざまな方法に対応するため、Appleは広範囲のエコシステムをサポートするしかなかった。現在Apple TVアプリは、すべてのアップルデバイスとウェブ上で動作し、Fire TVやRokuといったストリーミングメディアプレーヤーでも利用できる。これまでのところ、広範囲のスマートテレビでApple TVアプリを利用可能にしていたのはサムスンだけだった。アップルのウェブサイトによると、ソニーやVIZIOなど、他のテレビメーカーは、現時点ではAirPlay 2のサポートのみを提供している。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

元HBOのリチャード・プレプラー氏がApple TV+と独占番組制作契約

HBOの最高経営責任者を退いてからほぼ1年、Richard Plepler(リチャード・プレプラー)氏と、同氏の制作会社Eden Productionsは、Apple TV+と5年間の契約を締結した。

画像クレジット:Bennett Raglin/Getty Images

プレプラー氏は、1993年にHBOで仕事を始め、2013年にCEOに就任した。その間、HBOは新たな番組「True Detective」(トゥルー・ディテクティブ)や「Big Little Lies」(ビッグ・リトル・ライズ)、従来からの「Game of Thrones」(ゲーム・オブ・スローンズ)で成功を収め続けた。また、直接消費者に届けるサブスク方式のストリーミングサービス、HBO Nowも立ち上げた。これが結局、AT&TとWarnerMediaが、HBOを取り込んで大体的に提供することになっているHBO Maxの前身となったのだ。

プレプラー氏は、AT&TがHBOの親会社、Time Warnerを買収した余波の中、HBOを去った。AT&Tは、加入者数と、サービス視聴時間の増加に期待して、HBOのコンテンツ制作にテコ入れしたかったのだと報じられている。

The New York Times紙によると、プレプラー氏との契約により、Eden ProductionsはApple TV+に対して独占的に、テレビ番組、ドキュメンタリー、さらに長編映画を制作することになるという。

今回の動きについてプレプラー氏は、The Times紙に、HBOでやったことを「再現」しようとは考えていないと説明している。そうではなく、「独自のことをやる」点に意味があったのだと。また、真剣に交渉したのはApple(アップル)だけだったとも明かしている。「アップルと組むのが正しいことだと、すぐにわかりました。というのも、まだ十分に初期段階だったからです。つまり、そこなら何らかの貢献ができると思ったわけです」。

関連記事:Apple TV+がスタート、iOSやApple TV、Macを購入すれば1年間無料

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

HBOの前CEOがApple TV+の番組制作で独占契約締結か

The Wall Street Journalによると、HBOの最も高く評価されているTVシリーズの制作を指揮した人物が、まもなくApple TV+で番組を制作する可能性があるという。

AT&Tに買収された昨年2月までHBOの会長兼CEOだったRichard Plepler(リチャード・プレプラー)氏は、Apple(アップル)の新しいオリジナルのコンテンツストリーミングサービスにおける、独占的なプロダクション契約を締結しようとしていることが報じられている。

HBOが「Game of Thrones」を含むいくつかの大ヒット作品を放送した間の6人のCEOのうちの一人で、同社に30年近く在籍していたプレプラー氏は、間違いなくアップルの取り組みに影響を与えるだろう。Apple TV+のローンチ時のオリジナル番組としては、Jennifer Aniston(ジェニファー・アニストン)とReese Witherspoon(リース・ウィザースプーン)による「The Morning Show」や「Oprah’s Book Club」といったものがある。

これはプレプラー氏がHBOを去った後に設立した制作会社であるRLP&Co.とアップルの間に結ばれることになるだろう。同氏がApple TV+のためにどのようなプロジェクトに取り組んでいるかの証拠はないが、アップルによるオリジナルコンテンツ企業という新たな目標を考えれば納得できる話であり、また同社はこれまで大規模な予算と知名度の高いプロジェクトに注力しているが、HBOが制作してきた番組のような反響はまだない。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

Apple TV+がスタート、iOSやApple TV、Macを購入すれば1年間無料

Apple(アップル)は定額制のストリーミング動画サービスを開始し、購読者が数多くの多様なコンテンツを利用できるようにした。このサービスを利用するには、月額4.99ドル(約540円)のプランを申し込む必要があるが、9月以降にiPhone、iPad、iPod touch、Apple TVまたはMacを新たに購入し、デバイスに関連付けられたApple IDでサインインしている場合、1年間の無料トライアルサービスが自動的に適用される購読ボタンが表示される。

Apple TV+のコンテンツはApple TVアプリに存在し、macOSやApple TV、iOS、iPadOSデバイスで視聴可能で、デバイスから削除したり古いバージョンのOSを使っていない限り、アプリがプリインストールされているはずだ。新しい番組はアプリのホーム画面のAppleTV+の項目だけでなく、インターフェースのさまざまな場所にも表示される。

ローンチ時の番組としては、「The Morning Show」 「See」「For All Mankind」「Dickinson」「Snoopy in Space」「Ghostwriter」「Helpsters」、そしてドキュメンタリー番組の「The Elephant Queen」、トークショーの「Oprah’s Book Club」などがある。これらの中には、最初に3話が公開され後に段階的にリリースされるものもあれば、ローンチ時に全シーズンが視聴可能なものもある。

オフラインで視聴するために番組をダウンロードすることも可能で、AppleTV+ではインターネットに接続されている場合には再生状況を記憶し、デバイス間で中断したところから再開できる。Apple TV+のコンテンツはすべて4Kで、Dolby VisionとDolby Atmosもサポートしている。

私は「The Morning Show」を数秒間視聴し、すべてがうまく動作していることを確認しただけなので、コンテンツの質についてはわからない。しかし、最近Appleの新しいハードウェアを購入した人なら、少なくとも無料の試用期間をチェックする価値はある。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Apple TV+が学生を取り込む、Apple Music学生プランなら無料で視聴可能

Apple(アップル)は新ストリーミングサービスApple TV+の11月1日開始を前に、Apple MusicとApple TV+のバンドルサービスを学生向けに提供すると発表した。Apple TV+で最初のヒットになると噂される番組 「Dickinson」のスター、Hailee Steinfeld(ヘイリー・スタインフェルドのInstagramストーリーによると、Apple Musicの学生プラン会員はApple TV+を無料で見ることができる。

この発表は以前に9to5Macが発見していた。

スタインフェルドはファンの間で番組への期待を高めるために行われたInstagram主催のQ&Aで、「Apple Musicの学生会員はApple TV+を無料で利用できる」とバンドルサービスについて話した。

steinfeld announcement「学生メンバーは11月1日金曜日に彼女の番組を無料で見られるだけでなく、同じサブスクリプション契約でニューシングルのAfterlifeを聞くこともできる」と付け加えた。

Apple Musicの学生プランは月額4.99ドル(日本では480円)でApple Musicに登録されている5000万曲の楽曲をはじめ、ローカルラジオ局のライブ放送、アップルがまとめたプレイリスト、その他のオリジナルコンテンツを自由に聴くことができる。

Apple Music – Apple TV+バンドルは以前から準備中であると噂されており、ライバルのSpotifyがHuluと手を組み先手を打ってバンドルサービスを始めるきっかけにもなった。

しかしアップルは9月にこのTVストリーミングサービスを正式発表したとき、アップル製デバイスを新規購入した顧客にApple TV+を1年間無料で提供すると公表して世間を驚かせた

もちろん学生は大人たちのように高価なスマートフォンやタブレットをしょっちゅう買い換えたりしない。つまり「新規購入」の特典を受ける機会は少なく、TVシリーズを見るためには月額4.99ドルを払わなくてはならないいところだった。

ちなみにApple TV+のデビューと共に放映される番組は、公開に先立ち評論家から賛否入り混じった評価を得ている。ジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーン、スティーブ・カレルといったスターを揃えた「The Morning Show」は、「退屈」で「ちっとも面白くない」とまで言われた。しかし、Dickinsonは明るい材料であり、Apple TV+の大ブレーク作品になると言う人までいた。アップルがそうした評判やスタインフェルドの1240万人のInstagramフォロワーを活用して、さらに多くの視聴者を獲得しようとするのは当然の行動だ。

アップルは、Music/TV+バンドルについて、スタインフェルドの発表以上の詳細を公表していない。プレスリリースもApple TVのTwitterアカウントのツイートもない。つまりアップルは、スタインフェルド固有のファンベースという狭いターゲットに向けてニュースを告知したことになる。

これは期間限定のサービスではなく、Apple Music学生プランに無条件で付加される特典のようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVアプリがAmazon Fire TV Stickに搭載へ

Apple TV+サービスの開始を11月に控えるApple(アップル)は、Apple TVアプリを自社のストリーミングメディアプレイヤーであるApple TVやMac、iOS以外のプラットフォームにも提供しはじめている。Rokuデバイスには今月すでにApple TVアプリが登場した。そして米国時間10月24日、Fire TV StickとFire TV Stick 4Kにもアプリがやってくる。

具体的には、Fire TV Stickの第2世代およびFire TV Stick 4Kの米国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、インドのユーザーに米国時間10月24日から提供される。

Fire TV Basic Editionの世界50カ国以上のユーザーもAmazonアプリストアで新アプリをダウンロードできる。Fire TV Cube(第1、第2世代)、Fire TV(第3世代のペンダントデザイン)、および東芝とInsignia(インシグニア)のFire TV内蔵スマートTV、Nebula(ネブラサウンドバーでも近日中の利用できるようになる。

「Fire TVの第1、第2世代およびFire TV Stickの第1世代では新アプリを利用できない」とAmazonは表明している

このアプリはApple TV+を視聴するために必要だが、できることはそれだけではない。Apple TVアプリはiTunesライブラリへのアクセスが可能で、購入あるいはレンタルした番組や映画を見ることができる。ただし、新しいコンテンツを見るには、まずアップル製デバイスで購入/レンタルしておく必要がある。アップルがAmazonのプラットフォームに自社アプリを載せるまでには何年もの交渉が必要だった。

アップルはストリーミングメディアや関連デバイスへの関心が高まるにつれ、自らのクローズドな戦略に変更が必要であることを認めざるを得なかった。2017年に CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は、Prime VideoアプリがApple TVに搭載されることをついに発表した。それ以来両社は互いの製品に対する制限を徐々に緩和していった。

翌年Amazonはアップル製品の在庫を拡大し、Apple TVだけでなくiPad、iPhone、Apple Watch、Beatsヘッドホンなどを扱い始めた。さらにAmazonは同社のFreeTime UnlimitedアプリをiOSでも提供し、一方Apple MusicもEchoスピーカーで利用可能になった。今年3月には、Apple MusicもFire TVに対応した

そしてApple TV+が始まれば、アップルはいっそうAmazonとのライバル関係が激しくなる。AmazonもストリーミングサービスのPrime Videoを運営している。

ただしApple TV+のコンテンツは「Dickinson」「The Morning Show」「See」「For All Mankind」 などまだ数は多くない。これらの番組が視聴者にどう受け入れられるのかまだわからないが、アップルは新しいアップルデバイスを購入した人に1年間無料でApple TV+を提供している。これによって、最初の試みがいくつか失敗したとしても、基盤を築く時間を得られるかもしれない。

Amazonによると「他のデバイス向けのApple TVアプリが公開されたらTwitterで公表する」とのこと。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

RokuのデバイスでApple TVアプリを楽しめる

米国時間10月15日、Apple TV+の登場に先立ち、新しくなったApple TVアプリがRokuのデバイスで使えるようになった。このアプリでは現在、アップルのサービスを利用しているユーザーが自分のiTunesのビデオライブラリにアクセスでき、Rokuのデバイスから直接Apple TVのチャンネルを定期契約できる。そして11月1日からは、このアプリでApple TV+のストリーミングサービスを楽しめる。「ザ・モーニングショー」「See〜暗闇の世界〜」「ディキンスン〜若き女性詩人の憂鬱〜」「フォー・オール・マンカインド」「真相 – Truth be Told」など、アップルのオリジナル番組が配信される予定だ。

ユーザーはApple IDで認証するので、このアプリで、購入済みコンテンツへのアクセス、お勧めコンテンツのパーソナライズ、有料チャンネル(HBO、Starz、Showtimeなど)の定期契約、そして10万本を超える映画やテレビ番組の購入やレンタルができる。これに加え、Rokuのユーザーはまもなく1カ月4.99ドル(日本では600円)でApple TV+をこのアプリから定期契約できる。

通常、Rokuは自社のプラットフォームで発生したサブスクリプションの売上の一部を受け取っているが、アップルとどのような取り決めになっているかは不明だ。

Apple TV+のストリーミングサービスは、アップルの新しいデバイスを購入すると1年間無料で利用できるが、Apple TV+を利用できるのはアップルのハードウェア所有者だけではない。

アップルはサービスを拡大する過程で、他社のプラットフォームに入り込むようになってきた。この傾向は、Apple MusicやApple TV+といったストリーミングサービスで特に顕著だ。

例えばApple TVのストリーミングサービスは、AirPlay 2に対応したサムスン、LG、VIZIO(ビジオ)のスマートTVに加え、2018年以降のサムスンのスマートTV、Amazon Fire TV、LG、Roku、ソニー、サムスン、VIZIOのプラットフォームで利用できる。また、tv.apple.comのウェブサイトでもストリーミングされる。

Apple TVアプリは、Roku TV、ストリーミングスティック、ストリーミングメディアプレイヤーなど、新旧を問わずRokuのほとんどのデバイスで利用できる。ただし一部の古いメディアプレイヤーには対応しない。対応デバイスのリストはこちら

このアプリから、米国、アルゼンチン、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、フランス、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、ペルー、アイルランド、英国でApple TV+を利用できる。

Rokuのシニアバイスプレジデントでプラットフォームビジネス担当ゼネラルマネージャーのScott Rosenberg(スコット・ローゼンバーグ)氏は、発表の中で次のように述べている。「Apple TVアプリを利用できることで、Rokuのお客様は待望のApple TV+など、さらに幅広いエンターテインメントを楽しめる。Rokuは多くの熱心な視聴者にアプローチしたいコンテンツプロバイダにとって、価値のあるパートナーだ。Rokuのユーザーに、この新しいオプションを楽しんでいただきたい」。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Amazon MusicがSpotifyに続いて世界のApple TVにやって来た

Amazon(アマゾン)が米国時間10月10日朝に発表したところによれば、Amazon MusicApple TVで楽しめるようになる。これにはApple TV 4K、Apple TV HD(tvOS 12.0以降)が含まれる。Amazon Musicが加わったのは数日前にSpotify(スポティファイ)がApple TVで利用可能になったことに続くものだ。

Apple TV向けの新しいAmazon Musicアプリは米国や日本のほか、英国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、フランス、イタリー、スペイン、ドイツ、メキシコ、ブラジル、インドで公開される。

これでアマゾンとApple(アップル)は音楽ストリーミングサービスを相手のプラットフォームに相互乗り入れすることになり、長年緊張していたアマゾンとアップルの関係はやや緩和された。

新しいAmazon MusicのFire TVアプリには数百万の楽曲と数千のプレイリストが含まれている。Spotifyで人気のラップ音楽のプレイリストであるRap CaviarはAmazon MusicではRap Rotationとなっている。ユーザーは楽曲名、アーティスト名で個別検索できるのはもちろん、マイミュージックタブには購入ないしインポートした曲やアルバムが分類・表示される。

Apple TVへのAmazon Musicの乗り入れは3月にApple MusicがFire TVで利用可能になったことに続くものだ。

両社の関係が改善に向かっていることは、例えばアマゾン本体におけるアップル製品の取り扱いを拡大したことにも示されていた。今や Apple TVだけでなくApple Watch、Beatsヘッドフォンもアマゾンのストアから購入できる。子供向けの電子書籍、映画を提供するFreeTime UnlimitedアプリのiOS版が配布されたのと同時に Apple MusicもEchoデバイスで利用できるようになっている。

もともと2017年12月以降、Amazon Prime VideoはApple TVで見ることができたが、 来るべきアップルのストリーミングサービスであるApple TV+ではFire TVを含むクロスプラットフォーム機能を約束している。こうした緊張緩和の流れの中にあっても今回のアマゾンの動きが注目されるのには反トラスト法という別の観点があるからだ。

現在、アップルは米司法省以外にもEUロシアなど各国の反トラスト法当局による厳しい調査の対象となっている。

ことにSpotifyは反トラスト法に違反する不当な競争阻害を行っているとしてアップルを非難してきた。これには「アップル税」と呼ばれるアプリ内課金への手数料、 アプリアップデートへの過度な干渉など. SpotifyがApple Musicのライバルだとして不利な取り扱いをされたとする例がいろいろ含まれている。これに対してアップルは自社プラットフォーム上で多数のライバルが運用されていることを挙げて反論していた。しかし最近の音楽ストリーミング各社の動向からすると、こうしたライバル関係の緊張は緩和に向かっているようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Apple TV+のオリジナルコンテンツで人類初の月面着陸をドラマにした「For All Mankind」の新しい予告編が公開

Apple(アップル)の新しい高品質サブスクTVサービスは、111日にオープンする。それに先立って、そのオリジナル作品、ロナルド・D・ムーア監督の「For All Mankind」の新たな予告編が公開された。

このシリーズは、60年代後半から70年代初期のいつか、米国ではなくソ連が、最初に人類初の月面着陸を成功させたという架空の設定で、できごと追うもの。米国が、宇宙開発競争における重要な戦いに負けた結果、それに付随する多くの出来事が起こるだろうと思われるが、本当の歴史との最大の相違は、アメリカ人が宇宙飛行士の適性の確保に全力で取り組み、実際よりもずっと早く女性のための訓練プログラムを開始したことかもしれない。

今回の予告編を観てみると、この作品の以前の予告編に比べて、さまざまな出演者に焦点を当てたものだと分かる。以前の予告編は、物語の前提を提示するものだった。私は、「The Calculating Stars」や「Lady Astronaut」といった小説シリーズが持つ雰囲気を強く感じた。いずれも、メアリー・ロビンネット・コワル(Mary Robinette Kowal)氏の素晴らしい作品だ。実際とは異なった架空の歴史を味わいたいなら、そして月額4.99ドル(日本では600円)のApple TV+のサービス開始が待ちきれないなら、最適な本だ。

とは言え、このサービスが始まったら、「For All Mankind」は、私がまっ先に観たい作品であることに違いはない。この作品は、2000年代初期の「Battlestar Galactica(GALACTICA/ギャラクティカ)」のリメーク版や、イギリスを舞台にしたタイムトラベリングもの、「Outlander(アウトランダー)」と同じムーア監督の作品なのだから、なおのこと楽しみだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Apple TV+にオプラ・ウィンフリーのブッククラブが登場

Apple(アップル)とオプラ・ウィンフリーは、ストリーミングサービスのApple TV+で、Oprah’s Book Club(オプラズ・ブッククラブ)を提供する。この新しいシリーズでオプラは、ブッククラブ向けに選んだ本の著者をインタビューする。初回のゲストは「The Water Dancer」を書いたTa-Nehisi Coates(タナハシ・コーツ)氏。新しい回は隔月に放送されるので、視聴者は取り上げられた本を読む時間を与えられる。

番組は11月1日のApple TV+のスタートに合わせてデビューを飾る予定で、昨年発表されたアップルとオプラの大型複数年提携契約の一環だ。オプラはブッククラブ以外にもアップルのためにドキュメンタリーを2本制作中だ。職場のセクシャルハラスメントをテーマにした「Toxic Labor」と英国ヘンリー王子と提携したメンタルヘルスに焦点を当てた作品。

これらのドキュメンタリーは注目に値する重要な話題を扱っているが、オプラズ・ブッククラブは、金銭面で両者にとって有益だろう。アップルはブッククラブのセレクションをApple Booksアプリで宣伝しており、例えば「The Water Dancer」の電子書籍やオーディオブックは今から予約できる。番組がこの本を含めさまざまな作品に注意を向けさせることで、書籍の売上げ増が期待できる。

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アップルは米国図書館協会に寄付をして、地域図書館や他のプログラムの支援に役立てる計画であることも語った。

古い読者なら覚えているかもしれないが、オプラズ・ブッククラブはもともと「The Oprah Winfrey Show」の1コーナーとして始まった。15年続いたあと、2012年にThe Oprah Winfrey Network(OWN)とThe Oprah Magazine(O)のジョイントプロジェクトとして再スタートした。しかし、選ばれた作品はごくわずかだった。Apple TV+のスタートとともに、ブッククラブは正常状態に戻りそうだ。

「オプラのように人々をひとつにできる人は世界にも数少ない。本を愛し本の力を称える彼女の思いやりと品格は他に類を見ない」とアップルCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏が声明で語った。「オプラズ・ブッククラブは新しいプラットホームを提供し、米国図書館協会を支援して読書を楽しむ心を育てることができるて大変光栄に思う」。

「今の私があるのは年少のころに読書を習った体験による。読書はミシシッピーの赤土の道路と祖母のポーチの向こう側の世界を開いてくれた」とオプラ・ウィンフリーがプレスリリースて語っている。「私はすべての人たちのためにそれをやりたい。そしてアップルとともに行えること、本が与えてくれる喜びと興奮と緊張感とドラマを世界中の人たちに伝えられること。これ以上素晴らしいことは知らない」。

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米国時間9月23日、アップルはオプラズ・ブッククラブの発表に加えて、近日公開されるApple TV+の番組、オクタビア・スペンサー主演のドラマ「Truth Be Told」、M・ナイト・シャマラン監督のサイコスリラー「Servant」などを昨夜のエミー賞授賞式の視聴者に初披露した。先週に子供向け番組の「Ghostwriter」「Helpsters」を披露していた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ストリーミングサービス「Apple TV+」の国別料金まとめ

昨日のイベントでApple(アップル)はストリーミングサービス TV+を発表した。サービス開始は11月1日で料金は月額4.99ドル(600円)。さて、このサービスは世界100カ国以上で利用できるはずだが、米国以外の価格はどうなっているのだろう?

ストリーミングサービスの情報サイト、Streamableが各国の料金をまとめている(Appleのサイトには、カナダ英国インド、など各国の発表文があるので各自確認できる、日本語版はこちら)。

料金は、カナダでは5.99カナダドル(4.54ドル、491円)、英国では4.99ポンド(5.50ドル、665円)、EU諸国4.99ユーロ(5.50ドル、594円)、オーストラリア7.99豪ドル(5.48ドル、594円)、日本 600円(5.57ドル)そしてインドでは99インド・ルピー(1.38ドル、150円)となっている。どの国でもNetflixやDisney+よりずっと安いが、インドではディズニー傘下のHotstarより高い。

これでもまだ高いという人は、対象のAppleハードウェア製品を買うと1年間無料でApple TV+を使える。

サービス開始時点で提供されるタイトルは、朝のニュース番組を舞台にしたドラマで、ジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーン、スティーブ・カレルが主演の「The Morning Show」と、ジェイソン・モモア主演の世界滅亡後のドラマで、人類が視覚を失った世界が描かれている「See」だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

本日のAppleのiPhone 11イベントまとめ

Appleは時計じかけのように正確に毎年9月に大掛かりなプレスイベントを開催し、iPhoneの新世代を発表してきた。

しかし今回のイベントに登場した新製品はiPhoneだけではなかった。 新しいiPad、Apple Watchに加えてApple TV+も発表され、Apple Arcadeはスタート時期が判明した。

イベントを中継で見る時間がなかった読者のため、本日9月10日(日本時間9月11日)にAppleが何を発表したのか以下にまとめてみた。細かい情報は箇条書にしてある。

Apple Arcade

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Apple ArcadeはいわばNetflixのゲーム版で、Appleがクラウドゲームの決定版とすべく全力を挙げているプラットフォームだ。今回そのスタート日時が9月19日午前9時と発表された。カバー地域は世界150カ国で料金は1家族6人まで月額4.99ドル(日本では月額600円)、最初の1カ月は無料トライアルとなる。

Apple TV+

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Appleは今年始め、オンデマンド・ビデオストリーミングを準備していることを明かした。Apple TV+はNetflixやAmazon Primeと同様、オリジナルタイトルも用意しており、リーズ・ウィザースプーン、オプラ・ウィンフリー、ジェイソン・モモア他スターが勢ぞろいする。これまでははっきりしたローンチ日時が不明だった。

Apple TV+は日本を含む各国で11月1日にスタートすると発表した。Apple Arcadeと同額の1家族あたり月額4.90ドル(日本では月額600円)。

おっと、さらにサプライズがあった。今回紹介された新しいiPhone、iPad、Mac、AppleTVを購入者にはAppleTV+が1年間無料となるボーナスがついてくる。

10.2インチiPad

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iPadが7世代目を迎えるのを機に9.7インチディスプレイは10.2インチに拡大された。日本をはじめ各国で9月30日発売開始となる。

ディスプレイはRetinaでサイドのエッジに装備されたスマートコネクターにはフルサイズキーボードを接続でき、第1世代のApple Pencilも使える。ホームボタンが残されたのはTouch IDファンには朗報だろう。

価格は329ドル(日本では3万4800円)から。本日から受付を開始しており、出荷は9月30日となる。

Apple Watch Series 5

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常時オンのディスプレイが搭載された。これまでのApple Watchは手首を下げると自動的にディスプレイがオフになる仕組みだったがSeries 5ではユーザーがオフにしないかぎり常にオンだ。日本を含む各国で9月20日発売開始となる。

ユーザーが腕を下げると輝度が低くなり画面更新も毎秒1回となってバッテリー駆動時間が短くなるのを防いでいる。腕時計表面のディスプレイはいつでも視認可能で、コンパスがビルトインされている。新モデルには「国際緊急通話」機能も搭載された。時計のサイドのボタンを押し続けると150カ国で緊急番号に電話することができる。

Appleによればフル充電で18時間作動するという。

Apple Watch Series 5は399ドル(日本は4万2800円)から 出荷は9月20日。アルミモデルは、シルバー、ゴールド、スペースグレー。ステンレスとステンレスのモデルは、ゴールド、シルバー、スペースブラック。この他にホワイトセラミックモデルが用意される。

Series5の発表を機にSeries 3は若干値下げされ、ベーシックモデルの価格は279ドルから199ドル(日本は1万9800円から)となった。

iPhone 11シリーズ

AppleはiPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxを発表した。詳細は我々の記事を見ていただくとして、概要を箇条書きでまとめた。予約注文の受付は各モデルとも日本を含む各国で9月13日午後9時から開始される。

Screen Shot 2019 09 10 at 2.07.35 PM

iPhone 11

  • 6.1インチディスプレイ。「過去最強のガラス」が使われているという。
  • 背面のメインカメラは2基が縦に並んでいる。1200万画素のワイド(F1.8、26mm相当)、1200万画素のウルトラワイド(F2.4、13mm相当)。
  • フラッシュは36%輝度が増強された。
  • 新しい夜間モードでは光量を自動調整しながら複数枚を撮影するブラケティング機能が搭載され、低光量時の撮影が改善された。。
  • 前面カメラは現行の700万画素が1200万画素に増強された。またビデオは毎秒60コマの4Kスローモーションが撮影できる。
  • チップセットはApple製のA13 Bionicで、Appleによればスマートフォン用として過去最強のCPU/GPUだという。

カラーバリエーションは、ブラック、グリーン、イエロー、パープル、ホワイト。699ドル(日本では7万4800円)から。

Screen Shot 2019 09 10 at 2.10.16 PM

iPhone 11 Pro/Pro Max

  • Proシリーズはカメラが3基になる。1200万画素のワイド(F1.8、26mm相当)、1200万画素のウルトラワイド(F2.4、13mm相当)に加えて1200万画素中望遠(F2.0、52mm相当)が追加されている。カメラはすべて60コマ/秒で4K ビデオが撮影可能。
  • Proのディスプレイは5.8インチ、Pro Maxは6.5インチ。
  • チップセットはA13 Bionic。
  • 今回は正確なバッテリー駆動時間は発表されなかったが、Appleによればフル充電でXS Maxに比べて新しいProは4時間、Pro Maxは5時間長く作動するという。
  • Pro/Pro Maxには18w高速充電器が付属する(iPhone 11では別売)。
  • 新しい機械学習テクノロジー、ディープフュージョンにより、低光量状態での撮影が画期的に改善された。撮影開始前にカメラは短いシャッター速度で数枚の写真を撮影する。シャッターを押すと長い露光時間で撮影する。その後ディープフュージョンシステムがピクセル単位で写真を比較、総合して低ノイズ、高ディテールの写真を合成する。

Proの価格は999ドル(日本は10万6800円)から、Pro Maxは1099ドル(11万9800円 )から。どちらも日本を含む各国での出荷日は9月20日。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

アップルは新しいApple TVも発表するかもしれない

世界中の目が次のiPhoneに向けられている中、Apple(アップル)は新しいApple TVも手掛けているようだ。発表は来週、あるいは秋になるかもしれない。

匿名のTwitterアカウント@never_releasedが、新しいApple TVのコードネームを「AppleTV11,1」、または「J305AP」であるとツイートした。このアカウントは過去のさまざまな未発表Apple製品のコードネームを正確に予想してきた。

MacRumorsもそれとは別に、次期メジャーOSリリースであるiOS 13の内部ビルドの中でAppleTV11,1の名前を発見している。@never_releasedは、新Apple TVはApple A12 Bionicシステムオンチップを使用する可能性があることも書いている。

現行のApple TV 4Kは、A10X Fusionシステムオンチップで動いている。これはもともと2017年に発売された10.5インチと12.9インチのiPad Proで使うために設計されたチップだ。

スペックの強化には大きな意味がある。AppleはiOS、macOS、tvOSのいずれでも使えるゲームサブスクリプションサービス、Apple Arcadeをまもなく開始する。月額固定料金を払えば、iPhoneでプレイしているゲームをシームレスにMacやApple TVに切り替えられる。

次期Apple TVにさらに重要な変更があるかどうかはわかっていない。例えば、Appleはこの機会にリモコンを改定するかもしれない。

もっと低価格のApple TVデバイスを期待する声も以前からある。まもなくAppleは定期契約型ストリーミングサービスのApple TV+をオリジナルコンテンツとともに開始するので、できるだけ多くの人たちがサービスを利用できるようにしたいはずだ。しかしA12搭載デバイスは、Apple TV 4Kの改訂版になる可能性が高い。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TV+のドラマ「The Morning Show」予告編が公開

Apple(アップル)はJennifer Aniston(ジェニファー・アニストン)やReese Witherspoon(リーズ・ウィザースプーン)、Steve Carell(スティーブ・カレル)氏が出演するドラマ「The Morning Show」の内容を紹介するトレイラーを公開した。

これまでは、Appleが間もなく始める購読サービスであるApple TV+の幅広い宣伝の一環としていくつかの短いクリップしか見ることができなかった。その後、テレビコントロール室の数ショットに、ニュース事業がいかに極めて重要かを話す音声クリップが付いた不気味なティーザートレイラーが公開された。

今回のトレイラーはAaron Sorkin(アーロン・ソーキン)の雰囲気を抑えめにしていて、アニストンとカレルが朝のテレビ番組の司会を長いこと務めていたが、カレルが解雇され、新たな人材探しでプロデューサーがリーズ・ウィザースプーン演じる若いレポーターに出会うという設定で展開されている。

話や人物はフィクションだが、Brian Stelter(ブライアン・ステルター)の著書「Top of the Morning」で書かれている現実世界のドラマを描いている。

「The Morning Show」はApple TV+で今秋、公開されることになっている。これはApple TV+(価格やサービス開始日はまだ発表されていない)で最初に公開される番組の一つとなることが予想されるが、Appleは他にもたくさんのコンテンツを準備している。

画像クレジット: Apple

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

Apple TVがピクチャー・イン・ピクチャーを搭載、2番組を同時視聴可能に

Apple TVがピクチャー・イン・ピクチャーモードをサポートすることになり、2つの番組を同時に視聴できることになる。TechCrunchもそのことを確認したが、今朝最初に報じたのはアップル関連のニュースサイト9to5Macだ。本日は、tvOSも含むアップルのすべてのオペレーティングシステムの新しいベータバージョンがリリースされた日だ。

TwitterのユーザーNikolaj Hansen-Turton氏によると、tvOS beta 2をインストールすると。画面の右下の小さなウィンドウで別のコンテンツをプレイする新しいオプションが用意されていることがわかった。その小ウィンドウは、Apple TVのメインの画面にオーバレイされる。つまりそれは、ピクチャー・イン・ピクチャーモードだ。

やがて、いくつかのサイトがこのニュースを報じた。

でも、よくわからないのは、それが最小化されたビデオプレーヤーにすぎないのか、それとも本当のピクチャー・イン・ピクチャーか、という点だ。ツイートの写真やビデオを見ると、メイン画面は静的なバックグラウンドのようだ。2つの番組が同時に映ってる感じではない。でもこれまでの私たちの理解によれば、Apple TVは二つの番組をストリーミングする機能をサポートするはずなのだ。

ただし、いくつかの「ただし」がある。

まず、ピクチャー・イン・ピクチャーがサポートされるのは、アップルが提供するコンテンツのみだ。それに含まれるのは、iTunesで買ったコンテンツ、最近ローンチしたApple TV+のサブスクリプションサービスでストリーミングされるテレビ番組や映画、そしてApple TV Channelsでストリーミングされるビデオだ。

Apple TV Channelsは、5月のTVアプリのアップデートで導入され、HBO、Starz、Showtime、EPIX、Tastemade、Smithsonian Channelなどなどの有料アドオンにサブスクライブできる。AmazonのPrime Video Channelsの有料サブスクリプションや、もっと最近のRokuのChannelにも似ている。

たとえばアップルのTV ChannelsでHBOに加入していれば、tvOSのニューバージョンが今秋後半に公開されればHBOをピクチャー・イン・ピクチャーモードでウォッチできる。HBOにウェブサイトのHBONOW.comやサードパーティのHBO NOWアプリで加入しているなら、それはピクチャー・イン・ピクチャーで見ることができない。

アップルはTV Channelsの有料サブスクリプションを今後増やすつもりだから、そうなるとピクチャー・イン・ピクチャーで見られるコンテンツも増える。

サードパーティが自分のコンテンツやアプリをピクチャー・イン・ピクチャーにするためのデベロッパーツールを、アップルはまだ提供していない。そうなるまでの間は、Apple TV Channels経由で有料番組を見るしかない。ピクチャー・イン・ピクチャーがサードパーティのウェブサイトやアプリもサポートすれば、Apple TVの収益も増えて好都合ではないだろうか。

今月初めのアップルのWorldwide Developer Conferenceでは、新しいソフトウェアが紹介される場であるにもかかわらず、ピクチャー・イン・ピクチャーモードは発表されなかった。今日それが発表されるなんて、Apple TVのファンにとってはうれしいサプライズだろう。

ピクチャー・イン・ピクチャーモードはApple TV 4KとApple TV HDの両方でサポートされるはずだ。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

日本版Apple TVアプリは映像検索ツールとして少し優秀

アップルは日本を含む100カ国以上で「Apple TV」アプリの配布を開始した。iPhone、iPad、Apple TV、そしてサムスン製のスマートTVの2019年モデルと2018年モデルの一部で利用できる。

プレスリリースによると、米国であれば、HBO、Starz、SHOWTIME、Smithsonian Channel、EPIX、Tastemadeなどの人気のあるチャンネルが視聴できるほか、MTV Hitsなどの新サービスも含まれるそうだ。また「さらに多くの専門チャンネルが世界中で追加されていく予定です」とも記載されている。

早速、日本版をダウンロードしてみたが、結論を先に言うといまのところ日本ではAmazon Primeなどに勝てる要素はほとんどない。独自制作のコンテンツを多数揃え、年会費を払えばいつでも見られるAmazon Primeと比べるのは少々酷な話だが。もちろんこれは今秋に向けての先行リリースで、スティーブン・スピルバーグ監督やJ・J・エイブラムス監督が制作する「Apple TV+」用の独自の映像コンテンツが登場すれば少し風向きは変わるかもしれない。

現状では、「iTunes Store」アプリの「映画」タブのUI

iPhoneの場合は「iTunes Store」アプリ、Apple TVの場合は「映画」アプリと品揃えは変わりばえしない。ダウンロードすると同じ目的で使う純正アプリが2つに増えるだけだが、検索機能についてはApple TVアプリのほうが優れている。

別途契約が必要だが、映像コンテンツを横断的に検索できるのは便利

例えば、Apple TVアプリで「ドキュメンタル」を検索するとAmazon Primeで視聴できる「ドキュメンタル」が、「ときめく」と検索するとNetflixで視聴できる「Kon Mari 〜人生がときめく片付けの魔法〜」が表示される。もちろん、いずれも別途各サービスとの契約が必票だが、iPhoneやiPadでは映像コンテンツのハブとしてアプリを利用できそうだ。

一方で少しややこしいのだが、ハードウェアのApple TV上で利用できるソフトウェアのApple TVアプリでは、私の環境ではこの横断検索が使えなかった。LGなどのスマートTVではYouTubeなども含めて映像コンテンツを串刺し検索してくれるので、ハードウェアのApple TV用の、ソフトウェアのApple TVにこそ対応してほしいところだ。

映像の権利関係や日米でテレビ局の方針も異なるので、米国と同じコンテンツやサービスを日本で視聴や利用ができるという期待は捨てたほうがいいが、Apple IDを使ったなんらかのサブスクリプションプランを用意しない限り、先行してサービスを提供しているAmazon PrimeやNetflixに対抗するには険しい道が待っているだろう。

アップルとしても、まずは北米で存在感を高めてから日本を含む各国への展開を考えると思われるので、当面は静観するしかない。

米国などで新Apple TVアプリが配信開始、Apple TV+の秋ローンチに先行

Apple TVアプリに大きなアップデートがやってきた。セットトップボックスのApple TVのほうではない。Apple TV+のローンチはまだ先だが、今回のアプリのメジャーアップデートは、秋へと向けた準備を整えるものだ。

新バージョンのアプリはiPhoneやiPad、Apple TV、そしてサムスン製スマートTVの2019年モデルのすべて(と2018年モデルの一部)へと本日配信される。これはApple TV+の発表イベントで語られたとおりだ(編集部注:日本では現在のところ「Apple TV」アプリは配信されていない)。

またプレビューでも示唆されたように、アプリの刷新内容は3つのカテゴリにわけられる。Apple TVのチャンネル、iTunesムービーとTVショーのレコメンドシステム、そして子供専用セクションだ。

チャンネルは最も大きな変更点で、これはApple TVをケーブルテレビの配信業者に変化させている。視聴可能なのはHBO、Starz、Showtime、Smithsonian Channel、EPIX、Tastemadeで、将来的にはCBS All-AccessとMTV Hitsの参加が予定されている。

さらに大きな特徴として、番組のダウンロードとオフラインでの視聴が可能だ。つまり、「ゲーム・オブ・スローンズ」のエピソードを長いフライトのためにダウンロードできるのだ。これは、HBOがサードパーティーに同様の機能を提供した初めてのケースだ。Apple(アップル)はダウンロード数の上限を発表していないが、ほとんどのユーザーには問題はないだろう。

購読を申し込むと、Apple IDを利用した最大6個のアカウントに「ファミリー共有」を通じてチャンネルが登場する。

AppleはBooksやMusicのようなアプリと同じく、エディターによるキュレーションを取り入れている。アプリはアルゴリズムと編集者によるキュレーションを組み合わせており、ユーザーがページを最後までスクロールせずとも、何を次に再生するのかを決める手助けをしてくれる。

さらに上記に加え、SamsungやVizio、LG、ソニーのTVセットでも、アプリからのミラーリングによりコンテンツにアクセスできるようになる。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter