Apple Watch Series 4に命を救われた男、詳細な体験と「心房細動は早期発見が大事」を語る

eng-logo-2015watchOS 5.1.2正式リリースされてApple Watch Series 4でECG(心電図)アプリがサポートされた直後、さっそく心房細動(AFib)が検出されて命が救われたという人がRedditに現れ、簡単な事実関係のみを報告しました。

その人物Ed Dentel氏は米ABCが放送する朝の番組「グッドモーニングアメリカ」に呼ばれて出演することとなり、Apple Watchにより心房細動が判明して命拾いするまでの詳細ないきさつを語っています。
46歳のDentel氏は、今年はじめに胸部の痛みを覚えたものの、心電図を取ると正常な結果で、医者には胸焼けと診断されたとのこと。もしもApple Watchが警告しなければ、自分の心臓の状態を知ることはできなかったと語っています。

Dentel氏が心電図アプリを起動すると、ただちに警告音が鳴ったとのこと。本人はまともな健康状態だと自覚があり、それほど心配はしなかったとのこと。

翌日、Dentel氏は朝の食卓で再びECGアプリを試してみました。すると、4回試しても同じ結果。そこで妻に試してもらったところ、2回とも正常の結果が出たため、気がかりになったとしています。

Dentel氏は地元の診療所に行ってみると、駐車場が一杯で待合室も混雑。しかしApple Watchで心房細動が検出されたことを説明すると、即検査をすることに。

そして診療所のEKG(心電図モニター。ECGをドイツ語で略した呼び名)で診断してもらうと、医者は「うん、あなたは心房細動だ。これ(Apple Watch)はあなたの人生を救ってくれたかもしれない」と言ったそうです。

Dentel氏は、心房細動がどのようなものかを普段から知っておくことがいかに重要かを学んだと語っています。確かにそもそもの知識がなければ、心房細動が起こってもそれとは気づかず、対処のしようもありません。

日常生活の中で手軽に心電図が取れ、公的機関(米国ではFDA)での認証のおかげで医師にも証拠として提示できるApple Watch Series 4のECG機能は、日本でも利用可能になるのが望まれるところです。

Engadget 日本版からの転載。

ビデオレビュー: Apple Watch Series 4


IDCが今年発表した数字によれば、 Apple Watchは2017年に出荷されたスマートウォッチの半分以上を占めていたという。ではこの市場リーダーの今年のモデルはどういうことになったのだろう? まず目に付くのはディスプレイの大型化だ。ただし筐体のサイズは現行製品とほとんど変わらない。

Appleは製品の大きさをほとんど変えないままで表示面積を拡大し、いっそう多くの情報を表示できるようにした。クラウン(リューズ)にハプティック・テクノロジーが採用され、回したときにメカニカルな腕時計に近いクリック感が得られるのも大きなアップデートだ。

なければ困る必須の機能というわけではないが、ウォーキートーキー・モードはなかなか面白い。Apple Watch所有者にWiFiと携帯網を通じてボイス・メッセージが送れる機能だ。クラウンを押すとウォーキートーキーのように送信できる。

Appleが力を入れているヘルス関連では心臓の状態を詳しく知ることができる心電計が追加された。実際に利用できるようになるまでまだしばらくかかる〔心電計機能は医療機器に関する規制で日本では当面提供されない〕。さまざまなワークアウトの種類を認識してトラッキングしてくれるのは非常に便利だ。時間や運動強度が自動的に記録される。

外観は現行モデルの全面的アップデートというわけではないが、スマートウォッチのあるべき姿を示すモデルに仕上がっている。

〔日本版〕Brian Heater記者による詳しいレビューはこちら

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滑川海彦@Facebook Google+