カセットテープをまだたくさん持ってる人用にCrosleyが新しいラジカセを発売

Crosleyは、Urban OutfittersやTargetなどで売ってる、中級品のレコードプレーヤーを作っている企業だが、レコードの次にねらったレトロ路線は当然ながらカセットだ。ニ機種とも1985年ごろの最新機能がすべてあり、現代的な便利機能もいくつかある。

まず何よりも明らかなのは、確実に滑稽な製品であることだ。それに、今でも大型ラジカセを買おうと思ったら買える、30ドルぐらいで。でもぼくがネットで見たかぎり、どれもかなり醜い。ビンテージもあるが状態が良くないし、腐食やモーターの故障など修理不可能な問題も抱えている。

しかし、信じない人もいるかもしれないが、テープは今なお立派に現用されている。カセットデッキを自作したり、それを使って録音をしている人たちは、それが楽しくてレトロで、そしてアナログだから好きなのだ。実はぼくも昨年、あちこちの展示会で数台買った。

だから、外見の良い、ポータブルな、ラジオ付きカセットプレーヤーなら、市場は確実にある。

Crosleyの製品は、相当、単純明快だ。製品はニ機種あって、大きなスピーカーが一つある(ステレオではない)。デッキは単方向なので、テープを裏返す必要がある。AM/FMのラジオとマイクもある。60ドルのCT100(カット写真)は、短波も受信できる。そしてSDカードやUSBメモリーからも音楽を再生できる。70ドルのCT200(上図)は、高音と低音を上げ下げできるし、録音やポッドキャスト用にVUメーターもある。

ぼくが買うなら、CT100だろう。SD/USBにダウンロードした曲でミックステープを作れる。曲と曲の間に短いしゃべりを入れてDJを気取ったら、それはまるで1994年のぼくだ。それに、短波ラジオも、何かに使えるかもしれない。

かなりアホらしい製品だけど、今生きてる世界も十分にアホらしい。アホらしいだけでなく、恐ろしい。カセットの復活は、癒しになるかもしれない。レイバンの格子柄スカーフのにせものを売ってるような店なら、きっとこのカセットプレーヤーも売るだろう。

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Googleが音声合成を機械学習で訓練する方法Tacotron 2を発表、システムの調教が楽になる

本物らしい良質な合成音声を作ることは今、ホットな研究開発テーマだが、一歩リードしているのはGoogleだろう。同社は今日、Tacotron 2なるものを発表して、さらにその差を広げたかもしれない。これは人工知能にテキストを読ませてリアルな音声を作り出すための、ニューラルネットワークの新しい訓練方法で、ユーザーには文法知識がなくてもよい。

この新しいテクニックは、Googleのこれまでの音声生成プロジェクトWaveNetと初代Tacotronの良いとこ取りをしている。

WaveNetは、ぼくの感想では“気味が悪いほど本物そっくりの”音声を作り出し、しかも一度に一つずつのオーディオサンプルを作るので、あまり実用向きではない。WaveNetは有能ではあるけど、最初に言語に関する大量のメタデータを必要とする。発音や、言語のさまざまな特徴などだ。

初代Tacotronは、イントネーション(抑揚)や強弱などを含む、より高いレベルの音声合成ができるが、実用的な最終製品を作るのには向いていない。

Tacotron 2は、この両者を利用している。ぼくはこの方面の技術には疎い方だけど、理解できる範囲で言えば、このシステムは、言葉のルールを明示的に教えなくても、テキストの原文とナレーションからそれらのルールを予測推定する。テキスト本体は、Tacotronがリズムや強調を得るために使う“メル尺度スペクトログラム(mel-scale spectrogram)”に変換され、語そのものはWaveNet的なシステムを使って生成される。

これでよく分かるはず!?

そうやって得られた音声は、ここにサンプルがあるが、今世の中にあるものの中では最良ではないだろうか。語りのリズムは自然だが、ちょっと快活すぎるかもしれない。わかりにくい発音のある語ではつまずくが、それらは主に、アメリカ英語に外から輸入された語、たとえば“decorum”をこのシステムは第一音節を強調するし、フランスのワイン用ぶどうの品種“Merlot”は書かれた綴りをそのまま発音するので笑わせる。研究者たちは、“極端なケースでは奇妙なノイズをランダムに生成することもある”、と書いている。

また、音声の口調…元気である、心配しているなど…をコントロールすることはまだできない。アクセントなどは、WaveNetでできたように、できる。

訓練システムの敷居を下げれば、もっと良質な訓練ができるだろう。Googleのこの新しい方式では言葉や話法に関する複雑なルールを、言語や音声スタイルが変わるたびに手作業で教えなくてもよい(ニューラルネットワークを実例で訓練するだけだ)。

研究者たちは結果をIEEEのカンファレンスInternational Conference on Acoustics, Speech and Signal Processingで発表する予定だが、そのためのペーパーはarXivで読める

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‘音のPhotoshop’を自称する音響加工技術のiZotopeがさらに$7.5Mを調達

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Inceptionの予告編と、Rolling Stonesのレコードのリマスター盤と、ポッドキャストのSerialの共通点は何か?

どれも、すごいこと。そしてそれらの作者たちが全員、バックグラウンドではiZotopeのプロダクトを使って、そのすごさを演出していることだ。

iZotopeは2001年にMITの学部学生たちが創業し、最初にレコードシミュレーターの無料のプラグインをリリースして、競争の激しい音楽シーンでいきなり頭角を現した。2013年にはついにギアがオーバードライブに入り、1200万ドルのベンチャー資金を獲得した。今日(米国時間6/23)同社は新たに750万ドルの資金調達を発表したが、そのうちの250万ドルはABS Capitalと個人たちからのベンチャー資金、残る500万ドルはComericaからの融資枠だ。

“うちは音のPhotoshopみたいなもんだ”、とiZotopeのCEO Mark Ethierは語る。

そのAdobeと同じくiZotopeも、2003年にテレビの録音技術でエミー賞を取った。同社は、音のマスタリング、ミキシング、そして修復加工のためのソフトウェアとハードウェアを作っている。

本物のオーディオ狂(つまりぼくのお父ちゃん)についてぼくが知ってることといえば、新しいサウンドを体験するためなら何でもする、ということだ。そういう人にとっては、Native Instruments Komplete 10ライブラリにある12000のサウンドでも足りない。そんな人たちにiZotopeは、少なくともつかの間の逃避先を与える。

iZotopeのメインの仕事は、オーディオのトラックを修復加工するためのソフトウェアの制作だ。あなたは今、Mr.Robotの最終回を作っていて、すべてが完璧にできた。パチパチ音をたてて燃えている火のそばに、 White Roseが座っている。その表情も、ハープも、時計の音も、Emperor Neroのストーリーにふさわしく完全だ。

ところがそのとき、画面の外で、給仕を演じているエキストラが、オードブルがのっているトレイを床に落とした。以前なら、こんな場合は撮り直しになり、最初の完璧な雰囲気は失われる。しかしiZotopeのアルゴリズムは一種の音響スペクトログラムを作り、音を画像で表す。その画像を見ながらオーディオ技師たちは、要らない音を削除できる。

同社は2013年以降、倍の大きさになり、今の社員は100名を超えている。今後は製品の多様化とともに、より広い顧客ベースに奉仕していきたい、と考えている。

iZotopeの顧客は有名大企業が多いが、ホビイストや、自宅にスタジオがあってホームビデオを作っている人たちにも売っている。

“Star Warsの音響効果を作ったのと同じツールを、ミュージシャンたちが使ってドラムの音を加工している”、とEthierは付け加える。

競合製品は単純性とタップ一発で使えるモバイルのソリューションを売りにしているが、iZotopeはユーザー体験をだいじにしつつも、カスタマイズやコントロール、そして最先端の音響処理を重視している。

“今では、深層学習と機械学習で新しい技術を研究しているチームも、うちにいる”、とEthierは言っている。

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Chromecast AudioとAndroid TVの新たなハードウェアパートナーをGoogleが発表

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Android TVのことは、とっくに忘れてしまっていても、誰にも咎められないだろう。でも不運だったGoogle TVの、Androidベースの後継プロジェクトは、発表から一年後の今でも健在だ。Googleは今日(米国時間1/6)、Android TVのさらに新しいハードウェアパートナー複数社を発表し、またChromecastのオーディオのみバージョンChromecast Audioを採用するパートナー(スピーカーのメーカー)も発表した。

これからは、Arcelik, Vestel, RCA, Hisense, TCL, Bang & Olufsenなどのテレビ受像機がAndroid TV対応になる。GoogleはインドネシアのケーブルとブロードバンドプロバイダLinknetと、Android TV対応のためのセットトップボックスの提供で折衝中だ。これまでAndroid TVが見られるのは、SonyとSharpとPhilipsのテレビだけだった。

Chromecast Audioは、SonyとLGが最初に飛びついた。今ではB&O Play, Harman Kardon, Onkyo, Philips, Pioneer, Raumfeldのスピーカーが仲間に加わっている。またFrontier SiliconStreamUnlimitedは、ハードウェアメーカーがChromecast対応機器を簡単に作れるためのソフトウェアとハードウェアを提供している。

これらのChromecast Audio対応スピーカーはいずれ、Chromecast Audioのマルチルームシンクをサポートするだろう。複数の部屋にそれぞれスピーカーがあって、それらを一斉にChromecast Audioに同期させたい(一斉に鳴らしたい)人には、この機能が不可欠だ。

CastSpeaker

CES 2016

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Appleストアに1990ドルでDevialet Phantom登場―インプロージョン・スピーカーは恐るべきHi-Fi

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Devialet Phantomスピーカーはきわめて音質が良く強力で、デザインも美しい。そこで全米トップ14箇所のAppleストアがこのスピーカーを販売することになった。750ワット、99dBというモンスター、Phantomは1990ドル、さらにパワフルな 3000ワット、105dbのPhantom Silverは2390となる。

raveのレビューによればスピーカーの内部には1フィート(30センチ )の仕切壁が仕込まれて内破(インプロージョン)が起こるのを防いでいる。これが小さなボディーからものすごい低音とシャープな高音を産み出すという。Phantomが販売されるAppleスアでは2本ないし4本のスピーカーがデモ用に用意され、iPhoneに接続されているので、消費者は自分で実際に音を聞くことができる。

Devialet Phantom Apple Gif

Devialetはフランスのオーディオ機器メーカーで、そのプロダクト・マネージャーのRomain Salzmanは私の取材に対して、「現在のAppleストアでの特約販売は短期的なものだ。来年はあらゆる場所で比較にならないほど多様なプロジェクトがスタートする。ミラクルだ」と語った。Devialetのオーディオ・テクノロジーはコンピューターだけでなく、デジタルテレビ、自動車にも組み込み可能だという。

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Phantomと兄貴分のPhantom Silverには149ドルのリモコン、329ドルのDialogと呼ばれるアダプターが付随する。アダプターは最大24個のPhantomsを接続できる(実際にそうしたら周囲の壁が吹き飛ばされてしまうだろうが)。当初の販売はニューヨークの2店舗、ロサンゼルスの2店舗に加えて、サンフランシスコ、パロアルト、ポートランド、シカゴ、ダラス、マイアミ、ワシントンD.C.のAppleストアが予定されている。Devialetから直接購入もできるが価格はAppleストアと同一だ。

Devialet Phantom Remote and Dialog

Devialet Phantom Remote and Dialog bridge (from left)

Phantomは昨年発表され、即座にオーディオ・マニアの絶賛を集めた。 このスピーカーは「壁」を振動させることにより、1.2トンの圧力を生じることができ、これは同サイズのスピーカーの20倍の圧力だという。 サウンドは無指向性でどんな大きな部屋にもフィットする。ワイレス接続なので複数の音楽ソースを簡単に切り替えることができる。

このスピーカーの開発にDevialetは10年の期間と2500万ドルの研究コストをかけた。同社は 77件の特許(うち 37件はサウンドそのものに関連)を取得している。われわれのJohn Biggsによるハンズオン・レビューを下に貼った。

「われわれの長年の夢はPhantomをいち早く世界中に販売できるパートナーを見つけることだった。Appleがそういうパートナーであるよう希望している」とSalzmanは言う。スピーカーは白とシルバーを基調にした曲線的デザインでAppleのプロダクトとよく調和する。

Devialet Phantom Prices

Appleストアで販売されるスピーカーは 200ドルから500ドルが中心でメーカーはBeats、 Bose、Marshall、Harmon Kardon、Ultimate Earsなどだ。 これに比べるとPhantomははるかに高価だが、おそらくショップ全体を美しい音楽で満たすのだろう。

〔日本版〕下のビデオでDevialetのサブウーファーの作動を観察できる。Phantomシリーズのスピーカーの日本のAppleストアでの販売計画は不明だが、フランスのDevialetのサイトから購入可能のようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

あらゆるオーディオデバイスの音質をアップするAfterMasterのチップにJustin Timberlakeが経営参加

AfterMasterは、家庭のステレオ装置やテレビやヘッドフォーンなどの中にオーディオのエキスパートたちが入り込んで、音質を向上させてくれるようなものだ。そのAfterMasterチップは、どんなデバイスでも、それが出力する音の質を最適化し、より豊かで澄んだ音にする。基本的にこのチップは、音を大幅にリッチにして、音を圧縮する前のマスター録音を超ハイファイのオーディオ装置で聴くような音にする。Spotifyのストリーミングをデスクトップのスピーカーで聴いてるような場合ですら。

今年で創業8年になるAfterMasterは、ON Semiconductorとパートナーしてその技術をチップ化し、どんなデバイスにも組み込めるようにした。そして、このほどスーパースターのJustin Timberlakeが共同経営者になったので、人気も上がり、売上も伸びるだろう。

CESのAfterMasterのブースで、テレビの音を聴き比べることができた。同じ曲をAfterMasterのチップありとなしで鳴らしている様子を、上のビデオで見られる。

オーディオに関するぼくの意見は、かなり信憑性が高い、と思っている。HDと圧縮オーディオ(MP3など)を聴き分けるテストに高得点で合格したし、15歳のころからDJをやっている。

デモを聴いた感想としては、AfterMasterは中音をよりリッチにし、音の細かい組織がよく聴こえ、力強い音になる。カセットテープで聴いていた曲を、ビニルのアルバムで聴いたときみたいに。各楽器と各トラックがよく分かり(はっきり聴き分けられ)、そのため音質と音の広がりがともに良くなる。また音のエコー感が減り、大きなコンサート会場のぼわーんとした音ではなくなる。

弱点としては、高音がやや濁る気がした。また、ボーカルがバックの音に吸収されて、あまり目立たなく(耳立たなく?)なる。またベースがでかい音で鳴ったりすると、わずかに残響音が聴こえる。

AfterMasterのチップはオーディオをリアルタイムで処理し、デバイスの特性に合わせて音質を変える。マドンナやマイケル・ジャクソンのアルバムのエンジニアを務めたこともある協同ファウンダのLarry Ryckmanは、このチップはオーディオデバイスの欠陥を補う、と言う。たとえば低音が極端すぎるヘッドフォーンや、小型スピーカーの安っぽい高音など。

結論としてAfterMasterは、確かに表面的に音を改良する。オーディオファンの中には、アーチストが作った音に介入する、と批判する人がいるかもしれない。でも一般的には、お粗末な音のスピーカーやヘッドフォーンで音楽を聴く機会が圧倒的に多いのだから、われわれの耳を救助する企業にTimberlakeが参加したのは、賢明な決定だったと言えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


直径1フィートの球体から信じれない超低音を出すフランスDevialetのThe Phantomスピーカー

でっかい低音を鳴らしたければでっかいサブウーファーが要る。この説は正しいか? 正しくない。フランスのオーディオメーカーDevialet(デヴィアレ)が発明した画期的なフルレンジスピーカーThe Phantomは、長さ1フィートぐらいの球形で、アンプ内蔵、オーディオファンなら、 2000ドルぐらいで買えるスピーカーの中では最高の音、と思うだろう。

2000ドルは高いし、しかも1基のお値段だ。でも、Sonosの5.1システムも、スピーカーセットとアンプでこれぐらいだ。

The PoliceのStingがこれを聴いたとき、こう言ったそうだ: “みんな、ぼくの音楽はこれで聴いてほしい”。ヒップホップのプロデューサーRick Rubinは、その深い低音がすごい、と言っている。Appleが買収したBeats Musicの元CEO David Hymanは、“小さくてきれいなデザインだが、音は驚異的だ。私が知ってるかぎりでは、これと肩を並べられる製品はほかにない。ありえないことが実際に起きた、という感じだ”、と言っている。

 

Devialetは総合オーディオメーカーとして77の特許を持ち、2010年に発売したアンプはその音とデザインで37の賞を受賞した。2014年には3500台を売り、1500万ドルを稼いだそうだ。フルレンジパワドースピーカーは今回が初めてだが、そこには美と科学と感動が濃密に入り交じっている。

The Phantomの音が美しいのは、ADH(Analog-Degital Hybrid)と呼ばれる技術のおかげだ。それはリッチで自然な原音に近いアナログの音と、デジタルのパワーおよびコンパクトさを結びつけている。アナログアンプのバカでかさを避けると同時に、小さな体から透明でクリアな音を響かせる。ボリュームを最大まで上げても、クリアな音は変わらない。

また、もうひとつの、”Heart Bass Implosion”と呼ばれる技術により、大きなサブウーファーに負けない低音を出す。スピーカーのドームのドライバが横方向についていて、密閉筐体の中は真空、それにより大音量の音を出すことができる。

 

Devialetによると、そのためThe Phantomは“市場に出回っている同口径のウーファーの中ではもっとも強力で、かつ筐体のサイズはそれらの1/6、重量も1/6だ”、という。ドライバが左右対称に置かれているので振動を相殺し、がたつきはない。

下のビデオで、The Phantomの内部の動きがよく分かる。一般市販品は、このような分解はできない。

ぼく自身はThe Phantomをまだ実際に聴いていないが、同社の過去の製品に対するTelegraphや複数のオーディオ雑誌の高い評価と、うるさいオーディオファンである知人のお墨付きから、このスピーカーの威力が感じられてくる。

合衆国には扱い店が約50あり〔日本〕、その一部で1月から発売される。予約は明日(米国時間12/23)からここで受け付けている。スタンダードバージョンが1999ドル、より強力なSilver Phantomは2390ドルだ。

Devialetの技術者たちは、いかにもフランスのオーディオ技術者/科学者らしい自信に満ちた口調で、“物理学の法則を変えることはできないが、それらを極限まで追い詰めると、とても大きなものが得られる”、と言っている。

〔日本代理店: ステラ 東京都板橋区中丸町51-10〕
〔翻訳協力: オーディオスクエアトレッサ横浜店、黒澤さん。〕

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Ethernet AVB規格によるホームオーディオシステムBrick & Bulletは遅延のないリアルタイムを実現

AirPlayなどのワイヤレスホームネットワークでオーディオを聴くと、遅延があることに気づく。[play]をクリックしてから数秒後に、音楽がスタートするのだ。通常の録音された音楽はリアルタイムではないから、それでもかまわない。でも住宅やビルなどの中でライブの音楽をブロードキャストしようとしたり、映画を見てるけどオーディオシステムのせいで音が同期してない、なんてときには、困ってしまう。

今日Kickstarterに登場したBrick & Bulletは、Ethernet AVBという規格を使うことによって、消費者に遅延のないオーディオストリームを届けようとする。そのハードウェアを使うと、遅延のないプレイバックが可能なのだ。このプロジェクトを作ったJohn Gildredと彼の会社AVB.ioは、今週末サンフランシスコで行われるMaker Faireでデビューする。

上のビデオでは、Brick & BulletとAirPlayの従来的なセットアップを比較している。使用しているルータはAirport Express製だ。たしかに、ずっと良いシステムだし、Airfoilなどのソフトを使ってAirPlayの特殊な使い方をしたいときに起きがちなトラブルを解決してくれる。OS XはAVBをデフォルトでサポートしているから、Maverickが動いているMacなら、すぐにBrick & Bulletを使える。

基本的にこれは、オーディオが最高のクォリティでなければならないという、特殊な、というかニッチなニーズのための製品だが、でもAVBはいずれ、音楽やオーディオのプロたちや、マニアたちの、デジタルメディアとのつきあい方を、一変させてしまうだろう。

支援者にはBrickが最初は300ドルで提供される。Brick一つとBullet二つのセットが850ドルだ。ちょっと興味がある、という程度の人には手が出せないだろう。発売予定は9月で、Brickはすでに本番生産が可能だが、Bulletの最終デザインはこれからだ。

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デジタル音楽でとことん満足したい人のための今年のギフトガイド

アメリカのホリデイシーズン(今年は11/29~暮れ)には空気中に音楽が満ちる。ショッピングモールのスピーカーからはクリスマスキャロルや有線の聞き古した定番曲が垂れ流される。でもこのギフトガイドでご紹介するのは、そんな騒音ではなく、人の聴覚に喜びを与える品々だ。しかもここでは、音楽性の点でも文句ないものを選び抜いた。

Phiaton Chord MS 530 ($349)

快適さと、良いスタイルと、優れたノイズキャンセリングと、良い音を一つの製品にまとめるのは難しいし、それにBluetoothまで加えるとなると、ほとんどクレイジーだ。でもPhiatonのPhiaton Chord MS 530は、それを実現している(コードが要らないのにコードという名前なのは皮肉だが)。このPhiatonsはほぼ同じ価格のBose QC15と違って、ノイズキャンセルをoffにできる。でも耳に密着するヘッドフォーンは、音楽を聴くための理想の環境ではないけどね。なお、Bluetoothを使えない環境では、ふつうにコードをつけて使える。

Cambridge Audio Minx Xi ($899)

これは前に詳しいリビューを書いたことがあるが、でも再び取り上げる価値があると言えるほど、良い製品だ。CambridgeのオールインワンストリーマーとDACは、音楽愛好家のベストフレンドだ。とくにオフィスでMacを使ってると相性が良い。有線でもワイヤレスでも性能に差はないし、ポッドキャストやインターネットラジオのストリーミングを簡単確実につかまえる。少々お高いが、デジタル音楽の愛好家に今年何かを贈るなら、これできまりだ。

Blue Microphones Nessie USB Mic ($99.95)

音楽といえば、実は出力ばかりではない。Blue Microphones Nessie USB Mic (マイクロフォン)はその逆だ。ポッドキャスト用のマイクとしては最高だ、と思う。しかも平均的なユーザにとっては、Yeti Proなどの高価な専用機よりずっと良い。ガシガシといったノイズは、内蔵のフィルタが消してくれるし、スタンドが良いからデスクからのノイズも拾わない。ヘッドについている位置調整アームが、ちょっと扱いにくいと思うのだが、それが欠点だとしても良い製品であることは変わらない。

Sennheiser HD 598 ($187.46)

これは新製品ではないけど、ぼくの最高のお気に入りのヘッドフォンだ。上の写真で分かるようにオープンバックだからノイズは垂れ流すから、オフィスとか、音楽趣味の異なる同伴者がいるとまずいかもしれないが、それほど気になる音量でもない。音漏れゼロにしたいならQC 15にすべきだが、HD 598はスタジオなどふつうの空間で聴くのと変わらない音楽が聴ける。上のMinx Xiのような良いDACを使うと、なお良い。

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デジタル音楽は本格的なオーディオファンからずっとバカにされてきたが、でもここでご紹介した製品は、そのギャップを填めてくれる。音にうるさい人にプレゼンとしたって、恥ずかしくはない。

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TuneIn Radioが密かにスタートした「音声ベース」ソーシャルネットワークの「OpenMic」。まず大学生を対象にサービス開始

TuneInのオンラインラジオサービスは非常にうまくいっている様子だ。月間利用者数は4000万を超えている。このTuneInが、軌道に乗っているオンラインラジオサービス以外に、音声ベースのソーシャルネットワーキングサービスを提供しようとしている。iTunes App Storeに登録されたTuneIn OpenMicで実現するものだ。利用者の「ストーリー、冗談話、レビューなど」をブロードキャストしたり、面白い話を友人とシェアしたりして利用する。

ソーシャルメッセージングサービスを頻繁に使っている人は、きっと興味をもつサービスなのではなかろうか。

App Storeでのレビューを見てみると、OpenMicは「他にはない全く新しいソーシャルネットワークを経験できる」、「非常に面白い」サービスなのだそうだ。

但し、この音声を使ったソーシャルネットワークというのが、全く新しいアイデアであるというわけではない。他にもSpreakerDubblerBubblyTalkbitsなどといったサービスがある。また、Voxer、Whatsapp、さらにはFacebook Messangerなどのメッセージング用アプリケーションも、録音した音声をやりとりできるという意味では、この範疇に加えることができよう。

TuneInのOpenMicは「音声版Twitter」という新しい方向性を目指す意味と、熱心なPodcast利用者のための集客ツールとしての意味との双方を持つ(双方の中間)ものなのだろう。

現在のところは、このアプリケーションを利用できるのは大学の学生のみに限定されている。利用登録に.eduのメールアドレスが必要となっているのだ。

利用登録が完了すればプロフィールを書き込み、そして友だちを探してフォローして、いろいろな投稿を聞いてみてお気に入り登録をしておいたり、あるいはOpenMic上の友人たちと共有したりすることができるようになる。もちろん他の人の投稿にコメントしたり、あるいはもらったコメントにリプライするようなこともできる。音声を登録するには、アプリケーション画面の大きな赤い「Record」(録音)ボタンを押す。関連する写真があるようならば、添付することもできる。

iTunesに登録されているスクリーンショットを見れば、OpenMicがどういう使い方をされたがっているのかということがよくわかる。たとえばアメフトの試合の様子、パーティーでの一コマ、音楽、そしてもちろん、学生らしく宿題についてのことなども登録して欲しいと考えているようだ。TuneInによれば、このアプリケーションはまずスタンフォードで試験運用を行ったそうだ。それでスクリーンショットもスタンフォード関連のものが多い。

TuneInは今年初めに2500万ドルの新規資金調達を行っている。リードしたのはIVPで、前回出資しているSequoia Capital、Google Ventures、そしてGeneral Catalystも参加している。資金調達を行った2013年4月頃の発表によれば、番組聴取時間は10億時間を突破して、オンラインミュージックサイトとして、Pandoraに次ぐ二番手につけているとのことだった。扱っている局数はAM、FM、そしてインターネットラジオをあわせて7万局にものぼり、提供プラットフォームも200以上にもなるとのことだった。サービス提供国も230以上の国と地域にのぼるとしていた。以来局数はさらに増え、今では10万局に達しているようだ。

こうした数値から判断するに、TuneInはこれまでのビジネスから完全に乗り換えようとしているわけではないはずだ。サービスを「拡張」しようとする意図なのだろう。今のところOpenMicは試験的なプロダクトに過ぎないわけだが、人気を集めることになれば、新たな広告リーチチャネルを獲得することにもなる。すなわちモバイルを積極的に活用する、若い層に向けた広告を取りやすくなることだろう。ちなみにアプリケーションは無料でiTunesからダウンロードできる。但し、先にも述べた通り現在のところは利用登録に制限が設けられている。今後の展開を注目していきたい。

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(翻訳:Maeda, H


YouTube、無料オーディオ・ライブラリー150曲を公開―ダウンロード、リミックス、商用利用すべて可

YouTubeには現在BGMに利用できるオーディオトラックが15万曲用意されている。ただしこれらの曲はダウンロードやリミックスはできず、YouTubeにビデオをアップロードした後でしか選曲できないなどの制限がある。そこでもっと自由に自分のビデオに音楽を入れたいというユーザーのために、今日(米国時間9/25)、YouTubeはフリー音楽ライブラリーを公開した。

現在ここには150曲が登録されているが、すべて著作権フリーで、ダウンロード、リミックス、商用利用がすべて自由にできる。

楽曲のフォーマットは320 KbpsのMP3だ。YouTubeでは「さまざまなクリエーティブな利用をして欲しい」と言っている。YouTube以外での利用も自由だ。またYouTubeではミュージシャンや音楽プロデューサーに対して、フリー音楽ライブラリー・プロジェクトへの参加を広く呼びかけており、楽曲の投稿を募集中だ。

楽曲の質も従来の15万曲より概してアップしている。ジャンルもアンビエントからクラシック、ポップ、R&Bと各種そろっている。また「明るい、暗い、怒り、ロマンティック」などの曲想でもタグ付けされている。

現在の150曲というのはまだまだ小さなライブラリーだが、高音質の良質な楽曲が著作権問題という悪夢を気にせず、無料で自由に利用できるのは朗報だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+