深海調査のための自動運転深海艇を運用するTerradepthが約8.8億円を調達、創業者はNavy SEALs出身

海洋は、まだその多くが探検されていない。だからそこには、大量の貴重な情報が眠っていることだろう。海洋、中でも深海は、その地図の作成やデータの収集に、機器の操縦をはじめとして多くの人手を要し、費用が膨大なので、短期的な調査しか行われていない。

しかしテキサス州オースチンで元米海軍特殊部隊のNavy SEALs(ネイビーシールズ)にいた二人が立ち上げたTerradepth(テラデプス)は、自動運転の潜水艇を使ってこの状況を変えようとしている。それを適切な規模の船隊として展開すれば、深海に関する情報をサービスとして提供できるだろう。

同社は、ストレージのハードウェアを作っているSeagate Technology(シーゲイト・テクノロジー)がリードするラウンドで、800万ドル(約8億8000万円)を調達した。同社はこの資金で、来年の夏には同社が持つ技術のデモンストレーションを実際の海域で行えるだろう。その後同社は、さらに規模を広げて潜水艇をネットワークでつなぎ、「Autonomous Hybrid Vehicles」、またはAxVと呼ぶ自動運転水中ロボットの船隊を運用するつもりだ。

同社の技術により潜水艇は自動運転で航行するため低コストで大規模運用可能で、そのデータは、元データや同社の機械学習システムが分析したデータ、あるいはクラウド上のサードパーティが分析したデータとして獲得あるいは提供できるとTerradepthは説明する。また彼らは沖合にある機器装置やリソース向けにマルチスペクトル画像や、監視データ、予報予測サービスなどを提供していきたいとしている。

Terradepthのチームには、共同創業者のJoe Wolfel(ジョー・ウェルフェル)氏とJudson Kauffman(ジャドソン・カウフマン)氏のほかに、ソフトウェアやハードウェア、それにロボティクスの専門技術者もいる。彼らの潜水艇は深海潜航と海面航行の両方が可能になっており、深海機と海面機が適宜コミュニケーションを行う。両方を同時に充電でき、集めたデータを人工衛星に送り、さらにデータセンターや顧客に中継できる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

テキサス州当局に引き渡された3Dプリントで銃を作るCody Wilsonが保釈で出所

先週、Hatreon(ヘイトスピーチ・サイトのためのクラウドファンディング)の作者で、3Dプリント銃の普及活動家Cody Wilsonは、未成年者に対する性的暴行で告発されていたが、台北に逃亡して数日間逮捕を免れていた。しかし金曜日(米国時間9/21)に当局はWilsonの所在を突き止め、テキサス州に送還させた。Harris Countyの拘置所に勾留されたWilsonは、その後15万ドルの保釈金で保釈された。

[Cody Wilsonが台湾に逃亡](未訳)

Wilsonは金曜日に、アメリカの連邦保安官と台北警察、およびアメリカ国務省の協力により逮捕された。彼の嫌疑は、8月22日の事件において、彼がSugarDaddyMeet.comで見つけた16歳の少女に性的暴行を加え、North Austinのホテルにおける性行為で500ドルを彼女に払った、というものだ。

嫌疑は防犯カメラの映像にWilson自身と彼の会社の番号の車が写っていたことで確証された。告発者のカウンセラーは、その16歳の少女の話を聴き、彼女がWilsonを同定し、その性的暴行とされる行為を説明したため、告発に踏み切った。

Wilsonはオースチンに住み、国防関連企業Defense Distributedを保有し経営している。同社は、“アメリカの銃兵の役に立つ”研究開発を行っている、とされる。彼は、当局が逮捕のために彼を探している、という垂れこみ情報により台湾に逃亡した、とされる。

テキサス州西部地区担当の連邦保安官Susan Pamerleauは、こう語る: “台北市当局と、台湾当局、そしてアメリカの州と連邦の献身的かつ国際的共同努力により、逃亡犯を法の下(もと)に確保できた”。

一方、Wilsonの弁護士Samy Khalilは、地元メディアへの声明で、“Codyがテキサスに戻り、われわれが彼のために仕事ができるようになったことは、喜ばしい。クライアントを代表する者として、彼の弁護の準備をしたい”、と述べている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

オースチンの町はUberとLyftなしでやっていけ・・・なかった

約1年前にUberとLyftがいなくなったオースチンで数日間過ごしたあと、私はこの街が相乗りの両巨人なしでも問題なくやっていることについて記事を書こうとアイデアを練り始めた。

昨年5月にUberとLyftが去って以来、様々な代役が登場した。例えばRide AustinFastenFareなどは事実上Uber、Lyftと同じ体験を提供している。地図で場所を指定すれば車がやってくる。どの会社もオースチンの身元調査法を遵守しており、中にはドライバーや乗客から徴収する金額の低い会社もある。

UberとLyftがオースチンの指紋採取に基づく身元調査の要求を、頑なに拒否してきたのは間違いだったのではないかと私は思い始めた。実際、米国の一主要都市が、こうして両社がいなくても困らないことを示しているではないか。

それも困るまでのことだった。

SXSW最大の夜ともいえる昨夜は雨だった。そして誰もが車に乗りたかった。ちょうどその時、アプリは次々とダウンした。多すぎる要求に耐えられずRide AustinとFastenは事実上文鎮化した。読み込み中画面のままになるか利用できる車はないとしか言わなかった。実際には車は走っていた。

乗客は足止めを喰らい、ドライバーは客と結びつく術もなく街を走り回った。

私は何人かの(タクシー以外の)ドライバーが現金か[デジタルキャッシュの]Venmoを受け取って客を乗せているという話を聞いた。それは、UberとLyftがいなくなった直後、規制に沿ったライバルたちが取って代わるまでの間を彷彿とさせる光景だった。当時はメンバー3万人のFacebookグループで、ドライバーが現金と引き換えに乗客を誘っていた。

Ride AustinはFacebookの投稿に、午後7:15から深夜まで断続的にダウンを繰り返し、「データベースに発見されていなかった問題があり、スケールテストの際に発覚しなかった」ことが理由だと書いた。またFastenもオースチンの地元紙に、雨とSXSWが重なったためアプリに「通常の12倍のアクセスがあった」ことがクラッシュにつながったと伝えた。

会社はSXSWを犯人扱いしているが、ドライバーによれば、大晦日やAustin City Limitsのイベントなど需要の高い夜にはしょっちゅうアプリがオフラインになっているという。

UberとLyftの二社寡占に不満を言う人々はいるが、両社が技術的問題によって乗車できなくなることのない安定したプラットフォームを提供していることは認めざるを得ないだろう。

今日は何事もなく過ぎているようだが、UberとLyftがいなくても都市は問題なく機能する、ということを証明する機会をオースチンが逃したことは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

UberとLyft、条例をめぐり今日からオースチンでの事業を「中断」

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今日(米国時間5/9)、UberとLyftはテキサス州オースチンでの乗り合いサービスを中断し、残されたドライバーたちは別の収入源を求めてさまよい、乗客は立ち往生するか別の輸送手段を求めることになる。

なぜか。今週、オースチンの有権者は、Uber、Lyftをはじめとする同市の輸送ネットワーク企業に対して、ドライバーの指紋による犯罪歴チェックを必要とする規則を支持した。

Uber Austinのジェネラルマネージャー、Chris Nakutisは投票の後声明を発表した。

「オースチンでの営業を中止することを遺慣に思う…市議会は本条例を見直し、オースチンの道を誰にとっても安全な場所にするべく、みんなで協力できるようにしてほしい。

彼の言う条例は、他にもUber、Lyftおよび他のドライバーに対して、車に企業ロゴを明示することを要求し、特定の市内車線での客の乗降を禁止している。

Lyftの広報担当者も同様の声明を発表している。

「…市議会が通した規則の下で、真の乗り合い事業を不可能だ。Lyftのピアツーピアモデルの中心をなすパートタイムのドライバーによる運転も、乗客の利用も困難にするものだ。このため当社は立場を守らなくてはならない…5月9日、月曜日にオースチンでの運営を中断する。

Uber、Lyft共にオースチンで強力なロビー活動を行い、そのために800万ドル以上を費した。しかし、それでも有権者を動かすことはできなかった。

オースチンに住み、働く起業家で、定期購読コマーススタートアップSock Clubの共同ファウンダー、Dane JenseとNoah Leeは、UberとLyftがなくなって飲酒運転が増えることを懸念している。

彼らは、住民や訪問者に便利な移動手段がなくなることも心配している。特に自転車を使いにくい雨の日には。

Sock ClubのCTO Jeneseは、「指紋が消費者の安全向上の何に役立つのか私にはよくわからないが、地域の人々がこうした企業の運営方法について発言できるのはよいことだと思う」と言った。

別の乗り合い会社が、指紋ベースの履歴検査を行って、UberとLyftの領域に参入してくるのかもしれない。従来からのタクシー会社は、既にドライバーの指紋による履歴検査を実施している。

ちなみにLyftには、オースチン拠点のドライバーが1万人いて、この、いわゆる「中断」の間に収入を得る新たな方法を探すことになる。Uberはオースチンで同アプリを使っているドライバーの人数を公表していない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

UberとLyft、住民投票に敗れてオースチン市での営業を一時停止

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今日(米国時間5/8)テキサス州オースチンの有権者は、同市の新たなUberおよびLyftのドライバーに、指紋による犯罪歴検査を義務付ける法案の撤廃を要求する提案(Proposition 1)に票を投じた。

結果は、投票者の56%がProposition 1に反対し、提案は成立しなかった。これは、指紋による犯罪歴検査を必要とする法案がそのまま通過し、新しいドライバーが同市で運転すためには検査を受けなくてはならないことを意味している。

このニュースを受け、UberとLyftは同市内での営業を停止すると発表した ― 少なくとも一時的には。

UberとLyftは、会社独自の履歴調査は十分厳格であり、指紋による検査(オースチン市が行うこのになる)は不必要な手間と費用を生み、ドライバーの雇用を難しくすると主張している。

この敗北は、有権者に提案の支持を訴える広告に計800万ドルを費したUber、Lyft両社にとって大きな痛手だ。一方、反対派の政治活動委員会が提案反対の宣伝に使った費用は、10万ドル以下だった。

提案を支持していなかったオースチン市のスティーブ・アドラー市長は結果について、「住民の意見は今夜明らかになった。われわれはUberとLyftを観迎する」とツイートした。

今後、全員にとって有効な解を見つけられるかどうかは、Lyft、Uber、およびオースチン市にかかっている。両サービス共、今後の発表があるまで市内での営業を停止し続ける。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook