自動化による問題の早期発見と早期対応がセキュリティの成功の鍵と主張するExpelが早くもシリーズEの資金調達を完了

脅威の検出と対応が専門のサイバーセキュリティプラットホームExpelが今日(米国時間11/18)、Alphabet傘下で独立のグロウスファンドCapitalGの共同リードで1億4030万ドルのシリーズEを調達したことを発表した。CapitalGは2020年に、同社の5000万ドルのシリーズDをリードしている。今回の共同リードに参加したPaladin Capital Groupは2016年に、ExpelのシリーズAをリードした。新たな投資家のCisco InvestmentsとMarch Capital、および既存の投資家であるGreycroftやIndex Ventures、Scale Venture Partnersらもこのラウンドに参加した。


Expelの創業者たちYanek Korff, Dave MerkelおよびJustin Bajkoの各氏. 画像クレジット: Expel

これで同社の調達総額は2億5790万ドルになり、評価額は10億ドルを超えた。

Expelが基本的に提供するものは、クラウドアプリケーションやインフラストラクチャ、ネットワーク、およびエンドポイントのマネージドセキュリティサービスであり、同社自身のアナリストが企業のネットワークを24×7で監視し、必要なら欠陥の修復も行い、またオンプレミスとクラウドの環境に対するプリエンプティブな脅威狩りサービスも提供する。顧客先に、同社が「早めに自動化(automation-forward)」と呼ぶシステムを構築し、問題が顕在化する前に早めに対応する。

ExpelのCEO、Dave Merkel氏は次のように語る。「最近の二年間は、私たちが予期しなかったような独特の問題に遭遇した。しかしその間も私たちは、プラットホームを拡張して、1日のセキュリティイベントの82%の増加にも対応できた。この間、技術方面のパートナーは倍増し、セキュリティのための調査も倍以上に増えた。しかしオートメーションの拡充により、アナリストたちの仕事の効率は260%向上し、しかもNPSの格付けは80+を維持した」。


画像クレジット: Expel

同社の顧客は、Delta Air Lines(デルタ航空)、DoorDash、Better.com、Esri、GreenSky、そしてCDWなどだ。

CapitalGのゼネラルパートナーでExpelの取締役でもあるGene Frantz氏は、こう言っている: 「ランサムウェアやフィッシングなどの新しい脅威に対する防衛は、プロによる管理と対応を要する。今の企業はそのために、最良のMDR以上のものをますます必要としている。Expelはこの業界の革命の最先端にいて顧客を助け、オンプレミスと、ますます増えているクラウドの両環境において、セキュリティのコミュニティが脅威の検出と対応という複雑な旅路を歩めるよう努めている」。

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット: Colin Hawkins/Getty Images

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