ARによるビジュアルな遠隔会議をサポートするStreemが類似企業のSelerioを買収

遠隔会議のソフトウェアにコンピュータービジョンの技術を組み合わせたAR企業Streemが、同じく拡張現実の応用企業であるイギリスの小企業Selerioを買収した。

両社は昨年共に、Betaworksのアクセラレーター事業VisionCampに参加し、コラボレーションをしたり、別々にARにおけるコンピュータービジョンの問題に取り組んだりした。

Streemの持ち味はパワーアップしたSkype通話みたいなところにあり、たとえば各種ホームサービスのプロバイダーが家の持ち主とチャットする場合、多くのビジュアルデータを得られる。たとえば電話口で機器の30桁のシリアルナンバーを口頭で伝えるのではなく、画像や映像で分かる。それらのビジュアルデータから間取りを計測したり、その家の特徴に関するノートを取ったりできる。

ポートランドに本社を置く同社は、これまで1000万ドルあまりの資金を調達しているが、最近も新しいラウンドを完了したばかりだ(詳細情報は未発表)。

Selerioの専門技術は、空間の意味的な構造を理解することだ。同社は、ケンブリッジ大学における研究から生まれた。すでにシード資金を獲得しているが、額は公表していない。投資家はBetaworks、Greycroft Partners、GGV Capitalなどだ。同社の3名の社員は全員Streemに加わる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Betaworks Ventureが感じる「シンセティックリアリティー」の可能性と「ディープフェイク」の脅威

Betaworks Venturesのパートナー、Peter Rojas氏

「シンセティックリアリティーの可能性」

GizmodoとEngadgetのファウンダーとして知られるPeter Rojas氏。現在はBetaworks Venturesのパートナーだ。

2007年にニューヨークで創業され、スタートアップスタジオを展開してきたBetaworksでは、「コンシューマーITの未来」に対してシード投資を行ってきた。ポートフォリオにはtumblrやKickstarter、Mediumなどが含まれる。

そしてRojas氏がパートナーを務めるBetaworks ‘Ventures’は2016年の創業だ。シードラウンドを対象に5000万ドル規模の1号ファンドを運営する。Rojas氏いわく、Betaworks Venturesが最近で特に注目している領域は「シンセティックリアリティー」。

Betaworks Venturesの言うシンセティックリアリティーとは、デジタルの世界と現実の境界線が曖昧になった第3の世界、というコンセプト。

例えば、Betaworks VenturesのポートフォリオカンパニーであるMorphinが提供するアプリ「Morphin」では、ユーザーはセルフィーを撮影し、好みのGIFを選ぶだけで、自身の化身であるCGIを「ポップカルチャー」の世界に投入することができる。

僕は全ての犬に愛されているため、このGIFが「フェイク」であることは一目瞭然だ。

ブログを使い、誰でも「簡単かつ低コスト」で記事コンテンツが投稿できるようになった。同じように、リアルなCGI(コンピューター生成画像)の制作を「簡単かつ低コスト」で実現、これはシンセティックリアリティー領域のテクノロジーの1例だと、Rojas氏は言う。

「『よりリアルなキャラクター』を思い通りに作り操れるツールが続々と登場し、民主化されてきている」(Rojas氏)

Betaworks Venturesは他にもソーシャルAIの「Hugging Face」(Facehuggerではない)にも投資。この「親友チャットボット」アプリでは、これまでに4億回ものメッセージのやりとりが行われてきたという。もはやBFF(Best Friends Forever)でさえ人間でもAIでも関係なくなってきている。

Betaworks Venturesでは、シンセティックリアリティー領域のスタートアップ向けに「Synthetic Camp」なるものを運営しており、現在ニューヨークで開催されている最中だ。

僕のBFF、Jane

「ディープフェイク」の脅威

一方で、Betaworks Venturesは「ディープフェイク」のリスクに関しても承知している。

2018年、4月にBuzzFeedが投稿した、前アメリカ大統領のバラク・オバマが「トランプ大統領は救いようのないクズだ(President Trump is a complete and total dipshit)」と発言するディープフェイクが話題となった。

加えて、ベルギーの政党Socialistische Partij Andersが投稿したトランプ大統領のディープフェイク動画も大きな混乱を巻き起こした。女優スカーレット・ヨハンソンの顔をポルノスターのものと入れ替えたディープフェイクも報道され話題となった。

だからこそ、Betaworks Venturesはディープフェイクに特化したセキュリティーを提供するスタートアップ、Deeptraceにも出資している。

Deeptraceはニュース組織やソーシャルメディアなどのプラットフォームにセキュリティーのソリューションを提供。ネット上のディープフェイク動画を検出し、どのようなAIソフトウェアが使用され、どの部分が加工されているのかなどを識別する。

芸術家のサルバドール・ダリをAIで蘇らせたダリ美術館のように、ディープフェイクをポジティブに活用するケースも徐々に出てきている。

だが、もう一方で、「ソーシャルメディアでは、人々がフェイクニュースを投稿したり、勘違いしたり、嫌がらせをしたり。シンセティックリアリティーにも同じようなリスクがある」(Rojas氏)

だからこそ、Betaworks Venturesでは引き続き、「可能性とリスク」の双方を探究し続ける、とRojas氏は話していた。

WeWorkがニューヨークのテック系クラブハウスに資金提供

ニューヨークのシードステージベンチャーキャピタルファンドであるBetaworksが運営するBetaworks Studiosが、WeWork(または最近の彼らの自称に従うなら「The We Company」)の支援を受けることになった。

JLL Spark Venturesとコワーキングの巨人であるWeWorkが共同で、起業家や開発者のためのサポートコミュニティである、会員制コワーキングクラブのBetaworks Studiosへの440万ドルの投資を主導したのだ。またBetaworks VenturesとBBG Venturesも、今回のBetaworks Studiosへの投資に参加した。BBGはかつてBetaworks Studiosのプレシードラウンドを主導した実績がある。

2018年に設立されたBetaworks Studiosは、起業家、アーティスト、エンジニア、およびクリエイティブパーソンたちに、WeWorkと同様に交流を促しプロジェクトの作業を行うことのできる場所を提供している。

これとは別に本日Betaworks Venturesは、7500万ドル規模の2度目の資金調達ラウンドを開始した。

2008年にJohn Borthwick氏によって創業されたBetaworksは、投資ファンドやアクセラレータを運営し、内部でGiphy、Digg、Bit.lyなどの企業をスピンアウトしている。Betaworks Studiosのアイデアは、Betaworksのリソースとネットワークを、より広い起業家コミュニティに拡大しようというものだった。

Borthwick氏は、Goopの元CFOであるDaphne Kwon氏を招き、会員に年間2400ドルまたは月に225ドルを課金するスタジオ部門を運営してきた。

Betaworksによれば、同社のスタジオは会議や講演イベントのためにこれまでに約1万1000人を動員したという。現在はニューヨークのミートパッキング地区で1か所のクラブを運営しているだけだが、調達した現金を使って追加のスタジオをオープンする予定である。

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(翻訳:sako)

BetaworksのVoicecampは音声アプリの開発ノウハウを教える特訓合宿、一社あたり$125Kの資金が与えられる

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Betaworksのスタートアップスタジオが今日(米国時間1/12)、その二つめのアクセラレータキャンプ(集団育成事業、育成合宿)、ボイスキャンプ(voicecamp)を発表した。合唱団の特訓合宿のような名前だが、そうではない。

今年の初めに行われた最初のアクセラレータキャンプ事業はボットキャンプ(botcamp)と呼ばれ、チャットボットの人気の波に乗ろうとする企画だった。そして今回は、最近の新たな人気分野、音声(voice)駆動のアプリやシステムをテーマとするキャンプだ。

すでにAmazon Echo, Google Home, AppleのSiriなどは、市場に定着しつつあるが、Betaworksは、まだまだこれから新しいものが続々登場する、と想定している。

BetaworksのVP Pat Montagueはこう語る: “声は人間のコミュニケーションの中核に位置していて、だからこそ赤ちゃんのころから最初にそれが発達する。音声をベースとするコンピューター技術はコンピューターをより人間的にして、コンピューターの利用を人間との対話に近いものにする”。

この合宿の定員は8〜10社だ。一社が、シード前資金として12万5000ドルを受け取る(今後の増資もありうる)。期間は11週間で、場所はマンハッタンのMeatpacking DistrictにあるBetaworksの本社。

そしてbotcampのときと同じく、この分野のリーダーたちがメンターとしてつく。

“こんなの音声でなければできない!(音声だからこそできる)、というタイプのアイデアが出てくることが、いちばんの楽しみね”、だそうだ。なお、Amazon Echoは、買われた台数の約半分がキッチンに置かれているそうだ。キッチンは、手でコンピューターを操作したくない場所である。

voicecampの参加申し込みは、今日から受け付ける。その受付はここだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Betaworksのチャットボット育成事業BotCampは10社を育て各20万ドルを提供、メンターはSlackらから

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チャットボットへの関心が急速に大きくなっている。そしてBetaworksは、その波に乗ろうとしている。

GiphyやInstapaperなどを擁するスタートアップ・スタジオBetaworksが今日(米国時間4/11)、チャットボット専門のスタートアップを90日間で育てるBotCamp事業の、申込受付を開始した。この事業の投資家は同社のほかにChernin Group、そしてKPCB, General Catalyst, Atomico, RREなどがスポンサーだ。

BotCampの定員は10社で、それぞれがシード前資金として20万ドルを受け取る。会場は、マンハッタンのMeatpacking地区にあるBetaworks Studiosのスペースだ。

Betaworksの社員起業家Peter Rojasは、こう説明する: “高度なマシンインテリジェンスを利用し、メッセージングアプリをインタフェイスとするソフトウェア、いわゆるチャットボットの急速な増殖は、これらがもはや単なる巧妙なパーティー芸ではないことを示している。今やそれらはますます便利なツールになり、ユーザーの協働的な仕事を助けたり、仕事の効率を上げたりしている”。

今回のチャットボット特訓促成栽培事業は、Twitter, Slack, Facebook, Amazon Alexa, Line, Kik, Discordなどの主要チャットプラットホームからメンターを招聘する。生徒は主に、これら既存のプラットホームのためのボットを作る。

またGreylock, SV Angel, Eniac, Lerer Hippeau Ventures, Lightspeed, Greycroft, BoxGroup, Bloomberg Beta, Homebrew, Public Studio, Slow Ventures, New York TimesのR&D LabなどのVCからも、メンターを招く。

今回は、Betaworksの従来のやり方とやや違って、生徒企業にふつうのVCのように投資したり、あるいはBetaworks Studiosの事業の一環としてファウンダーを社員として雇用してインキュベーションを行う。

この、申込制によるミニアクセラレータ事業は、やり方はやや変わっているが要するに一種の育成事業だ。Betaworksは、今後も複数のスタートアップが互いに助けあっていく姿を想定しており、今回の育成事業もそのための一環だ。

申し込みの受付は今日からで、事業の詳細はここにある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スタートアップスタジオ、betaworksの内部を探る

betaworksは設立から10年近くが過ぎ、スタートアップスタジオの代表的存在となっている。

数年前、私はbetaworksのファウンダー、John Borthwickに、彼がbetaworksをどう定義するかを尋ねた。彼は気に入った言葉を見つけるのに苦労していた ― つまるところ、betaworksはシードファンドであり、統括会社であり、私がこれを言うと彼は嫌がるだろうが、インキュベーターである(育成するスタートアップに場所と学習環境を提供する)。

しかし、現在そのスタートアップスタジオモデルを、Expa、Science、さらに最近ではHuman Venturesといった数多くの会社が追従している。また一部の伝統的投資家は、スタートアップスタジオモデルは資金を薄く広げすぎると指摘するが、Giphy、Dots、bit.ly、Chartbeat等の大成功や、betaworksによるDiggやInstapaperの買収を見れば、結果は明らかだ。

betaworksの成功要因の一つは、Borthwitck自身がスタジオに目を配り、各スタートアップの成長を四半期あるいは年単位で測定し、チームとアイデアを話し合い、常駐ハッカーの選抜プロセスにも参加していることにある。

さらにBorthwickは、毎冬数ヵ月をかけて自分の心を捉えるトレンドを探している。

この一年に、Borthwickはエッセーを2本書いており、betaworksの書籍、BetaBookに掲載された。ここにアプリの形で公開されている。一つはメディアハッキング(betaworksにとってメディアは重要な分野)、もう一つはAIの未来について書かれており、将来betaworksがこの分野に力を入れていくかもしれないことが示唆されている。

本誌はbetaworksのあらゆる部署の人々から話を聞き、このスタートアップ・スタジオ・モデルが過去10年間成長してきた秘密を探った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

毎日腹立つ電子メールが癒やしのメールに変わるGiphyのGmailエクステンション

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世界中の人が、人生で最悪のものは電子メールである、と感じている。たしかにそれは郵便を陳腐化し、テキストによる通信のスピードをそれまでの20万倍速くしたが、その代償として多くの人が広告宣伝やニューズレターの洪水で溺れそうになっている。でも、親愛なる友よ、まだ希望はある。今や人気最高のGIF検索共有サービスGiphyを、Gmailの作成ウィンドウから使えるのだ。

そう、その小さなChromeエクステンションを使えば、Gmailの新規メッセージや返信のウィンドウで直接、Giphyを使える。

“GIFをもっと簡単に使えるようにしてほしい、という要望がいろんな会社からあったのよ”、とGiphyのキラキラ爆弾女王様(queen glitter bomb at Giphy)を自称するNutmegのファウンダJulie Loganが説明する。“今回は、InboxのSDKを使って、GiphyをGmailの作成ウィンドウにぶち込んだのよ”。

テキストをフォーマットするための正規のアイコンの横に、おなじみの虹色のGiphyアイコンが出現する。そのアイコンをクリックすると、今人気上位のGIFがいくつか並んだミニウィンドウがポップアップする。そこから検索して、選んで、クリックすると、そのGIFがメールと一緒に送信される。

Giphyはほかにも、いろんなアプリとの統合をやってきた。たとえば、Slackには、メッセージングが手間取る原因の一つである翻訳(Translate)を統合した。

GiphyのGmailエクステンションをダウンロードしたい人は、ここでどうぞ。スラムダンクみたいに、一瞬よ!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Homescreenは、ホーム画面を共有して分析するアプリ


誰かがスマホを取り出すのを見ると、ついつい覗きたくなってしまう。それが電車の中の赤の他人であれ、何ヶ月もつきあっている女性であれ、見ずにはいられない。

betaworksの最新アプリなら、その好奇心を全く新しいレベルへと引き上げてくれる。

それはHomescreenという単純なアプリで、自分のホーム画面のスクリーンショットを撮り、生成されたリンクをTwitterでシェアする。リンク先は “homescreen.is/ユーザー名” になっていて、他の人たちがあなたの好きなアプリ群を見ることができる。さらに画像認識によって、自分の持っていないアプリでもアイコンをなぞると詳細な情報が表示される。

超シンプルではあるが、すでにトレンドが生まれている。自分のホーム画面をシェアするためのフォーラムも既にあり、いずれにせよアプリにとって最大のマーケティング手法はクチコミだ。これらを組み合わせて、betaworksは独自のユーザー生成アプリ推奨エンジンを作り上げた。

ウェブサイトのトップアプリ部門では、同プラットフォーム内での人気アプリを見られる。

もちろん、betaworksに関するものものもある。

この会社はデータに関してかなり思い入れが強い。スタートアップ・スタジオ(他に良い呼び方がないので)はそうあるべきとも言える。Betaworksは10種類もの異なるブランドを使い分け、天気からメディアから分析からゲームまで、様々な分野に子会社を持っている。自社製品の価値を理解することは最優先だった。

そして、約一年間、Betaworksはどのアプリがユーザーにとって最も大切かを社内で研究し続けてきた。そして、ユーザーのホーム画面は出発点として最適だった。年初に自分のホーム画面のスクリーンショットをTwitterに投稿する、という恒例行事(私は聞いたことがなかったが)を利用して、betaworksはTwitterで#Homescreen2014を検索して1000種類のホーム画面データを収集した。

分析の結果、iPhoneユーザーは多くのAppleの標準アプリを置き換えていることがわかった。メール、天気、タスク関連アプリ、カレンダー、ポッドキャスティング等だ。実際、それぞれのカテゴリーで、45~65%のホーム画面が、Appleの標準アプリをサードパーティー製アプリで置き換えていた。

Betaworksは、メッセージングアプリがホーム画面に侵略していることも発見したが、Appleのメッセージアプリを置き換えるとは限らず、共存していた。

betaworksの調査結果の全文は、このMedium記事で読める。また、Homescreenを試してみたい人は、ここに説明がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Betaworksが運営するシンプルな天気予報サービスのPonchoが対応エリアを拡大中

1日の始まりにあたって、天気を確認することから始めるという人は多いと思う。天気予報アプリケーションを見る人もいれば、weatehr.comをチェックする人もいることだろう。あるいは湿らせた指を窓から出してみて状況を確認するという人もいるかもしれない。ただ、サービス対象地域の人の間では、Ponchoがなかなかの人気を集めつつあるように思うがどうだろうか。

PonchoはBetaworksの運営する天気情報サービスで、天気予報をメールないしスマートフォンに送ってくれる。一般的な天気予報だけでなく、利用者が外にいる可能性の高い時間についても細かく情報を教えてくれる。ニューヨーク地域を対象に1年前からサービスを提供しているが、ついにシカゴなどでも利用できるようになった。

Ponchoはシンプルさゆえの使いやすさを体現しているサービスだと考えている。

サインアップの際に、Poncho側からいくつか簡単な質問が表示されるようになっている。仕事に出かける時間が何時頃であるかとか、昼休みの時間、あるいは帰宅時間、さらには犬の散歩をするかどうかなどといったものだ。そうした日常行動関連の質問に加え、メッセージをテキストメッセージで受け取るか、それともメールで受け取るか、また更新情報を何時に受け取るのかという設定を行う。

そうした質問に答えて初期登録が完了すると、日々、更新情報が送られてくるようになる(たとえば朝の7時に受け取って、出勤に備えるという具合だ。あるいは前の日の夜に受け取って余裕を持って準備をするという使い方もあるだろう)。各種天気情報に加え、外出している予定になっている時間の気温情報なども伝えてくれるようになっている。

天気の予測に加えられたメッセージもなかなか面白い。はやりの天気予報サービスのように、リアルタイムでの雲の動きを把握することはできない。しかし雨を気にしなくてはならない時間に、いったい雨が降るかどうかの予報を知ることができるわけだ。

収益面についてはPonchoの方針というものもよくわからない。いかにしてマネタイズを行うのかという点につき、サービス側からの公式あアナウンスはない。ただ、ドラッグストアでの割引券配布などを試みているようだ。今後は雨の日の食品デリバリーサービスなどとタイアップするようなこともあるかもしれない。

Ponchoのサービスについて詳細は、こちらのサイトをご覧頂きたい。

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(翻訳:Maeda, H


ブックマーキングサービスの元祖Instapaperがフリーミアムに、iOS版を大改装

Web上に自分専用のブックマークページを作れるInstapaperがiOSバージョンのデザインを大幅に一新し、大量の新しい機能と新しいビジネスモデルを導入した。

1年半ほど前にBetaworksに買収されたInstapaperは、前からずっと有料アプリで、モバイルアプリの価格が3~4ドル、そして月額の会費がほぼ1ドルだった。今日(米国時間9/17)から同社はアプリとサービスを完全に無料とし、さまざまな機能への無制限アクセスを有料ユーザのオプションとした(無料では制限あり)。

今回ローンチしたInstapaper 6では、iOSユーザはどんなページのURLでも一回のタップでセーブできる。それはiOS 8のSystem Share Sheetのおかげだ。それまでは、ユーザはリンクをコピペしてInstapaperに保存しなければならなかった。Instapaperにリンクをメールする、という方法もあった。これからのワンクリック(ワンタップ)セーブは通知機能とも連動して、iOSの通知センター(Notifications center)に最近保存したリンクのリストを作る。

iOSアプリもついに、AndroidアプリやWebサービス版と同様にセーブボタンがなくなった。大きな進歩だ。

またAppleのテキスト読み上げ機能を利用して、ユーザが保存した記事を音声に変換してくれる。忙しくて、記事を耳で聞いていたいときには便利だ。

以上の機能は無料だが、有料ユーザはテキスト読み上げのプレイリスト(連続再生)を作れるし、無料だと毎月5つまでだったハイライトが無制限になる。連続再生は、車を運転して仕事に行くときなんか、必要な記事を全部読み上げてもらえるから便利だ。

またプロフィール機能により、友だちが読んでるものをフォローしたりできる。自分が保存した記事すべてに対する検索もできる。

InstapaperがBetaworksに買収されたのは2013年で、それ以降ゼネラルマネージャのBrian Donohueは、Instapaperのフリーミアム化の機会をうかがっていた。その昔、消費者向けサービスとしてローンチしたときは、競合もなく、一人舞台だった。

Donohueはこう述べる: “Pocketがすてきな無料プロダクトとしてローンチしてからは、有料プロダクトであることを正当化するのが困難になった。出来の良い無料の競争相手が現れたんだからね。でもフリーミアム化によって、無料ユーザには前とほとんど同じ機能を提供し、有料ユーザには特殊な機能や、一般機能への無制限アクセスを提供できる”。

アプリのダウンロードは無料になり、有料ユーザの会費は月額2.99ドル、年会費29.99ドルになる。詳しくはこのWebサイトへ。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕


 

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Dropboxの共有フォルダがコラボレーションワークスペース(としてのWebサイト)になるSitedrop

みんなに同じプロジェクト管理ソフトを使ってもらうのは、なかなか難しいが、Dropboxのアカウントは誰もが持っているようだ。この大人気の消費者向けサービスを仕事にも利用しよう、と考えたSitedropは、Dropboxの任意のフォルダを、ビジュアルな要素の多い、コラボレーションのためのWebサイトに変えてしまう。

Sitedropのユーザは、そうやって作られたオンラインのワークスペースを、見たり、コメントや好きな画像などを送ったり、ファイルをアップロードしたりできる。ファイルは、ファイル本体やリンクをDropboxのフォルダにドラッグ&ドロップするだけだ。

同社は今、ニューヨークでインキュベータBetaworksの傘下にあり、昨秋非公開ベータでデビューしてから今日まで、徐々にユーザベースを拡大してきた。今日現在でベータユーザはほぼ3000名おり、まだまだ増えそうだ。

 

このサービスを考えたのはBetaworksの社員ハッカーJessey White-Cinisで、デザインは彼の以前からのビジネスパートナーThomas Brodahlが担当した。二人はこれまでの10年間、デザインエイジェンシーを共同経営してきたが、その間に、このサービスの発想の元となる、さまざまなフラストレーションを経験した。

“デザイン会社ではプロジェクト管理が難しい。だから、これを考えたんだ”、とWhite-Cinisは言う。“Basecampを確実にみんなに使ってもらって、すべてのコミュニケーションがそこで行われるようにするのは、ほとんど不可能だ。でも、そんなにばらばらな彼らでも、なぜかDropboxのフォルダは共有してるんだ”。

では、その共有フォルダをもっと便利なものにしよう、というのがSitedropの発想だ。そこで、Dropboxの欠陥をそこここで補いながら、共有フォルダをコラボレーションツールに変えてしまったのだ。

Sitedropにサインアップし、認証はDropboxで行われる。共有フォルダにあるファイルは、この‘Webサイト’のサブドメインとして表現される。ファイルはそのリストを見たり、あるいは(画像などは)スライドショウで見ることもできる。ファイルのプレビュー機能は今のDropboxにはないので、Photoshopにやらせている。そのため、写真家やデザイナーなどクリエイティブ方面に人気がある。

 

Sitedropにおける管理の対象はあくまでもフォルダとその中のファイルなので、使い心地はデスクトップ上のフォルダ/ファイル操作と同じだ。ユーザ個々に対し、アップロード可、とか、見るだけ、などの権限を指定できる。パスワードで保護することもできる。コンテンツのコラボレーションは、コメント、親指アップ/ダウン、などなどの関連ツールを使って行う。Webページのリンクをドラッグ&ドロップすると、そのコンテンツも表示される。

このサービスの今後の課題は、GitHubなみの堅牢な(混乱や破壊が起きない)コラボレーション的リビジョン管理だ。とくにコンテンツの改変履歴を、過去のどの段階でもあとから見られる/遡れるような、タイムマシン機能が重要だ。

White-Cinisによると、このサービスにはいろんな機能があるので、クリエイティブ以外の人たちも使い始めている。“スクラップブックの代わり、あるいはドキュメンテーションのためのwikiのような使われ方もある。共同作品集のようなものも、いくつか見たことがある”、と彼は言う。

Sitedropは無料で、ユーザは最大5つのオンラインワークスペースを共有できる。今後は、ビデオファイルの共有、ワークスペース数の拡大なども含めて、有料プランも導入したい。しかし今現在でも、ワークスペースのサイズに制限はないし、要件はただ一つ、ユーザにDropboxのアカウントがあることだけだ。

実際の利用例を、Xtrapop(iOSアプリ)やThe Life Aesthetic(クリエイティブ)、Ian Brewer(写真)などで見ることができる。あるいはここにサインアップして、ご自分で体験してもよい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スタートアップを育てるBetaworksが日本のDigital Garageから$10Mを獲得–日本のSUの合衆国進出を支援

ニューヨークのスタートアップ育成企業Betaworks英語Wikipedia)が、日本のデジタルメディアインキュベータでTwitterの投資家でもあるDigital Garage日本語Wikipedia)から1000万ドルの資金を調達した。同社はこの12月にも、2000万ドルの資金調達ラウンドを完了したばかりである。

BetaworksのファウンダJohn Borthwickによると、Digital GarageはBetaworksにとてもよく似ている、“彼らも企業を育成する投資家だ”。“日本市場だけでなく、アジアや合衆国の市場でも長年仕事をしている”。

今回のパートナーシップには、日本のスタートアップの合衆国進出を今後支援していく、という意味合いがある。

WSJの記事によると、1000万ドルのうち750万ドルはDigital Garageが出し、残る250万ドルはAdrian Aoun、Blake Krikorianなどのエンジェル投資家が出資する。

Borthwickによると、12月に4年ぶりの資金調達として2000万ドルを獲得したことを契機に、同社と組んでスタートアップ育成事業を展開したいと考えるそのほかの投資家たちから提携の打診がいくつかあった。

Digital Garageは、Betaworksに投資している高名な投資家たちの仲間入りをすることになる。それらは、TumblrのDavid Karp、SalesforceのCEO Marc Benioff、Yahooの創業者Jerry Yang、TwitterのEv Williams、SummizeのファウンダAbdur Chowdhury、PathのDave Morin、 Nickelodeonを築いたGerry(Geraldine) Laybourneなどだ(彼女は最近Betaworksの取締役会に加わった)。

Betaworksは自称、‘スタートアップを作る工場’だ。既存の企業にシード資金を提供したり(Airbnb、Kickstarter、…)、新たなスタートアップの誕生を助けたりしている(Digg、Dots、Chartbeat、Bitly、Poncho、Telecast、そして最近ではクラウドファンディングによる株式投資を行うAlphaworks、…)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Dots、GEのBrilliant Week企画に連動した提携に基づく「Gravity Mode」を実装して配布中

betaworksのDotsが、GEとネイティブ広告を展開することになったとアナウンスしている。契約金などの詳細については発表されていない。

今回の契約により、Dotsは「Gravity Mode」(重力モード)を加えた新たなアプリケーションをリリースしている(訳注:現在は、このモードを選ぶと9月8日にリリースというようなメッセージが表示されるようになっているようです)。

きっかけとなったのは、GEが1週間におよぶ科学技術関連の「記念日」(記念ウィーク)を制定したことによる(ブランド発の記念日制定はNational Dance Dayなど、いろいろと出てきている)GEはこれをBrilliant Weekと名づけている。この中で9月8日にはGravity Day(重力デー)が準備されていて、Dotsは、とくにこの日とタイアップしている(ちなみに9/8は地球の重力加速度である9.8m/sから定められたものだ)。

共同ファウンダーのPaul Murphyによると、Dotsにはこれまで、半ダースほどの提携オファーがあったのだそうだ。

「いろいろと検討させて頂いて、結局GEと組むことになりました。GEとの企画が、Dotsに魅力的な機能を組み込む上で最も可能性のあるオプションだと考えたのです」とMurphyは言う。「プレイヤーが楽しめるようにするというのが最も大事なことですから」とのこと。

ちなみにMurphyの言うところでは、Dotsは1日に2500万回ないし3000万回プレイされているのだそうだ。念のため申し添えておくと、DotsはAndroid版、iPhone版、およびiPad版がリリースされている。

「Dotsを利用することで、双方にメリットが現れる提携作業というのは面白いものだと思います」と、Murphyは相互メリットについても語っていた。「GEのようなビッグブランドと組むことにより、私達は利用者に対して新たな魅力を提示できるようになります。そして利用者が増え、ゲーム自体の魅力も高まるという展開ができそうだと考えています」。

しかしDotsの成長の速さには驚くばかりだ。デビューしたのは今年の5月で、まだ数ヵ月しか経っていない。これまでネイティブ広告の仕掛けを試みたこともないのに、いきなりGEという大物と組むのにも驚かされる。DotsはZENモードや、マルチプレイヤーモードを導入して新たな魅力を訴え続けている。しかし外部ブランドと手を組むのは今回が最初だ。広告臭さを気にして離れる利用者がいるのか、あるいはそもそも広告臭がするものになるのかどうか、日曜日を待っていようと思う。

ところで、Gravity Modeとはいったいどういうものなのか。

まず、時間制限がないという意味では「ムーブモード」と同じだ。できるだけ多くのドットを四角く繋げられるように頭を使えばいい。

但し、行き詰まった時にはGravity Mode Shufflerボタンをタップすることができる。これにより画面は自動的にシャッフルされ、また「重力」およびスマートフォンの傾き方に応じて特定のドットが消滅する。なかなか面白そうではなかろうか。

ゲームを進めていくとレベルがあがり、レベルカードを入手できる。レベルカードを入手すれば、それにともなってdotsポイントが溜まっていく仕組みだ。Gravity Modeは1週間の期間限定であるようだが、期間が過ぎてもポイントは残ったままになるそうだ。

もちろんこれまでにもモバイルゲームが大手ブランドと手を組むというシーンは目にしてきた。たとえばAngry Birds Rioがあった。20世紀FOXとのタイアップで、アニメシーンに乗り込んできたものだ。これがきっかけとなりRovioはAngry Birds関連製品を多く世に出すこととなり、短編アニメなどの配信にも乗り出すこととなった。

またHasbroはBackFlipスタジオの大半の株式を取得し、Hasbroブランドのゲームを世に出している。またKabamもWarner Brosと戦略提携を結び、「指輪物語」や「ワイルド・スピード」などに基づいたゲームをリリースしている。

但し、RovioやKabamの場合とは違い、Dotsはゲーム中にGE関連のコンテンツを盛り込む必要はない。GEは、ゲーム内での言及を一切期待せず、ただただ新しいゲームの開発に出資したわけだ。これもまた話題になるひとつの方法だと判断したのだろう。確かに面白い試みではある。ただ、これがブランド側にとって、どれほどの効果があるのかは今後の状況を見てみる必要がある。

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(翻訳:Maeda, H)


Digg(およびDigg Reader)のAndroid版アプリケーションが登場

ソーシャルニュースサービスおよびGoogle Readerの代替としてのDigg Readerを提供しているDiggが、Androidアプリケーションをリリースした。Digg.comで提供されているサービスと、Digg Readerの機能が提供され、またFacebook、Twitter、Tumblr、Google+などのサービスとも連携させることができる。

Diggブログの記事によると、Digg Readerをリリースしてからの2ヵ月のうちに届けられた利用者からのリクエストでは、Android版アプリケーションのリリースを望む声が最も大きかったのだそうだ。Diggは、今はなきGoogle Readerの代替となるRSSリーダーの開発に必死に取り組み、6月に暫定版のような形でウェブ版をリリースし、そして数日して、iOS版アプリケーションを投入している。

今回リリースされたAndroid版では、iOS版と同様に、Diggが以前から扱っていた人気記事リンクとRSSの双方を扱う。特徴については、ブログ記事中に以下のような説明がある(当たり前のことが多いが)。

  • Diggのトップストーリーや記事、あるいはフォルダ間はスワイプ動作で簡単に行き来可能。記事はウェブビューとパースされたテキストビューのいずれかを選択可。
  • 記事はDiggしたり保存したりすることができる。後で読むためのサービスはInstapaper、Pocket、およびReadabilityに対応(設定により、Digg Reader内で保存した記事を自動的に外部サービスにも保存することもできる)。またFacebook、Twitter、Google+、LinkedIn、Tumblr、WordPress、Buffer、Dropbox、Google Drive、メール、ショートメッセージなどで記事の共有可能。
  • Digg Top Storiesは検索可能
  • 記事を人気順に並べ替えることが可能。Digg上で注目を集めている記事をまとめて読むことができる。
  • Google、Facebook、あるいはTwitterアカウントでログインできる。
  • フィード情報の検索、追加が可能。フィードはフォルダ単位での管理が可能。
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ただ、まだアプリケーションは完成という段階にはないようだ。たとえば未読アイテムのみを表示するという機能はまだテスト中ということで利用できない。またテキストサイズやディスプレイモードの変更、バックグラウンドでのアップデートなども、将来の実装予定ということで、今回のバージョンでは利用できない。今後数ヶ月をかけて定期的にアップデートを行っていくことにしているそうだ。

Android利用者はこれまではHTML5で作られたウェブ版を利用していた。iOSないしAndroid以外の利用者は、今後もそちらのウェブ版を利用することとなる。

運営母体としては、Digg.comおよびDigg Readerを双極とする、人気リンクを集めてくる仕組み全体を「Digg」と称していきたい考えだとのこと。RSSフィードを読むためのReaderというのは、パワーユーザー向けのプロダクトだと言えるだろう。各利用者に、自力で面白い記事(リンク)を探してもらうための仕組みだ。一方でDigg.comの方は、クラウドソースによる投票や、その他のアルゴリズムを使ってフィルタリングした後のリンク集を提供するものだ。ちなみにこの中間のサービスも提供されている。それは、記事を後で読むために利用するInstapaperだ。今月に入って最初のメジャーアップデートを行い、一般公開されている。

Android版DiggはGoogle Playより入手できる。

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(翻訳:Maeda, H)


ダウンロード数500万、プレイ回数10億回のDots、AndroidおよびKindle Fire版も提供中

10年ほど前、Nokiaのフィーチャーフォン上でプレイするSnakeというゲームが大流行したことがあった。最近、スマートフォン上でDotsが大流行し、ひと昔前のことをいろいろと思い出したりもする。Dotsは非常にシンプルありながら中毒性をもつゲームだ。iOS上で非常な人気を集めてきたが、つい先日からAndroid版の提供もはじまっている。

betaworksも出資するPlaydots, Inc.の提供するこのゲームは3ヵ月半前に登場してきて大人気を博している。ダウンロード数は500万件に達し、ゲームは10億回ほどもプレイされているのだそうだ。App Storeのチャートでも、15ヵ国以上で首位を獲得している。

betaworksのプロダクト部門SVP兼Dotsの共同ファウンダーであるPaul Murphy曰く、iOS版とAndroid版を同時期にリリースできるような仕組みを実装するために、Android版のリリースに時間がかかったのだそうだ。一般的なAndroidスマートフォンおよびKindle Fireでも利用できるようになった。

また、一般的な遊び方には飽きたという人のために、別の遊び方も用意されている。すなわち60秒間でのハイスコアを競うのではなく、タイムリミットなしに30回の動作で高いスコアをゲットしようというモードが用意されているのだ。時間を気にせず、最善の動きを研究して高得点をゲットしようというモードだ。

これでAndroid利用者もマルチプレイヤーモードの練習ができるようになった。iPad版も登場してますます人気が高まるなか、Android利用者もついにブームに身を委ねることができるようになったわけだ。

多言語対応も進んでおり、ドイツ語、スペイン語、フランス語、中国語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、およびアラビア語でプレイすることができる。

Dotsチームは開発者を加えて規模を拡大しつつある。さらに新しく面白いゲームモードを提供できないかと頭を捻っているところなのだそうだ。モルジブにサテライトオフィスも開設して、新たな仕組みを考案中だとのこと。Murphyは明言しなかったが、どうやらこれまでに数十億ドルの利益をあげているようだ。

情報開示」AOL VenturesはDotsを作成しているbetaworksに出資している。AOL Venturesの親会社はAOLであり、同社はTechCrunchの親会社でもある。

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(翻訳:Maeda, H)


Betaworksの超中毒性iPhoneゲーム「Dots」が1週間で100万ダウンロード達成

DotsはBetaworksから先週リリースされたばかりのゲーム。わずか1週間に100万ダウンロードを記録した。

ブログ記事によると、このアプリは8ヵ国でランキング1位、15ヵ国でトップ5に入っている。今現在Dotsは、Hardest Game Ever 2、Falldown2という2大ライバルに続く無料アプリの3位に入っている。

もちろん、Betaworksをバックに持つことは幸先よいスタートを切るための賢明な方法だが、Dotsはそれ自身、上質のモバイルゲームである。

内容はシンプルな伝統的「点つなぎ」ゲームのデジタル版だ。同じ色のドットをできるだけ多くつなぎ、最終的に正方形を作ってその色のドット全部を盤面から消すのが目標だ。

モバイルゲームらしく、ユーザーは「ドット」を得点することによってパワーアップや上級ツールを手に入れられるが、それらはアプリ内購入によっても入手できる。BetaworksのPaul MurphyはTechCrunchの取材に対して、ユーザーたちはドットの獲得と購入どちらも行っていて、それは開発チームの期待通りだと語った。

しかし、その魅力非常に中毒性の高いゲームプレイだけではない。共同ファウンダーで常勤ハッカーのPatrick Mobergはそのデザイン、イラストレーション、開発の経験を生かし、審美的なニュアンスとアニメーションによる実に美しいゲームを作り上げた。

さらにそのソーシャル要素によってアプリはたちまちバイラルになった。「このアプリはゲーム内のソーシャルな機構に支えらていれる部分が非常に大きい。それはうまくいっているし、今後も続くだろうと思っている」とMurphyは語った。

問題は、Dotsが真のクラシック作品のような勢いを保てるのか、それとも第2のDraw Somethingになるかだ。しかし今のところ開発チームは、iPhoneからiPadへの拡張や色覚異常ユーザーへの対応などの改善に集中している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)