人間療法士に代わってストレスを診断・緩和してくれるBioBeatsのHear and Nowアプリ

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BioBeatsは、社員や患者のウェアラブルから健康に関するリアルタイムのデータを得て、バイオメトリックスのソフトウェアを動かす機械学習のプラットホームに投入し、企業や医師などに分析の結果を提供する。同社はこのほど、White Cloud Capitalが率いるラウンドにより、228万ドルを調達した。これにAXA Strategic VenturesとIQ Capitalが参加した。

BioBeatsのストレス軽減アプリHear and Nowはこれから、一般消費者市場と企業の社員福利市場の両方に向けて売っていく予定だ。

BioBeatsは2013年に、Dr. David Plans, Nadeem Kassam, およびDavid Morelliらが創業した。

BioBeatsは既存のウェアラブルデバイスやスマートフォンからバイオメトリックス情報を集め、それに基づいて、ユーザーの健康目標を実現するための指導要項を作り出す。

企業の場合は、このシステムを人事のシステムや生産性スイート〔例: Microsoft Office〕に統合してもよい。それによって、社員たちの健康状態や生産性をコンスタントにモニタできる。今、イギリスと合衆国の数社でパイロット事業を行っている。

同社によると、既存の類似サービスはユーザーに質問をしたり、あるいはGinger.ioのように、スマートフォンの運動センサーからデータを集めるものが多い。これに対してBioBeatsは、AIを利用してスマートフォンやウェアラブルのセンサーからのデータ…中でもとくに心拍と皮膚の伝導性…が何を意味しているのかを知り、ユーザーの現在のストレスの程度を推し量る。そのときのユーザーの動きや振る舞いも、参考情報として利用する。

つまりBioBeatsのシステムは、人間セラピスト(療法士)と同じように、受診者のストレスや疲労、燃え尽きに近いか否か、などを判断する。これがあればユーザーは、自分で自分を診断できる。

Hear and Nowは現在iTunesストアで入手できるが、ユーザーの手首にあるデバイスからリアルタイムでデータを集め、ビジュアルや音楽も併用して、彼/彼女のストレス管理を指導する。

Calm, Pacifica, Happify, Serenitaなどのアプリはテクニックが中心だが、BioBeatsはデータを集めて分析するので、もっと良い結果を提供できる、と同社は主張している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))