GitHubがほぼ全面的に無料化

GitHubが今日、現在無料アカウントにあるものを含め、主な機能のすべてを全ユーザーに対し無料にする、と発表した。つまり、無制限の無料のプライベートリポジトリが人数制限のないコラボレーター全員に対して無料になり、このサービスを商用のプロジェクトに使っているチームも対象になる。また、同社のオートメーションとCI/CDプラットホームであるGitHub Actionsも、月間2000時間まで無料になる。

コードのオーナーのような高度な機能や、SAMLのサポートのようなエンタープライズ機能を使いたいチームは有料プランにアップグレードしなければならないが、それらは今度からは月額4ドルからでTeamsプランのユーザーでも利用できる。それまでは、月額21ドルからのEnterpriseプランのユーザーが月額9ドルで利用できた。

GitHubのCEO Nat Friedman氏は、これが前から予定されていたことで、今のCOVID-19パンデミックに対応した期間限定のプロモーションではない、と強調した。彼は曰く、「これはかなり前から計画されていて、われわれがやりたいと思っていたことだ。途中、(Microsoftによる)買収があったりしたから、やっと今やれるようになった。でもそれは何よりもまず自分たちがやりたかったことであり、いわば待望の結果なんだ」。

言うまでもなく、同社の料金体系は以前からフリーミアムが基本だが、Microsoftに買収されてからは無料アカウントの機能をどんどん増やしてきた。しかしそれほど前のことでなくても、たとえば、最下層のパーソナルGitHubアカウントを有料で使う主な理由は、プライベートリポジトリにアクセスするためだった。でも昨年の1月に同社は、すべての無料ユーザーにプライベートリポジトリへの無制限アクセスを認めた。ただし、コラボレーターは3名に限られていた。

Friedman氏はこう言う: 「GitHubは、プライバシーに金を払う形から機能に金を払う、いわゆるフリーミアムに変わりつつある、と世間では言われていた。でもわれわれの考え方では、地球上のすべてのデベロッパーとチームが自分たちの開発のためにGitHubを自由に使えるようにしたいんだ。そのプロジェクトがプライベートあるかパブリックであるかは関係なく」。

今現在、GitHub上には4000万あまりのデベロッパーがいるが、Friedman氏によると、2025年には1億に達するという。

そこでFriedman氏は曰く、「そうなるとGitHubの事業の形態も抜本的に変わらなければならない。企業として考えるべきは、そのことなんだ。そして誰もが考えるのは、誰でも単純にGitHubを使いたいだけであり、その理由や背景の違いはどうでもいい、ということだ。これからスタートアップを立ち上げる人でも、あるいは大企業の中にいる人でも、GitHubを使う理由や動機は等しく単純だ。クレジットカードとか予算とか、面倒なことに気を使わずに単純にチームを立ち上げたいだけなんだ」。

Friedman氏は、今回の変化は他社からの競争圧力のせいではない、と言う。でも、たとえばGitLabには、CI/CD機能が最初からある強力な無料プランがあり、今やAtlassianのBitBucketにも無料プランがある。ただし後者は、今回大きく変わったGitHubに比べればやや制限がある

Friedman氏の主張では、「今回の変更によってGitHubは、デベロッパーにとって圧倒的に最良の料金体系とアクセス性のある場所になった。すべての競合他社を抜いた、とも言える。だから今や競争が動機というよりも、市場をもっと広げたい、さまざまな市場の、われわれがこれまで知らなかったようなニーズも知りたい、という動機の方が大きい」、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AtlassianがBitbucket Cloudを利用するデベロッパーのための継続的デリバリサービスBitbucket Pipelinesをローンチ

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Atlassianが今週、うまいアブサンを飲ませる、ぼくのお気に入りのバーの近くで、例年のデベロッパーカンファレンスをやっている。キーノートで数々の新製品やアップデートが発表されたが、どれも、デベロッパーの人生をすこし楽にしてくれる(協力的にもしてくれる)ものばかりだ。

AtlassianがBitbucket Pipelinesをローンチ

新しいツールでいちばん重要なのが、Bitbucket Pipelinesだろう。Atlassianは最近、同社のGit関連サービスをすべてBitbucketの名の下(もと)に統一し、そしてPipelinesのベータバージョンのローンチにより、AtlassianがホストするBitbucket Cloudサービスに継続的デリバリサービスが導入されることになる。そうなるとデベロッパーは、コードを自分たちのBitbucketリポジトリにプッシュしアップデートしていくビルドとデプロイのワークフローを容易に自動化できる。

ベータの期間中Bitbucket Pipelineは、誰もが無料で試用できる。

これまで、AtlassianのツールはつねにWebから提供された。しかし同社は今日初めて、チームコラボレーションサービスConfluenceと、ソフトウェアチームのための同社のプロジェクト管理サービスJIRA Softwareの、ネイティブアプリケーションをローンチした。

さらに今日Atlassianは、Open API Initiativeへの参加を表明した。この、APIの形や作り方を標準化しよう、というねらいのコンソーシアムには、Apiary, Apigee, Google, IBM, Mashape, Microsoft, PayPalなどなどが参加している。

また今日ローンチされたConnect for JIRA Service Deskは、サードパーティのデベロッパーが、JIRAに埋め込めるアドオンを作れる、というサービスだ。そしてAPIのドキュメンテーションを作るための社内的なツールRADARがオープンソースになった。これは当然ながらOpen API Initiativeの仕様に従っている。

 

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AtlassianのBitbucket Serverがコードの検索をやっとサポート

Red Buckets in a Row

Atlassianの自己ホスト型GitバージョンコントロールサービスBitbucket Serverと、Bitbucket Data Centerに、小さいけどとても便利な新しい機能が導入されることになり、今そのプレビューをやっている。今提供されているBitbucketアーリーアクセスバージョンには、ユーザーのレポジトリ中のコードを検索する機能があるのだ。

これがあると、ちょっとしたコード片を自分のgitリポジトリに素早く見つけることができるし、コード中にメモしておいた謎のようなエラーメッセージも、どこに書いたかを正しく思い出せる。

Bitbucketのコンペティターで、同じくgitの便利ラッパー(wrapper)を提供しているGitHubやGitlabには、前からコード検索の機能がある。だから、この部分ではBitbucketはやっと追いついたと言えるが、でもBitbucketのユーザーにとっては、そんなことより、なにしろ便利だ。彼らはかなり前から、検索のサポートを要望していたのだから。

コンペティターたちと同じく、Bitbucketでも検索結果を言語やファイルの拡張子でフィルタできる。検索演算子AND, OR, NOTも使える。

同社によると、AtlassianがホストするバージョンのBitbucketではまだ検索がサポートされていない。しかしそれも、長くはないだろう。

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AtlassianのBitbucketでは進行中の開発を支えるコード管理システムから直接、AWSなどへのデプロイができる…継続的インテグレーションに朗報

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IPOを準備しているAtlassianが今日(米国時間12/2)、Gitベースのチーム開発支援&コード管理サービスBitbucketのアップデートを行い、デベロッパたちが、できあがったコードをAWSなど主なクラウドプラットホーム上に容易にデプロイできるようにした。

AtlassianのプロダクトマーケティングマネージャAmber Frauenholtzはこう説明する: “今日のローンチで、デベロッパはBitbucketの中から直接、そのUIを使ってAmazonやMicrosoft、DigitalOceanなどにデプロイできる。従来のように、Bitbucketの外でスクリプトを使ってデプロイする必要がないので、時間を節約し生産性を上げられる”。

この機能を支えている統合化ツールBitbucket Connectは、サードパーティが書いたBitbucket用アドオンをBitbucketのユーザインタフェイスから動かすことができる。今回のこのアップデートでは、その‘サードパーティ’はAtlassian自身だったが。

今日のリリースの声明文の中でMicrosoftのAzure Application Platform担当VP Bill Staplesがこう述べている: “Connectの統合化機能により、開発チームはAzure App Serviceに直接、Bitbucketのリポジトリからシームレスにデプロイできる。継続的インテグレーションではチームが頻繁にデプロイを行うことになるが、Bitbucketではそれがとても容易にできる。だからAtlassianとのパートナーシップを、今後も維持したい”。

統合といえば、その継続的インテグレーション(continuous integration, CI)でも、Atlassian製のCIとデリバリのツールBambooがBitbucketに統合された。デベロッパはBitbucketのインタフェイスから、Bambooでビルドのステートを見ることができる。今サポートされているのはBambooのクラウドサービスだが、近くオンプレミスのサーバもサポートされる。

また、サードパーティのCIサービスWerckerも、同様に統合できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。