コーヒーの飲み方に革命をもたらすBonaverdeCESのステージに登場…生産農家と消費者の直結を目指す

数年前にKickstarterで70万ドル近くを集めたコーヒーマシンのBonaverdeが、今年のCESのステージに登場した。それは、豆を煎ることから始まり、それを粉に挽き、コーヒーを淹れるまで計15分という、これまでになかった高速自動機だ。

Kickstarterの支援者が何千にもなったとき、彼らの期待にちゃんと応えるのはたいへんである。Bonaverdeは今でも、同社のスマートコーヒーマシンを作って支援者に送る、という作業を毎日続けている。でも、そのあとの計画もある。

Bonaverdeの協同ファウンダHans StierはCESのステージで、同社は単なるハードウェア企業ではない、と述べた。今後に関して考えているのは、消費者とコーヒー生産農家を直接結びつけることだ。今でも、生豆(なままめ)は商社などからでなく、生産者から直接仕入れている。それを、同社のマシンがローストして挽く。

もうひとつ考えているのは、マシンの小型化。会社の自分のデスクでも気軽に使えるようなBonaverdeコーヒーメーカーだ。

Bonaverdeがここまで来るのに、苦労も少なからずあった。ある社員が、設計図をすべて持ってドロンしたこともある。しかしそれでもBonaverdeは、今後とも、コーヒー消費形式のディスラプトに邁進するつもりだ。

CES 2016

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

生豆のローストからはじめて14分でコーヒーを淹れてくれるBonaverde

わずか14分間にナマで緑色のコーヒー豆をローストして、そしてその豆を使ってコーヒーを淹れるための機械であるBonaverdeのファウンダーたちが、13万5000ドルの資金調達を目指して、Kickstarterキャンペーンを立ち上げた。

このキャンペーン、本稿執筆時点では8日間を残して既に46万5475ドル(訳注:翻訳時点では48万2000ドル以上)を集めている。かなりの人気であるようだが、いったいどういうマシンなのか、ファウンダーのHans StierおよびFelix Artmannに話をきいてみた。単においしいコーヒーをただで飲みたかっただけだろうと言われれば、その意図があったことも否定はすまい。

使い勝手の面で言えば、もしかするとブラックフライデーにお父さんのためにと購入したかもしれないコーヒーメーカーと同じような感じだ。まあ掃除には少々手が掛かるかもしれないが、決して難しいわけではない。上の穴からナマのコーヒー豆を投入して「On」ボタンを押す。するとあとはマシンがやってくれる。ローストして、適切な温度になるまで待ち、そして豆を挽いて、そしてコーヒーを淹れてくれる。

ナマの豆を使うメリットは、新鮮さを保てるところにある。数ヶ月は持つので、通常のロースト済みコーヒーに比べると、長い間にわたって豊かな香りを愉しむことができる。もちろんこれがBonaverdeのアピールポイントのひとつとなっている。一部の専門家からは、ロースト後にはしばらく時間をおいてから挽くべきだとする人もいるが、とくに雑味などもなくおいしく淹れられるように思う。もしどうしても気になるようならば、ローストしてからしばらくおいておくことも、当然できる。

Kicksterterでのキャンペーンがうまくいけば、Bonaverdeは生のコーヒー豆販売サイトも立ち上げる予定になっている。コーヒー農家と消費者が直接に繋がるような仕組みもできあがるわけだ。また、豆以外にも、おいしいコーヒーを飲むのに必要なものを販売していきたい考えもあるそうだ。

ちなみにビデオ中のコーヒーメーカーはプロトタイプだ。実際に世にでるときは、もっと洗練された外見になる予定なのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H