複雑な計算を行う計算機をユーザーがほんの数分で作れるOmni Calculator、ベータの時点からユーザーが殺到

img_5504

世の中には、世界が炎上するのを見物したい人がおり、カスタマイズできる埋込み型計算機を提供したい人がいる。Mateusz Muchaは、後者だ。

Muchaは、専攻は社会学だが、これまで小さなスタートアップをいくつも作ってきた。彼の最新のプロジェクトOmni Calculatorは、完全に自己資本のみで三人の社員を抱え、いろんな公式を計算できるお利口な(モバイルとWebブラウザー上の)計算機を作っている。

Muchaは曰く、“ちょっとした計算をしたいことが、誰にでもある。この事業はうまくいくのか?、自分はこの家を買えるのか?、パティオを作るためにレンガはいくつ必要か?、この子にはイブプロフェンをどれだけ服ませるべきか?、などなど。でも計算ができないので、正しい数値が必要な場面で勘に頼ってしまう人が多い。始めた事業はうまくいかず、本当は手の届かない家を買ってしまい、欧州連合離脱というとんでもないナンセンスをやらかす”。

今100あまりの便利な公式をサポートしているMuchaのプロダクトを使って、ユーザーは自分が必要とする計算機を作れる。公式の中にはBMIの計算や単位の変換、住宅ローンの計算など、おなじみのものもある。今のバージョンはかなり制約があるが、彼はユーザーがその場で何でも計算できるカスタム化システムを今作っている。たとえば彼は、ほんの数分で、電子振り込みの手数料計算機を作った。いくつかの基本的な変数を、ドラッグ&ドロップで結びつけるだけだ。

なぜそんなものを? Muchaは、不動産や金融やテクノロジー畑の人たちが愛用するだろう、と考えている。埋め込みタイプだから、ブログ記事などに、読者の便宜のために計算機を含めてもよい。とても魅力的なコンテンツになるだろう。とにかく、あらゆる人の日常の生活や仕事の役に立つ、と彼は信じている。特殊な計算が必要な場面が、ふとあったりするから。“そんなとき、わずか2分で計算機を作れるなら、助かるだろう”。

モバイルアプリは月間アクティブユーザーが27万、Webサイトは各週のユーザーが(まだベータの段階で)8500だ。中には、企業ユーザーもいる。彼のミッションは、世界が燃えるのを見たい人たちとは違って、もっとシンプル: 計算力を万人のものにすること、だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))