CastleはY Combinator出身のドラグ&ドロップでアカウント乗っ取りを防ぐツール

2016-03-22-castle_header

Castleの4人のメンバーはマウンテンビュー、スウェーデン北部に分散しているが、ユーザー自身が必要に応じて非常に簡単に統合できるシームレスなサービスを追求したという点でユニークだ。

ウェブサイトの運営者がCastleを利用するするにはJavaScriptで書かれたスニペットをhtmlのヘッダー内にドラグ&ドロップするだけでよい。 不審な、あるいは標準から外れたログインの試みに警告フラグを立てるなど、あとの仕事はCastleが引き受ける。カスタマー・サービスのサーバーに導入した場合、危険なアカウントを自動的に凍結する。外部から攻撃があった可能性があれば運営者にただちに通知する。

同社のCEO、Johann Brissmyrによれば、開発のきっかけは共同ファウンダーの前回のスタートアップ、SettleBoxという支払サービスを開発した経験だという。

「われわれはSettleBoxでは企業向け〔セキュリティー・サービスと付き合いが多かった。それらのプロダクトは今やわれわれのライバルだが。このときにユーザーの安全を守る使いやすいツールが欠けていることに気づいた。〔其の結果が〕Castleになった」Brissmyrは言う。

Castleの強みはユーザー・フレンドリーであり、セットアップがシンプルなことだ。これらはCastleというサービスの重要な部分をなす。ユーザー・インターフェイスはMixpanel、Google Analyticsといったプラットフォームからヒントを得ている。

いちどセットされるとCastleはバックグラウンドでサイト訪問者のあらゆる活動をモニターし、不審な動きの発見に努める。ユーザーやデバイスの新しいログイン場所、サービスの内容に照らして疑念のあるユーザーの行動なども重要なシグナルとなる。

「ログイン動作やパスワード変更なども含めわれわれはあらゆるページ閲覧をモニターしている。普通ではない行動を見つけ出すためだ」とBrissmyrは言う。

FacebookやGoogleがユーザーの行動をトラッキングしてブルートフォース攻撃やサイト乗っ取のり兆候を発見しようとする手法にCastleの機能は似ている。

また同種のセキュリティー・ソフトと同様、Castleも訪問ユーザーに「セキュリティー・スコア」を付与する。たとえば、Brissmyrの説明によれば、eコマース・サイトの顧客が同じデバイスで新しい場所からログインするだけならセキュリティー・スコアに変化はないが、新しいデバイスで新しい場所からログインが試みられるとスコアはアップする。【略】

Brissmyrは「脅威を感じるライバルは特にない。Google他のウェブ・サービスのプロバイダ〕のプロダクトとCastleは競争することになるが、彼らとはこの問題に対する集中力が違う。Castleはすでに非常に多くのサービスに統合されて能力を発揮している」と」は語った。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

これまで意外になかった、テクノロジー活用の近代的/現代的な資産管理サービス、Castleがその先駆けを目指す

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資産管理は、テクノロジーと顧客サービスと透明性の点で、合衆国経済の中では遅れている業界のひとつだ。

Y Combinatorの2016冬季クラスから巣立ったCastleは、同社の自動化資産管理プラットホームで、この業界を近代化/現代化しようとしている。

このサイトは、資産管理の難しい部分のすべてを、まとめて面倒見る。物件リスティング、マーケティング(土地、貸家、アパートなどの)、テナントの選別、賃貸料徴収、そして資産のメンテナンスなど。それらを使いやすいインタフェイスにまとめ、しかも1990年代ふうの古臭いデザインにはしない。

資産管理という仕事を構成するすべてのサービスを、Castleはどうやって、一つのプラットホームにまとめることができるのか? それは主に、テクノロジーとオンデマンドの人力を組み合わせることによって、だ。

たとえば、Castleに新たな資産が加わると、それは自動的に40あまりのリスティングサイト(不動産仲介物件リスト)に載る。そしてそれをいよいよ、借り手に対して開示することになると、オンデマンドで時給制の財産管理人たちが、物件を借り手に見せる、最終的に鍵を渡す、などの対人業務を担当する。

Castleは、収益化の方法も独特だ。これまでの資産管理企業は賃貸料のパーセンテージを取っていたが、Castleの利用料金は物件一件につき月額79ドルという定額制だ。

Castle - all

同社はデトロイトでローンチし、ファウンダーのMax Nussenbaum, Scott Lowe, Tim Dingmannの三人は、Venture for Americaというフェローシップ事業により抵当流れのマンションを買った。

そのとき彼らは、入手したマンションという資産の管理やマーケティングを、既存の資産管理企業に安心して任せられない、と感じた。そこで、Castleが生まれた。

Castleプラットホームは今ではデトロイトの資産保有者たちを顧客にして、事業を展開している。もうじき、合衆国のそのほかの都市にも進出したい、と彼らは言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

自分の家の裏庭にお城を3Dプリントした人がいる…しかもすばらしい出来栄え

誕生日にほしいものが、決まった。

独自に工夫した3Dプリント技術により、Andrey Rudenkoは自分の家の裏庭にお城をプリントした。構想から完成まで、2年を要した。

そして、その結果がすばらしい:

画像よりおもしろいのは、彼のWebサイトにあるビデオクリップだ。それは、‘建設’の過程を見せてくれる:

Rudenkoによると、プラスチックではなくコンクリートで3Dプリントしたため、いろんな問題に遭遇した。たとえば、“お城の塔を単独でプリントするのはバッドアイデアだった。それを持ち上げて正しい場所に置くのが、ものすごく難しい”。想像できるね。

次は何を? 通常のサイズの家だ。このお城も、中を歩けるぐらい大きいが、彼の構想はもっとでかい。それに、次の建物はもっと温暖なところでプリントしたい。気温が高い方が、コンクリートが早く固まるからだ。硬化が早ければ、工期も短い。

もうひとつRudenkoが考えているのは、次の建物はプリンタの位置を固定して昼夜兼行でプリントさせることだ。すべてのパーツを、一箇所で作る。出来上がった部品の耐荷重性能が良いためには、コンクリートとプリンタの状態が安定していることが必須だからだ。

画像クレジット: Andrey Rudenko/TotalKustom

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))