4万円のヘッドバンド「Muse S」で安眠できるのか実際に試してみた

睡眠はウェアラブル健康機器分野にとって次の戦場だ。スマートウォッチとフィットネスバンドが数年前に挙って手を染めたが、手首でできることには限界があった。

CESには、スマートベッドからアラームクロック、ジェルクーリング・ヘッドバンドまでさまざまなカテゴリーが参加していた。テクノロジー中毒のストレス満載な脳に一生に一度の安らかな眠りを与えるというシンプルな問題に、さまざまな会社がさまざまなフォームファクターでソリューションを見つけようとしている。

そんな中、Muse Sは私が最も注目する1台だ。理由のひとつは昨年発売されたこの会社の第1世代製品(Muse Softband)が驚くほど効果的だったことがある。瞑想が苦手だと自認している者として、この脳スキャン技術は本当に有効だ。瞑想が筋肉をほぐすのに似ているとしたら、Museのヘッドバンドはどの筋肉をほぐすかを知るために大いに役立つ。

Muse Sはその技術を睡眠以外へも拡張した。理にかなった方向だ。睡眠はマインドフルネス瞑想の論理的な延長であることに間違いない。また、両者は相互によく影響を与え合う。いい瞑想はいい睡眠を導き、その逆も真だ。

私はCES前にこの新ヘッドセットを入手し、ショウの最中に使いはじめた。厳しい試練だ。旅先で使ったのでいくつか新しいことが起きた。材質が硬質プラスチック製から布製材料に変わったことは、ヘッドセットをつけてベッドに入れること以上の違いがある(これをつけたまま寝るかどうかは個人の習慣による)。

私にとっての大きな利点は持ち運びやすさだ。分解してバッグに入れられることは私にとって実に大きい。最近出張が多く、飛行機とホテルの部屋を行き来する中、瞑想の時間をとることは容易ではない。頻繁に変わる時間帯も、もともと睡眠習慣に難のある私を大混乱に陥れる。ヘッドバンドを巻き、AirPodsをつけて、ただしばらくじっとしていることはいい習慣だ

Museアプリには、いくつかのガイド付きの瞑想・睡眠セッションがサブスクリプションによって提供されている。既存のサービスと提携するのがウィンウィンだと思うが、昨今どこのハードウェアスタートアップもコンテンツを取り扱う必要がある。セッションは概してよくできているが、個人的には音声ガイドよりも環境音のほうが心地いい。

前機種から引き継がれた欠点のひとつが、瞑想の前に校正作業が必要なことだ。問題、というほどではないが、毎朝のルーティンに余分な時間がかかるのは確かだ。

その独自の瞑想は今も私のお気に入りだ。Museが心の迷走を検知すればするほど、雨音が大きくなる。集中を取り戻すと、雨は鎮まり、鳥が鳴き始める。ゲーム的(うっとうしい用語であり瞑想の話題のなかでは特に聞きたくない)要素もあり、最後に鳥の数が知らされる。奇妙だとは思うが、Fitbitなどのおかげで自分の健康や習慣を数値化することに慣れている時代には多少意味があるのかもしれない。

私にとっては睡眠効果はまだ結論がでていない。数週間してから効果の有無をお伝えできればと思っている。私は今も落ち着かない状態で、ヘッドバンドをつけるのには慣れが必要だ。いくつか考慮が必要な点もある。例えば、ヘッドバンドは電源ライトが下を向いた状態で着用するのがベストだが、そうすると光が目に入ってくる。そこでアイマスクをすることにした。私は毎晩ベッドに入るたび、徐々にダース・ベイダーに変わっていくような気がする。彼は赤ん坊のように寝ていたのでそれもいいだろう。

Muse Sは、安いとはいえないが350ドルで買うことができる。ガイド付き瞑想サービスのサブスクリプションは約100ドル(今は割引で55ドル)。この価格は多くのユーザーにとって法外と感じるだろう。それでも私はしばらく使い続けるつもりだ。もし、薬を使わずに安眠できるようになるなら安い投資だ。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GaNの採用で、2020年になっても充電器はまだまだおもしろい

まあ聞いてよ。充電器は確かにセクシーじゃない。プレゼンでおいしいことを言っている充電器メーカーも、とっくにそれを承知だ。電子機器のアクセサリーにはろくなものがない、と思うきっかけにもなりそうだ。ドングルやコードラップもそうだろう?

でも、充電器にはまだ十分おもしろい要素がある。今が2020年で、しかも有線でもだ。そのキーワードは、窒化ガリウム(GaN)だ。この素材には重要な用途がいくつかあり、次世代のワイヤレス技術もその1つだが、現時点で重要なのはたった1つ。それは小型の充電器だ。

昨年のCES 2019では、Ankerのすばらしい小さな充電器について書いた。その後、私のパソコンが15インチのMacBook Proにアップグレードしたので、CESに出品されていた2つの企業に大きなコンピューター用の充電器について聞いてみた。まず、私の大きなパソコンを充電できるか、ということ。そして出張が多いので、デルタ航空などの座席についてるコンセントから外れて落ちたりしないか、ということだ。

これは4時間以上のフライトでは特に深刻な問題だ。

Navitasが推薦したのは、RavPowerとEggtronicの窒化ガリウム充電器で、それぞれ61Wと65Wだ。両者の主な違いは物理的な仕様で、36ドル(約4000円)のRavPowerの方が大きくて分厚い。100ドル(約1万1000円)とかなり高価なEggtronicは、薄くて置きやすい。問題は、各自が充電器に何を望むかということ。どちらもデルタ航空のコンセントで使えるが、実際には何度か外れた。航空機の座席のコンセントには、そもそも無理があるのだろう。

また、61や65Wでは標準の85や87ワットの大きい充電器に比べて時間がかかりすぎる。ポータブル機はずっと充電状態で使うべきなのだろうか。これまで使っていたGoogle Pixelbookの充電器はやめて、自分のバックパックに2つのうちどちらかを入れておこう、と思っている。長旅では、MacBook用の標準充電器だ。充電器について理想を言い出すときりがないが、これが今の結論だ。

どちらの窒化ガリウム(GaN)充電器も、実際に販売されている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ノイキャン対応高音質インナーイヤー型ヘッドフォン「NuraLoop」がついに登場

いくつかの痛い失敗を別としても、CES 2019のNuraLoop(ニューラループ)には大いに失望させられた。前回のCESに出展されたヘッドフォンはダミーだった。それで私は、ちょっと傷ついた。オリジナルのNuraphoneは、私の2017年ベスト製品リストに載っていたので、飛行機の長旅に使えるそのポータブル版というアイデアは、まさに夢の夢だった。

あれからまる1年。それはようやく実現した。この製品を市場に送り込もうとしたオーストラリアのスタートアップが、いくつもの障壁にぶつかってきたことは理解できる。まだ設立から間もない企業なのだが、その第1世代の製品は予想を上回る出来だった。同社のノイズ対応ヘッドフォンは、パッケージに至るまで実によく考えられていた。

そのポータブルなインナーイヤー版の開発の遅れは、正直なところかなりショックだった。まるまる1年かけて、あろうことかNuraは、ケーブルを完全に取り去ることができなかった。どれだけ多くの競合他社が無線化を果たしているかを思えば、訳のわからないダブルの障害だ。無線化しないのは、美観よりも実用性を重視したためだと正面から公言すべきだ。率直に言って、デザイン上の観点からはあり得ないことだが。

CEOのDragan Petrovic(ドラガン・ペトロビック)氏は、今週開かれたブリーフィングで、オリジナルのオーバーイヤー型の顧客ベースには、熱心なプロのミュージシャンの顧客層も含まれており、アナログのヘッドフォンジャックに対応する磁石式アダプターも付属しているため、ステージ上でのモニターにも使えると話していた。有線式が求められる状況はほかにもたくさんある。例えば、今これを書いている飛行機の中とか。それが無ければ、私はただ「ジェミニマン」の画面を眺めることしかできない。

他にも利点がある。その筆頭が、充電ケースを持ち歩かなくても16時間以上のバッテリー寿命がある点だ。使わないときは首に巻いておける。もちろん、そうするのが好きな人の場合だが。

もちろん、製品の発表が遅れるのは面白くない。前回のCESから今回までの間に、Apple(アップル)はAirPod Proを発表した。製品のアプローチはまったく異なっているのだが、同社の製品は、外の音が聞ける機能や優れたノイズキャンセリングでNuraLoopのテリトリーに侵入してきている。しつこいようだが、対象ユーザーが異なる別の製品なのだが、どれだけの人間が逆にNuraLoopからAirPodへ一矢を報いてほしいと考えていることか。

NuraLoopの音質は変わらず非常に優れていることをお伝えできるのは、とてもうれしい。もちろん、イヤーカップがないためオーバーイヤー型のあの包み込まれるようなベースサウンドは失われるが、カスタマイズ可能なサウンドプロファイルは、そのまましっかりと使える。キャリブレーションもほぼ同じだ。カスタマイズが完了したら、プロファイルを切り替えて、カスタマイズでどれだけ変化するものかを確認できる。

このヘッドフォンは、少々大きな作りになっている。ぜひとも、このレビュー用のヘッドフォンを装着したままエクササイズに行って、どれだけしっかり耳に収まっていてくれるかを確かめたい。コントロール方式は実に賢くできている。ヘッドフォンの外側を指で触るだけで、いろいろな機能を操作できるのだ。

1年待たされたことには不満もあるが、辛抱してきた人には、それだけの価値がある。NuraLoopは、小さなオーストラリアのスタートアップが生み出した2つ目の傑作だ。この過密なカテゴリーで、なんとか彼らはブランドを確立できた。価格は200ドル(約2万1900円)で5月出荷予定。

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(翻訳:金井哲夫)

インテルとグーグルはChromebookを皮切りに未来に向けた密接なコラボを計画

巨大なチップメーカーIntel(インテル)は、ここ数カ月で戦略の見直しに取り組んでいる。その一環として、モバイルチップ事業をApple(アップル)に売却し、コネクテッドホーム部門の買い手を探していると伝えられている。そして、長年同社のビジネスの中心となってきたPCに対して、これからどのように取り組むべきか検討するという、難しい課題にも取り組んでいる

後者に関する戦略の一部は、今回のCES 2020で大々的に発表された。インテルは米国時間の1月6日、Google(グーグル)とのより強固なパートナーシップによって、Project Athena上で実現するChromebook用のチップと仕様を設計することを発表した。Project Athenaは、昨年初めて発表されたフレームワークであり、設計仕様と技術仕様の両方をカバーするもの。将来の高性能ラップトップを開発することを目的としている。仕事だけでなく、メディアストリーミング、ゲーム、エンタープライズアプリケーションなど、出先でも使えるものを目指す。当然ながらインテルのチップを利用する。

その要求仕様に含まれるのは、指紋センサー、押しボタン、あるいはディスプレイを開くことで即座に起動する「高速ウェイク」、Intel Core i5、または同i7プロセッサー、Ice Lakeベースの設計、バッテリー寿命と充電機能の改善、WiFi 6、タッチディスプレイ、2イン1デザイン、幅の狭いベゼルなど、多岐にわたる。

今回のCESでは、こうしたAthena仕様に基づいて設計された最初のChromebookが、Samsung(サムスン)とAsus(エイスース)から、それぞれ発表された。インテルによれば、さらに多くの機種が登場するという。そしてインテルの基調講演のステージにはグーグルも登場し、このミッションに対する両社のコミットメントが確かなものであることを強調した。

「AthenaをChromebookに導入するために、グーグルとのパートナーシップを深め、さらに前進させようとしています」と、インテルのクライアントコンピューティンググループのEVPおよびGMであるGregory Bryant(グレゴリー・ブライアント)氏は、今日の発表に先立つTechCrunchとのインタビューで述べた。「これらの仕様をデバイスメーカーがうまく活用できるよう、グーグルとかなり密接に協力しています」。

インテルにとっては、Athenaを利用するChromebookのシリーズが登場することは重要だ。というのも、Chromebookは非常に人気が高く、そこにインテルのプロセッサーが喰い込めるようになるからだ。Chromebookを買おうというユーザーは、セキュリティの高さなどを求めてグーグルのサービスにアクセスしたい人や、アプリのエコシステムを利用したいと考えている人だ。

そしてインテルだけでなくグーグルにとっても、Chromebookの仕様を強化することは、収益とビジネスを成長させるという観点から重要なのだ。

「これはグーグルにとって大きな変化です」と、同社のChromeOS担当副社長であるJohn Solomon(ジョン・ソロモン)氏も、発表に先立つインタビューで語っている。「Chromebookは、最初は教育分野で成功しました。しかし、今後18か月から2年の間に、より広い市場を求めて、消費者や企業ユーザーに拡大することを計画しています。そうしたユーザーは、より高い期待を抱き、デバイスの使い方についても幅広いアイデアを持っています。それを考えれば、もっと高いパフォーマンスの提供が不可欠となるのです」。

今回の取り組みは、ちょうど難しい時期に向けてスタートを切ることになった。一般的に言って、最近のラップトップ市場は窮地に追いやられている。全体として、パーソナルコンピューター市場自体も衰退しつつあり、それが今後数年間続くと予測されているからだ。

しかし、インテルとグーグル、そしてその他のハードウェアパートナーによるコラボレーションから生まれてくるようなマシンに関しては明るい希望もないわけではない。IDCは、2イン1デバイスの繁栄を予想している。つまり、キーボードを取り外してタブレットとして使うことも可能なコンバーチブルなPCのことだ。また、超薄型のノートブックも「同期間で全体に5%成長すると予想される」としている。それに対して、2019年から2023年までの期間のPC全体の年間成長率はマイナス2.4%だ。仮に成長するとしても、それほど大きなものは見込めない。

それに比べれば、スマートフォン市場にはまだ強みがある。複数の市場がスマホとしての飽和状態に達し、消費者のアップグレードが遅いなど、あれこれ問題がないわけではないのは事実としてもだ。

こうした状況ををひっくるめて言えば課題があるということ。それゆえインテルは、Athenaのようなプロジェクトを大きく推進させる必要があるわけだ。というのもインテルは、パソコン用のプロセッサーを製造しているため、その命運はPCデバイスと一蓮托生の関係にあるからだ。

今月初めまでは、Athena仕様に適合して開発されたラップトップは、すべてWindows PCで、現在までに25機種を数えていた。しかしインテルは最初から、Chromebookもそのシリーズの視野に入れていることを明言していた。そして、今年の年末までに、Athena仕様のデバイスを75機種まで増やす、つまり2020年中に50機種を追加するつもりでいる。

Chromebookは、他の市場の成長を上回っているように見えるため、インテルにとって注力するのに適した領域と言える。OSとして、いくつかの明らかな欠点があるのも確かだ。Chrome OSは、ネイティブツールの数も少なく、アプリとの統合も弱い「貧弱」なOSと認識されてきた経緯がある。それでもIDCによれば、2019年の第4四半期の成長率は、前年比で19%だった。ホリデーシーズンを加えれば、伸び率はもっと高いと考えられている。そして米国でのChromebookの市場シェアは、NPD/Gfkによれば、昨年11月時点で約27%に達している。

ここで興味深いのは、インテルとグーグルが、ともに成長を目指して採用している協力的なアプローチだ。これはアップルスタイルのモデルで、同社のハードウェアビジネスに垂直的に統合されるもの。それにより、形状と機能に関して、統制のとれた統一的なアプローチを確保している。そこでは、ハードウェアの仕様は、特にアップルが同社のデバイスで動作することを想定する範囲のサービスに対応するように定められている。それは結局、アップル独自のネイティブなサービスやアプリではない範囲でデバイスに関わろうとするサードパーティに対しては、非常に具体的な要求を突き付けることになる。

グーグルは、ラップトップを製造したり、プロセッサーを開発するビジネスを(少なくとも今のところ)展開しているわけではない。またインテルも、プロセッサー以上のものを開発するにはほど遠い状況だ。そのような両社がここで策定したのは、アップルのような垂直統合されたビジネスから得られるものに似た、規律のある仕様だ。

「すべては、最高の製品を開発し、最高の体験を提供するためです」と、ブライアント氏は述べた。

「過去18か月にわたるインテルの支援と、緊密なエンジニアリング上のコラボレーションがなければ、私たちはこれを成し遂げることができませんでした」とソロモン氏は付け加えた。「これは、これまでには見られなかった革新であると同時に、この領域でさらに多くのものが得られるようになるきっかけを示すものなのです」。

そして興味深いことに、ブライアントとソロモン両氏は、Athenaの採用と彼らのコラボレーションが、ラップトップ以外の領域にも拡張する可能性を排除しなかった。

「私たちの仕事は、PCを素晴らしいものにすることです。PCを購入する価値と理由を消費者に提示することができれば、PCを生き永らえさせることができます」と、ブライアント氏は語った。そして、インテルとしては、仕様を進化させ続けていることを付け加えた。

「フォームファクターについて言えば、デュアルディスプレイを搭載したデバイスも可能ですし、さまざまな技術を搭載した、いろいろな形状のデバイスも考えられます」と同氏は言う。「私たちは、本日示したものを拡張し、さらにバリエーションを加えることを目指しています」。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Cherryの新メカニカルキースイッチ「Viola」は低価格市場向け

Cherry(チェリー)は、長期にわたり、メカニカルキースイッチにおける事実上の業界標準とされてきた。メカニカルキーボードは、ただでさえメンブレン式、つまりドームスイッチ型キーボードと比べると非常に高価であるため、同社は市場で大きなシェアを得ることができなかった。だが、CES 2020最終日の10日、Cherryは新しいViola(ビオラ)スイッチを発表した。低価格市場向けに作られた同社初の完全メカニカルスイッチだ。50ドルから100ドル程度(5000円から1万円ほど)のキーボードへの導入を想定している。

今回の発表に先立ってCherryチームが私に話してくれたところによると、この新しいスイッチの開発に、技術者たちはたっぷり1年以上の歳月をかけたという。わずかな部品点数で、キーボード本体の基板の上に複雑な動きをもたらす。自己洗浄式の接点システム(同社は即座にこの特許を取得している)と、シンプルな設計でありながら通常の使用に耐えられる素材の開発にかなり苦労した。

この新設計により、Violaスイッチはホットスワップが可能になり、故障しても、ほんの数秒で新しいスイッチと交換できる。また、キーキャップの取り付け方法として業界標準になっているクロスステム設計は維持されているため、キーボードメーカーは既存のデザインをそのまま使うことができる。

近年の新型スイッチの例に漏れず、CherryのViolaもLEDバックライトに対応しおり、LED付きの新設計キーボードでも、基板に直接取り付けが可能だ。

キーボードにうるさい人なら、新しいViolaスイッチとCherry製の最高級機MXスイッチとの区別は簡単につく。しかし、手頃な価格でメカニカルキーボードを使いたいという人には、Violaスイッチは最適なオプションになるはずだ。

この新しいスイッチをじっくり試す時間はなかったのだが、現在のバージョンはMX Brownスイッチに非常によく似ているということだけは言える。Cherry自身は、こうした比較はして欲しくないようだ。MXシリーズであるかのように思われるのを避けるために、あえて名前も変えた。Cherryは、若干仕様が異なる製品をMX Black、Brown、Blue、Redと区別しているが、色で仕様を表現するこの方式も、今回は使われていない。これは、新しいスイッチがMX市場を共食いしてしまうことを恐れての対策ではないと同社は話しているものの、まったく成り行き任せというわけでもない。

Violaスイッチがこれまでと大きく異なる点は、打鍵耐久回数をCherryが(少なくとも今のところ)公表していないことだ。将来、何らかのアナウンスを出すかも知れないと同社は私に話してくれた。

他のCherry製スイッチと同様、Violaスイッチも同社のドイツ工場で製造され、そのサプライヤーもみな、ドイツで製品を作ることになる。

MXスイッチにおいては、Cherryは打鍵の保証回数を5000万回(それでも十分だが)から1億回に引き上げようとしている。プロゲーマーの中には、その回数に達してしまう者がいるのだ(その回数を超えてもスイッチは機能し続けている)。また、一般のユーザーにとって1億回の打鍵保証回数は、この製品をしっかり保証するというメーカーの姿勢を示すものとなる。これを達成するために、開発チームはスイッチの細部、とくにハウジング内のガイドレールに微調整を施しているが、これが実際のタイピング感覚を変えてしまうことはない。

1億回が保証されたMXスイッチを搭載した最初のキーボードは、すでに販売されている。Violaスイッチを搭載した最初のキーボードは、まもなく登場する。

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(翻訳:金井哲夫)

サムスンがARグラスを披露し、その開発を示唆

Samsung(サムスン)の記者会見は奇妙だった。Galaxyや洗濯機といったおなじみの製品はほとんど採り上げられなかった。代わりに中心となったのは、ワークアウトに使用する外骨格と親しみやすいロボットのコールアシスタントだった。

そしてARの発表があった。しかしそれは、ARについてのはっきりした説明ではなく、示唆だった。ARが登場したのは、ワークアウトに利用された外骨格、GEMS(Gait Enhancing and Motivation System)のデモだった。外骨格の着用者は「サムスンARグラス」を取り出した。このデモには、かなり気味の悪いARアシスタントが登場ている。

ARはいったんその出番を終えたが、少し後にまた登場した。視覚に障がいがあるユーザーが、大切な人に会う際のサポートとしてGear VRが利用されるという(涙を誘う)映像が流れた後、フレームの中央にカメラを備えたARグラスによる別テイクと思われる映像が続いた。

もちろん、このステージで披露された不思議なものはすべてプロトタイプであることに注意しなくてはならない。良くて可能性のあるロードマップ、悪ければ不確かなフィクションだ。いずれにしても、私は2020年にサムスンがGear VRからARサングラスに乗り換えるとは思わない。

とはいえ、業界の大きな流れを考えると、サムスンがこうした可能性を探っている理由は十分理解できる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

フランス拠点のPollen Roboticsが研究者やスタートアップに約186万円の胴体ロボットを販売

これまでCESは、本格的なロボティクスが登場する展示会では断じてなかった。その状況が近い将来に大きく変わるとは思えないが、毎年少しずつ変わってはきているようだ。コンパニオンロボットやスマートホームロボットなどが主に話題となる中で、Pollen Roboticsの登場は興味深い。

創業してから3年のフランスのスタートアップ、Pollen Roboticsが提供しているReachyという名前のロボットの胴体は、ほかのロボットとは確かに一線を画している。2本のアーム、胸部、頭のあるこの胴体ロボットは、プロトタイピングや研究の目的で作られたオープンソースプラットフォームだ。スタンドアローンのアームが9000ドル(約99万円)、上半身全体が1万7000ドル(約186万円)で今週発売されたばかりだが、同社によればすでにクライアントを獲得しているという。

CESで同社のスタッフは筆者に対し「我々はフランスの研究所と人工装具に関して協業している。またメカニクス、ロボティクス、AIを教えるエンジニアリングスクールにも協力している。サービスのためのロボティクスを研究し、サービスロボティクスのプロトタイピングを始めたいと考えている大規模なイノベーションラボが複数ある」と語った。

Reachyには、CESで見せていた単純な三目並べゲームをはじめとする幅広いアプリの可能性がある。これはプレゼンテーションを必要とする企業のために作られたものだ。この場合、Reachyはテクノロジーを使って展示会のブースのようなところに人々を引き込むというPepperと似たようなニーズを満たすことになる。実際、今回はそのように機能していた。

一方、研究用のロボットは求められてはいるが収益化の難しい分野だ。Willow GarageやRethink Roboticsといった有名企業は教育の場を持っていたが、結局は消えていった。Reachyはこれらのシステムほど先進的ではないようだが、(比較的)低価格であるという点では魅力がある。

このプロジェクトがオープンソースの性質を持っていることも、研究者やスタートアップにとっては最終的には利点となるだろう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

デルタ航空はAIを悪天候時の運用に役立てる

米国時間1月7日、デルタ航空はCESでの初の講演で、天候が荒れて安全な運航が難しくなった場合にAIを活用してスマートな決定を下すのに役立てる新たなシステムを発表した。同社は旅客航空業界では初めて、運用の全面的なデジタルシミュレーションを構築し、この新しいシステムで特定の状況において乗客の混乱を最小限に抑えるのに最適な方法を提示する。

画像:Alex Tai/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

最高の条件のときでも航空会社を運営するロジスティクスがおそろしく複雑であることは言うまでもない。悪天候になれば航空会社のスタッフは、機材を交換してスケジュールを守る方法を見つけ、連邦航空局の規定勤務時間内で搭乗できる乗務員を確保し、乗客が乗り継ぎできるようにしなくてはならない。

デルタ航空オペレーションおよびカスタマーセンター担当シニアバイスプレジデントのErik Snell(エリック・スネル)氏は次のように語った。「お客様は、天候が良くても悪くても目的地まで安全に時間通りに到着できることを期待している。そこで我々は裏側で動いている多くのツールに機械学習プラットフォームを導入して、最も厳しい条件であってもデルタ航空の8万人以上のスタッフがさらに素早く効果的に問題を解決できるようにしている」。

ユナイテッド航空は最近、ConnectionSaverというツールを発表した。これは問題が発生した際にすべての乗客が乗り継ぎできるように飛行機を数分間ゲートに止めておく判断を地上スタッフが適切に下せるよう支援するツールだ。しかしデルタ航空の新しいツールは運用全体をモデリングすることでさらに一歩先へ行っている。

デルタ航空によれば、新しいプラットフォームは今年の春にオンラインになり、現在のAIシステムがたいがいそうであるように、現実のデータを取り込むことで時間をかけて賢くなっていく。デルタ航空の運用シミュレーションが組み込まれているので、どのような決定がより良い結果になったかを後から検討するツールも利用できるようになる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

OrCamがAIを活用した聴覚補助デバイスを発表

MyEye 2という視覚障がい者向けデバイスで知られるOrCamが、新たなユースケースに取り組んで製品ラインナップを増やす。MyEye 2はメガネに取り付けて周囲をナビゲートする小さなデバイスだ。

CESでOrCamはMyEye 2の新機能を発表した。テキストや看板にカメラを向けて読み上げるこれまでの機能に加えて、顔や物体、紙幣を認識してガイドする。

例えば「私の前に何がある?」と尋ねるとデバイスは「ドアがある」と答えるので、ドアの方向にガイドするように頼むことができる。MyEye 2はインタラクティブな読み上げの際の自然言語処理も向上している。



OrCamは、新しいデバイスのOrCam Hearで聴覚障がいの支援に手を広げる。これは騒がしい空間で特に便利なデバイスだ。話者の声を特定して分離するので、公共の場でも会話をしやすくなる。既存のBluetooth補聴器とペアリングできる。

そして同社は、OrCam Readも発表した、これは手で持てるサイズのAIリーダーだ。これがあれば、メガネにカメラを取り付けなくても、デバイスを手に持ってテキストにかざすことができる。同社によると、これは失読症で文章を読むことが難しい人に特に有効だという。

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(翻訳:Kaori Koyama)

スマートロックのAugust HomeがWi-Fi内蔵モデルを発表

世界最大の錠前メーカーでAugust HomeYaleの親会社であるAssa Abloy(アッサ・アブロイ)が、今週CESで新製品を発表した。玄関用カメラについては何も語らなかったが、最近議論を呼んでいるRingの問題を意識したのかもしれない。

スマートロックに関して米国で最もよく知られているAugust Homeは、繰り返し改善された新製品を出しているが革新的な変化はみられない。今回同社は、August Wi-Fi Smart Lockを新発表した。

これはAssa Abloyに買収された 同スタートアップにとって第4世代となるスマートロックだ。前のバージョンより45%小さくなり、装置自身がWi-Fiチップを備えている。つまり、ネットワークとつなぐためにWi-Fiブリッジをコンセントに差し込む必要がない。

その結果バッテリーの持ちは少々悪くなった。第3世代が6カ月だったのに対して新製品のバッテリー寿命は3~6カ月だと同社は言っている。

従来のAugust製品と同じく、既設のドア錠に直接設置するので、錠前ごと交換する必要はない。

Autust Homeは米国内では広く知られているがヨーロッパではそうでもない。実は、国によって錠前のシステムはさまざまで、錠前市場も大きく断片化しているのが実情だ。

しかし、兄弟会社のYaleが発売するLinusという名前のスマートロックは、August Homeとほぼ同じ機能をヨーロッパで使える。August HomeとYale Linusの製品はいずれもYves Behar(イヴ・ベアール)氏のデザインによる。Yaleはさまざまなタイプのマウンティングプレートを用意しているので多くのヨーロッパ家庭の錠前に対応している。

ドアの施錠・解錠の操作はスマートフォンから行い、来客用に一時デジタルキーを発行することもできる。Linusのロックはインターネットにはつながっていないので、接続したければブリッジを使う必要がある。AmazonのAlexa、Googleアシスタント、AppleのHomeKit、Airbnb、およびIFTTTとの統合が可能だ。

アプリに関してはAugust HomeとYaleはまったく同じで、2つの名前はブランディングの理由だけで使い分けられている。YaleはCESの場を利用して、薬棚などの施錠に使えるSmart Cabinet Lockも発表した。同社はこのロックを郵便受けにも組み込んだ。またスマート金庫の新製品も発表された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

プログラマブルな猫ロボ「Meet MarsCat」は飼い主と一緒に成長・進化する

CES 2020で、製品の見せ方の完成度が高かったジャンルといえば断然、家庭向けロボットだ。そして中でも最もかわいらしいのが、工業用ロボットメーカーのElephant Robotics(エレファント・ロボティクス)が出展したロボペット「MarsCat」だろう。このロボットペットは完全に自律的なコンパニオンで、接触や音声に反応するだけでなく、おもちゃで遊ぶこともできる。ほんの数分間遊んだだけで、誰もが好きになってしまいそうだ。

MarsCatの出自は一風変わっている。なぜならElephant Roboticsは、Cobots(コボット)と呼ばれる、工場や組み立てプラントで人間と一緒に仕事をする工業用ロボットのメーカーだからだ。Elephantは2016年の創業で、今では協働ロボットの製造ラインが3つもあり、韓国、米国、ドイツなど世界中の企業に販売網を広げている。

MarsCatは、そんな同社の初めての家庭用製品で、もちろん工場や研究所ではなく家庭で使用する。初めてのとは言っても、これまでに蓄積されたロボット製造技術が至るところで生かされているはずだ。たとえば脚や尻尾や頭部の関節の動きがとても滑らかで、座る、立つ、歩く、遊ぶ、人の動きを注視するなどの動作を完全に自律で実現する。

しかもMarsCatは、そんな機能性が最初からあるだけでなく、ユーザーがプログラミングしてカスタマイズできる。全体をRaspberry Piが動かしていて、プログラミングする人のためのオープンなライブラリとしてMarsCat SDKが同梱される。そのAPIを使えば、ロボットの動きや機能を完全にコントロールしプログラミングできる。だから、STEM教育の教材にもなるし、ロボティクス(ロボット工学)の勉強もできる。

MarsCatは今、Kickstarterでクラウドファンディングを実施しているが、目標額の2万ドル(約220万円)はとっくに超えて、10万ドル(約1100万円)以上には達しそうだ。Elephant RoboticsのCEOで共同創業者のJoey Song(ジョーイ・ソング)氏によると発売は3月の予定なので、そんなに長く待たされることはない。

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ロボットペットは現在さまざまな製品が市場に出ているが、ソング氏によるとMarsCatのように高度な機能がたくさんあってしかもそのわりには安いという製品はほかにない。例えば、現状でいろんな音声コマンドに応答できるし、ユーザーとのコミュニケーションを通じて進化できる。ユーザーがたくさん話せばお喋りになるし、たくさん遊んでやれば遊びが大好きな子猫みたいになる。しかもプログラミングができるオープンなプラットホームだ。支援者価格699ドル(約7万6600円)はお買い得だろう。

ソニーのAibo(アイボ)はMarsCatの犬バージョンだが、米国の小売価格が2899ドル(約31万7600円)なので、MarsCatはお買い得だ。しかも、本物の猫と違ってMarsCatには排泄も抜け毛もない。それも魅力の1つだろう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

電動化やネット接続など未来感を満載したSea Rayのプレジャーボート

自動車産業は最近の10年間で動力系と操縦系の両方に大きな変化を経験したが、でもボートはどうだろうか?ボートもやはり、スマートフォンのパワーとパフォーマンスの改良に貢献している同じ技術で最先端のアップグレードが進められている。そしてSea Ray(シー・レイ)はCES 2020で、それらの最新技術をたっぷり詰め込んだ美しい最上級の船外機ボートを披露した。

そのSea RayのSLX-R 400eには、ボート愛好家たちに知れ渡ったらそのほかのプレジャーボートにも当然普及していくと思われる、まったく新しい機能がひとつある。それは、パートナーのBrunswick(ブランズウィック)が開発したFathom e-Powerシステムで、SLX-R 400eに盛り込まれたイノベーションを支えている。それはこの船の動力系の電動化の部分で、大容量のリチウムイオン電池を搭載し、エンターテインメントを含め同船のすべてのアクセサリーシステムを動かす。

ただしメインエンジンに使われるのは昔ながらの燃料だ。そして3台の450馬力8気筒Mercury船外機が、この全長12mのボートを動かす。でもFathom e-Powerシステムがあるので、水の上で定員上限21人の友だちが楽しんでいるときでも燃料は消費しない。そしてこの「エコフレンドリーな」プレジャーボートは、同型の船と比べて航続距離が長い。

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  4. Brunswick-Future-Boat-4

e-Powerシステムに加えて、Sea Ray SLX-R 400eにはジョイスティックによる操船機能がある。船外機の方向をより精密にコントロール可能になるだけでなく、船の操縦経験のあまりない人でも容易に操船できる。

コックピットもかなり未来的で、複数台の16インチディスプレイに船とシステムの状態が刻々映し出される。オーディオシステムは船全体に装備され、しかもApple(アップル)のAirPlay(エアプレイ)によるストリーミングをサポートしている。しかもこれは、単なるコンセプトボートではない。Sea Rayの発表では、今年後半に発売の予定だ。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ネット広告の効果をリアルタイムで測定する新技術

これまでDoubleVerify(ダブルベリファイ)は、詐欺行為を排除しブランドが安全に広告を出せる環境を整える企業として知られていたが、今週CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、広告の実際の効果を測定する新技術をローンチしたと発表した。

同社の最高マーケティング責任者であるDan Slivjanovski(ダン・スリブジャノフスキー)氏が私に話してくれたことによると、これまでマーケッターが広告の効果を測るには、「手早い簡単なツール」、つまりクリックスルーレート(クリックによって広告主のサイトに移動した率)やビューアブルタイム(広告が表示されている時間)のような「間接的なデータ」を見るか、キャンペーンが終わるのを待って実際に効果があったかどうかを確かめるしかなかった。

そこで、DoubleVerifyはこの2年間をかけて「広告がどれだけ首尾良く働いているかを予測するための最良の測定基準」をすでに取得してるデータを精査してきたのだと、CEOのWayne Gattinella(ウェイン・ガティネラ)氏は話していた。さらに彼は「ほとんどの場合、原材料はすでに存在しています。そこに本格的な投資を促すだけのビジネスケースがなかっただけです」と語る。

DoubleVerifyが新しく開発したAuthentic Performance(オーセンティック・パフォーマンス、確実なパフォーマンス)測定技術は、2つの大きなエリアに注目する。露出とエンゲージメントだ。露出には、広告のビューアブルタイム、画面に占める割合の合計、音声付きか否かなどの数々のデータポイントが含まれる。エンゲージメントは、人がその広告にどのように反応するかを見る。画面に触れたか、動画の調整を行ったか、画面の向きを変えたかなどだ。

次に、キャンペーンごとに、幅広いパフォーマンス指標と照らし合わせ、露出とエンゲージメントで、たとえば、広告費の比重の変更や、効果のない広告素材の引き上げなどで改善が可能な点を特定する。またDoubleVerifyでは、こうした測定基準を広告主の商取引データと照合して、実際に相関関係があるのかを確かめている。

「そうして最適化が可能になり、その情報に基づき、ほぼリアルタイムに行動を起こせます。これが結論です」とガティネラ氏。「単にキャンペーン後の結果を見るのではなく、単なる事後分析でもない。これはリアルタイムのマーケティング最適化なのです」。

DoubleVerifyは、今週の大規模なローンチに先立ち、米大手食品目カーのMondelez(モンデリーズ)など、一部の広告主の協力でAuthentic Performanceのテストを重ねてきた。これを利用するには、広告主は同社のAuthentic Impression(オーセンティック・インプレッション)技術も使う必要がある。ちなみにDoubleVerifyは、2017年に株式の過半数を投資会社のProvidence Equity Partners(プロビデンス・エクイティ・パートナーズ)に売却している。

「インプレッションのパフォーマンスを特定するためには、まずは質の高い環境にインプレッションを届ける必要があります」とガティネラ氏は言う。そして「それにより効果が積み上がるのです」と続けた。

画像クレジット:DoubleVerify

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(翻訳:金井哲夫)

もしかするとClicbotは家庭用ロボCozmoの後継者になるかもしれない

ロボティクスにおけるAnkiの本当の遺産は、十分に解明されるまであと数年はかかるだろう。同社が開発した家庭用けロボットのCozmoに込めたビジョンは結局崩壊したが、家庭用ロボットに対する同社の取り組み方は、これからも永遠に残る遺産ではないだろうか。

CESで取材した家庭用ロボットメーカーであるKeyi Techの代表者は、Ankiとの比較をあわててはぐらかし、同社のモジュール構造のロボットであるClicbotはあくまでもSTEMの教材であり、Cozmoのようなフレンドリーな家庭用コンパニオンのタイプではないと主張した。

しかし、そのClicbotのキャラクターがアニメからヒントを得ていることは歴然だ。それどころかKeyiによると、同社はAnkiの真似をするためにKickstarterのアニメーターを起用して、筒状の頭部の中央に1つ目巨人のような目を作った。しかもさらに、製品全体に生き物のような暖かみのある外見がある。

CESの会場でのデモは限られていたが、Clicbotsが一列に並んでネイティブアメリカンのロックバンドであるRedboneのヒット曲「Come and Get Your Love」に合わせて踊った。確かにこれは素晴らしい。また、もう1つのデモでは、顔の横をなでられたClicbotが愛らしく応えてくれた。

しかしデバイスそのものも、そこに込められた主張も、そして目的とする市場も、やはりAnkiとは大違いだ。モジュール構造なので、アプリを使って自由に構成できる。てコーヒーを淹れることもできるようだが、Ankiが狙っていた自律的なロボットのペットという位置付けではない。このロボットキットは300ドルからだ。近くAmazonで発売される。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

3Dアニメーションを投影できるLooking Glassはピクセルの金魚鉢

まず最初に断っておかなければならないが、Looking Glassの写真を納得できるように撮るのは極めて難しい。ちょっと想像してもらえらればわかると思うが、3Dの画像を2Dの写真に収めなければならないのだ。

もう1つ言いたいのは、Looking Glassは本当にクールだということ。「直接会って見なければわからない男」というわけではないが、まあ、実際に自分の目で見てみなければわからないだろう。TechCrunchのライターであるLucas Matney(ルーカス・マトニー)は、昨年に箱状のLooking Glassを見たとき「ピクセルの金魚鉢」のようで、「奇妙で魅力的」と表現した。11月に発表されたこの8Kディスプレイは、少なくとも形状について言えばずっと単純明快だ。箱ではなく、一般的なディスプレイに近い。それで3D画像のアニメーションが表示できる。

このシステムには3320万ピクセルがあり、45エレメントの光照射野を備えている。それにより、実に印象的なホログラフィック効果を生み出している。ただし、その効果が本当にうまく発揮される範囲は、はっきりと限られている。正面から45度の範囲が特等席だ。それを外れると、画面はぼやけてくる。また、上の人間の顔の3D画像のように、ホログラムが画面から飛び出し過ぎると、ピントがずれる傾向もある。この場合、鼻の部分が6インチ(約15cm)ほど飛び出しているが、その部分はかなりぼけている。

Looking Glassは、会社設立から4年が経過した。2月上旬までに、シリーズAの資金として約1400万ドル(約15億3000万円)を調達する予定だ。そこには、SOSV、Lux Capital、Foundry Groupなど、今回の資金調達ラウンドをリードした著名な投資家が参加している。この技術には、デモを見た投資家たちを唸らせるものが確かにある。

「今では、世界中に何千ものシステムがあります。そうしたシステムを購入するデベロッパーのほとんどは、大企業にいる人たちです」と、共同創業者でCEOのShawn Frayne(ショーン・フレイン)氏はTechCrunchに語った。「多くの点で、彼らは伝道者なのです。独自のアプリを開発している場合もありますが、私たちが開発ユーティリティを使うこともできます」。

このスタートアップは、米国ブルックリンに拠点を置いている。企業内での利用だけでなく、たとえばビデオチャットのような基本的な用途も含め、一般ユーザー向けのアプリケーションも模索している。フレイン氏によると、同社はゲームについても議論を重ねており、HTC Viveコントローラーに装着した懐中電灯を利用した素晴らしいデモも披露している。ディスプレイに向けると、フェイクのライトが、写真の奥行きに印象的な効果を与えるというもの。

この技術は、大衆市場のユーザーにとっては、まだまったく実用的なものとは言えない。しかしそうしたシンプルなデモでも、強い没入感のある体験を共有できるような、ワクワクする将来の大きな可能性を垣間見せてくれる。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

アリババ支援のAutoXとフィアット・クライスラーが中国でロボタクシーを運用へ

アリババが支援する自動運転車のスタートアップであるAutoX(オートエックス)は米国時間1月7日、Fiat Chrysler Automobiles(FCA、フィアット・クライスラー・オートモービルズ)と提携して、中国をはじめとするアジアの国々で大量のロボタクシーを展開すると発表した。

AutoXによれば、このクライスラーのミニバンであるPacifica(パシフィカ)を使ったロボタクシーの一般向けサービスを、2020年前半に中国で開始するとのこと。利用者はWeChat(ウィチャット)のミニアプリや、その他の中国で人気のアプリを使ってロボタクシーを呼べる。

今回の提携は、自動運転のフルスタック開発を行うAutoXにとっては大変に重要な一歩となる。AutoXは、カリフォルニアと中国でロボタクシーの試験運用を行っているが、その真の狙いは、自社でロボタクシーを運用したい企業に技術をライセンスすることにある。

FCAにとっては、この提携はそれほど重要ではないかも知れないが、FCAは中国でのロボタクシー事業を展開したいと思えば、理論的にはそれが可能になる。

香港とカリフォルニア州サンノゼに拠点を置くAutoXは、すでにカリフォルニアと中国で試験を行っている。2019年の初めには、深圳の繁華街で一般向けのサービスを開始し、9月には上海市と提携して100台のロボタクシーを使った運用試験を上海で行っている。

AutoXのCEO肖健雄(シャオ・ジアンシャオ)氏は、次なるステップは安全のためのドライバーを必要としない、完全な無人運用だと話す。「そのゴールのためには、ハードウエアを完成させることが不可欠です」と彼は言う。同社によれば、FCAとの提携はその助けになるとのことだ。

「完全な無人運用を実現するためには、完全な冗長性を備えたドライブ・バイ・ワイヤー・システムによる信頼性の高い車両プラットフォームが必要になります」と肖氏。「このレベルの冗長性は、自動車業界ではまだ新しく希少なものです。その点、クライスラーのPacificaプラットフォームは、無人運用での信頼性が実証されています」。

AutoXは、CES 2020でクライスラーのPacificaを展示する予定だ。この車両には一連のセンサー群が装備されている。現在このハイブリッドカーに搭載されているのは、360度の半導体ライダーセンサー、何台もの高解像度カメラ、死角ライダーセンサー、レーダーセンサーだ。AutoXは、RoboSence(ロボセンス)とドローンメーカーDJIのライダーセンサーを採用している。

さらにこの車両には、AutoXが開発したXCUという車両制御ユニットも装備されている。XCUは、ライダーやレーダーなどのセンサーを含む自動運転スタックを制御し、車両に統合する。XCUの高速処理能力と高度な演算能力で、中国の市街地に見られる複雑なシナリオに最適に対応できるとAutoXは話している。

「街は自動車、歩行者、自転車、スクーター、その他の動くものにあふれていて、その多くが交通ルールを無視しています」とCOOの卓李(ズオ・リー)氏は声明の中で述べていた。「急速な発展を遂げる中国では、建設工事や改修工事が夜通し行われています。朝と昼と夜とでは、街の様子はまったく異なります。そのため私たちのシステムは、各オブジェクトの認識と追跡を、高速に、非常に正確に処理するよう求められています」。

一方、FCAの自動運転戦略は、自動運転車開発企業との提携に重心を置いている。2016年5月、Waymo(ウェイモ)とFCAは、Waymoの自動運転システムを組み込んだPacificaを100台ほど共同で開発すると発表した。そして去年、FCAは商用自動運車の開発でAurora(オーロラ)と提携した。

昨年AutoXは、スウェーデンの持ち株会社で電気自動車のメーカーでもあるNEVS(ナショナル・エレクトリック・ビーグル・スウェーデン)と提携し、2020年末までにヨーロッパでロボタクシーの試験サービスを展開すると発表した。同社はカリフォルニア規制当局からロボタクシーでの乗客の輸送の認可も得た(安全のため人間のドライバーを乗せるのが条件)。AutoXでは、カリフォルニアのロボタクシーサービスを「xTaxi」と呼んでいる。

画像クレジット:AutoX

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(翻訳:金井哲夫)

テスラオーナーをターゲットにした最高速度320kmで超安全な電動バイク

Damon Motorcycles(デーモン・モーターサイクルズ)は、オートバイメーカーのTesla(テスラ)になるつもりはない。しかし、その電動二輪車はテスラのオーナーの精神を最初に捉えるものだと、このスタートアップは考えている。2万4995ドル(約270万円)というDamonの新型バイクHypersport(ハイパースポート)がターゲットとする市場はそこにあると、Jay Giraud(ジェイ・ジロー)CEOは語る。

カナダのバンクーバーに本社を置くスタートアップであるDamon Motorcyclesは、12月に動画で予告していた電動バイクを、1月7日に米国ラスベガスで開催されているCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で披露した。

Damon Hypersportは、最高速度は時速200マイル(時速約320km)、高速走行距離200マイル(約320km)、トルクは147フィート重量ポンド(約199.3N·m=ニュートンメートル)、80%までの充電時間は20分、重量は500ポンド(約226.8kg)に満たないと、ジロー氏はTechCrunchに電話で伝えてくれた。この電動バイクはクラウドに接続され、デジタル乗車モデルを通して性能が管理される。その結果、停止状態から時速60マイル(時速約95.6km)に達するまでの時間は3秒を切る。

この性能だけをとっても、Hypersportは競争が激化しつつある電動バイク市場でひと際目立つ存在だが、それはDamonが提供するパッケージの一部に過ぎない。現在シードステージのこのメーカーには、オートバイの構造に共通する欠陥(と彼らが見ているもの)を克服するために開発した独自のデジタル安全技術がある。

COPILOTセンサー・アレイ:荷重センサー、テレマティックス・アレイ、非視覚センサー・アレイ、1080pカメラ、77Ghzレーダー

「私たちは、安全性、操作性、快適性、そして現在のすべての電動バイクメーカーを含む、この業界の全員が訴えてきた問題に対処することで、業界を変革したいと考えています」と、ジロー氏は12月、TechCrunchに話していた

その目的のためにDamonは、独自の技術的機能を搭載することで、Hypersportを、超高速のスマートで安全なバイクとして位置づけた。まず手始めに、同社独自のCoPilot(コパイロット)システムを搭載した。これは、センサー、レーダー、カメラを使い、死角を含むバイクの周囲で動くものを追跡し、ライダーに危険を知らせてくれる。

Damonはまた、オートバイのデザインにおける「全サイズ共通」という問題にも、調整可能な人間工学的システムをHypersportに導入し対処した。彼らのデビュー作となるこのバイクでは、ウインドスクリーン、シート、フットペグ、ハンドルバーの位置が、街中での体を起こした乗車姿勢から攻めの高速走行での姿勢まで、姿勢や状況に応じて電子的に位置を変えられる。DamonではHypersportの予約を受け付けているが、ディーラーは通さず、消費者へ直接販売しサービスを行うモデルを採用している。

同社は、電動バイクで混み合う様相を見せつつある、停滞した米国のオートバイ市場に参入する。米国自動二輪工業審議会の統計によれば、米国でのオートバイの新車販売台数は2008年のおよそ半数に落ち込み、40歳未満のオーナー数は激減しており、改善の傾向は見られていない。

若いライダーへの販売と興味を復活させるために、ハーレーダビッドソンは2019年、大型バイクメーカーとしては初めてとなる道交法上合法な電動バイクLiveWire(ライブワイヤー)の販売を米国で開始した。これが、ハーレーダビッドソンの電動バイク製品ラインの先駆けとなった。

ハーレーダビッドソンLiveWire

ハーレーダビッドソンは、Alta Motors(アルタ・モータース)、Mission Motors(ミッション・モータース)、Brammo(ブラモ)など、いくつもの電動バイクのスタートアップが経営破綻した後、2019年に1万9000ドル(約200万円)という最高速度120マイル(約193km)のSR/FをデビューさせたZero(ゼロ)など、今も存続する電動バイクのベンチャー企業とともに市場参入した。

イタリアの高性能電動バイクメーカーであるEnergica(エネルジカ)は、米国でのマーケティングと販売を拡大しており、2020年にはカリフォルニアのLightning Motorcycles(ライトニング・モーターサイクルズ)が電動バイクの発売を開始し、仏米資本の企業Fuell(フュエル)が1万ドル(約108万円)で走行距離が約240kmというFllow(フロー)を発売する予定だ。

電動バイクメーカーの参入が目白押しの米国のオートバイ市場で、Damon Motorcyclesはどのようにスケールを拡大していくのだろうか。同社のCEOであるジロー氏は、飛び抜けた高性能と安全機能を融合させることで、Damonは競合他社に差を付けられると信じている。彼はまた、DamonのHypersportと計画中の後続モデルは、既存の、しかし電動バイクにはまだほとんど手を出していない市場セグメントに売り込めると考えている。つまりそれは、テスラのオーナーだ。

「彼らは電動ドライブというものをよく知っています。あの強烈な加速感とか。さらに彼らは、信じられないような性能のみならず、EVの安全性を保つ技術についても正しく認識しています」とジロー氏は語る。ジロー氏はカナダ人のDominique Kwong(ドミニク・クオン)氏とDamonを共同創設した。

ジェイ・ジロー氏とドミニク・クオン氏

だが、四輪のテスラのオーナーが、果たしてバイクを買うのだろうか?「もちろん買います」とジロー氏。「大変な数のテスラオーナーがバイクを所有しています。私たちのウェブサイトのフォームで興味ありと答えてくれた方のうち1700人が(テスラの)オーナーだと教えてくれました」

Damonは、ジロー氏が言うところのテスラ効果に期待している。「テスラを買ってからほぼ6カ月以内に人々は家やガレージの中で他に電動化すべきものを探すようになります。私たちが最初に追いかけるのは、そうした人たちです」とジロー氏は言う。

Damonが裕福な電気自動車の所有者たちに270万円で最高速度320kmの電動バイクを売り込めるのかは、時間と販売台数が教えてくれる。

さらに、その核心的なデザインがDamon効果を生み出すか否かにも注目したい。OEMや電動バイクのスタートアップに対する市場の期待が、高性能と高度なデジタル安全機能を備えたバイクへと変化していくかどうかだ。

関連記事:Zero MotorcyclesのCEOに話を聞き、2020 SR/Fを持ち帰ってみた(未訳)

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(翻訳:金井哲夫)

シュナイダーエレクトリックが伝統的なヒューズボックスをアップグレード

このところコストを気にする消費者には、再生可能エネルギーやエネルギー効率が非常に気にかかる事柄になっている。そのため、ますます多くの企業が家庭における電気の管理を新たな製品開発のテーマにしつつある。

米国ラスベガスで開催されているCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)では、無停電電源装置(UPS)などで有名なSchneider Electric(シュナイダーエレクトリック)が、良質な電力管理を求めている住宅保有者に向けて同社のEnergy Center製品を宣伝していた。

同社のHome and Distribution事業部で執行副社長を務めるManish Pant(マニッシュ・パント)氏によると、その製品はSpanのようなスタートアップと競合すると考えてもいいそうだ。Spanは住宅保有者に、家庭に再生可能エネルギーによる発電を取り入れる、従来より優れた方法を提供しようとしている。

関連記事: The man behind Tesla’s Powerwall is now pitching an all-in-one power management system for homes(Tesla Powerwallの開発者が家庭の電力管理を語る、未訳)

Schneider Electricの新製品は、同社が住宅保有者向けに構想している一連の多様な家庭用エネルギー管理デバイスシリーズであるSquare Dの1つ。同社は商用や産業界、一般居住者などを対象とする広範なエネルギー管理サービスを提供しているが、パント氏によると特に2020年以降は米国の一般居住者市場に注力していく。

同社はすでにEnergy Center機器に電池とインバータを統合するために、パートナー探しを始めている。現在、ホームエネルギー市場はいろんな意味でイノベーションの時期を迎えている。ヒューズボックスは100年近く変わっていないし、多様な発電電源や電力ストレージを統合して管理する低コストのより良い方法に挑戦しているスタートアップもほとんどない。

ほかにはLuminとSchneider Energyが支援するSenseが、住宅保有者向けのエネルギー効率製品を紹介していた。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Twitterがリプライ方法の制限をテスト、「@メンションやめてね」は不要に

Twitterはサービス全体のオーバーホールに長期的に取り組んでいる。ユーザーがこのプラットフォーム上で快適に会話を続けていくためにぜひとも必要な作業だろう。特にフォローをしやすくしながらユーザー間の関係の険悪化を防ぐ仕組みが重要だ。

今年の第1四半期にはユーザーがソーシャルな会話をより良くコントロールできるようにするために4つの新たなオプションを提供していく計画が発表された。従来は公開ツイートには誰もが@メンションでリプライできたが、リプライをコントロールする新たなオプションでは「フォローしていてメンションしている相手だけがリプライできる」「メンションしている相手だけがリプライできる」「リプライが一切できない」という分類が付与できるようになるという。例の「don’t @me.」(@メンションしないでね)というお断りは不要になるわけだ。

このオプションは米国時間1月8日朝に、米国ラスベガスで開催中のCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)で発表された。Twitterは特別のプレスイベントを開催し、同社のプロダクト担当バイスプレジデントであるKayvon Beykpour(ケイヴォン・ベイパー)氏は以下のように説明した。

「(新たなオプション設置の)主要な目的はコントロールの改善だ。我々はツイート主が会話に対して有効なコントロールを与えられるようにしたいと考えている。現実の世界でも(新しいオプションに)対応するさまざまな会話の仕組みがある。もちろん現実の会話なら直接顔を合わせていれば相手を黙らせることはできないが、それはまた別の話だ」。

新しい仕組みはTwitterの会話プラットフォームの責任者であるSuzanne Xie(スザンヌ・シェ)氏がさらに詳しく説明した。新機能は同社が2019年にスタートさせたユーザーがリプライを非表示にできる機能に基づいているのだという。

「私たちは、ツイート主にもっとコントロールを与えたらどうなるだろう、と考えた。ツイートするときに(従来とは異なる)、ツイート主が会話をコントロールできる空間があったらいいのではないか?そこでコレをテストするためのプロジェクトが始まった」とシェ氏は述べた。

現在のTwitterはひとたび公開でツイートすれば誰であろうと直接リプライを返すことができる。それが嫌なら特定の相手だけに宛てたDM(ダイレクトメッセージ)にするしかない。「そこで(その中間に)さまざまな濃淡の空間があってもいいと考えた」とXie氏は説明した。

今朝のプレスイベントでTwitterは、トピックの拡張についても触れた。サポートを拡大するだけでなく、ユーザーが会話の方向をよりよくコントロールできるようにしていくという。

NBA isocamでは、今年もユーザーがどの選手のファンか投票したりできる。また同様に動画ストリーミングとしてstancamが導入され、各種のエンタテインメントイベントで利用できるようになるという。

マーケティング面ではTwitterはアナリティクス機能を強化し、Twitterの利用者調査を世界的に拡大する一方、サードパーティのマーケテイング部門がプロダクトやサービスのアンケート調査に利用できるLaunchという同種のプラットフォームを立ち上げる。

TechCrunchではこの後さらにTwitterに取材して詳しい情報が得らればフォロー記事をアップする予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

PopSocketsがポップグリップを付けたまま使えるワイヤレス充電器を発売

米国ラスベガスで開催されているCESで、PopSocketsがポップグリップユーザーの大問題を解決する新しいマストアイテムを発表した。米国時間1月7日に発表されたのはPopPower Homeワイヤレス充電器で、中央に穴が空いているのでiPhoneやAndroidスマートフォンの背面にポップグリップを付けたままワイヤレスで充電できる。

ポップグリップを付けていると一般的なワイヤレス充電器は使えなかったが、この形ならモバイルデバイスを水平に置いてワイヤレスで充電できる。これまでポップグリップユーザーは、ケースやスワッパブル・ポップグリップをはずしてワイヤレス充電するか、ケーブルをつないで充電するしかなかった。

新製品のPopPower Homeは、この問題を解決する。厚さ5ミリ以内のケースを付けたままでも動作し、背面にポップグリップを付けていない携帯電話やAirPodsのWireless Charging Caseも充電できる。Wireless Charging Caseにカバーが取り付けられていても動作する。

PopPower HomeはNucurrent製でQi EPP(Extended Power Profile)の認証を受けており、最大15Wでモバイルデバイスをワイヤレスで高速充電できる(多くのワイヤレス充電器は5〜10Wだ)。PopSocketsによれば、充電にかかる時間は携帯電話のブランドやモデル、ケースの厚み、バッテリーの消耗によって異なるという。

発売時点では、PopPower Homeはアップルとサムスンの高速ワイヤレス充電モードに対応する(PopSocketsはTechCrunchに対し、ワイヤレス充電ができるPixelにも今後対応すると説明している)。

使い方は、PopPower Homeにケーブルを接続し、携帯電話などのデバイスを上に置くだけだ。ポップグリップが中央の穴に収まるように置く。側面のLEDで充電中であることがわかる。

ポップグリップと同様に、ワイヤレス充電器にもナイトブルーム、マウンテンスケープ、マットホワイト、コズミッククラウド、カーボネイトグレーなど、多くのデザインがある。

残念ながらこの充電器を使えるのは標準のポップグリップのみで、金属製のグリップ、PopGrip Mirror(日本の同社サイトでの名称はPopMirror)、PopGrip Lips(日本の同社サイトでは未発売)には対応しない。

PopPower HomeはPopsockets.com限定で、60ドル(約6500円)で販売されている。ワイヤレス充電器は20ドル(約2200円)以内の製品が多いので、それに比べると高い。しかしポップグリップユーザーにとっては携帯電話を置くだけで充電できて便利だ。

発売開始時には3種類のデザインしかないが、1月中にはほかのデザインが追加される。

現時点ではバンドル販売はないものの、早ければ2月にはAmazonに登場する模様だ。

価格は高いが、PopSocketsはすでに多くのユーザーを獲得しているのでこの新製品は成功するだろう。同社はこれまでに1億6500万個のグリップを販売しているという。

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(翻訳:Kaori Koyama)