オンデマンドシェフサービスのLa Belle Assietteが追加で150万ドルの資金調達

フランスのLa Belle Assiette(ラ ベッラ アシエッテ)が、サービス拡大のため追加で150万ドル(130万ユーロ)の資金調達をした。同社は、ヨーロッパにおいてオンデマンドシェフサービスのリーディングカンパニーとなっており、今後イベントのデリバリー業界においてもビジネス拡大の機会を模索している。

ラベッラアシエッテは家庭用のシェフのマーケットプレイスサービスから始まった。ユーザーがラベッラアシエッテのサイト上で、自宅でのランチやディナーパーティーに最適なシェフを探せるサービスだ。そこで探したシェフは、必要な材料や調理器具を持って、ユーザーの家やオフィスにやって来る。ユーザーはシェフに、キッチンを使わせるだけでいいのだ。

現在、ラベッラアシエッテで働くシェフは、ヨーロッパ6カ国で700名ほどいる。ラベッラアシエッテで働くことはシェフにとっても沢山の利点がある。1つ目は、ラベッラアシエッテでは、シェフは簡単に自身のオンラインプロフィールやメニュー表を作成出来る。それにより、シェアはより多くの可視性とアクセスが期待出来る。

2つ目は、ラベッラアシエッテは自動で予約を調整してくれるので、シェフはカレンダーとにらめっこしたり全ユーザーの連絡先などを管理する必要がないのだ。最後に、ラベッラアシエッテは決済や領収書に関しても全て対応してくれる。

今回の投資は、既存投資家のBlaBlaCar’s Nicolas Brusson、e­Founders’ Thibaud Elzière、Svedka Vodka’s Guillaume Cuvelier、l’Atelier des Chefs co-founders、Kima Ventures、BridgePoint’s Benoît Bassiを含み、また新規としてCabiedes & Partners and former Alain Ducasse Entreprise CEO Laurent Plantierが投資した。

同社は2014年10月にもビジネスを他国へ拡大させるために同じ額の資金調達をしている。サービスは現在、フランス、ベルギー、スイス、ルクセンブルク、イギリス、ドイツで提供されている。そして今、ラベッラアシエッテは新しいサービスへ挑戦しようとしている。

時に、あなたが自宅で大きなパーティーをホストするのにシェフが全て賄い切れないということがある。そのため、ラベッラアシエッテはブッフェやフィンガーフードのレセプションも提供する予定だ。また、同スタートアップは、オフィスのランチや料理教室なども提供する予定だ。

[原文へ]

(翻訳:Kana Shiina)

Chefが企業におけるコンプライアンステストの自動化のためにドイツ企業を買収しツールを開発

shutterstock_322097360

Chefは、ソフトウェアやインフラストラクチャの構成や管理、それらの自動化で企業を助けてきた。その同社が今日(米国時間11/3)、同様の自動化サービスをコンプライアンスにおいて提供するための発表をいくつか行った。

まず同社は、ドイツのコンプライアンスとセキュリティの企業VulcanoSecを買収したことを発表した。実際に買収が行われたのはこの夏だが、発表を今日行った、という。買収の条件等は公表されていない。

同時に同社は、VulcanoSecのコンプライアンス技術(コンプライアンステストの自動化やメンテナンス)をChefに統合することを発表した。これからはChefのユーザがChefのワークフローの中でコンプライアンスの試験や執行を行えることになる。

さらに同社は今、Chef Deliveryというものを作っている。それは、4月に発表したワークフロー自動化ツールが今日一般公開されたもの、ということだ。それはいわば、工場の組立ラインのIT版みたいなもので、自動化されたワークフローが、必要なものを必要なタイミングで、そのワークを担当する適正な人びとにプッシュしていく。

Chefは、社名以外の部分でも料理のメタファを使う。たとえばユーザはワークの「レシピ」を作り、それらを「クックブック」にまとめる。それらはスクリプトとして書かれたインストラクションマニュアルで、そこに、アプリケーションやインフラストラクチャやコンプライアンスが執り行うべき処理(プロセス)の集合がある。Chef Deliveryにはプロジェクトをワークフローの処方に従ってトリガする働きもあり、クックブックに記されているすべてのマイルストーンを確実に実行していける。

Chefの事業開発担当VP Ken Cheneyによると、コンプライアンスは規約の集まりだと考えると分かりやすい。企業という艦隊の全体を、一連のルールに従って評価し、コンプライアンスを逸脱しているところを見つけ、違反の重大性を見極める。そんな情報が手元に揃えば、問題を修復する方法も分かり、インフラストラクチャを実際に動かす前に対策を講じられる。

それにより全体としてのChefプロダクトが、ソフトウェアとインフラストラクチャとコンプライアンスのすべての側面を自動化できるようになり、デベロッパとオペレーションチームの双方が快適で使いやすいツールを手中にする。彼らが作る自動化ワークフローにより、プロセスのスムーズな流れが生まれ、維持される。

Cheneyによると、昔のITは優秀なプログラマたちがロックスター気取りで長時間仕事をし、プロジェクトを仕上げる場所だったが、今のように、変化が月単位〜年単位ではなく数日〜数時間単位で起こり、対応を迫られるIT環境では、何らかの自動化によって開発プロセスを進めて行かざるをえない。イノベーションに向かう企業の意思決定も、そのような自動化が安定して動いているからこそ、余裕をもって早めに行うことができる。そういう意味では、Chefのサービスは企業のバックボーンでもある。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。