時差に悩む皆さんに朗報―Chrome拡張機能のFIOは分かりやすいタイムゾーン・モニタ

世界中の人々と仕事をしていると国際的に活躍する謎の女になったような気がしてくる。ただし私の場合、「謎」というのはあのややこしい時差だ。特に私が住んでいる台湾では夏時間を採用していないので話がいよいよ面倒になる。

約束をすっぽかしたり、明け方や深夜のとんでもない時間に電話したりするのは非常に具合が悪い。そういうお悩みをお持ちの読者も少なくないと思うが、朗報がある。私はFIOという無料のChrome拡張機能をインストールした。これはFigure It Out(理解する)の頭文字だそうだ。FIOをインストーするとChromeで「新しいタブ」を開くだけで自分の所在地を含む最大5つのタイムゾーンが一覧できる。

それぞれのタイムゾーンが午後はオレンジ、ダークブルーは夜というように時間帯によって色分けがされている。表示は12時間制または24時間制が選べる

しかしiOSのWorld Clock(iPad版なら世界地図が表示される)やその他無数の世界時計があるではないかと疑問を持つ読者もいるだろう。

私は実際に5つの別々のタイムゾーンの人々と仕事をしなければならなくなることがある。そういうときに地図の上にごちゃごちゃと並んだたくさんの時計の文字盤をいちいち読み取っていると(少なくとも私は)頭が変になる。FIOの色分けされたシンプルなバーはとても見やすい。なお「サンフランシスコの何月何日の何時が当地でいつになるか」というような時差の処理ではWorld Time Buddyというサイトも便利だ。

FIOのデベロッパーはデザインを夏冬など季節によって変えたり、国際標準時を追加したり、モバイル対応にしたりする準備を進めているという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


YouTubeの音楽ビデオに歌詞が表示されるMusiXmatcのChrome用エクステンション

YouTubeで音楽ビデオを見ながら一緒に歌いたいけど、歌詞を知らない、なんてことよくあるでしょ。そのとき助けてくれるのが、MusiXmatchが作ったChromeエクステンションだ。この、イタリアとイギリスの二国籍企業の社内的ハッキング作品は、同社が正式なライセンスを得ている歌詞データベースから歌詞を取り出して、YouTubeのビデオにオーバレイする。

単純にそのエクステンションをインストールして、YouTubeの音楽ビデオを見る。そこにMusixMatchのボタンがあったら、それを押すと歌詞の字幕が表示される。まるで急に、カラオケビデオが始まったみたいに。

ただし今のところ、歌詞のタイトルと音楽ビデオのタイトルが完全に同じでないといけない。自称世界最大の公式歌詞データベースを誇るMusixMatchには、ほとんどの曲の歌詞があるといわれるが、この、曲名とビデオの題名のマッチング問題は今後の課題だと同社は言っている。

おもしろい裏話がある。同社はそれまで音楽ビデオを提供するVEVOとパートナーしていたが、VEVOが歌詞の表示を嫌ったため関係は解消した。ビデオに合わせて歌うのは、人気があるのにね。社内でいろいろ議論した挙句、YouTube用のChromeエクステンションを作るのがベスト、という結論に達した。中でもとくに、“許可を求める”必要がないのがよい。

曲の作者や発行者に歌詞の使用料が行かないわけではない。同社と彼らとのあいだにはすでに、収益共有の契約があり、それはiOS、Android、WP8、Mac、W8、Spotify、それに同社のAPIなど幅広いプラットホームをサポートしている。

MusixMatchは今、GoogleのPC→TVドングルChromecastのサポートに取り組んでいる。歌詞が流れるYouTubeビデオが、テレビで見られるようになるのだ。同様のカラオケスタイルの歌詞表示は、すでにAppleのAirplayにも提供されている。これによってiPhoneアプリがAppleTVとシンクして、今聞いている曲の歌詞をテレビ画面に表示するのだ。

同社は最近、IK Multimediaとパートナーしてハードウェアにも進出した。それはiOSアプリ用の、“カスタムデザインの”マイクロフォンアクセサリだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))