One Dropのスマート(電脳)グルコースモニタリングハードウェアをFDAが承認、ついに発売へ

unspecified

この夏One Dropは、その糖尿病管理アプリのために、シリーズAで800万ドルを調達した。そのときの同社によれば、資金の一部は同社のモバイル健康ソフトウェア専用のハードウェアの開発に充てられる、ということだった。

そしてできたChromeは、グルコースモニタリングシステムで、しかしそれにしてはシンプルですっきりしたデザインだ。4つのもので構成され、それらは、標準的な試薬紙片とランシング・デバイス、ランセット、そしてBluetoothで接続されるメーターだ。アメリカではすでにFDAが承認済み、そしてヨーロッパではCEマークをもらっている(本稿執筆時点、同社による)。

そこで今月中には、One Dropのサイトで発売される。アメリカではApple Storeでも。Appleはここ数年、健康づいているから、お似合いの独占代理店だ。

Chromeの月額制会員サービスの会員になると、試薬紙片はいくらでも無料、そして公認の糖尿病教育者が24/7でモバイルアプリからの相談を聞いてくれる。無料バージョンでは、グルコースや医療関係のデータにアクセスしたり、他のアプリからのフィットネス情報を取り入れたりする。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、Windows版Chromeを15%高速化

chrome1

現在Googleは、Chromeブラウザーの高速化およびスリム化に一丸となって取り組んでいる。例えば10月に同社は、メモリー消費を削減するプロジェクトを発表した。しかし、Googleは他にも最適化の取り組みを静かに進めており、Windows版Chromeを約15%高速化した。

64ビットChromeのバージョン53および32ビット版のバージョン54から、GoogleはMicrosoftのProfile Guided Optimization[プロファイルに基づく最適化]技術を使用して、Chromeのスタートアップ時間(17%)、新規タブのロード時間(約15%)、および全般的ページロード時間(6%)を短縮した。

Profile Guided Optimization (PGO)は、MicrosoftのVisual Studio開発ツールの一機能で、まず、ユーザーが実際どのようにアプリケーションを操作しているかを測定する。次にこの学習データを用いて、アプリケーションで最も頻繁に使用されている機能の最適化に焦点を絞ってアプリケーションを再コンパイルする。

「Chromeはソースコードに百万以上の関数を持つ巨大なソフトウェアプロジェクトだ」とGoogleのSébastien Marchandが今日の発表で語った。「すべての関数が同等ではない ― 頻繁に呼び出されるものも、ほとんど使われないものもある。PGOは、実行時にどの関数が最もよく使われるかを追跡したデータを使用して、最適化に活用する」

PGOがアプリケーション高速化に用いる最も効果的な技法の一つは、利用頻度の高い関数をメモリーに配置する位置を最適化することで、その結果 ― 少なくとも理想的状況では ― その関数をCPUの高速な命令キャッシュに留めておくことができる。

PGOが実際に動作するしくみの詳細はここで読むことができるが、注目すべきは、既存のChromeコードベースの中に、Googleが最適化して性能を向上できる余地がまだ残っていたという事実だ。それにしてもPGOが必ずしも新しい機能でないことを考えると、これまでGoogleがこの技法を使っていなかったのは少々驚きではある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがChromeの空タブページに“おすすめ記事”を満載、でも以前の履歴やブックマークに戻すことは可能

The original new tab page.

空のタブページの元の姿

あなたには、人が何を好きかなんて、分かるかな? Googleにも、それが分かるはずはない。自分が使い慣れてて便利なものを、“あなたのため”と称する、望んでもいないコンテンツに変えてしまうなんて、余計なお節介だよな。Chrome for Androidの最新バージョンが、そのお節介をやっている。これまでのようにブックマークと最近訪れたページ(上図)ではなくて、新たに空のタブを開いたときは“suggested articles”(おすすめ記事)が表示されるのだ。

The 'suggested articles' feature.

The ‘suggested articles’ feature.

あなたはどうかな?、ぼくの場合は毎日大量の空タブを開くから、最近の履歴を表示してくれる前の空ページの方がありがたい。Googleのお節介な“おすすめ記事”は、迷惑だよね。このオプションがオプトイン方式なら許せるけど、スポンサー付きだからGoogleとしては、それはできない。

これが気に入った人は、よろしい! でも、嫌いな人も悩む必要はない。無効にするのは、比較的簡単なのだ。Android Policeの読者Mattが、やり方を教えてくれる

それは、隠れている二つの設定を変えるだけだ。下の二つのリンクをコピーして、それらを新しい空タブページに貼り付ける。これらはマルウェアではない、ぼくを信じろ。それぞれ、ややこしそうな設定ページが出て、上に一つのアイテムが高輝度になっている。小さなドロップダウンメニューをタップすると、“default”と“disabled”があるはずだ(下図)。もちろん、“disabled”は、おすすめページ機能を無効にする設定だ。

そのほかのものは、それが何であるか分かっている人以外は、触ってはいけない。中には、重要なものもある。さて、設定を変えたらChromeをリスタートするプロンプトが出る。言われたとおりリスタートしたら、空のタブページは昔のデザインに戻っている。

disablenewtab

まだおすすめ記事が出ない人も、前もって無効にしておいた方が便利だろう。おすすめ記事に戻したい人は、”default”に再設定すればよい。

この機能は今後、もっと良い形に変わる可能性はあるけど、今のところは、こんなやり方なのだ。でも上記のように、嫌なら無効にできる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ChromeはHTTPの死を早めている…1月からHTTPSでないページに警告を表示

chrome1

2016年は、HTTPがついに死ぬ年かもしれない。

Chromeのセキュリティチームの今日(米国時間9/8)の発表によると、2017年の1月からこのブラウザーは、パスワードやクレジットカードのデータの送信にHTTPを使っているWebサイトを「危険(insecure)」とマークする。その警告はブラウザーのアドレスバーに表示され、個人情報が見られたり盗まれたりするかもしれない、とユーザーに注意を促す。

さらにその後Chromeは、ユーザーがブラウザーの“匿名”モードで見ているHTTPページにはページの上に警告を表示する。そして今後は、閲覧モードがなんであれ、すべてのHTTPページに警告を出す。

その目的は、サイトのオーナーに、安全なHTTPSへの切り替えを促すことだろう。HTTPSはデータを暗号化して送信するから、悪い人などによるページの内容の読み取りや書き換えが困難になる。ChromeのEmily Schechterが、この方針を伝えるブログ記事で次のように述べている: “HTTPSへの移行の開始を待ってはいけない。HTTPSは以前に比べて使いやすく費用も安くなっており、Webの最良パフォーマンスと、機密性があってHTTPには適さないような強力新し機能の、両方を可能にする”。

Webサイトへの接続をより安全にしようとしているのは、Chromeを提供しているGoogleだけではない。Appleもちょっと前に、アプリのデベロッパーは2016年の終わりまでにiOSアプリの接続をすべてHTTPSにすべし、と声明した。そしてFacebookのInstant ArticlesはHTTPSでサーブされるから、出版元のWebサイトがHTTPSでなくても、読者は安全に記事を読める。こうして世界最大のテクノロジー企業が揃って圧力をかけ始めているから、HTTPSによって安全が確保されるユーザーの数が、これからは全世界的に一挙に増えるだろう。

Schechterによると、今すでにWebサイトのHTTPSへの移行は徐々に進んでいる。彼女によると、“Webのトラフィックの相当部分がすでにHTTPSへの移行を済ませていて、最近ではデスクトップのChromeでロードされるページの半分以上がHTTPSでサーブされており、変化の大きな節目に到達している”、そうだ。

来年1月になるとChromeのユーザーは、ブラウザーのアドレスバーに、こんな警告を見ることになる:

screen-shot-2016-09-08-at-9-46-28-am

そしてページ上に警告が表示されるようになると、こうなる:

screen-shot-2016-09-08-at-9-47-42-am

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleはWindows, Mac, Linux用のChromeアプリを徐々に廃止へ、Webへの移行ツールを提供

174351909

まず、ChromeアプリをWindowsやMacやLinuxで使ってる人、お気の毒に。そして、それは自分だけじゃない、と思って自分を慰めよう。Googleが今日のブログ記事で言ってるように、これらのアプリは、ユーザー数がかなり少ないのだ。

WindowsとMacとLinuxのユーザーの1%ぐらいしかChromeのパッケージアプリを使っていないし、Chromeがホストしているアプリも、その多くはすでにふつうのWebアプリケーションとして実装されている。

だから同社がそれらを徐々に廃止することになったのも、当然だ。それは、Chromeブラウザーをシンプルにしようとする取り組みの一環でもある。スタンドアロンのChromeアプリ/アプリケーションは、BuzzやNexus Qの道をたどり、2年ぐらいかけて徐々に廃止していく。また年内には、Chrome OSのユーザーのための新しいアプリの提出もできなくなる。

2017年の後半には、WindowsとMacとLinuxのアプリはChrome Web Storeから姿を消し、翌年の前半には、Chrome OSのユーザーがそれらをロードすることもできなくなる。

厳しい処置の軟着陸のためにGoogleは、アプリをWebへ移行させるためのデベロッパーツールを提供している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

LinuxのユーザーはChromeブラウザー上でWebアプリケーションのSkypeを使える(まだアルファバージョン)

skypeforlinuxalpha

Skypeの今日(米国時間7/1)の発表によると、ChromebookのユーザーとLinux上のChromeブラウザーのユーザーは、web.skype.comで、一対一やグループの音声通話ができるようになった。今日加わったメッセージング機能も、利用できる。

WebRTCを使ったSkypeのアルファバージョンは、Linux用Skypeのアルファバージョンと同じ機能を継承している。ORTC(WebRTC 1.1)のおかげで、専用アプリケーションやブラウザーのプラグインがなくても、音声とビデオによる無料の通信がSkype上でもできる。

Skypeのチームは、“ORTCの能力をMicrosoft Edgeの枠を越えて一般化したい。これはその最初の一歩だ”、と説明している。

Microsoftも今日、Linux用Skypeクライアントのアルファバージョンを発表した。それは最新のUIを用い、ユーザーはファイルや写真、ビデオなどを共有できる。顔文字も新しくなり、通話はWindows, Mac, iOS, およびAndroidの最新バージョンのSkypeとできる。ただしSkype for Linuxの前のバージョン(4.3.0.37)との互換性はない。つまり、今度のバージョンでは前のバージョンとの通話ができない。

Skype for Linuxのアルファバージョンは、Skypeクライアントとしてまだ完全ではない、とSkypeのチームは警告している。ビデオ通話と、陸線(固定電話)やモバイルとの通話は、LinuxのChromeブラウザーとChromebookに“もうすぐ”実装される、と彼らのブログ記事に書かれている

Linux用アルファバージョンのユーザーは”LinuxAlpha”のラベルで、チームへのフィードバックが奨励されている。

Skype for Linux Alpha DebianとSkype for Linux Alpha RPMはここで
ダウンロードできる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのChrome Web Storeは新しいユーザーデータ保護指針に違反しているエクステンションやアプリを排除する

Chrome lapel pin

Googleが、Chrome WebブラウザーのエクステンションやアプリのマーケットプレースChrome Web Storeを掃除している。同社によるとその一環として、同社はUser Data Policyを改定し、顧客データの扱い方に関するさらなる透明性をデベロッパーに求める。中でもとくに、データを収集するときにはユーザーの同意を必須とする。

改定の動機はおそらく、Chrome Web Storeに最近マルウェアがポストされたことだろう。その不埒なエクステンションは、ユーザーをスパイして個人情報を集めたりするのだ。またSnowdenによる内部告発があってから以降は、政府機関も、EUに倣って、ユーザーデータ保護の法制化に前向きになっているから、その流れに乗る意味もある。

1月にセキュリティ企業Malwarebytesが見つけた悪質なエクステンションは、取下げられたときすでに1000回もダウンロードされていた。マルウェア問題の典型とも言えるこのエクステンションは、 贅沢なパーミッションを要求し、インストールされるとリモートのサーバーと通信して広告をプッシュする。

icalc-store

それを削除すると、すぐに別のマルウェアにリプレースされ、それはユーザーをソーシャルネットワークサイトへリダイレクトする。そのセキュリティ企業によると、最近の“アドウェア”(adware,広告持ち込み型マルウェア)は、エクステンションを利用して無料のクーポンやレシピ、ビデオなどをプッシュするものが増えており、またユーザーのWeb閲覧習慣を捉えてそれを、広告のターゲティングのためにマーケティング企業に売るマルウェアメーカーもある。

しかし悪質なエクステンションはGoogleにとって旧聞である。Chrome Web Storeは何年も前から、この問題を抱えている。過去にGoogleは、Web Storeが直接提供していないエクステンションのインストールを、禁じようとした。理屈としては、Web Storeが直接関与できればエクステンションを取り下げたり無効にできたりするから、ユーザーの保護に貢献するだろう。

しかしこれからのGoogleは、ユーザーのプライバシーの保護に関して、Chrome自身と同等のガイドラインをデベロッパーにも守らせようとする。

Chromeのブログ記事によると、この新しいポリシーにより、次のような新しい要求がデベロッパーに課せられる:

  • ユーザーデータの取り扱いに関して透明であり、プライバシーに関して行っていることを開示すること

  • 個人の機密情報を扱うときにはプライバシーポリシーをユーザーに開示し、暗号化を使用すること

  • ユーザーの個人情報や機密情報を収集するときには、大きく目立つ方法でユーザーの同意を求め、データの利用が主要な機能と無関係なときは、そのことも大きく目立つように開示すること

こんなことが、何年も前のストアの開店時にデベロッパーに対して言われなかったこと、今になってやっと言われることは、ユーザーの気分としては不安である。

このポリシーは、エクステンション等の主要機能とは無関係にユーザーのWeb閲覧行動を集めることも禁じている。とくにおもしろいのは、これによっていくつかの“ビジネス”に影響が及ぶことだ。

というのも、今では多くの企業が、一見無害なブラウザーエクステンションを利用して、さまざまな目的のために閲覧データを集めている。たとえばWebアナリティクスのSimilarWebによると、同社は“数百の”プラグインを利用して何百万人ものユーザーに接触していたこともある。それらのプラグインの中には、閲覧データを集めて、ユーザーが今いるサイトのランクやリーチを情報として教えるものもあったが、意図が明確でないプラグインも少なくない。そんなプラグインでプライバシーポリシーが表示されても、それを読まないユーザーがほどんどだろう。

Googleによると、デベロッパーは2016年7月14日までに、新しいポリシーに適合しなければならない。翌7月15日には、今回アップデートされたUser Data Policyに違反しているエクステンションやアプリはChrome Web Storeから削除される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのChromeブラウザの新しいデータセーバーは転送量を最大70%も節約する

Chrome lapel pin

しばらく前からGoogleは各種のデバイスにおけるモバイル・データの消費を節約するテクノロジーの開発に努めている。今年の1月、Google はChromeのモバイル・ブラウザにデータ圧縮オプションを加えたことを正式に発表した。このオプションを利用するとユーザーはデータ転送量を最大で半分に削減できるということだった。このほどGoogleは機能をバージョンアップさせ、ChromeのAndroidブラウザのデータセーバー機能として改めてリリースした。Googleは最新版ではデータ量を70%も削減可能だとしている。

ではその仕組はどうなっているのか?

アップデートに付随したGoogleの公式ブログの記事によればData Saverモードが選択されると、システムはウェブ・ページを読み込む際にデータが画像であるかどうかをチェックし、接続速度が十分速くない場合、これらの画像のダウンロードを後回しにする。ページがロードされた後で、ユーザーは「全部見る」ボタンをタップするか、見たい画像を選んでタップすればよい。言い換えれば、ユーザーはどの画像を見たいのか手動でコントロールできるわけだ。これは当然、大幅なデータ消費量の削減につながる。

読者もすでに気づいているだろうが、ウェブの画像というのは大部分が見る必要のないものだ。ニュースページによく貼られている巨大な画像を思い起こしてみれば納得できるだろう。読者はテキスト本文だけ読めれば写真など見なくても何が起きたかつかむのに十分という場合が多い。.

LoFi - English - Nov 24

データセーバーに馴染みが薄い読者のために説明しておくと、Googleはこの機能を2013年3月にAndroidのChromeベータに導入し、その年の秋になってiOS版Choromeにも拡張した。データセーバーは簡単に言えば、Googleによる画像プロキシーであり、このモードではウェブページへのリクエストはまずGoogleのサーバーを経由する。そこで同社のPageSpeedライブラリがページのコンテンツを圧縮、最適化する。 Googleのサーバーとブラウザの接続はSPDYプロトコルによってさらに最適化される。

非専門家向けの言い方をすれば、接続が遅い環境でウェブ・ページを開こうとして延々と待たされる場合、このモードを使えば読み込みがはるかに速くなるというわけだ。途上国ではことの他有用な機能だろうが、先進国のユーザーにもメリットがある。だいぶ前からウェブページは重くなる一方だ。複雑な処理のための複雑なコード、広告、リッチメディアなどはページのロード時間に非常に大きく影響する。超高速の接続環境にいるのでないかぎり、ユーザーのモバイル体験は劣ったものにならざるを得ない。

テクノロジー企業は最近こうした事態への対応を始めていた。たとえばAppleのiOS 9にはコンテンツ・ブロッカーが導入された。これによりSafariブラウザのユーザーは広告その他の不要なコンテンツでページの読み込みを遅くする要素をブロックできる。Xiaomiはブラウザ・メーカーのOperaと提携し 、自社のハードウェアに搭載するAndroidにデータ圧縮機能を付加している。 またOpera社自身のAndroid向けデータ圧縮プロキシー、Opera Maxもこの夏アップデートされ、YouTubeとNetflixのビデオも圧縮されるようになった。

一方、Googleはこのデータ圧縮機能をChromeのツールの一つとして公開したわけだが、これはなるべく多くのユーザーにウェブ・サーフィンを体験させ(Googleの本業である広告をクリックさせ)ようとする努力に沿ったものといえる。

Googleのデータ圧縮機能を改良は、まずインドとインドネシアのChromeユーザーに公開された。これらの国の発展途上地域はモバイル網に適切なブロードバンド接続能力欠き、のユーザーは接続の遅さに依然として悩まされていることが知られているからだ。ちなみにGoogleはインドネシアで初めてウェブページの最適化の実験を開始している

またGoogleはモバイルウェブの高速化のために、ウェブサイトのパブリッシャー、アナリティクス会社、広告会社などと協力してオープンソースの Accelerated Mobile Pagesプロジェクトを開始している。

Googleは「「他の地域でも近くこうしたデータ圧縮機能が導入される」としているが、正確なスケジュールについては明かしていない。「ここ数ヶ月」という以上に詳しいことは分からない。またiOS版のChromeに導入されるかどうかについても情報がないが、これまでの例からすれば近々実現するとみていいだろう。

画像: Stephen Shankland/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

プロダクトを隔離/孤立させないGoogleの社風がChrome OSとAndroidの合体を支える

screen-shot-2015-10-29-at-6-56-10-pm

Googleが(主に)ラップトップに導入した‘クラウド’オペレーティングシステムChrome OSと、スマートフォンやタブレットのOS Androidが一つになるかも、とWall Street Journalが報じている。この“一体化”は、早ければ来年、…来年のI/Oカンファレンスあたりで…実現するらしい。

ぼくはこれまでの数年間個人的に、いろんな情報筋から話を聞いているが、この二つのプロジェクトの“合体”については、まだ想像の域を出ない、という声が大勢だった。しかし、昨年Androidの協同ファウンダAndy RubinがGoogleを去ってから、急にこの話題が賑やかになってきた。

今分かっているのは、どちらのオペレーティングシステムも‘消される’ことはない、ということだ。

状況はこうだ。モバイルが世界を支配している。そしてGoogleのCEO Sundar PichaiはそれまでChromeとChrome OSとGoogle Appsを統括していたが、2013年にAndroidも担当することになった。この前のAlphabetの決算報告で彼は、モバイル重視を宣言している。オペレーティングシステムとして比較すると、Androidの方がChrome OSよりも、いろんな点で優れている。しかしChrome OSを影で動かしている人形遣いChromeブラウザは、今やインターネット上の強力な勢力に育っている。

Chrome OSにはネイティブアプリケーションというものがないので、デベロッパは新しいOSなのに興奮しないし、消費者の心が可能性への期待で膨らむこともない。言い換えるとChrome OSはまったく退屈である。あまりにも退屈だから、学校に好かれている。Google Appsを導入したい大企業が職場への採用を検討している(これまた、退屈なシステムだから)。ぼくがいつも感じていたのは、こんな単純なものはAndroidの中の一つの“モード”でいいじゃないか、ということ。インターネットに接続して退屈な仕事をするだけなら、そのモードでAndroidを使えばよい。いずれにせよ、そのエコシステムは健在だ。

Sundar_Pichai_(cropped)

Pichaiが先日「モバイル」を連呼したことも、その兆しだったかもしれないが、もっと露骨なのはPixel Cの発表だ。それはいわば、Android上のラップトップ+タブレットだった。

トップがCEOになったため、その直下の愛(まな)弟子ならぬ愛部下Hiroshi Lockheimer SVPが、AndroidとChrome OSとChromecastを継承し担当することになった。Fast Companyがこんな記事を載せている:

AndroidとChrome OSは、次の、あるいは次の次のリリースではどうなるのか。また、数年後にはどうなるのか。ぼく〔記者〕は、具体的な答は得られないことを最初から覚悟して尋ねた。しかしLockheimerはきわめて具体的に、オペレーティングシステムの開発はそれが使用する部位や、それが動くデバイスとは無関係に行われうるものではない、と述べた。これら二つのオペレーティングシステムを担当する技術者たちを統轄するために彼は、それらが動くチップからそれらの商品化に至るまで、あらゆる具体的なことを考えなければならないのだ。

彼(Lockheimer)が例として挙げたのは、AndroidフォーンでChrome OSラップトップをアンロックできる、という事実だ。ものすごく具体的なレベルでは、AndroidとChrome OSはすでに、一つと見なすしかない。

Googleの中ではすでに、AとCのあいだで、知識と経験の共有が生じている。

われわれ外部者に分かっていることはまだ多くないが、少なくとも言えるのは、今Googleがどちらの獣にもフードを与えている、ということ。今後の最終結果が合体であるにせよ、ないにせよ、その意思決定は、両者を育てる努力から得られた知識と経験がベースになる。彼らの世界では、エラーの経験すら、明日の栄養になる。プロダクトとコードに関しては、同社は入れ子人形(マトリョーシカ)だ。新しいものは必ず、前のものに依存している。

この問題についても、「AかCか」ではなく、「AもCもすべて」と考えた方がよい。Google(とその母艦Alphabet)は、いつもそうだけど。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

GoogleがChromeのあまり使われない通知センターを廃止、ChromeOSには残存、通知はネイティブ依存へ移行か?

Chrome lapel pin

GoogleがChromeブラウザの通知の方式を変えようとしている。ChromeによるWebアプリケーションからデスクトップへのプッシュ通知のサポートは5年前に始まり、そして数年前には、Webアプリケーションやエクステンションからのメッセージをまとめて扱う総合通知センターを導入した。しかしその通知センターは、利用者がきわめて少ないため、Chromeの次のリリースからは存在しなくなる。

notifications

“Webプッシュ(サーバ・プッシュ)の成長とともに、通知はますます、ユーザをWebページにエンゲージさせるための重要な方法になってきた”、とGoogleのソフトウェアエンジニアJustin DeWittが今日述べている。“Chromeはデスクトップ上のユーザ体験を合理化することによって、どのプラットホーム上でもシンプルな通知体験を提供できる”。

なお、ChromeOSには今後も通知センターがある。WindowsとMacとLinux上のChromeブラウザのみ、それがなくなる。

Windows 10のAction Centerや、AppleのOS XのNotification Centerに関しては、Googleにそれらをサポートする計画は今のところない。しかしChrome本体の通知センターをやめたことには、今後これらの、プラットホームネイティブな通知チャネルをサポートする意図が、あるのかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Facebook、Googleと協力してモバイルウェブユーザーにプッシュ通知を送信

facebook-in-chrome

デベロッパーがモバイルウェブサイトを嫌う大きな理由は、ネイティブアプリのようなユーザーを呼び戻すためのプッシュ通知がないことだ。それはfacebookにとって深刻な問題だった。山ほどのユーザーがm.facebook.comサイトにやってくるのに、彼らを引き入れることができない。そこで今日(米国時間9/14)Facebookは、Googleと協力して新たなモバイルウェブアラート標準を定め、モバイルウェブサイト m.facebook.comのユーザーが、Chrome経由で通知を受けられるようにしたことを発表した。

2Googleが最初にサードパーティー用のChromeプッシュAPIの開発を発表したのは4月で、eBay、Vice News等数社がこの標準の実装を約束した。このたびFacebookが同機能を導入したことで、m.facebook.comを使うChromeユーザーは、Chromeプッシュを有効にするかを尋ねられる。Facebookのブラウザーパートナーシップ担当製品マネージャー、Janathan McKayは今日私に、「プッシュ通知に対応して以来、訪問者が増えている」と語った。

Chrome経由のプッシュは、「Facebookをあまり使わない人々をサイトに呼び戻すのに最適なツールだ」とMcKayは説明する。「最良のコンテンツをプッシュすることによって、彼らは自らサービスをアクセスしなくてもよくなる」。これは友達が結婚したり、その人が写真にタグ付けされた時、サイトを訪れるよう通知するという意味だ。こうしたプッシュアラートがないと、モバイルウェブユーザーはFacebookで何か急な呼び出しがあっても気付く術がない。

通信費を気にしないソーシャルネットワーク中毒者は、高性能なネイティブFacebookアプリの方を好むだろうが、途上国市場ではモバイルサイトの人気が非常に高い。表示に無駄がなくデータをあまり消費せずに済みアプリのアップデートも必要ない。

1Googleは、自社のモバイルウェブプッシュ通知標準を他のブラウザー提供元も採用することを願っている。「今やわれわれとOperaが安定して提供しており、11月にはFirefox 42にも塔載される」とGoogleでこの機能を担当するアソシエート製品マネージャーOwen Campbell-Mooreは言う。中国企業UC WebのUC Browserもこの機能をサポートして途上国市場への進出をはかっている。

一つの課題は通知の重複だ。Facebook、Facebook Lite、Operaその他のプッシュ方法にモバイルサイトが加わることによって、ユーザーは既に見たプッシュに再び曝されかねない。Facebookの統合担当ソフトウェアエンジニア、Nate Schlossはこの煩わしさを懸念している。McKayはこれをテスト中「Nateと私は誰かが何かをするたびに9回通知を受けた。あれはまるで耳鳴りのようだった」と笑いながら話した。

各社はユーザーの好むインターフェースを知り、それだけをプッシュしてアラートの重複を避ける方法を検討している。うまくいけば、プッシュ通知はモバイルウェブがネイティブアプリに対抗するための後押しになるかもしれない。今後はモバイルブラウザーの簡便さで、ネイティブアプリのように再来の機会を得られるようになるかもしれない。

両社が協力することによって、Facebookは体験の改善を手助けされ、GoogleはFacebookの膨大な規模でのみ発生するバグや問題点を知ることができる。それは、今日この種の発表を聞きにシリコンバレー全体からプログラマーが集結した、Facebook @Scaleエンジニアリング会議の大きなテーマの一つだった。ITの巨人たちは競い合うばかりではない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Chromeの最新バージョン(v45)ではページロードの高速化とメモリ利用の低減に注力

screen-shot-2015-09-02-at-11-21-32-am

Chromeは最初、メモリ消費の控えめなブラウザだったが、年(歳)とともに大胆になり、メモリへの食欲が旺盛になってきた。しかし最近それを反省したGoogleは、Chromeを初心に戻すために、今度のバージョン45から、ブラウザの高速化と高効率化に再び力を入れはじめた。

同社は今日(米国時間9/3)のブログ記事で、Chrome 45にはページロードを高速化し、メモリ消費量を減らすための多くのアップデートがある、と言っている。Chromeでは、ブラウザをリスタートすると、前回終了時のタブを復元するが、これからはそのとき、前回見ていたタブを最初に開いて、ユーザが仕事をすぐに続行できるようにする(仕事をさぼって見ていたビデオかもしれないが)。

高速化のためのそういう細かい工夫が随所にあるが、しかし今回のアップデートの最大の売り物はメモリの管理だろう。

今度のアップデートからブラウザは、タブを復元するときコンピュータのリソースが枯渇していたら、そのタブのページの実際のロードは、ユーザがそのタブを実際にクリックしたときに行う*。それは、いつも大量のタブを開いているユーザにしか関係ないかもしれないが、メモリの賢い利用はコンピュータという機械の最重要事のひとつだから、小さな節約でも、塵も積もれば〜〜となるのだ。そのために、The Great Suspenderのようなエクステンションもある。〔*: lazy loadingのブラウザ版をやるわけだ。〕, too).

さらに重要なのは、これからのChromeは、しばらく使われていないタブや、今忙しいタスクのないWebサイトを検出して、その暇時間に不使用メモリの開放を行うことだ。Googleによると、テストでは、これによりメモリの使用量が10%減ったそうだ。まあ、Tripodなどで作った簡単なホームページではなく、複雑なWebアプリケーションが、これのご利益(りやく)を得るのだろうけど。

前にも発表されたが、Chromeは今後、そのWebサイトにとって重要でない、と判断されたFlashビデオを自動的に停止する。Googleのテストでは、これによって電池寿命が最大で15%延びるそうだ。そこでGoogleは、数週間以内にこの機能を全ユーザに対しデフォルトでonにする。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Chromeは9月1日からFlash広告をデフォルトで停止へ

html5_top

GoogleのWebブラウザChromeが、ますます良くなる。Google+のポストによるとChromeは9月1日から、デフォルトでは、広告中で使われているFlashを停止し、ブラウザとしてのパフォーマンスを上げる。この変更は6月に発表され、Chromeのデスクトップブラウザのベータに導入されていた。

当時Googleは、ユーザにとって重要でないと思われるFlashコンテンツをデフォルトでは停止するが、ユーザがそのビデオを見たければ見られる、と述べていた。Googleに止められていたビデオを見たければ、そのアイテムをクリックするだけで再生できた。

最近はAC電源につながれていないラップトップでWebを閲覧する人が多いから、Flashビデオを自動再生する広告などのFlashコンテンツ…電池急速消耗の犯人…を停止することは理にかなっている。停止すれば電池が長持ちするだけでなく、Web閲覧のスピードも上がる。

Flashの開発にはGoogleも関わっているから、ChromeでFlashコンテンツを封ずることは必ずしもAdobeへの敵対行為ではない。この夏の初めごろの記事でGoogleは、これからはブラウザが自分で当否を判断して、Webページ上のFlashアニメーションなどを停止するが、そのページにとって重要なビデオコンテンツは妨害しない、と説明している。これからは、ACアダプタを使わなくても長時間、Webを閲覧できる、というわけだ。

Flashコンテンツが表示されないと広告主は困るが、Googleは今週のポストで、AdWordsへアップロードされたFlash広告の多くは自動的にHTML5に変換される、と言っている。自分たちの広告が9月1日以降もGoogle Display Network上で表示されることを望む者は、そのためのちょっとした手続きをしなければならない。

Googleは、Appleなどと並んで、Flashの技術には距離を置いてきた。1月にGoogle傘下のYouTubeは、ビデオのストリーミングをデフォルトではHTML5に切り替えることを発表した。

そしてさらに最近ではFacebookが、今後はFlashをサポートしない、と発表した。FacebookはHTML5と並行してFlashもサポートしていたが、それはセキュリティの点で批判を浴びていた。なにしろFlashにはおそろしいゼロデイ脆弱性があるというのだから。

ビデオゲームをストリーミングするTwitchも先月、ビデオプレーヤーの設計を変えることによって、Flashに別れを告げた。でもKotakuが先月述べていたように、ゲームの世界では依然としてFlashが健在だ。ゲーム企業にとっての懸念は、今後ブラウザが完全にFlashのサポートを停止すると、何万ものオンラインゲームがごみになってしまうことだ。

自動再生を停止するというChromeの最新の決定は、そこまで極端な事態ではない。しかし一般的な方向性としては、Flashの命運は尽きつつある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Firefoxのエクステンション(アドオン)開発がChromeと同じ技術になる

5284754010_bf98043365_o

Mozillaが今日、Firefoxのアドオンの今後の実装が大きく変わることを発表した。中でもいちばん重要なのは、ChromeやOperaのようなBlinkベースのブラウザとほとんど互換性のある、新しいエクステンションAPIを採用することだ。このWebExtensions APIにより、デベロッパはChrome/Operaのエクステンションにわずかな変更を加えるだけで、Firefoxでも動くようにできる。

MozillaのKev Needhamが今日の発表声明で次のように述べている:

“アドオンの開発を、Webの開発のようにしたい。つまり一定のスタンダードに従って書かれることにより、同じコードが複数のブラウザで動くようにしたい。そのことにより、ドキュメンテーションの充実も図りたい”。

Firefoxのエクステンションを書くことは、同じ機能をChrome用に書くことに比べて、かなり面倒だった。それは、FirefoxがXPCOMXUL(ユーザインタフェイス)のような独自の技術を使っていたからだ。それによりブラウザ本体をほとんどJavaScriptだけで書くことができ、エクステンションのデベロッパはFirefoxの内部的な機能の多くにアクセスできたが、そのため相当複雑な開発技術になっていた。

しかしこの、デベロッパがブラウザの実装の内部に自由にアクセスできる開発モデル(“permissive model”…寛容モデル)は終わりを迎える。そしてXULやXPCOMに依存し寛容なアドオンモデルに立脚するアドオンは、12〜18ヶ月後には非推奨になる。

ただしこの変更は、新しいJetpack SDKを使ってエクステンションを書いているデベロッパには適用されない(彼らがJetpackの枠内にとどまり、低レベルのAPIに手を出さないかぎり)。

Firefox 42からは、デベロッパが提出したエクステンションをすべてMozillaが検定し、合格したものだけをデプロイできる。Needhamは書いている:

“検定の作業はほとんど人間による手作業なので、合否の決定が出るまでに数週間から数か月かかることもありえる”。

ただしMozillaの想定では、WebExtensions APIへの移行によってアドオンのレビューが従来よりも相当速くなるだろう、という。またレビュー過程の一部を自動化することによって、レビューに要する時間を5日ぐらいに短縮したい、とも言っている。

Mozzilaはアドオンだけでなく、Firefox本体にも大きな変更を加えようとしている。そのElectrolysisプロジェクトにより、ブラウザのタブとユーザインタフェイス本体が別プロセスになり、タブのクラッシュによりブラウザ全体がダウンすることが、解消される。

この機能は今、Firefoxのデベロッパチャネルにプレビューが登場しているが、デフォルトで有効になるのはFirefox 43の最初のベータからだ。Electrolysisと相性の悪いアドオンもありえるから、デベロッパは事前にコードをテストせよ、とMozillaは勧奨している。

WebExtensionsのサポートはすでに、Firefox NightlyチャネルDeveloper Editionで有効である。

これでFirefoxのアドオンが大きく変わるわけだけれども、これまでFirefoxはすごく大きくて濃密なアドオン開発のエコシステムを育ててきたし、独自の技術であるだけに、そのアドオンには、Chromeなどそのほかのブラウザにはできないことができた(ユーザインタフェイスの変更など)。

今度の変更が、Firefoxのそんなアドオンエコシステムにどんな影響を与えるだろうか? コードを一つだけ書けば、それが(わずかな変更だけで)FirefoxとChromeの両方で動く未来は、基本的にはデベロッパとユーザの両方にとってwin-winだとは思うが。

しかしMozillaにとっては、これによってFirefoxの独自性が失われていくリスクもある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ブラウザから使えるSkypeの公開ベータがまず合衆国とイギリスから提供開始

skype-for-web-beta

Skypeのビデオ/音声通話とIMが、Webから使えるようになる。その、Webアプリケーション版Skypeのブラウザ上のクライアントを、今日から公開ベータで使える、と同社が発表した。この人気絶大なるチャットと通話サービスのWebバージョンが出たのは昨年の終わりごろだったが、これまではアクセスを招待者に限定していた。それが今日からは、合衆国とイギリスのユーザを皮切りに、誰もが利用できるようになる。

対応ブラウザはInternet ExplorerとChromeとSafariとFirefoxだが、Chromebookはノー。音声とビデオによる通話は上記ブラウザのみ、OSはWindowsとOS X。いずれも、ブラウザ用のプラグインをインストールする必要がある。

Web上のSkypeにはローカルのクライアントにない利点がある。旅先で出会った見知らぬコンピュータでも、SkypeアプリケーションはなくてもWebブラウザは確実にあるだろう。何でもWeb上でできる時代にわざわざネイティブアプリケーションをインストールしない、という主義の人もいる。動機は何であれ、機能の完備したSkypeをWebから使えるのは、なにしろ良いことだ。

Chrome OSがサポートされないのは、ちょっと残念だ。Skypeが使えない==日常のコンピュータとして使えない、という人が多いからね。

WebバージョンSkypeの詳しい使い方は、Skype.comへ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Chromeのフィードバック受付専用の拡張機能を公開

screen-shot-2015-05-08-at-11-44-49-am

Googleは、検索の巨人にとって初めてのタイプのChrome拡張機能を公開した。新しいChrome User Experience Surveys拡張機能は、例えば通知やマルウェアの警告等、ブラウザーで普段と違うことが起きた時にポップアップして、ユーザー体験に関する簡単なアンケートを取る。GoogleはユーザーのフィードバックをChromeの改善に活用すると言っている。

example-notificationGoogleは、調査用ポップアップが表示される回数は1日当たり最大2回、1週間あたり最大4回と言っているので、雑音はさほど多くはならないだろう。調査の回答に要する時間は約2分。

もちろんGoogleは、一部のユーザーがこの拡張機能をインストールしたがらないことを知っている。閲覧傾向を追跡されることを心配するからだ。同社は、この拡張機能を通じてユーザーの行動を監視することはないと言っている(もっとも、Googleの様々なプログラムにオプトインしている人なら、Googleはあなたの検索およびブラウジング習慣を既に十分すぎるほど知っている)。「この拡張機能がGoogleに送信するデータは、その稀な現象が起きた日時とユーザーの回答内容だけ」と同社は言っている。フィードバックはすべて匿名。

Googleはこのプログラムを促進するための人参をぶらさげていないが、もし試してみたいなら ― そしておそらくその過程でChromeをより良く使いやすくする手助けをしたいなら ― 拡張機能はChrome Web Storeでインストールできる。

Screen Shot 2015-05-08 at 11.33.09 AM

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、パスワードの使い回しを制限するためのChrome拡張機能をオープンソースで提供開始

phishing_caught

Googleが新しいChrome拡張機能をリリースした。Googleサイトで利用しているパスワードを、他のサイトで再利用しないように注意を喚起するためのエクステンションだ。パスワードアラート(Password Alert)という名前で、Chromeウェブストアにて入手することができる。この拡張機能をインストールしておくと、Googleサービスで利用しているパスワードを他サイトで使用しようとすると、警告が表示されるようになる。

GoogleのGoogle Apps for Workチームでセキュリティ部門のディレクターを務めるEran Feigenbaum曰く、Google社内でもこれと似たツールを数年にわたって利用してきているのだそうだ。

主な目的は、フィッシング被害を防ぐことにある。Feigenbaumによれば、Googleの社員ですらGoogleのログインページを偽装するフィッシングサイトに騙されてしまうことがあるのだそうだ。

gyb_pw_alert_blog

但し、このツールが役立つのはフィッシング詐欺に対する場面のみではなさそうだ。多くの利用者がさまざまなサービスで同じパスワードを使いまわしている中(もちろん、TechCrunch読者はそのようなことはしていないはずだが…)、悪意のハッカーは、なんらかの方法でひとつのパスワードを盗み取ればあらゆる情報にアクセスできるような状況にもなっている。

2段階認証も、そうした状況にストップをかけるのには有効な方法だ。GoogleのSecurity Keyを使うのも良い方法だろう。しかし、セキュリティについていろいろと考えている利用者以外にも、パスワードの使い回しをストップさせるという面で、このパスワードアラートも有効に機能するはずだ。

Feigenbaumの話によると、Google for Workではこのツールを使って、利用者のそれぞれにパスワードアラートの機能を提供することもできるのだとのこと。Google for Workのメンバーが、Google for Workのサイト以外で同じパスワードを使えば、アラートが表示されるようになる。

もちろん、パスワードアラートを使うのに、Google Apps for Workを使っている必要はない。多くの人が日常で利用しているであろうGoogleアカウントにて、正しく機能するようになっている(複数のGoogleアカウントを使い分けているような場合は、少々めんどうなことになるようではある)。

このパスワードアラートはオープンソースで提供され、他のブラウザ用のプラグインを開発することも可能となっている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Chrome 43(ベータ)は外付けMIDIキーボードをサポート、新たなパーミッションAPIも

chrome1

WebのAudio APIを使った楽器のWebアプリケーションを、すでにいくつかご存知だろう。しかし今度のChromeはWebのMIDI APIをサポートしているので、それらの楽器アプリケーションや音楽アプリケーションがMIDIにも対応していれば、MIDIキーボードをブラウザにつないで演奏ができる。

ブラウザがユーザのお気に入りのデジタルオーディオワークステーションに取って代わるとは思えないが、しかしこれによってデモなどが楽しくなるし、Audio APIを使ってみたくなるデベロッパも増えるだろう。

今度のChromeのもうひとつのビッグな機能は、Permissions APIだ。これまでは、ユーザの位置を必要とするサイトにアクセスすると、Chromeはただちに、ブラウザのウィンドウの上部に小さなリクエストを出した。それがどんな、何の、サイトかまだ分からない時点でも。しかし今度からは、デベロッパが(サイト〜Webアプリケーションが)パーミッションのステータスを調べたり見たりできる。Googleによると、“これによってサイト側のコンテキストの中でパーミッションを求めることができるので、ユーザ体験が改善される”、という。

Chrome 43はまだベータだが、デベロッパがレガシーなサイトでセキュアなHTTPSのリクエストとセキュアでない接続をミックスできる新しい方法が提供される。“変更できない大量のレガシーのWebコンテンツをHTTPS化するのは大仕事になる。リンク先がセキュアでないリソースだったら、いちいちウォーニングが出たりする”、とChromeのチームが今日(米国時間4/16)書いている。今度の新しい機能により、セキュアでないリクエストを、ダウンロードが始まる前に自動的にセキュアなリクエストにアップグレードする。ユーザは安全になるし、混成コンテンツに対するウォーニングも出なくなる。

今日のアップデートに関する詳しい説明(changelog)はここにある

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleは”モアベターなJavaScript”をねらったDart言語をChromeでサポートしないことに決定

DartはChromeに来ない、とGoogleは今日(米国時間3/25)発表した

Webの標準語はJavaScriptだが、DartはGoogleがそのJavaScriptをリプレースするためにローンチした言語だ。Googleによると、Dartには静的型付け(static typing)をはじめ、デベロッパに歓迎される高度な機能が揃っている。

最初は、GoogleだけでなくそのほかのブラウザにもDartをサポートしてもらうつもりだったが、現状はGoogleのChromeすら、特別のビルドがやっとサポートしているぐらいだ。

“Google Chromeに限定されず、ユーザとWebにとってのベストを求めるなら、DartをJavaScriptへコンパイルする道を選ぶべきだ”、Dartの協同ファウンダLars BakとKasper Lundが今日そう書いている。“そこで、Dart VMをChromeに統合しないことに決めた”。

DartではDartで書いたコードをJavaScriptへコンパイルできるから、今後何か新しいことが起きるわけではない。でもこれまでは、遅かれ早かれGoogleがDartを直接ブラウザに持ち込む、という期待があった。BakとLundによれば、“Dartのためにより明確な戦略を採る”、ということのようだ。

Googleの内部では、さまざまなチームがおよそ100万行ものDartのコードをメンテしているから、Googleがこの言語を放棄することは当面ありえない。BakとLundによると、とくにGoogle Adsのチームがこの言語に継続的にコミットしている。

Adsの技術担当VP Scott Silverは今日の声明の中でこう書いている: “われわれは今、次世代のWebアプリケーションをDartで書くことに注力している。そして、Dartから最良のJavaScriptを生成することに今日あらためて焦点が当てられたことは、Dartユーザであるわれわれが、現代的ブラウザを使うすべての人たちに、最良のアプリケーションを提供できることを意味する。Dartによってわれわれの部門の技術者たちの生産性が大幅に向上し、繰り返される開発と立ち上げのサイクルを早めることができた”。

とは言うものの、今日の発表はこの言語の未来に関して、不安を感じさせる。今日のHacker Newsでは多くのコメントが、DartはJavaScriptの最新バージョンの開発に大きな影響を与えた点では成功と言えるが、明らかにGoogleはこの言語に関して、もっと大きなプランを持っていたのだ、と指摘している。

そのほかのブラウザベンダ、とりわけMozillaは、Dartを採用していないし、またデベロッパは、一つのブラウザでしか動かない言語でアプリケーションを書きたくはない。今後のDartは、CoffeeScriptやTypeKitなどと並んで、“JavaScriptへコンパイルされる言語”の仲間入りをするのだろう。

関連記事。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


あなたのお気に入りのブラウザがさっきハックされた、でもご安心を

あなたの“お気に入り”のブラウザがどうやってぼくに分かるのか? でも、実はそんなことはどーでもよい。人気上位の4つのブラウザ、ChromeとInternet ExplorerとFirefoxとSafariがどれも、先ほど、見事にやられてしまったのだ。

今週(3/15-21)は今年の(第8回の)Pwn2Ownが開かれ、世界中から集まったセキュリティの研究者たちが、その腕前を競った。今回の勝負は、人気ブラウザの最新のビルドをいためつけること。成功すると巨額の賞金がもらえる。

ただし、その手口の詳細は、ブラウザのメーカーがその穴にパッチを当てるまでは公開されない。だから、あなたをはじめ、一般ユーザが被害に遭う可能性は限りなく小さい。

たとえばMozillaは、Firefoxのパッチを今日(米国時間3/20)じゅうに当てる、と言っている。ほかの3社は、本誌からの問い合わせにまだ返事をくれない。

Pwn2Ownにおける、ブラウザ侵犯(エクスプロイト, exploit)の定義は簡単明瞭で、“プログラムの標準的な実行パスを変えて、任意の命令を実行可能にすること”、だ。

言い換えると、ブラウザのセキュリティを破って、想定外のコードを実行させること。ただし、そのエクスプロイトはユーザとの対話をしてはいけないが、“ユーザが悪質なコンテンツを閲覧するために必要なアクション”、なら許される。

挑戦者は、自分がまだ触ったことのないマシンの上で30分の時間を与えられる。各マシンの上のオペレーティングシステムは、完全にセキュリティパッチが当てられている。というよりバグは数日間/数週間にわたる調査研究の結果見つけたものであり、当日のわずか30分で見つけるというものではない。

各ブラウザの結果はこうだった:

  • Internet Explorerでは4つのバグが見つかった(Windows 8.1上)
  • Mozilla Firefoxでは3つのバグが見つかった(Windows 8.1上)
  • Safariでは2つのバグが見つかった(OS X Yosemite上)
  • Chromeでは1つのバグが見つかった(Windows 8.1上)

(注記: “ふん!ぼくはOperaを使ってるもんね!”と言いたいあなた、Operaは2013年5月以降Chrome/Chromiumがベースなのだ。ChromeのバグはOperaにも影響を与えるだろう。)

なお、このカンファレンスに集まった研究者たちは、Adobe ReaderとFlashとWindowsに対するエクスプロイトもデモした。

Chromeに1つだけ見つかったバグは、このコンテスト始まって以来の最高賞金額11万ドルを獲得した。Chromeは犯しにくいブラウザとして悪名高いので、これまでも賞金額は最高だったが、今回は研究者のJungHoon Leeが、そのボーナスをもらうことになった。内訳は、バグを見つけたことに75000ドル、自分のコードをシステムレベルで走らせたことに25000ドル、そしてそのバグがChromeのベータビルドにもあったために追加の10000ドルだ。

JungHoonは、Safariのバグの発見にも貢献して50000ドル、IE11でも貢献して65000ドルを獲得し、一日で22万5000ドルを稼いだ。悪くない一日だったね。

2日間のコンペで、総額55万7500ドルが賞金として支払われた。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa