Firefly Aerospaceの月着陸船は2023年にSpaceX Falcon 9で月に飛ぶ

Firefly Aerospaceは、ロケットを開発しているだけでなく、並行して、同社の初めての月着陸船Blue Ghostを作っている。Blue Ghostは2023年に、別の打ち上げ企業SpaceXのロケットに乗って旅をする、と今日(米国時間5/20)同社が発表した。

Firefly Aerospaceも自社の打ち上げ機を開発中だが、最初の軌道飛行を目指しているAlphaロケットは、大きなペイロードを月に運べるロケットではない。一方SpaceXは、まだFalcon 9を月へのミッションで送り出したことはないが、そのほかのミッションでは何度も成功している。その仕様では月への配達も可能であり、商用月着陸船のそのほかの開発企業も、多くが打ち上げ機として同機を選んでいる。

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FireflyのBlue Ghostは、わずか2年後に旅立ち、NASAの月への商用ペイロードサービスであるCommercial Lunar Payload Services(CLPS)のために10個のペイロードを運ぶ。NASAはその事業を利用して、月面に実験装置を運ぶミッションを民間企業に与える。その一部は、人間による月探検と究極的には長期居住を目的とするArtemisミッションの準備でもある。

SpaceXが選ばれた理由の一部は、Falcon 9の性能仕様ではBlue Ghostが自分の燃料を多く節約でき、着陸船が約150kgの積荷を運べるからだ。他の多くのCLPSプロバイダーと同じくFireflyも、他の民間企業からNASAの実験装置と並ぶペイロードを奪い、節約で生じたスペース(積載量)を売上増に結びつけたいからだ。

CLPSの下(もと)での最初の着陸船の打ち上げは、今年の第四四半期を予定している。現在は計6社が選ばれているが、それらの打ち上げの予定は2023年内だ。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット: Firefly Aerospace

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