クラウドIDEのCodeanywhereがCodebenderを買収して今後はArduino開発もサポート

WebアプリケーションやWebサイトを作るためのクラウド上のIDE Codeanywhereが、Arduinoデバイスを作るための同じくIDE Codebenderを買収した。Codeanywhereにとって初めての買収だが、その価額等は公表されていない。

Codebenderとその関連サービスedu.cobebender.ccとblocks.cobebender.cc は存続し、CodeanywhereがそれらをサポートしてCodeanywhere,Inc.の提供物になる。CodeanywhereとCodebenderを合わせると、ユーザー数は100万を超える。

パロアルトに本社のあるCodeanywhereは、7つの投資家からの3回のラウンドで84万8000ドルを調達しており、テクノロジー方面の逸材の多いクロアチアで創業された。同社と競合するCodenvyは、900万ドルを調達してから今年の5月にRed Hatに買収された。また630万ドルを調達したcloud9ideは、昨年Amazonに買収された。そこで明らかに今、Codeanywhereの立ち位置は良い。

2013年ギリシア生まれのCodebenderはこれまで100万ドルあまりを調達し、約10万のユーザーを惹き寄せ、そのプラットホームで30万以上のプロジェクトをホストしている。Arduinoのエコシステムの中では、最大のコミュニティおよびコードリポジトリのひとつだ。

CodeanywhereのCEOで協同ファウンダーのIvan Burazinは曰く: “Codeanywhereのロードマップには、われわれのビジョンに合うデベロッパーツールの増加があり、Codebenderのプロダクトを加えることはまさにその目標にかなっている。コードの開発は、どこでも、いつでも、誰とでもできなければならない、とわれわれは確信している”。

CodebenderのCEO Vasilis Georgitzikisはこう述べる: “CodebenderがCodeanywhereの中に家を持つことは、全然たいへんなことではない。前から知っているし、今回の話し合いの中で、Codebenderがその家ですばらしい、持続可能なプラットホームに成長しうることが明らかになった。それは、われわれがこれまで、つねに努力してきたことだ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

クラウドIDE Codeanywhereがバージョンアップしてスピードを4倍増へ

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デベロッパサービスの分野はこのところ、AtlassianのIPOが近いことや、GitHubがもうすぐユニコーンになる、といった話題が賑やかだが、新進のスタートアップの中ではKodingやNitrous.ioなどが今やMicrosoft、SAP、それにOracleとさえ張り合うほどの勢いだ。でも、これらのクラウドベースのIDEには、スピードという大きな問題がある。そこで、5月の本誌主催Disrupt New Yorkに登場したCodeanywhereは、そのCloud IDEのコードを完全に書きなおして、この問題を解決しようとしている。

ユーザ数が50万を超えたCodeanywhereは、自らを“デベロッパのためのGoogle Docs”と呼び、クラウドを従来のデスクトップ上のコーディングに近づけようとしている。

Codeanywhereの協同ファウンダIvan Burazinによると、今度のニューバージョンには新しい機能が山盛りで、UIも一新し、複数のファイル間のジャンプや検索、GitHub/Bitbucketのコマンド、リポジトリのインポートなどが加わった。しかしなんといっても最大の目玉は、スピードが従来の4倍になったことだ。それはとても、すばらしい。

2012年に創業されたCodeanywhereはパロアルトにオフィスを置き、2014年秋のTechstars Bostonや昨年のTechCrunch Disrupt Startup Battlefield New Yorkに参加した。

すでにシリーズAの資金を調達しており、月間アクティブユーザが15万、登録ユーザ数50万に達している。

Codeanywhereはフリーミアムで、有料プランはユーザ一人あたり月額3ドルから50ドルまでだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

開発者のためのGoogle Docsを自称するCodeanywhere、Disrupt NYでも大人気

プログラマーのためのGoogle Docsを自称するCodeanywhereがなかなかの人気だ。どこからでも、いつもと同じ開発環境を利用できるようにしようとするサービスだ。Disrupt NYのStartup Alleyで、観客の投票によるベストカンパニーに選ばれ、共同ファウンダーのIvan BurazinおよびVedran Jukicが、先ほどプレゼンテーションを行った。

このアイデアを思いついたのは、自分のPCがなくても、いつもと同じ環境でプログラム開発が行えないものかと考えたからだった。また開発と言わないまでも、問題点の修正を行うだけであっても、自分の環境一式を持ち歩かないといけないことに疑問を感じたこともあった。そのアイデアを推し進め、出先のPCからウェブ経由で利用できるようにしたのみならず、iOSおよびAndroid版のアプリケーションも提供している。

運営にあたっているのは2名の共同ファウンダーに5名のエンジニアだ。これまでに63万5000ドルの資金を調達しているそうだ。Burazinによれば、日々新たに400名が登録していて、利用者数は20万を超えており、先週のログイン者数は5万人程度になるのだそうだ。

料金はフリーミアムモデルを採用していて、有料版は月額5ドル(年間登録では50ドル)となっている。これによりFTP、FTPS、ないしSFTPサーバーを好きなだけ利用することができる。来月中にはオフラインモードで利用できるようにする予定で、Githubなどとの連携も深めて行きたいとのことだ。

訳注:Codeanywhereの「Features」ページでは以下の機能について説明が掲載されています。

  • ブラウザ内から利用できるコードエディタ
  • ファイルエクスプローラー
  • Dropbox、Github、Driveなどとの連携
  • SSHターミナル
  • リビジョン管理

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(翻訳:Maeda, H


クラウド上のコードエディタCodeanywhereがシリーズAで60万ドルを獲得

クラウド上のコードエディタKodingはこれまで925万ドルを調達し、近年は同類のCloud9 IDE登場した。しかしこの分野でいちばん大きなCodeanywhereはユーザ数15万に達し、WebホスティングSite5 Webの親会社であるWorld Wide Web Hosting, LLCからシリーズAで60万ドルを調達した。資金は主にスケーラビリティ、ユーザ獲得、および新機能の開発に充てられる。企業の資本効率という点では、サンフランシスコのKodingよりも良さそうだ。

前はPHPanywhereという名前だったCodeanywhereは、Web上のコードエディタを提供することによって“デベロッパのためのGoogle Docs”になることを志向している。使い勝手はデスクトップのコードエディタと変わらないが、しかしどのブラウザからでも使える。そしてバックアップはクラウド上にリアルタイムで作られていく。

Codeanywhereの協同ファウンダIvan Burazinのヴィジョンは、“クラウド(上の)開発の業界標準になること”だ。

Codeanywhereは言語のシンタクスをチェックし、変数名やキーワードなどを色分け表示する。ブラウザはどのブラウザでもよく、デバイスもどのデバイスでもよい。プラットホームはiOS、Android、Windows 8、Blackberryなど何でもOKだ。Web開発に用いられる主な言語をすべてサポートし、また複数のデベロッパがリアルタイムでコラボレーションできる。

Site5のファウンダBen Welch-Bolenによると、同社の魅力は“チームの才能とまとまりの良さ”だ、と言う。

Codeanywhereの社籍はクロアチアにあり、無料と有料の両バージョンを提供している。有料バージョンは月額5ドルで、近くチームで使う有料バージョンが可利用となる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))