エンドポイントセキュリティのCrowdStrikeがIPO後初の決算報告を発表

エンドポイントの保護に特化したサイバーセキュリティ企業であるCrowdStrike(日本代理店はマクニカネットワークス)が、2020会計年度の第1四半期に、GAAPで売上9610万ドル(約103億円)を記録し、純損失2600万ドル(約28億円)を計上した。6月に6億1200万ドルでNASDAQにIPOした同社は、米国時間7月18日に発表した初めての決算でそう報告している。

CrowdStrikeの株価は、そのニュースのあとの18日の時間外で2.5%上昇した。同社の売上は前年同期比で103%の増、サブスクリプションの売上は116%増の8600万ドルとなった。先月35ドルだった同社の株価はその後上昇を続け、上記木曜日の時間外では82ドル近くに達した。同社が予測している通年の売上は4億3000万ドルあまり、一株あたりの損失は72から70セントだ。

CrowdStrikeのCEOで共同創業者のGeorge Kurtz(ジョージ・カーツ)氏は「今年強力なスタートを切れたことは喜ばしい。クラウドネイティブのエンドポイントセキュリティのパイオニアであるCrowdStrikeは、侵害を防ぐためにまったく新しく構築された唯一のエンドポイント保護プラットホームである。そしてそのシングルエージェントのアーキテクチャにより、セキュリティのスプロールを減少できる。われわれは継続的イノベーションにより、セキュリティクラウドというカテゴリーにおけるリーダーシップの強化に努めており、未来の基盤となるようなエンドポイントプラットホームと自分たちを位置づけている」とコメントしている。

カーツ氏は2012年にサニーベールでCrowdStrikeを創業したが、彼はPrice WaterhouseのCPAとして自分のキャリアを踏み出し、ネットワークセキュリティに関する著書「Hacking Exposed: Network Security Secrets & Solutions」を著し、次にFoundStoneを立ち上げたが2004年に8600万ドルでMcAfeeに売った。その後のカーツ氏は7年間McAfeeのゼネラルマネージャーを務め、その後同社のCTOになった。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

サイバー侵害対策のCrowdStrikeがIPOで410億円を調達へ

NasdaqでのIPO準備を進めているCrowdStrikeは1800万の株式を1株あたり19〜23ドルで売り出す計画にサインした。中間の価格でいけばCrowdStrikeは3億7800万ドルを調達し、時価総額は40億ドル超となる。

IPO趣意書によると、サイバー侵害を防ぐためのクラウドベースのエンドポイント防御ソフトウェアを開発するCrowdStrikeはこれまでにpre-IPOで株式の30.2%を所有するWarburg Pincus、Accel (20.2%) 、そしてCapitalG (11.1%)からベンチャーキャピタルファンディングで4億8000万ドルを調達している。2018年1月にシリーズEで2億ドルを調達したときの企業価値は33億ドルだった。

カリフォルニア州サニーベール拠点のCrowdStrikeは2週間前にIPO計画の概要を明らかにした。同社はティッカーシンボル“CRWD”で上場する見込みだ。

このサイバーセキュリティーのユニコーンの上場はUberやLyft、Pinterest、PagerDuty、そしてZoomといったベンチャーから投資を受けている企業価値の大きなスタートアップの株式公開に続くものだ。しかし、サイバーセキュリティのIPOとしては今年2番目となる。1番目はイスラエルのTufin Software Technologiesで今年初めに上場した。昨年はZscaler、Carbon Black、そしてTenableが上場した。

McAfeeの経営責任者George Kurtz氏とDmitri Alperovitch氏によって2011年に創業されたCrowdStrikeはサイバー防御業界でめざましく存在感を増しつつある。McAfee、Cylance、Palo Alto Networks、Symantec、Carbon Blackなどと競争を展開している。

幸いにもCrowdStrikeの売上高は急激に伸びていて2017年1月末までの1年間で5300万ドルだったのが、翌年には1億1900万ドルとなり、そして2019年1月末までの1年間では2億5000万ドルだった。今年第1四半期決算(2ー4月)では、売上高は4730万ドルだった前年同期から大幅に増えて9360万〜9570万ドルとなった。

CrowdStrikeはIVP、March Capital Partners、General Atlanticなどからの支援も受けている。

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(翻訳:Mizoguchi)