花のサブスク「ブルーミー」運営元が21億円の資金調達、事業拡張も視野に入れ「ユーザーライク」に社名変更

花のサブスク「ブルーミー」運営元が21億円の資金調達、事業拡張も視野に入れ「ユーザーライク」に社名変更

花のサブスクリプションサービス「ブルーミー」(bloomee)などを運営するユーザーライクは1月14日、第三者割当増資による総額21億円の資金調達を実施したと発表した。累計調達額は40億3000万円になった。引受先は、ジャフコ グループ、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、農林中金キャピタル。調達した資金により、さらなる顧客拡大、プロダクト体験の強化、サスティナブルな仕組み作りの推進強化、toBやギフト事業の本格化を目指す。

また、新たな企業ミッションである「ユーザーさんの、うれしいを創る」を体現すべく、花以外のカテゴリーへの事業拡張を見据え、2022年1月1日より「株式会社Crunch Style」から「ユーザーライク株式会社」(User Like, Inc.)へと社名を変更した。

2014年9月設立のユーザーライクが展開するブルーミーは、今まで花を飾ることのない層を取り込み、会員数10万世帯超、花の累計出荷本数は1200万本以上となっているという。現在200店舗以上の提携生花店から、毎週季節の花をユーザ-に届けている。なお2021年3月15日より、ブルーミーは、リブランディングを実施している。旧称は「Bloomee LIFE」(ブルーミーライフ)。花のサブスク「ブルーミー」運営元が21億円の資金調達、事業拡張も視野に入れ「ユーザーライク」に社名変更

毎週ランダムに花束が届く定期購買サービス「Bloomee LIFE」運営が1億円調達、ニッセンとの提携も

リビングテーブルや玄関の脇に、花がいつも飾られていたらホッとするものだ。ただし「欠かさずに生け替える」となると、やはりちょっと面倒だなと筆者などは思う。そんな「無精だけど手軽に部屋を明るくしたい」人にうってつけなのが、花のサブスクリプション(定期購買)サービス「Bloomee LIFE(ブルーミーライフ)」だ。

Bloomee LIFEを運営するCrunch Style(クランチスタイル)は3月19日、シリーズAで総額1億円の資金調達を実施したことを発表した。第三者割当増資の引受先は、KLab Venture Partners朝日メディアラボベンチャーズPE&HRの各社が運営するファンド。Crunch Styleではこれまでにも、トレンダーズ創業者で現在はキッズライン代表の経沢香保子氏とPE&HRから資金を調達している。

2016年6月にローンチしたBloomee LIFEは、週1回か2週に1回、週末に季節の花が定額で届くサービス。毎週違う花屋さんから違う種類の花束がランダムに届けられる。プランは500円、800円、1200円の3パターン(送料は別)。小さなサイズの花束はポストに投函してくれる。

ローンチから1年半で、Bloomee LIFEの有料会員は6500人を突破。同社のInstagramからの口コミを中心に、利用が広がっているという。また、ユーザーからInstagramにハッシュタグ「#bloomeelife」付きで投稿される写真は8000枚を超えている。

今回の調達資金により、Crunch Styleでは、ユーザーが好きな花屋を選べる機能の追加、ユーザーの好きな色や花材などのデータ化により、サービスを強化する予定。将来的にはD2C(Direct to Customer)展開も目指すとしている。また同時に、病院やカフェなどの法人向けサービス展開も行っていくという。

Crunch Styleは同日、今年2月に実施された、日本政策投資銀行主催のアクセラレーションプログラム「京都オープンアクセラレーター」を通じて、ニッセンとの協業を4月から開始することも明らかにしている。

まずはニッセンからBloomee LIFEへの送客を検証実験として実施。その後、両社協力して、サービス開発やプレゼント需要の創出など、新規事業化に向けての取り組みを行っていく予定だ。