ベルリンの電動自転車サブスクDanceがサービス開始から数週間で約21.6億円を調達

ドイツのスタートアップ企業「Dance(ダンス)」は、新たに1940万ドル(約21億6000万円)の資金を調達した。このニュースは、同社がベルリンで電動自転車のサブスクリプションサービスの展開を開始してからわずか数週間後に発表された。

今回の資金調達では、Eurazeo(ユーラゼオ)が主導している。HV Capital(HV キャピタル)とBlueYard(ブルーヤード)も出資しており、Offline Ventures(オフライン・ベンチャーズ)のDave Morin(デイブ・モリン)氏とJames Higa(ジェームス・ヒガ)氏、Nicolas Berggruen(ニコラス・ベルグリューン)氏、Roxanne Varza(ロクサーヌ・ヴァルザ)氏、Verena Pausder(ヴェレナ・パウザー)氏も参加している。

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なお、知らない人のために、Danceは「Dance One(ダンス・ワン)」という独自の電動自転車をデザインしている。カーボンベルト、油圧ディスク、スマートフォン用マウント、取り外し可能なバッテリーを搭載しており、見込み走行可能距離は55kmだ。

顧客は自転車を直接購入することはできない。その代わりに、月額79ユーロ(約1万280円)で加入することができる。その後は、何の心配もなく利用することが可能だ。自転車がパンクしたり、その他の問題が発生した場合は、Danceが技術スタッフを派遣して修理もしてくれる。

長期の契約はない。つまり、Danceの自転車は、数カ月または数年でも、レンタルすることができるということだ。普段あまり自転車に乗らないという人にとっては、とてもありがたいサービスだろう。自分の自転車を購入する前に、長い目で見て自転車に乗りたいと感じるかどうかを確認することができるのだから。

自転車のデザインが完成した今、同スタートアップはサービスを展開開始しなければならない。現在、ベルリンの街中には「数百台」のDanceの電動自転車が走っており、これはまだ始まりに過ぎない。

しかし、今日の資金調達は、オペレーションとエンジニアリングの分野で新たな人材を採用し、チームの規模を2倍にすることを計画しているDanceにとって有益なものとなるだろう。Danceは、2022年からヨーロッパのより多くの都市に進出する予定だ。

画像クレジット:Dance

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(文:Romain Dillet、翻訳:Akihito Mizukoshi)

独Dance、初期費用ゼロでeバイクが欲しい人向けに修理・メンテナンス込みサブスクサービスを開始

ドイツのスタートアップ企業Dance(ダンス)は、地元ベルリンでサブスクリプションサービスを開始する。月々79ユーロ(約1万260円)の定額料金で、ユーザーは自分専用のカスタムデザインeバイク(電動アシスト自転車)を借り、オンデマンドの修理・メンテナンスサービスを利用できる。

SoundCloud(サウンドクラウド)とJimdo(ジンドゥー)の元創業者たちによって設立されたこの会社は、サービス開始前に多額の資金調達に成功した。同社のシードラウンドはBlueYardがリードし、HV Capital(旧社名:HV Holtzbrinck Ventures)が1500万ユーロ(約19億5000万円)のシリーズAラウンド(当時の金額で1770万ドル)をリードした。

Danceがこれほど多くの資本を必要とした理由は、同社が独自のeバイクを社内で設計したからである。「Dance One」と名付けられたこの電動自転車は、アルミフレームを採用し、重量は約22kg。シングルスピードで、電動モーターの力で0〜25km/hの速度で走行できる。

一番いいところは、リチウムバッテリーを取り外して家の中で充電できる点だ(VanMoofのeバイクではできない)。これにより、自転車ごと階段を上る必要がない。アパートに住んでいる人にとってはありがたい機能だ。ユーザーは、目安として55km走行したあとはバッテリーを充電することになる(フル充電で約65kmの走行が可能)。

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画像クレジット:Dance

Dance Oneはカーボンベルトを採用しているため、メンテナンスがほぼ不要だという。自転車の前方にはスマートフォン用のマウントが組み込まれており、このタイプのマウント用に設計された一般的なケースに対応している。電動アシストのレベルは、ハンドルバーのボタンで操作できる。高アシスト、低アシスト、アシストなしの3種類のモードがある。

バイクの前後にはライトが装備されており、こちらもボタンで操作できる。ブレーキには油圧ディスクを採用している。オプションで、自転車の後ろにバスケットやサドルバッグを付けることもできる。

VanMoofやCowboyのような他の人気eバイクと同様に、Danceのeバイクもモバイルアプリからロック・アンロックが可能だ。同社では、GPSとBluetoothチップを自転車のフレームに組み込んでいる。もちろん、スマートロックに加えて従来のロックも使用するべきだが。

理論上は、街乗りに適したeバイクのように見える。ユーザーは月々79ユーロ(約1万260円)を支払うことで、自転車を利用できるようになる。契約期間のコミットメントや初期費用はない。夏の間だけ利用したい場合は、そうもできる。また、自転車にトラブルが発生した場合には、同社がメカニックを派遣して修理してくれる。

Danceは数百人のベータユーザーとともにサービスを試してきたが、現在は「数千台」の自転車が新規ユーザーのために用意されているという。今のところベルリンを中心に展開しているが、将来的にはドイツやヨーロッパの他の都市にも拡大していく予定だ。

Danceは、SwapfietsやパリのVéligoなど、ヨーロッパ各地にあるいくつかのサービスと競合していく。また、Lime(ライム)のようなオンデマンド型のシェアサイクルや、ヨーロッパの各都市が主導する官民一体のバイクシェアリングサービスとも間接的に競合することになる。もちろん、最終的には自分でeバイクを購入する人もいる。

それを考慮してもDanceは、魅力的な自転車とエンドユーザーにとっての柔軟性を備えた、よくできた製品だと思う。シームレスなエンド・ツー・エンドの体験を求めているユーザーを、このスタートアップは問題なく見つけられることだろう。

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(文:Romain Dillet、翻訳:Aya Nakazato)