DropboxのDatastore APIとDrop-Ins APIでアプリからのデータシンクが確実に

今日(米国時間7/9)Dropboxは、デベロッパのアプリケーション内でユーザのデータをシンクしたり見たりできるための強力なAPIを二つローンチした。これでいよいよ同社は、最初の単純なストレージサービスという姿から、大きく変身していくようだ。

最初のDatastore APIでは、アプリケーションが各種の構造化データやメタデータを保存できる。ユーザがオフライン状態でそれらのデータに変更を加えても、Dropbox上にシンクできる。だからもっと分かりやすい名前は、Syncing APIかもしれない。ユーザが、連絡先やTodoリストなどを、どんなデバイス/プラットホームの上で、オンライン/オフラインで書き換えても、正しく保存されるのだ。

二つめのDrop-Ins APIとネイティブのChooserは、デベロッパがこれらを使ってユーザのDropboxからファイルを自分のアプリケーションに引っ張り込み、アプリケーション内で表示できる。しかもそれらのファイルは…上記APIにより…Todoでも写真でも何でも、つねに最新状態にシンクされているファイルだから、それらを見るユーザも大満足だ。

目標はデベロッパにクロスプラットホーム性を与えること(iOS、Android 、JavaScript)だから、環境が違うたびに異なるAPIを使う必要がなくなる。またこれらのAPIは、ほかのデベロッパのアプリケーションとの衝突に正しく対応でき、”Datastore Explorer”によりデベロッパは、アップデートされたデータをすぐに見ることができる。

この二つのAPIは、同社のバックエンド環境をデベロッパに提供して、複数のプラットホームとデバイスにまたがるデータの移動やシンクを可能にする。Dropboxはクラウド上に汎用のファイルシステムを持っているようなものだが、これからはこれらのAPIを利用したアプリケーションにより、ユーザのDropboxアカウント…そしてその上のファイル…がなお一層有効利用されることになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))