日本のNTT DataがDellのサービス部門を$3.05Bで買収…DELLはEMCに専心か

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コンピュータとサーバーのメーカー、Dellはご存知だろう。でもDellには、かなり本格的なITサービスの事業部門がある。というか、今日までは‘あった’。NTTのITサービス企業NTT Dataが、そのDell Systemsを30億5000万ドルで買収するのだ。

Dellがその事業部を売る主な理由は、キャッシュが必要だからだ。しかも早急に。DellがEMCを67億ドルで買収したとき同社は、その買収のために必要だった借金は十分に返済可能、と約束した。

でも、30億5000万ドルは少ないのではないか。まずそもそも、DellはPerot Systemsを2009年に39億ドルで買収し、それがその後、Dell Systemsになった。

しかも、Dellは、30億5000万ドル以上を要求したらしい。噂では、Dellの要求額は50〜60億ドルだった。だからたぶんDellは、NTTよりも良い買い手を見つけるための、十分な時間がなかったのだ。

一方NTTの方では、その市場を日本以外にも広げるために、Dell Systemsに目をつけた。Dell Systemsの主要顧客は、北米のヘルスケア産業だ。

NTTはすでに、南アフリカでDimension Dataを、そして合衆国でKeane Inc.を買収している。同社としては、グローバル化のための事業拡大を続行しているだけだ。日本企業の多くが、成長の機会を海外に求める。

簡単に言うとDellは、EMC買収の帳尻を合わせるためにサイドビジネスを手放した。EMCの買収が果たして賢明な事業行為だったか、それは誰も知らないが、でもDell自身は真剣だ。そしてNTTは、着実に自己の市場を広げている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))