デルタ航空が無料機内Wi-Fiをテスト開始

Delta Airlines(デルタエアライン)は、無料機内Wi-Fi提供の計画をついに発表した。ただし、目標達成にむけての第一ステップは一部の機内でテストを行うことで、今月開始される。5月13日から1日55便の国内便で無料サービスを提供する。

テストの目的はシステムの負荷を把握することだ。現在、機内Wi-Fiを実際に利用している乗客はごくわずかだ。Deltaの現在のプロバイダーであるGogoによると、さまざまな提携航空会社を合わせた平均で12%程度の乗客が使っている。当然その数字は無料になれば飛躍的に上昇する。

「テストはこの非常に複雑なプログラムを正しく運用するための鍵になる。実現のためには多くの創造性、投資、および計画が必要であり、単にスイッチを入れるだけではない」とDeltaの機内サービス責任者がウォールストリートジャーナルに語った。

飛行機にWi-Fiサービスを搭載、維持する費用は決して安くないが、多くの企業が無料でサービスを提供している世界で、その法外な料金は突出している。荷物のチェックイン料金同様、Wi-Fiは航空会社が旅行者から1セントでも多く搾り取る手段のひとつになっている。

実際、JetBlueは主要航空会社の中で唯一、乗客全員に無料インターネットアクセスを提供しているが、サービス提供にあたっては企業スポンサーに依存している。Deltaは無料アクセスの規模を拡大する正確なスケジュールを発表していない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

デルタとジェットブルーで、離着陸時に電子機器を使えるようになった

飛行機に乗るのが楽しみだったのは随分前のことだった(もちろん、これを747の2階席で読んでいる人は別だ)。しかし、今週それが少々ましになった。乗客は離着陸の際に端末をオンにしておいてもよい(機内モードで)というFAAの決定のおかげだ。これを最初に実行に移したのがデルタジェットブルーの2社だ。

両航空会社とも、FAAと密に協力して機内での乗客の電子機器利用の影響を評価し、両社の航空機内での全行程において個人用電子機器の使用が安全であることを確認するテストを完了した。

他の航空会社も近く追従する可能性が高いが、全社がテストを完了してFAAの承認を得る必要がある、という事実はかなりの混乱を招きそうだ。ユナイテッドやアメリカンやサウスウェストの怒れる乗客たちが,離着陸時に端末の電源を切るのを拒否する場面が想像できる。さらに、デルタについても新ルールが適用されるのは主要航路に限られることに注意が必要だ。地域航空会社数社が運用するデルタ・コネクション便は、少なくとも今年末まで旧ルールに従う必要がある。

FAAのガイダンスの下では、事実上あらゆる小型軽量端末が「個人用電子機器」に分類される。ノートパソコンを含めタブレットより大きいものすべては、これまで通り離着陸時には格納しておく必要がある。これまで機内での使用が禁止されていた、電子タバコ、テレビ、およびリモコン玩具などの機器についても同様だ。

これらの変更によって、高度1万フィート以下でWi-Fiが使えるようになるという意味ではない。米国内の大部分の機内Wi-Fiを運営するGogoは、ゲートからゲートまで接続できる可能性を評価中だが、現時点では1万フィート以下ではサービスを利用できない。

なお、航空機パイロット協会はFAAの決定を支持しており、FAAの規約決定プロセスにも関わった。ただし同協会は、離着陸時には電子機器を収納すべきであり、「著しく天候の悪い地域における端末の切断を乗客の判断に任せることは現実的な解ではない」と考えている。新しいFAAガイダンスでは、視界不良のため何らかの着陸システムの使用が必要になった場合に、乗客は今後も電子機器を切断する必要がある。

具体的にどんな場合に機内でDotsをプレイしてよいのかわからない読者のために、デルタ航空の連中がこの表を作ってくれた。

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(翻訳:Nob Takahashi)