Twilioがアドオンのマーケットプレースを開設…サードパーティ製の有料APIを便利に利用できる

LONDON, ENGLAND - DECEMBER 08:  Co-Founder & CEO at Twilio Inc. Jeff Lawson during TechCrunch Disrupt London 2015 - Day 2 at Copper Box Arena on December 8, 2015 in London, England.  (Photo by John Phillips/Getty Images for TechCrunch) *** Local Caption *** Jeff Lawson

通信APIのプロバイダーTwilioが今日(米国時間5/24)、アドオンのマーケットプレースを立ち上げた。

既製のアドオンに使えるものがあれば、TwilioのAPIを使って自分のアプリやサービスに強力なメッセージング機能を実装したいと思っているデベロッパーは、より容易にその願いを実現できる。

TwilioのCEOで協同ファウンダーのJeff Lawsonは、“Twilioのマーケットプレースはまだ始まったばかり”、と語る。彼によると、Twilioはすでに、デベロッパーが自分のアプリケーションに通信機能を実装するためのビルディングブロックを数多く提供しており、デベロッパーはそれらを、ほかのベンダのAPIと組み合わせることもできる。“しかしマーケットプレースからアドオンを入手できれば、さらに少ないコードでより多くのことができるようになる”。

課金はアドオンを提供しているパートナーたちに代わってTwilioが一括して行い、デベロッパーは彼らのサービスに一度のAPI呼び出しでアクセスできる。今パートナーは18社いて、その中にはIBM Watson, NextCaller, WhitePages Pro, Mobile Commons, Payfoneなどがいる。IBMがWatsonのサービスをサードパーティのプラットホームから提供するのは、これが初めてだ

Lawsonによると、誰もが自由にこのマーケットプレースに自作のアドオンを出品できるが、その前にTwillioが各作品を徹底的に精査する。そしてそのほかの類似サービスと同様に、Twilioが売上の25%を取る。

そして、これらのアドオンの使い方だが、Lawsonによると、当面は3種類の基本的な統合方式がある。まず、“電話番号検知方式”のアドオンは、ボットなど受け取り拒否のリストに載っている番号をチェックできる。また“メッセージ検知方式”のアドオンは、メッセージのテキストを調べて悪い感情などをチェックする。そして三つめの“記録検知方式”は、音声電話を録音して、それに対する感情分析や、テキストへの書き起こしサービスを行う。

これらのアドオンはTwilioのProgrammable SMS, Programmable Voice, そしてTwilio Lookupサービスで利用できる。

同社は今日、登録ユーザー数(デベロッパー数)が100万に達した、と発表した(ただしアクティブユーザーの数は不明)。

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AtlassianがBitbucket Cloudを利用するデベロッパーのための継続的デリバリサービスBitbucket Pipelinesをローンチ

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Atlassianが今週、うまいアブサンを飲ませる、ぼくのお気に入りのバーの近くで、例年のデベロッパーカンファレンスをやっている。キーノートで数々の新製品やアップデートが発表されたが、どれも、デベロッパーの人生をすこし楽にしてくれる(協力的にもしてくれる)ものばかりだ。

AtlassianがBitbucket Pipelinesをローンチ

新しいツールでいちばん重要なのが、Bitbucket Pipelinesだろう。Atlassianは最近、同社のGit関連サービスをすべてBitbucketの名の下(もと)に統一し、そしてPipelinesのベータバージョンのローンチにより、AtlassianがホストするBitbucket Cloudサービスに継続的デリバリサービスが導入されることになる。そうなるとデベロッパーは、コードを自分たちのBitbucketリポジトリにプッシュしアップデートしていくビルドとデプロイのワークフローを容易に自動化できる。

ベータの期間中Bitbucket Pipelineは、誰もが無料で試用できる。

これまで、AtlassianのツールはつねにWebから提供された。しかし同社は今日初めて、チームコラボレーションサービスConfluenceと、ソフトウェアチームのための同社のプロジェクト管理サービスJIRA Softwareの、ネイティブアプリケーションをローンチした。

さらに今日Atlassianは、Open API Initiativeへの参加を表明した。この、APIの形や作り方を標準化しよう、というねらいのコンソーシアムには、Apiary, Apigee, Google, IBM, Mashape, Microsoft, PayPalなどなどが参加している。

また今日ローンチされたConnect for JIRA Service Deskは、サードパーティのデベロッパーが、JIRAに埋め込めるアドオンを作れる、というサービスだ。そしてAPIのドキュメンテーションを作るための社内的なツールRADARがオープンソースになった。これは当然ながらOpen API Initiativeの仕様に従っている。

 

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MicrosoftがSkypeを企業のiOSとAndroidアプリにSDKで提供…Skype正規ユーザー企業は無料で使える

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MicrosoftのSkypeが、企業にとってさらに使いやすくなった。木曜日(米国時間5/19)にMicrosoftが立ち上げた、同社提供のSkype for Business SDKは、iOSやAndroidのデベロッパーが自分のモバイルアプリにSkypeのメッセージングとオーディオ、ビデオ機能を実装できるためのSDKだ。これでアプリが簡単にコミュニケーション機能を持つようになり、デベロッパーはアプリ本来の機能の設計や実装に集中できる。

こういう、どんなアプリでも簡単にメッセージング機能を持てるというAPI的SDK的サービスは、本誌TechCrunch主催のDisruptコンペで優勝したLayerや、もっと最近ではチャットツールのSendbirdなどがある。Microsoftがねらうのは、主に大企業だ。

Skype for Business SDKをアプリに実装した企業は、Skype for Business ServerやSkype for Business Onlineなど、既存のインフラストラクチャを使い続けることができる。ただしその企業が自己サーバーの上にUnified Communicationsをデプロイしていたり、あるいはMicrosoftのクラウドのユーザーであるかぎり、だ。またSkype for Business SDKを採用した企業は、既存のネイティブクライアントを使って彼らの顧客と話すこともできる。

ただしこのSDKのプレビュー期間においては、“リモートアドバイザー”機能の利用に限定される。つまり、モバイルフォンやタブレットを使ってリモートの顧客と対話し、チャットや電話、ビデオチャットなどをやりたい企業、という意味だ。

mdlive

実はこの機能は、Microsoftの今年のBuild 2016カンファレンスでデモされた。そのとき同社は、MDLIVEが作ったテレヘルス(telehealth, 遠隔医療)アプリを使った。そのアプリの中で医師たちは、ビデオチャットを利用して患者にケアのやり方を教えた。そのほか、診療記録や検査結果の共有、メッセージングを送る、などもデモされた。患者は医師とのチャットを予約し、約束の時間にリアルタイムでチャットできた。

相手がお医者さんなら、文字通り“リモートアドバイザー”だが、医療以外にも用途はある。たとえば金融アドバイザーやカスタマサービスなど、さまざまな企業アプリがありえるだろう。

Microsoftによると、Skype for Business ServerやSkype for Business Onlineのユーザーである企業は、このSDKを無料で利用できる。

SDKのダウンロードはここで

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第一回Google Play賞、最優秀アプリはHouzzへ、計10種のカテゴリーで優勝作品が受賞

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今日(米国時間5/19)で二日目のGoogle I/Oカンファレンスで、今年新設の賞、第一回Google Play賞(Google Play Awards)の発表が行われ、最優秀Androidアプリ賞はインテリアデザインと室内装飾サービスのHouzzに授与された。昨年までは大量の”優秀アプリ賞“(Best of)が横並びしたが、新設のGoogle Play AwardsではAppleのように“頂点”に優勝者がいる授賞構造になった。

しかしAppleの賞がスマートフォン、タブレット、ウォッチ、“最優秀イノベーション”などカテゴリー別になっているのに対し、Googleは10のカテゴリーでそれぞれ5つをノミネートし、機種別等のカテゴリー分けはない。

Googleは授賞を同社自身のプロモーションの機会としてもとらえ、Google Playのゲームサービスや、Googleの新しいデザイン言語Material Designをもっとも有効に利用しているデベロッパーたちに、賞が授与された。

またそのほかのカテゴリーも、“最優秀イノベーション”といった総花的ではなく、“最高スタートアップ賞”、“アーリーアダプター賞”などの、性格分けをしている。Androidの世界は複雑多様で、Appleの、iOS一本というシンプルさにはほど遠いためかもしれない。

授賞式がGoogle I/Oの会場からライブでストリーミングされたのも、去年まではなかったことだ。

授賞式で同社は、Google Playの進化について語り、今日では一日の訪問者が10億を超えている、と述べた。このストアの最大の客寄せ要因は言うまでもなくアプリだが、今週初めの発表では、Google Playからのアプリのインストール数が昨年は650億回に達した。

審査はGoogleのエキスパートたちが行い、アプリのクォリティやイノベーションなど、いくつかの要素が評価された。また、過去12か月以内にローンチした、ないし、大型アップデートを行ったことも、要件とされた。

Houzzは、優勝候補としてノミネートされたBuzzFeed News, Colorfy, TuneIn Radio, Yummlyの4者を打ち負かした。

また“ベストゲーム”カテゴリーでは、大人気のClash Royaleが優勝をかっさらった。そのほかのゲームのノミネートは、Alphabear, Clash of Kings, MARVEL Future Fight, Star Wars Galaxy of Heroesだった。

“スタートアップ”カテゴリーでは、スマートな航空運賃予測エンジンHopperが“最高スタートアップ賞”を取り、ミレニアル世代をねらった投資アプリRobinhoodに、“最優秀Material Design賞”が行った。

今年の全優勝者は、以下のとおり:

最優秀アプリ: Houzz
最優秀アーリーアダプター: World Around Me
最優秀ファミリーアプリ: Thinkrolls 2
最優秀グローバルアプリ: Pokemon Shuffle Mobile
最優秀ゲーム: Clash Royale
最優秀イノベーションアプリ: NYT VR
最優秀Material Design: Robinhood
最高インディーアプリ: Alphabear
最優秀Google Google Playゲームサービス賞: Table Tennis Touch
最高スタートアップアプリ: Hopper

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Googleが今年からAndroidアプリの年間ベスト賞Google Play Awardsを開始、I/Oカンファレンスで授賞式

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Appleには前から、各年のベストアプリ賞があるが、Googleも今年から、“Google Play Awards”(Google Play賞)というものを開始する。そのやり方は、Appleとやや違う。

Appleの賞は各年の終わりに、その年の人気や評価のもっとも高かったデベロッパーたちを顕彰するために授賞されるが、Googleの受賞者は5月に行われるデベロッパーカンファレンスI/Oで発表される。

Googleの発表によると、まず10のカテゴリーからそれぞれ5つがノミネートされ、それらはGoogle Play上に特別にフィーチャーされる(下図)。

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アプリはGoogleで“エキスパートたちのパネル”が選び、アプリのクォリティやイノベーションなど、いくつかの要素で評価される。選定対象となるアプリは、過去12か月以内にローンチないしアップデートされた作品のみだ。

ノミネートされた作品の最初のグループは、すでに発表されている(下図)。

Appleの賞が、モバイル、タブレット、ウォッチなどプラットホームごとのベスト作品および革新性の高かったアプリに与えられるのに対し、Googleの賞はさまざまなカテゴリーに分類される。

たとえば、GoogleのPlayサービスをもっとも上手に利用したデベロッパーには、“Best Use of Google Play Game Services”賞、Googleの新しいデザイン言語を上手に実装したアプリには“Material Design”賞、といったぐあいだ。

また、Googleの賞には革新的な技術やスタートアップをプロモートするねらいもある。多くの企業が今でもまだ、アプリをまずiOSで立ち上げているが、それに対し“Standout Startup”賞、“Early Adopter”賞、“Most Innovative”賞などは、Google Playには現代的で技術的に高度なアプリがあるんだぞ、という訴求だ。

ほかにも、“Standout Indie”賞、“Best Families App”賞、“Go Global”賞などがあり、中でもGlobal賞は、多くの国や地域向けにローカライズされているアプリに与えられる。

しかしもちろん、デベロッパーにとって最高の栄誉は、”Best App”賞と”Best Game”賞だ。

下図は、今年ノミネートされている作品のリストだ。

Googleのリストに載っているアプリの中には、RobinhoodやHopperなど、Appleの”Best of 2015″にも載ってる作品がある。とくにRobinhoodは、金融企業としては初めて、Apple Design Award賞を昨年獲得し、iPhoneの“ベスト”でも次位(準優勝)になった。

Googleの発表では、Google Playのストアは昨年、190か国10億人あまりのAndroidユーザーがアクセスした。

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入賞者の発表は、5月19日太平洋時間午後7時に、Google I/Oで行われ、ライブでストリーミングされる

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GoogleのChrome Web Storeは新しいユーザーデータ保護指針に違反しているエクステンションやアプリを排除する

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Googleが、Chrome WebブラウザーのエクステンションやアプリのマーケットプレースChrome Web Storeを掃除している。同社によるとその一環として、同社はUser Data Policyを改定し、顧客データの扱い方に関するさらなる透明性をデベロッパーに求める。中でもとくに、データを収集するときにはユーザーの同意を必須とする。

改定の動機はおそらく、Chrome Web Storeに最近マルウェアがポストされたことだろう。その不埒なエクステンションは、ユーザーをスパイして個人情報を集めたりするのだ。またSnowdenによる内部告発があってから以降は、政府機関も、EUに倣って、ユーザーデータ保護の法制化に前向きになっているから、その流れに乗る意味もある。

1月にセキュリティ企業Malwarebytesが見つけた悪質なエクステンションは、取下げられたときすでに1000回もダウンロードされていた。マルウェア問題の典型とも言えるこのエクステンションは、 贅沢なパーミッションを要求し、インストールされるとリモートのサーバーと通信して広告をプッシュする。

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それを削除すると、すぐに別のマルウェアにリプレースされ、それはユーザーをソーシャルネットワークサイトへリダイレクトする。そのセキュリティ企業によると、最近の“アドウェア”(adware,広告持ち込み型マルウェア)は、エクステンションを利用して無料のクーポンやレシピ、ビデオなどをプッシュするものが増えており、またユーザーのWeb閲覧習慣を捉えてそれを、広告のターゲティングのためにマーケティング企業に売るマルウェアメーカーもある。

しかし悪質なエクステンションはGoogleにとって旧聞である。Chrome Web Storeは何年も前から、この問題を抱えている。過去にGoogleは、Web Storeが直接提供していないエクステンションのインストールを、禁じようとした。理屈としては、Web Storeが直接関与できればエクステンションを取り下げたり無効にできたりするから、ユーザーの保護に貢献するだろう。

しかしこれからのGoogleは、ユーザーのプライバシーの保護に関して、Chrome自身と同等のガイドラインをデベロッパーにも守らせようとする。

Chromeのブログ記事によると、この新しいポリシーにより、次のような新しい要求がデベロッパーに課せられる:

  • ユーザーデータの取り扱いに関して透明であり、プライバシーに関して行っていることを開示すること

  • 個人の機密情報を扱うときにはプライバシーポリシーをユーザーに開示し、暗号化を使用すること

  • ユーザーの個人情報や機密情報を収集するときには、大きく目立つ方法でユーザーの同意を求め、データの利用が主要な機能と無関係なときは、そのことも大きく目立つように開示すること

こんなことが、何年も前のストアの開店時にデベロッパーに対して言われなかったこと、今になってやっと言われることは、ユーザーの気分としては不安である。

このポリシーは、エクステンション等の主要機能とは無関係にユーザーのWeb閲覧行動を集めることも禁じている。とくにおもしろいのは、これによっていくつかの“ビジネス”に影響が及ぶことだ。

というのも、今では多くの企業が、一見無害なブラウザーエクステンションを利用して、さまざまな目的のために閲覧データを集めている。たとえばWebアナリティクスのSimilarWebによると、同社は“数百の”プラグインを利用して何百万人ものユーザーに接触していたこともある。それらのプラグインの中には、閲覧データを集めて、ユーザーが今いるサイトのランクやリーチを情報として教えるものもあったが、意図が明確でないプラグインも少なくない。そんなプラグインでプライバシーポリシーが表示されても、それを読まないユーザーがほどんどだろう。

Googleによると、デベロッパーは2016年7月14日までに、新しいポリシーに適合しなければならない。翌7月15日には、今回アップデートされたUser Data Policyに違反しているエクステンションやアプリはChrome Web Storeから削除される。

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Googleの機械学習ライブラリTensorFlowがv 0.8から分散並列処理をサポート、訓練の高速化が期待

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Googleが今日、機械学習のためのオープンソースのライブラリTensorFlowの、0.8をリリースした。こういう、小数桁のアップデートは、それほど重要でない場合が多いけど、TensorFlowはこのバージョンから、機械学習のさまざまなモデルを構築するための訓練プロセスを数百台のマシン上で並列に動かせるようになる。

これまで、TensorFlowを使って数日〜数週間を要していた複雑なモデルの訓練が、数時間でできるようになる。

同社によると、TensorFlowでかねてからいちばん多い要望が、分散コンピューティングだった。今回のアップデートにより、基本的には、最近発表したばかりの、クラウド上でホストされるGoogle Cloud Machine Learningを、すべてのデベロッパーが利用できることになる。

Googleによると、並列処理を担う全マシンをgRPCライブラリを使って管理する。また、画像を分類するニューラルネットワークInceptionのための分散トレーナーもローンチする。これはコンテナ管理サービスKubernetes使って、処理を数百台のマシンやGPUへスケールアップする。このリリースの一環として、これらの分散モデルを作るライブラリが、新たにTensorFlowに加わる。

TensorFlowを面倒なセットアッププロセスなしで試したい、という人たちのためにはブラウザー上のシミュレーターがあり、そこでTensorFlowのセットアップや深層学習の基礎を実験できる。

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Android NのDeveloper Preview 2はグラフィクスAPI Vulkanやショートカット、独自の絵文字などで楽しめる

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デベロッパーのみなさん、fastbootのお時間ですよー! Android NのDeveloper Preview 2が、出たのです。OTAアップデートも、マニュアルのフラッシングもできます。新しい機能とバグフィクスが、山盛りとなっております。

OpenGLとその関連規格を作ったKhronos Group製の、オーバヘッドの少ないグラフィクスAPI Vulkanが今回から加わった。多くのプロセスをGPUが担当するから、ベンチマークの好成績が期待される。使い方のドキュメンテーションは、このNDKのサイトに。

ランチャーショートカットを、アプリが作れる。これにより、複数のステップやフックのあるアクションを、一回のタップで起動できるようになる。“テキストをこの連絡先へ送れ”とか、“Veepの次の回を見る”、“自分の家までのナビを開け”、などなど。

あまり一般受けしないかもしれないのは、“人を表す絵文字のデザインが、これまでの一般的なデザインからもっと人間らしいデザインに変わった”、というやつ。どんなものでも、Androidのデフォルトの、生きているチキンナゲット(右図)よりはましだが、これからは、誰にどんな絵文字を送ろうかで、みんな、すごく迷うことになる。絵文字は、どんなメッセージングアプリでも、標準セットが一つあれば十分。

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いや、ほんまに…

しかしリアルなスタイルによって、少なくとも、肌の色ぐらいは良くなるし、またUnicodeの規格にあるオブジェクトも使えるようになる…ベーコン(U+1F953)や、がっかり顔(U+1F926)など。

バグフィクスはここにある。標準APIの変更箇所はここだ。それでは、みなさま、がんばりましょう!!

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Facebook、新しいデベロッパーツールを発表。アカウントキット、プッシュ、引用シェア等

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今日のF8カンファレンスの主役はチャットボットかもしれないが、Facebookは様々な開発ツールを公開して、デベロッパーがアプリを開発し、成長させ、そして収益化する手助けをしようとしている。Facebookは、開発プラットフォームのPasreを閉鎖する予定だが、新たなウィジェットやボタン、API等を追加している。

アカウントキットは、アプリ用の新しいプラグインで、ユーザーはFacebookアカウントだけでなく、電話番号またはメールアドレスを使ってサインアップできる。これは、ダウンロード後にサインアップするコンバージョン率が高くなることを意味している。インドの音楽サービス、Saavnは、アカウントキットで電話番号によるサインアップを追加してから、アカウントサインアップが33%増加したという。

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ユーザーはFacebookでリンクを投稿する時、テキストを引用するのが大好きだ。Facebookがウェブやモバイルサイト向きに作った新しいプラグインを使うと、引用部分が強調された特別なタイプのニュースフィード記事を作ることができる。デベロッパーは、自動的に引用したり、テキストを選択するとポップアップするボタンを置いて、ユーザーがコピー&ペーストしなくて済むようにできる。

Account Kit_phone number login_2デベロッパーはカスマイズ可能なプッシュ通知とアプリ内通知を使って、キャンペーンをプッシュしてユーザーをアプリに引き込んだり、既にアプリ内にいるユーザーを新たなコンテンツやオプションに誘導することができる。

Facebookは、デベロッパー向けドキュメントを新たに16ヵ国語に翻訳して、翻訳の手間を省いて開発に時間を費やせるようにした。

またFacebookのAnalytics for Appsが強化され、デベロッパーはプライバシーに配慮した匿名の方法でユーザー情報を得られるようになった。年齢、性別、国、言語だけでなく、いいね!や関心事、教育レベル、職位等も収集できる。

さらにデベロッパーは、既に自社アプリを使っているユーザーからこれらの情報を収集して、同様の層をターゲットにしたFacebook広告を買えるようになった。例えば、ソフトウェアエンジニアに特に人気のあるアプリがあれば、Analytics for Appsを使ってそのことを知り、同様の人たちをターゲットにした広告を打ってユーザーを獲得することができる。

全体的に見て、これらのツールはデベロッパーをFacebookエコシステムに引き寄せ、それを強化してFacebookアカウントの価値を高めるよう説得すると共に、Facebook広告を買う気にさせようとするものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

MicrosoftのマイクロサービスプラットホームAzure Service Fabricが一般公開へ

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Microsoftが今日(米国時間3/31)、Azure Service Fabricから“プレビュー”のラベルを外した。それは、ステートフルとステートレスの両方のDockerベースのマイクロサービスを、クラウドとオンプレミスで動かすサービスだ。

Service Fabricは、Microsoft自身もAzureの中核的インフラストラクチャの多くを駆動するために使っており、一般のデベロッパーはこれをMicrosoftの次世代PaaS技術の上で利用することにより、高度にスケーラブルなサービスを構築できる。

このサービスの基本的な考え方は、デベロッパーをアプリケーションのコードに集中させ、オーケストレーションやスケーリングはすべてMicrosoftが面倒見る、というものだ。デベロッパーはService Fabricを使って、自分のコードをパッケージし、デプロイするが、その際、それらを支えるサーバーのアーキテクチャをまったく気にする必要がない。今日のキーノートでMicrosoftは、リアルタイムマルチプレーヤーゲームのAge of Ascentのデベロッパーたちが、Service Fabricを利用してそのマイクロサービスを、必要に応じてスケールアップ/ダウンできるところを見せた。

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そのService Fabricが今日から一般公開されるので、MicrosoftはそれをLinuxとWindowsの両方のサーバーでサポートする、と約束どおりの発表をした。どちらの実装も今はまだプレビューだが、それによりデベロッパーはツールをハイブリッドなデプロイ環境でも利用でき、AWSなどほかのクラウド上のランタイムも使えるようになる。

さらにMicrosoftは、Service FabricのプログラミングフレームワークをLinux上でオープンソースにする。

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MicrosoftはAzure Service Fabricを、この前のBuildデベロッパーカンファレンスで初めて発表した。ということは、それをSkypeやCortanaなどで、すでに内部的には使っているにもかかわらず、一般供用までには相当の時間をかけたことになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

まだ名前のない次期バージョンAndroid Nのサプライズ・プレビューをGoogleが敢行、目的はデベロッパーフィードバック

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Googleが今日(米国時間3/9)予告なく、Android Nのデベロッパープレビュー発表した。しかも、デベロッパーや冒険家にとって便利なことに、そのプレビューはネットからのアップデート(over-the-air update)として入手できる。

予想ではGoogleは、5月に行われる同社のデベロッパーカンファレンスI/OまではAndroid Nの話をしないはずだった。でも同社は、まったく違うやり方を選んだ。

GoogleのAndroid担当SVP Hiroshi Lockheimerが、なんと、GoogleのブログではなくMediumの自分のアカウントに今日、デベロッパーからのフィードバックを早めに得たいのでプレビューの早期リリースを決めた、と書いている。デバイスのメーカーへのリリースは、今年の夏を予定している。Googleの現在のプランではプレビューを5回行い、本番リリースは2016Q3になる。

Lockheimerはこう書いている: “Android, N,の次のリリースには、デベロッパーのための大きな変化がいくつかあることに、気づかれるだろう。リリースがこれまでになく早いこと、より簡単に試せること、そしてフィードバックの方法が拡張されたこと。これらの変化によって、みなさまのお声の聞き漏らしや反映漏らしがなくなることを期待している。Androidをより強力にしていくものは、まさにそれなのだから”。

彼によると、早期リリースによってデベロッパーはAndroid Nの新しい機能を自分のアプリでサポートしやすくなる、という。

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Googleは、このリリースが過渡期的なものであることを強調している。機能は今後もっと増えるだろうが、でも当面は、今回のリリースの見どころについて主に語っていく、と。プレビューを実際にインストールしたときには、さらに機能が増えている可能性もある。

Android Nで変わったことのひとつが、通知機能の改良だ。たとえば”direct reply notifications“(ダイレクトリプライ通知)を使うと、ユーザーは、通知が来たらその場ですぐにリプライできる。またデベロッパーは、自分の同じアプリからの複数の通知を、束(たば)ねることができる。

そしてAndroidは、Nで初めて画面分割(split-screen view)を実現できる。これをサポートするアプリは、タブレットでもスマートフォンでも、ほかのアプリと横並びで走れる。その場合、アプリが占める画面の最小サイズをデベロッパーは指定できる。ユーザーは長年、マルチウィンドウのサポートを…とくにタブレットで…求めてきた。たとえばGoogleのPixel-Cタブレットは、この機能があるために、仕事で十分使えるほどの生産性をユーザーに提供する。

Android Nは横並び画面分割(マルチウィンドウ)のほかに、ピクチャーインピクチャーも提供するから、たとえばAndroid TVの画面の隅っこでビデオアプリなどを見られる。〔参考: iOS/iPadの場合。〕

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Android Marshmallowは今、Androidデバイスのわずか2.3%で動いているだけだが、GoogleはそこにDoze機能を導入した。それは静止状態のデバイスの超省電力モードのことだ。

Android NでGoogleはその概念をやや前進させ、Dozeは画面がoffのときも電池節約機能を発揮する。さらに今後は、メモリの節約を徹底し、バックグラウンドで動くアプリの動作をより効率的にしていくそうだ。

Android Nのそのほかのデベロッパー待望の機能としては、Java 8の言語サポートが改良されたことが挙げられる。そのためデベロッパーは、AndroidのJackコンパイラーを使って、ラムダなどの機能を利用できる。それによりデベロッパーは、定型的な決まりきったようなコードをたくさん書かなくてもよくなる。〔参考: Java 8 lambdadoc)、AWS Lambdadoc)。〕

これはGingerbread以降のすべてのAndroidで使えるが、Android Nではさらに、デフォルトとスタティックメソッド、ストリーム、関数型インタフェイスなども使える。

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では、Android Nを今日試すにはどうするか? 何かが動かなかったり、ランダムに壊れたりするのが平気な人は、ネットからのアップデート(over-the-air(OTA) update)にサインアップするとよい。ただしこのリンクが生きるのは、今日(米国時間3/9)の午後からだ。そしてもちろん、Nexusデバイスを必ず使いましょう。

このアップデートが可利用なのは、GoogleのNexus 6, Nexus 5X, Nexus 6P, Nexus Player, Nexus 9, そしてPixel Cだ。古いNexus 5の名前は、ここにない。一度Nにアップデートしたら、その後のアップデートはリリースの都度Googleがプッシュする。

OTAアップデートのほかに、サポートしているデバイスやAndroidエミュレータのためのシステムイメージも継続的に提供される。

Marshmallowがまだ3%も普及してないのに次のAndroid Nを出すのは性急なようにも思えるが、今回のプレビューにもまだ盛り込まれる機能があるのだろうし、今後のプレビューでも機能はさらに増えるだろう。Googleが求めているのは、デベロッパーからの早期のフィードバックだ。現時点では、デベロッパーのためにいくつかの新機能を強調しているだけのようだが。

Googleがまだ明かしていないことの一つは、M(Marshmallow)の次のNがどんなお菓子やデザートの頭文字か、ということ。Lockheimerのポストが”nut tellin’ you yet”(まだ言えない)と言ってるから、 ‘Nutella’かもしれないね。

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Google PlayアプリストアのDeveloper Program Policy Centerが新装オープン、ルールをアップデート

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Googleが今日(米国時間3/1)、Developer Program Policy Center日本語)のルック&フィールを一新して、デベロッパーがガイドラインを見つけやすいように、読みやすいように、そして理解しやすいようにした。ページデザインにはGoogle自身のカラフルな”Material Design“を採用して、ポリシーをテーマ別にまとめている(”Restricted Content”(制限されているコンテンツ)、”Privacy and Security”(プライバシーとセキュリティ)など)。それだけでなく、ルールもアップデートされ、違反解決のためのポリシー施行に関する情報が拡大され、また、よくある違反に関しては実例や詳細な指針を視覚的に示している。

Google Playで許容されるアプリのタイプについては、GoogleはAppleほど制約的ではないが、でも長年のあいだに少しずつ、監視を強化している。昨年(2015年)は内部でひそかにアプリ検討チームを立ち上げ、アプリのポリシー違反などを調べるようになった。マルウェアなど、コンテンツの違反を、Googleは自動的にスキャンしている(性的なコンテンツや著作権の侵犯など)。

しかし、アプリのコンテンツや振る舞い、広告の使い方など、一連のガイドラインをGoogleはデベロッパーに前から伝えているにもかかわらず、依然として提出後に拒否されるアプリが跡を絶たない。

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Googleによれば、Developer Program Policy Centerのデザインを変えた目的は、ポリシーの伝え方を改善して、デベロッパーの無自覚なミス(うっかりミス)を防ぐことだ。

これまでのような、ポリシーの箇条書きに代えて、まず、各セクションがグリッド(格子)上のカラフルなカードに書かれている(上図)。こちらの方が、箇条書きの項目を読みながら探すより、探しているポリシーの分類分野(セクション)を見つけやすいだろう。デスクトップでも、あるいはモバイルのデバイスからでも。

そして、ひとつのトピックに飛び込むと、今度は具体的な指針が図解で説明されている。その下には、文章で詳しい説明がある。

“施行”のセクションを拡張

もうひとつの重要な変化は、ポリシーの施行のされ方を詳述するセクションが拡張された日本語)ことだ。それによりデベロッパーは、違反が生じた場合の解決方法を詳しく理解できる。

以前のこのセクションは、アプリの削除や格付け、ユーザーのコメントなどに関する、Googleの問い合わせ先のURLが、リンクとしてあるだけだった。また、深刻な違反や繰り返される違反はデベロッパーのアカウント閉鎖に至る、と厳しい文章もあった。

[ポリシーの範囲]
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今度のセクションはGoogleのポリシーを詳説し、低品質なユーザー体験を与えるアプリはGoogle Playでプロモーションの対象にならない、などと書かれている。また、ポリシー違反の管理と報告のところには、アプリの検証や控訴の手続き、アカウント閉鎖の理解など、さまざまなヘルプページへのリンク集がある。

このように、ポリシーの施行について詳しく説明することによってGoogleは、アプリの提出過程に関するデベロッパーの不安や心配を取り除こうとしている。これまでは、アプリがGoogle Playから追ん出されたとき、説明へのリンクが示されていても、デベロッパーには理由がよく分からないことが多かった。

そしてデベロッパーがヘルプや詳しい説明を求めると、そっけない定型文の返事が来るだけだった(AppleのiTunes App Storeでもそれは同じだ)。しかし今度の、ポリシーの施行に関する拡張セクションにより、アプリが拒絶されたときでもデベロッパーはその理由や過程について、十分な理解を得ることができる。

ポリシーの変更

Developer Program Policy Centerのルックスを新しくしたことに加えてGoogleは、いくつかのポリシーを、実際に行われていることに合わせてアップデートした。ポリシーを熟知している長年のデベロッパーでも、それらの変更は知っておいた方がよいだろう。

たとえば、Googleは広告のポリシーをアップデートして、デバイスの機能を損なうようなものなど、不適切な広告を禁じた。また、システムの電源管理機能をバイパスするアプリは、デバイスとネットワークの濫用にあたるとして制限した(たとえばDozeのような機能があるとするアプリを、Marshmallow以外の環境で使うこと)。

さらにGoogleは、ユーザーデータポリシーの一環として、ユーザーからコンタクト情報や電話のデータを集めるようなアプリは、プライバシーポリシーがアプリの要件として適用されることを明らかにした。

ほかにももっと変わったことはあると思うが、それをほじくりだすためには、アップデートされたポリシー全文を精読することが必要だ。

Policy Centerの変化はGoogle Playのユーザーに直接関係がある変化ではなく、あくまでもデベロッパー向けだが、全世界のデベロッパーに対してルールを明確かつ単純化することによってGoogleは、毎月10億のビジターが訪れるアプリストアのアプリケーションのクォリティーを上げようとしている。

新しいポリシーセンターはすでにローンチしており、変更に対するフィードバックが求められている

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MongoDBの管理サービスMongoLabが名前をmLabに変えて新分野への進出を目指す

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MongoLabは長らく、MongoDBデータベースをデプロイし管理するためのデファクトのサービスだったが、今では同社がこの市場をほぼ支配してしまったので、事業を新たな分野へ拡張することになった。まだ新しいプロダクトはローンチしていないが、そのために同社は社名を、MongoLabからmLabに変えることになった。

mLab - Logo

MongoLab/mLabのCEOで協同ファウンダーのWill Shulmanによると、彼のかねてからの計画でもMongoLabはあくまでも、二段階プランの最初の部分だったそうだ。

その計画では、最初に構築するサービスはNoSQLのムーブメントに乗って主にJSONサービスを提供すること。それは、明らかにうまくいった。MongoLab/mLabはこのほど、4回めの黒字四半期を迎えた。今では同社は約25万のデータベースのデプロイをAWS, Azure およびGoogle上で管理している(圧倒的に多いのはAWSだ)。

“MongoDBのホスティングでは、ほかのプロバイダに比べ、有料ユーザーはうちがいちばん多い”、とShulmanは語る。“MongoDBそのものの有料ユーザーよりも多いぐらいだ”。

これらのユーザーのサービスの多くがMongoLabmLabを、彼らのJSONベースのアプリケーションのバックエンドとして利用している。“当時は、何もかもサーバーサイドだった”、とShulmanは語る。“今はポリクライアント(poly-client, 複数クライアント)の時代で、サーバーサイドの開発といえばAPIやデータサービスぐらいだ”。

今ではMongoLabmLabのユーザーの約70%がMongoを使って、自分たちが必要とするデータサービスを手作りしている。

同社の今後の計画をShulmanは詳しく述べなかったが、明らかにmLabのプランは、デベロッパーが自分のデータベースをベースとするAPIを作ることを助ける、サービスだろう。

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CyanogenのMODプラットホームでアプリとOSの深い統合が可能に

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ふつうモバイルアプリはそれ独自のユーザー体験であり、オペレーティングシステムと仲は良いが、それに完全には統合されていない。AndroidをベースとするCyanogen OSを作っているCyanogenが今日(米国時間2/22)ローンチしたMODは、オペレーティングシステムにもっとダイレクトに統合化されたアプリを作れる、というデベロッパープラットホームだ。

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‘オペレーティングシステムにもっとダイレクトに統合化’とはどういう意味かというと、通常はOSのデベロッパーしか使わないような多くのネイティブAPIへのアクセスを提供し、アプリのより統合化されたバージョンや、既存のアプリのエクステンションを作れるようにする、という意味だ。

このやり方にはセキュリティ上の問題もあるので、Cyanogenは特定少数のデベロッパーにしかこのプラットホームを公開していないが、長期的にはすべてのデベロッパーに公開したい、という。

Cyanogenによると、このような’mods’(OSに対するハック)が“アプリの進化を促進し、‘ポストアプリの時代’の先駆けになる”、のだそうだ。

実際にMODで何ができるかというと、たとえばデベロッパーは、自分のVoIPアプリを直接、Androidのダイアラーアプリへ統合できる。CyanogenのチームはSkypeでそれをやってみて、その成果はたぶん、Cyanogen OSの次のアップデートで、ほかのMODsたちと一緒に同梱されるだろう。

Skypeの統合があると、Cyanogen OSのユーザーは、ダイアラーから直接、ふつうの電話ネットワークか、それともSkypeにするかを選べる。これまでのように、個々のアプリ独自のダイアラーというものは要らない。

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CyanogenはMicrosoftと関係が深くなっているので、CyanogenのチームはMicrosoftのパーソナルアシスタントアプリCortanaの音声認識サービスをカメラアプリに統合した。すると、カメラのボタンを操作しなくても、音声でセルフィー(自撮り)が撮れる。MicrosoftのHyperlapseも、カメラアプリに直接統合するつもりだ。

さらにCyanogenは、MODを使ってより対話的なロックスクリーンを作り、ユーザーがOSにログインしなくても、お気に入りのソーシャルネットワークからアップデートが分かるようにした。

このプラットホームは、来月のCyanogen OS 13.0のローンチで、Cyanogenデバイスに展開される。

また、MODを使いたいと言っている同社のOEMやMNOパートナーたちのためのプログラムも立ち上げようとしている。Cyanogenはこれらのパートナーに開発キットを提供し、また、ソフトウェアと最新世代のチップセットとの互換性の確立に努めている。

CyanogenとCyanogen OSは今だにニッチのプロダクトだ。だから、このような新しい軽量アプリの開発に時間や労力を投資するデベロッパーがどれだけいるか、が問題だ。iOSとAndroidのアプリを作るだけで、手一杯かもしれない。でも、多数のデベロッパーが関心を持たなくても、このやり方自体は文句なしにおもしろいから、ほかのOSのベンダたちも同じ道を志向するかもしれないのだ。

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Google Playがついにプロモコードをサポート、アプリ内購入も対象

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Google Playにプロモコード*がやってくる! Androidデベロッパもついに、プロモコードで自分のアプリケーションを売ったり、有料アプリを無料で配布したりできる。Appleには、何年も前からあった機能だ。Google PlayのDeveloper Consoleに登場した新しいオプションによって、これからはアプリの作者が、アプリとアプリ内コンテンツ両方のためのコードを配布できるようだ。〔*: promo code, promotional code, 広告・宣伝・販促のためのコード。〕

それを最初に報じたのはAndroid Policeで、その記事には、実装に関する詳細はGoogleのヘルプ・ドキュメンテーションに書かれている、とある。

Googleによると、デベロッパは1四半期に最大500の無料コードを配布でき、使われなかったものは次の四半期へ回されない。ただしデベロッパはコードの開始日と終了日を指定でき、またプロモーションをいつでも休止できる。

1四半期に500は、アプリの各バージョンごとに100としているAppleより気前がいい。また、Appleのデベロッパ向けドキュメンテーションによると、アプリ内購入のためのプロモコードはだめだ(途中から一部のデベロッパを例外としたようだが)。

一方Googleのプロモコードはアプリとコンテンツ用には使えるが、有料会員制(サブスクリプション)はノーだ。また、アプリ内購入でプロモコードを使うためには、その前にアプリ内プロモーションを統合する必要がある。

Google Playのデベロッパにとって、待望のプロモコードのサポートは大歓迎だ。これらのコードでアプリをアーリーアダプター(初物好きの人びと)や報道機関、メディアなどに届けることができるし、プロモーションや景品などの手段でアプリをマーケティングできる。

Googleがその機能を公式に実装していなかったこれまでは、デベロッパたちが独自の工夫で、アップグレードやアプリ内コンテンツのためのプロモコードをユーザに提供してきた。しかしその仕組みをデベロッパ自身が実装するのだから、余計な時間を取られる。Google Playの新しいオプションを使えば、その苦労もなくなる。

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合衆国のクリスマス商戦ではApple製品と“ファブレット”が勝者、上位ブランド盛衰のドラマも

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Flurryが今日(米国時間12/28)の午後発表したレポートによると、今年のホリデイシーズンは例年になく、“ファブレット”を購入する消費者が多かった。この大型画面のデバイスは”phone”(電話機、携帯電話)と”tablet”(タブレット)を混ぜあわせた新語、“phablet”(ファブレット)という名前で呼ばれている。今年のクリスマス前の週に新しく起動されたデバイスの27%がそのファブレットで、シェアは昨年から倍増し、2013年のわずか4%からは大飛躍だ。中でもAppleの現在のファブレットiPhone 6s Plusが、この飛躍に大きく貢献している。同じ週の、新たに起動されたすべてのAppleデバイスの12%が、この機種だった。

この年末レポートはFlurryの分析部門が作成し、同社がさまざまなデバイスに関して調べた78万のアプリに基づいている。ホリデイシーズンには新しい携帯やタブレットを入手する消費者が多いから、このスナップショット的なデータから、機種タイプ別の人気を推し量ることができる。また各メーカーの、市場シェアの盛衰も分かる〔下図については後述〕。

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今年Flurryが明らかにしたもっと大きなトレンドは、“小型スマホ/携帯の死”だ。2015年の消費者は初めて、画面の小さなデバイスを見捨てて、ファブレットを選んでいるようだ。Blackberryに代表されるような3.5インチ以下という画面の機種は、Flurryによるとほぼ絶滅した。来年はチャートに登場することもないだろう、と同社は予想している。

〔下図…空色=大型タブレット、青色=小型タブレット、グリーン=ファブレット、、紫色=中型機、オレンジ色=小型機〕

2014年に発売されたAppleのファブレットは、下図のように、中型機と小型タブレット(iPad miniなど)からもシェアを奪っているが、スライドの第二図でお分かりのように、Android国ではファブレットのシェアがさらに大きい。

  1. christmascharts_one.png

  2. christmascharts_two.png

 

今年初めて、ファブレットはすべてのAndroid機の中で半分以上を占めた。それはアジアを中心とする市場でSamsung Galaxy Noteなどの人気が高いためだ。Samsung製品のシェアは2014年の17.7%から2015年は19.8%に上がった。それは主に、新製品Galaxy Grand Prime, Core Prime, S6などのおかげだ。

Appleは依然としてトップだが、そのシェア49.1%は昨年の51.3%に比べてやや下がった。Flurryによると、新製品iPad Proはシェア拡大に貢献しなかった、という。すなわち画面サイズ8.5インチ以上の大型タブレットは、1%にも達しなかった。

MicrosoftのNokiaは、今年のシェアが昨年の5.8%から2%へと落ち込んだ。また、Sonyも、もはや上位5社に含まれていない。代わってXiaomiが初めてチャート入りし、クリスマスの週のシェア1.5%を稼いだ。Flurryによると、中国には大きなクリスマス商機というものがないにもかかわらず、Xiaomiが伸びたことは注目に値する、という。

さて、新しいデバイスを起動したら、次にやることはアプリケーションのインストールだ。したがって12月にはアプリのダウンロードも急増する。そのことに付随する別のトレンドとして、App StoreのトップであるフィットネスアプリFitbitの、ホリデイシーズンにおける大売れなどが挙げられる。下図はアプリのインストール数の、12月21日までとクリスマスとの比較だ(前者を1.0とする指数比較)。

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ご覧のように、12月のふつうの日と比べると、クリスマスはアプリのインストール数がその2.2倍に達している。

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Apple App Storeのランク付けアルゴリズムが変わり、iPadアプリの一部に影響(合衆国のみ)

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【抄訳】
Appleはアプリのデベロッパに対する公平を期するためにときどき、App Storeのランク付けのアルゴリズム仕様微調整する

そしてそれによってApp Storeのチャート上のアプリの順位が変わり、ひいてはその目立ち度やダウンロード数、売上などに影響が及ぶ。ほぼ一週間前にAppleは、またランク付け方法の微修正をやったようだが、でも今回のは、合衆国のApp StoreにおけるiPadアプリのごく一部だけが、その影響を被ったようだ。

AppleのApp Storeのランク付けのアルゴリズムについて、具体的に知ってる人はいないと思うが、でも一般的な理解としては、ダウンロード数や売れ足、ユーザの評価やエンゲージメントなどの要素が検討材料になるようだ。

ランク付けの変化を察知する方法はいくつかあるが、いちばん簡単なのは、Facebookなど、最上位のアプリに着目することだ。こういう大物のアプリの順位が変わったなら、こりゃーAppleがランク付けに関して何かやってるな、という目安になる。

その変化が一時的な変化でないことを確認するためには、数日間の時系列を見るべきだ。さきに見られたランクの変化が‘安定’しているようなら、それはたぶんAppleのアルゴリズムのホンモノの変更だ。

7月17日の金曜日に、Apple App Storeのランク付けに異変が生じた:

—Twitterより—
[何かが起きてるが、でも、何だろう?]

FacebookのiPadアプリにも、その変化は顕著に現れている。そのアプリは”Social Networking”で2位、”Overall”(全体)で7位だったが、金曜日には、それぞれ4位と24位に下がった。そして翌週の月曜日になると、”Social Networking”で38位、”Overall”では、ほとんど人の目に触れない858位になった。

このアプリのダウンロード数のランクはその後元に戻り、週半ばには”Social Networking”で2位、”Overall”では9位へと復活した(下図)。

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でも、アプリのランクが元に戻らなかったデベロッパもいるから、これは明らかに、一時的な事故ではなくて、Appleの人為だ。

また、上位モバイルアプリの、特定のキーワードに対するランクをチェックする方法もある。キーワードに対するランクが劇的に変わったら、やはりアルゴリズムが変わったという兆候だ。ただし、アプリ自身のアップデートはなかった、と想定する。

下図は、ASO(App Store Optimization)というキーワードに対する、約40種の上位アプリのランクの変化だ。その中にはFacebookやTwitter、Instagram、Minecraft、YouTube、Snapchatなどもある。ご覧のようにやはり17日の金曜日にはランクの大きな変化が見られる:

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  3. unnamed-5.png

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ランクの急降下とその後の復帰を見たデベロッパの多くが、これはApp Storeのバグか、それともAppleが何か長期的な変更を行ったのか、と疑問を感じた。

モバイルマーケティングのFiksuも、やはり金曜日以降のApp Storeの異状を見ていた。彼らはとくに、iPadアプリのランクが影響を受けた、と言っている。

今週の水曜日(米国時間7/22)にFiksuのCSO(Chief Strategy Officer) Craig Palliが、“落ちたアプリは今日、大ジャンプして戻ったが、中には金曜日以前のランクに戻らなかったアプリもある”、と言った。Fiksuは今でも事態を調べ中だがパターンとしては、これまでのランク付けプロトコルの変更の場合と変わらないようだ、という。

iPadアプリのカテゴリー別ランクが大きく変わった

【後略】
(以下、漠然とした推測記事のみ。アプリ名やジャンル等の具体的な挙名はない。)

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注釈サービスGeniusがAPIを公開、最初のパートナーはInstapaper

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オンラインの注釈プラットホーム(annotation platform)Genius〔元Rap Genius〕は、ラップの歌詞のページに書き込みができるサービスとしてスタートし、やがてWeb上のどんなページでもサポートするようになった。同社は今ではサービスのAPIを…蓄積した注釈や音楽メタデータなどとともに…公開しているので、外部のデベロッパが自分のアプリケーションにその機能を実装できる。Betaworksは早速そのAPIのパートナーになり、InstapaperにGeniusを統合してその新しい機能Notesを実装し、それを昨日ローンチした

InstapaperのNotes機能では、ユーザがネット上の記事から短いテキストをセレクトして、そこにコメントをつけられる。それらの注釈はデフォルトではプライベートだが、共有を指定すればTwitterのtextshotで共有できる。また、FacebookやEvernote、Tumblrなどそのほかのアプリケーションでも共有できる。

InstapapeのNotes機能でユーザが注釈を作成すると、それをGeniusのAPIがGeniusにポストする。ポストそのものは、FacebookやTwitterなどにポストする場合と同じだ。

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このAPIには投票機能があるので、読者の投票により注釈が”Genius IQ“と呼ばれる得点を稼げる。それは、Genius上の一種の評判システムで、いろんなアクティビティにポイントが付与される。

しかしGeniusのルーツが音楽の注釈なので、その無料で使えるAPIには音楽系のパブリッシャーにとって便利な機能がいくつかある。またデベロッパは、これまでGenius.comに蓄積された何百万もの注釈にアクセスしたり、あるいはGeniusの音楽メタデータのライブラリを検索してアーチストやアルバムや曲について知ることができる。

GeniusのAPIについて詳しく知りたい方は、どうぞこちらへ

Geniusは昔から目立ちたがり屋で、本誌のTechCrunch Disruptのステージでも必ずおふざけをやらかす。協同ファウンダのMahbod Moghadamはインタビューの席で、Mark ZuckerbergやWarren Buffetなどの大物について、(受けねらいで)不謹慎なコメントを述べたこともある。また同社はブロガーたちにインセンティブを与えて記事中にGeniusのリンクをたくさん書かせ、Googleの検索に対するいかがわしいSEO行為に及んだ。Moghadamはその後、カリフォルニアの銃乱射事件の犯人の声明文へのGeniusの注釈で、女性差別的なことを書き、辞任に追い込まれた

しかしGeniusのサイトそのものは、ほかの、スパム広告ばかり多い歌詞サイトに比べると、歌詞の読むためのリソースとしては優れている。またGeniusは、企業のプレスリリースに対する注釈で、煙幕のように真意の見えにくい企業語を、ずばり大衆の言葉に翻訳することが上手だ。たとえばここでは、Verizonによる(本誌の親会社)AOLの買収の一件を説明している。

今Genius.comの月間ビジター数は3000万で、毎月10万あまりの注釈が作られている。Betaworks/Instapaperに続くそのほかのAPIパートナーは、今後数週間以内に発表されるそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Yahoo、IFTTTの先駆けともなったYahoo Pipesのサービスを停止(Yahoo Mapsなど含む)

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IFTTTなどが登場してくる前、オンライン上のデータを使ってマッシュアップするのにYahoo Pipesがよく利用された。オンライン上に用意されたビジュアルインタフェースを使って、プログラミング知識のない人もいろいろなウェブデータを収集してフィルタリング処理するようなことができるようになっていた。便利に使っている人も多いこのYahoo Pipesだが、まもなくサービス停止となるそうだ。他にもYahoo Maps、GeoPlanetとPlaceSpotter API、さらには各地域毎に提供されてきたサービスもいろいろと停止されるようだ。

ニュースソースはYahooのブログ記事だ。検索、コミュニケーション、デジタルコンテンツといったエリアに注力するために、リソースの集中化をはかることが目的であるとのこと。

また、この流れに則って古いプラットフォーム上でのプロダクトサポートの停止もアナウンスしている。たとえば6月15日よりiOS 5以前のMailアプリケーションでYahoo Mailを使うことはできなくなる。またMac OS X 10.8 Mountain Lion以前のOSでは、Yahoo Contactの同期機能が使えなくなるようだ(こちらも6月15日より)。いずれの場合も、アプリケーションからではなく、ウェブブラウザーによって利用は継続できる。

さらにはYahoo Mapsも閉鎖されるとのこと。但しこれは単独のサービスとしては停止するということで、Yahoo SearchやFlickrからの利用は継続して行なっていくらしい。

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GeoPlanetおよびPlaceSpotter APIはQ3から使えなくなるそうで、これらを利用している開発者はYahoo Query Language(YQL)およびBOSSに乗り換える必要が出てくる。

また、6月から7月にかけて、以下のような地域サービスが停止されると挙げられている。すなわちフランスおよびカナダにおけるYahoo Music、スペインにおけるYahoo Movies、Yahoo Philippinesのホームページおよび各ジャンル毎のサイト、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、およびカナダにおけるYahoo TV、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、およびイタリアにおけるYahoo Autos、そしてシンガポールにおけるYahoo Entertainmentだ。停止されるサービスで扱っていた情報コンテンツについては、将来的には他のYahooネットワーク上で提供していきたいとのこと。それぞれの地域独自の判断で停止されるというよりも、2014年からの地域プロパティの廃止策を継続したものと考えるべきだろう。

Screen Shot 2015-06-04 at 2.16.42 PM

Yahoo Pipesについては、確かに利用者は減少傾向にあったのだろう。しかしウェブデータを手軽に扱うための画期的プロダクトとして登場してきて以来、便利に使っている人も多かったはずだ。Yahoo Pipesの登場は2007年になったばかりの頃だった。さまざまなサイトからのデータを集約し、必要なデータを抜き出したマッシュアップを作成するためのツールとして大いに注目を集めたものだった。自前のマッシュアップを作るのに利用するのはビジュアルインタフェースで、さまざまなモジュールをドラッグ&ドロップで配置することで行うようになっていた。完成品は保存しておき、もちろん多くの人と共有することもできるようになっていた。

Pipesで作ったツールをテンプレートとして「リミックス」用に公開するというのは、たとえばIFTTTの「レシピ」のようなものだったわけだ。

一般の(開発系ではない)人々にもデータを操作する仕組みを提供しようとする、このYahoo Pipesの試みはIFTTTだけではなく、たとえばZapierTasker、あるいはWorkflowなどのサービスに引き継がれることともなった。

Yahoo Pipeを使った開発は今年の8月30日で停止となる。データの移植などのために、Pipesの仕組み自体は9月30日まで動作させるのだとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

アプリに簡単にメッセージング機能を組み込めるLayerがWebアプリケーションのサポートを開始、ユーザ増大のためにエンジェル的なファンドを立ち上げ

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【抄訳】
TechCrunch DisruptのBattlefieldに2年前に登場して優勝をかっさらったLayerは、デベロッパが自分のアプリケーションに、わずか10行足らずのコードでメッセージング(テキスト、音声、ビデオ)やファイル共有の機能を組み込める、というコミュニケーションプラットホームのサービスだが、今日(米国時間5/6)は2年前の約束どおり、モバイル(iOS、Android)だけでなくWebアプリケーションもサポートする、と発表した。

また同社は、なるべく多くのデベロッパにLayerを使ってもらうための投資資金として、The Layer Fundと名づけたファンドを立ち上げた

The Layer Fundの提供によってLayerが投資先企業の部分的オーナーになるのではなく、その企業が成長してLayerをますます使ってもらえるための、成長資金として資金が提供される。

LayerのファウンダでCEOのRon Palmeriは、“Layerの成功はLayerを使うアプリの成功にかかっている”、と述べる。

Layerはこれまで、モバイルのアプリデベロッパのためのツールを提供していたが、そういう顧客企業からマーケティングや宣伝PR、資金調達などの相談を受ける機会が少なからずあった。

Layerはそういう顧客企業と一緒に問題解決に取り組んできたが、The Layer Fundを立ち上げたことによって、お金の面でも援助できることになった。

このファンドはBloomberg BetaのRoy Bahatから提案され、AnthemVPやCrunchFund 、SV Angel、Promus Ventures、Data Collective、MkII Ventures、Jean Pigozziなどが投資者として参加した。AngelListからも利用できる。5万ドルから10万ドルまでのきわめて初期的な投資案件を年に5件、という事業規模を想定している。

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なおLayerは、Layerを利用するアプリのためのiMessageふうのGUIツールキットAtlasを提供していたが、このたび、OpenStreetMapをベースとする地図サービスMapboxとパートナーして、地図表示を伴う位置機能もアプリ/アプリケーションのLayer層の中で利用できることになった。

【中略】

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2013年のTechCrunch Disrupt SFでローンチしたLayerは、今では、これを利用しているアプリの数が1万近くあり、デベロッパは全世界の1360の都市に分散している。Webアプリケーションのサポートが加わったこれからは、‘アプリ’ではなく‘アプリ/アプリケーション’という面倒な書き方になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa