大反響のドローンヘリによるビール配達、連邦航空局が差し止め

ミネソタの凍結したワコニア湖で釣りをする人々はウィスコンシンのLakemaid社が温かい釣り小屋まで自動操縦のドローンヘリで空からビールの12本パックを届けるサービスを始めたことで大喜びだった。釣り人は寒い氷上を渡らず、電話で注文するだけで喉の渇きを癒せた。しかしFAA(連邦航空局)は賛成しなかった。

FAAの規則によれば、ドローンは400フィート以上を飛んではならないし商業目的でも飛行させてはいけない。当然ビールの配達もダメだ。FAAから電話が1本かかってきてこのプロジェクトは中止を余儀なくされ、インターネットには憤激の声があふれた。しかしLakemaid社はすっかり諦めたわけではない。

LakemaidのJack Supple社長によれば使われたドローンはDJI F550だという。当日は少々風があったので12本パックを持ち上げるのには苦労したそうだ。「われわれ安全のために瓶を何本か抜かねばならなかった。FAAから電話がかかってきたときわれわれはもっと大きなドローンを発注しようと考えていた。2015年に規則がどう改正されるか注目している。われわれの準備はできている」とSuppleは語った。”

LakemaidはWhitehouse.govを通じて大統領にビール無人機(BUAVs)の飛行を承認するよう請願している。その成否はともあれ、LukemaidはFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで大反響を起こすことには成功した。マーケティング専門家はウィスコンシンの地ビール会社の巧妙なPR戦術に学ぶところが大きいだろう。とはいえ、Lakemaidを飲んでみたいなら今のところオンライン通販業者を使うしかなさそうだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+