メニューと料金体系に柔軟性を持たせてドッグケアのデフォルトブランドを目指すDogdrop

犬のデイケアといえば、Wag HotelsやRoverが思い浮かぶ。そしてここでご紹介するDogdropは、9月にロサンゼルスで開業する新人で、ケアの内容にも料金にも、もっと柔軟性を求めている飼い主に向いているという。

基本は月額の会員制で、飼い主はいつでも自分の犬を預け、そして引き取れる。全日制のほかに、時間制もある。ただしそちらも、月額の会費制になる。

月額料金は最低が20ドルで、こちらはデイケア3時間と、ワークショップ料金10%引きがその内容。最高の800ドルではデイケア無制限、ワークショップは20%引きだ。月800ドルというと、1時間あたり2ドル弱になる。

一方Wag Hotelsは全日制のみで、料金は午前7時から午後7時までの1日が46ドル、月額契約だと625ドルだ。シンプルなメニューのみ。

Dogdropの共同創業者であるShaina Denny(シャイナ・デニー)氏は、声明でこう言っている。「Dogdropは高品質なケアと生活の利便性を求める現代的な飼い主のご利用に適している。コミュニティを重視し、慎重に設計されたケアスペースが手際のいいサービスをご提供する。私たちは犬の幸福と健康を願い、また飼い主には、犬たちとより一体になった毎日の生活を提供したい」。

Dogdropは資金に関して明らかにしないが、前にDogVacayを育てたインキュベーターScienceの出身だ。1号店を9月にロサンゼルスにオープンし、翌年さらに店舗を増やす予定だ。

そのScienceの創業者でCEOのMichael Jones(マイケル・ジョーンズ)氏は、これからのドッグ・ビジネスについてこう語る。「ペットを飼う人は増えているし、世代交代もある。また職場の環境も犬を置けたり置けなかったりさまざまだ。だからこれから必要とされるのは、もっと柔軟性があって利用しやすいペットケアだ。Dogdropの場合は、大規模化多店舗化を目指すことによって、飼い主の信用を獲得したい。Dogdropは高品質なケアサービスを、従来のドッグケアにない費用やスケジュールの柔軟性をもって提供しようとしている点が良い。これが成長してドッグケアのナショナルブランドになったころには、犬の飼い方ががらりと変わっているだろう」。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

犬の癌を治療するスタートアップがAndreessen Horowitzから$5Mのシードを調達

National Canine Cancer Foundation(全米犬癌財団)によると、犬は、3頭に1頭が癌になる。最近、Andreessen HorowitzのBioファンドによるシードラウンドで500万ドルを調達したOne Healthは、犬の癌を人間にとって、もっと対応しやすくすることをねらっている。犬の死亡原因のトップが、癌なのだ。なお、シードラウンドにはLerer HippeauとY Combinatorが参加した。

One HealthのファウンダーでCEOのChristina Lopesはこう言う: “癌の罹患率と発病率は人間より犬の方が高い”。

One HealthのFidoCureブランドの製品は、犬の癌を低費用で扱いやすくすることを目的としている。最新の遺伝子配列技術を利用して、犬の癌の原因となる遺伝子の突然変異を正しく理解する。そしてさらに、人間へのリコメンデーションとアクションプランを提供し、最良の治療法と各個体に合った処置を教える。

“うちでは、人間にできることを重視します”、とLopesは言う。“最初は検査をします。次に、遺伝子変異が見つかったら、その犬のデータに合ったFDA認可の薬を教えます。複数の薬剤師や調剤薬局と提携しています”。

あなたの犬が癌と診断されたら、獣医師はOne Healthの製品を推奨するかもしれない。しかしそれでも、獣医師通いは続けた方が良い。One Healthも、多くの優秀な獣医師と提携しているから、相談できる。

推奨するFDA認可の薬は人間用だが、それらを犬に与えるためのデータがある。そのデータを得るための研究に、One Healthは相当な時間とお金を投資した。

“私たちは薬の開発はしませんが、薬に関する、犬と人間との情報ギャップを埋める作業がたいへんでした”、とLopesは語る。

One Healthは、獣医師に直接課金する。獣医師がさらに、患者に課金してもよい。犬の癌の診療に要する費用は、1頭につき平均6700ドルだ。それでも、One Healthは薬価に大きな利幅を載せないので安い方だ、という。

“癌生物学の進歩で、人間の癌の診断と治療は革命的に良くなった”、とA16ZのゼネラルパートナーJorge Condeが声明文で言っている。“今後、犬と人間の違いや類似性がより明らかになるにつれて、One Healthはこれらの進歩を単純にペットに応用するだけでなく、逆に犬の診療で発見したことを人間に応用できるようにもなるだろう”。

画像クレジット: One Health

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

自動車技術の各種応用製品を指向するFordが犬を花火の騒音から護るノイズキャンセル犬小屋を開発

犬は可聴域が人間より相当広いので、われわれには平気なノイズでも彼らにとってはつらいことがある。花火はとくに多くの犬たちにとって厳しいし、パニクったペットを鎮めようとすう飼い主にとってもつらい。そんな彼らを助けるべく、Ford…そう、自動車のFord…はノイズキャンセル犬小屋のプロトタイプを作った。同社によるとそれは、同社のSUV車Edgeのエンジンとトランスミッションの音を和らげるために導入したノイズ制御技術を応用している。〔可聴域: 人間は20-20000Hz、犬は67-45000Hz(英語版Wikipediaより)。〕

犬小屋の中のマイクロフォンが花火の音を検出すると、内蔵のオーディオシステムがそれに対抗する妨害波を送出し、その騒音をかなり減らすかまたはキャンセルする、とFordは言っている。犬小屋の素材が高密度コルクなので、それも外部のノイズを抑える。

このノイズキャンセル犬小屋はまだ発売されていないが、Fordによるとそれは、“自動車技術のノウハウを日常の問題解決に応用するインターベンション(interventions)と呼ばれるイニシアチブの最初の製品”、だそうだ。

小さなお子さんのいる方なら覚えておられるかもしれないが、昨年FordはMax Motor Dreamsと呼ばれる小児用ベッドを開発した。それは、走っている車の中ならよく寝る赤ちゃんの習性に着目したベッドで、静かな低燃費カーでは赤ちゃんが寝なくて困った方もおられるだろう。そのベッドには、車の揺れを模すための小さなモーターと、道路上のノイズを再生するオーディオ装置、そして街路灯の光を模すLEDライトがついている。

当時Fordは、関心が多ければその小児用ベッドを発売する、と言っていたが、口コミで広まったにもかかわらず、Max Motor Dreamsが市場に登場することはなかった。それは、このノイズキャンセル犬小屋を買いたい人にとって不吉な情報だが、でも祝日の花火から犬を護る方法はほかにもある。また、犬の不安を解消するThunderShirtという製品もあるが、その効果はもちろん、犬によって違うだろう。

画像クレジット:Ford

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Photosはペットの名前で彼/彼女の写真をグループ化できる…顔認識技術を利用

ペットがいてGoogle Photosを使ってる人は、その毛むくじゃらのお友だちを自分の写真の中に見つけるために、“dog”とか“cat”とタイプすることが多いだろう。それはたとえば、誰かにペットのことを聞かれたときなどだ。ペットというと誰もが、ディズニー・アニメのMr. Fluffypantsみたいな画像を期待するんだよねー。今日(米国時間10/16)Googleは、Photosアプリの中でペットの写真だけを一箇所に集められる簡単な方法を導入した。それはGoogleの顔認識技術を利用する機能で、下図のように人間の顔とペットの画像をまとめることもできる。

ペットの名前〔下図では‘Oliver’〕を指定できるから、一般的に“dog”とタイプする方法に比べるとずっと便利だ。さまざまな犬の写真がある人にとっては、とくにね。

人間の顔写真を名前でグループ化できるように、ペットの顔にも名前をつけておくと、それらを簡単に取り出せるし、それらの写真を使ってアルバムやムービーやフォトブックを作ることもできる。

またGoogle Photosでは、動物の品種(犬種など)による検索ができるし、絵文字で犬や猫を検索できる。同社が今年の初めに導入した機能を使うと、ペットを主役とする短編ムービーを作れるが、写真をあらかじめ選んでおいて既成の動画をくっつける簡易な方法もある。

ペットの(そしてもちろん子どもの)写真を便利に操作できる機能は、写真アプリの重要なセールスポイントだ。たとえばGoogleのカメラ新製品Clipsでは、子どもやペットの‘動き’を無音で撮れるから、ベストショットを捉えやすい。しかもベストショットは、一連の動きの中からAIが自動的に選んで決めてくれる。

Google Photosのこのペットフレンドリーな機能は、世界のほとんどの国で今日から提供される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

犬泥棒が横行する今の都市、犬用のスマートハウスDog Parkerを利用しよう

dog-parker_july2016_brooklynnyc_08

犬は大きな責任だ、と誰もが言うけど、その責任の重さは、実際に飼ってみて初めて分かる。

ERA出身のニューヨークのスタートアップDog Parkerは、犬を飼うことに伴うストレスを、ある程度軽減したい、と考えた。

Dog Parker、‘犬を駐車させる’という名前は、犬を食料品店やコーヒーショップの外に置いておいて、自分はそのお店の中に入る、という意味だ。

犬の窃盗がニューヨークでも大きな問題になっている。だから犬をお店の外につないでおくのは、わずか数分でもとても不安だ。犬を散歩させることと、バーガーを買ったり、朝のコーヒーショップを利用することは、マルチタスクが難しい。

そこで、Dog Parkerだ。

Dog Parkerは犬一頭用のハウスで(上図)、ネットにつながっている。犬のオーナーはDog Parkerの会員になり、近くのベーグル店のDog Parkerをアプリから予約する。するとあなたが日曜の朝、ベーグルをあれこれ選んで買ってるとき、ワンちゃんはParkerの中で安全に休んでいる。

店内でアプリを起動すると、犬の様子がWebカメラで分かる。Parkerのドアの開閉ができるのは、今それを使っているオーナー(Dog Parker会員)だけだ。犬泥棒にやられる心配がない。

Dog Parkerの中には短波長紫外線(UVC)消毒灯があるので、次の人も安心してParkerを使える。そして一日の終わりには巡回のメンテナーが来て、完全な掃除をする。

今同社は、ブルックリン界隈で7箇所5基のDog Parkersを使ってベータテストをやっている。今日(米国時間11/17)は、Dog Parkerの新型機が投入された。その新型Dog Parkerはニューヨークで製造されていて、今週はブルックリン地区に100基設置される。

Dog Parkerの会費は、年額25ドル、プラス、使用時間1分につき20セントだ。

Dog Parkerについて詳しく知りたい人は、同社のWebサイトへ行ってみよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

人間用ベッドマットレスで成功したCasperが今度は独自の視点で犬用ベッドを開発

dogbedlaunch_facebook_1200x627

超快適な(人間用!)マットレスの開発とネット直販で成功したCasperが今度は、460時間の実験研究と11か月のユーザー(犬!)現用試験を経て、犬用ベッドを発売した。今や世界中のポッドキャスターたちがご愛用するマットレスのメールオーダー販売スタートアップを、ほとんど独力で立ち上げたCasperは、同じサービスを125ドルでお犬様たちに提供しようとしている。

そのCasper Dog Mattressは同社の人間用マットレスによく似ていて、やはり、小さすぎる!と感じるボックスに詰められ、100日以内の試用期間なら返品OKという条件で、送料無料で届けられる。犬が気持よく寝てくれなかったら、返品すればよい。

casper-dog-mattress-all

でも、たかが犬のマットレスの開発に、なぜそれほどの時間と月日を費やしたのだろう? 実はそこには、克服すべき課題が山ほどあったのだ。たとえば、犬にも小さな枕があった方が良い、という事実の発見。犬は必ず、穴掘りの仕草をしてからでないと、快適に眠れないこと。そこで、犬の歯と(前足の)爪を満足させるために、接着剤でまとめた大量のマイクロファイバーを必要とした。

サイズは3種、そして色も3種ある。犬の最大サイズは、90ポンド(約40キログラム)だ。今日注文すると24日までに発送される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

お留守番をしている愛犬に声をかけたりおやつをあげられるリモートカメラFurbo

furbo

Tomofunが作ったFurboは、外出している飼い主と犬が対話する新しい方法を提供する。

このカメラを使って犬を常時ウォッチでき、オーディオは双方向なので、いつでも犬に話しかけて彼/彼女の孤独感をまぎらしてあげられる。アプリまたはオーディオをoffにしているときでも、犬が吠えたらスマートフォンにプッシュ通知がくる。

ペットカメラはいろんなところが作っているが、Furboの重要な差別化要因は、カメラが犬におやつを投げてあげられることだ。

先週のプレスイベントでは、かわいい子犬たちにつられて、ぼくもFurboを試してみた。おやつをどっちに投げるかは、スマートフォンのアプリでカメラに指示するが、そのやり方は簡単だ。おやつが投げられた、と分かった犬が、部屋の向こうへ駆けていく姿は、なかなかかわいい。

Furbo今Indiegogoに出ていて、予価は99ドルだ。目標額の5万ドルは、すでに超えている。発売は、7月の予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

犬が自分が撮った写真を自動的にFacebookにポストする装具、冗談だが現実に必要かも

dogpack

見どころは犬のお顔

Facebookの問題は、犬の写真が多いことではない。犬自身が撮った写真がないことだ。やっとこの災悪に取り組む人が現れたが、残念ながらそれは広告代理店だ。この記事はちょうちん記事ではないけれども、そうであってもおかしくはない。

その“Posting Tail”、と名付けられた、かなり滑稽なプロトタイプデバイスを名犬のために作ったのはSaatchi & Saatchi Madridという会社。しっぽのところのセンサーをRaspberry Piが読み、しっぽの振り方をモニタするが、同社によると、ふつうのしっぽ振りと、興奮時のしっぽ振りを区別するそうだ。興奮を検出するとお尻に装備しているカメラが写真を撮り、それを直ちにモバイルのデータ用のドングルでFacebookへアップロードする。

犬は人間ではないから、犬のアカウントとページを作りたくなるだろう。しかし猿のセルフィー(自撮り写真)の先例が示しているように、犬には著作権がないから、ヴァイラルに得られた収入はすべて飼い主のものだ。

今はまだ1台しかないが、スペインの読者ならPedigree.esに申し込むと、1週間貸してくれる。

この製品自身はかなり冗談だと思うが、こういうものを実際に欲しい飼い主は少なくないだろう。ペットのウェアラブルを作ってる企業がすでに数億ドルで買収されたし、Petcubeのようなデバイスも人気を集めつつある。ソーシャルメディアのプラットホームが実際に犬の背にマウントされるのも、時間の問題だ。しかもそれには、十分に意義がある。

この、すさまじくアホなアイデアを、そのうち実際に製品化してあげるよ、とあなたの名犬に約束してあげよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MicrosoftのiOSアプリ“Fetch!”はあなたの犬の(そしてあなた自身の!)犬種を当てる

fetch

【抄訳】
Microsoftの新しい画像認識ソフトですら、私の犬の犬種は分からない。でも、それはしょうがない。しかし、あなたの犬が殺処分施設から救ってきた雑種犬でなければ、最新のMicrosoft Garageプロジェクト: Fetch!を楽しめるかもしれない。このiPhoneアプリは、犬の写真を見てその犬種を当てる。正確に当てられないときは、至近の犬種である確率のパーセンテージを出す。

そう、今あなたが思ったとおり、犬でなくて人間でもよい。

このアプリは、機械学習で何ができるかを、おもしろく見せる、というシリーズのひとつだ。今回のは、画像を見て、その内容に関する何らかの判断をする。人間が自然に行う直感的判断のようなものを、マシンは教えられること(“学習”)によって身に付ける。

[100%の確率でボーダーコリーです]
Screen Shot 2016-02-12 at 10.29.29 AM

 

Fetchでも分かるように、その学習過程は相当難しい。人間はいくつかの断片的な情報から、これまでに知った/学んだことに基づいて、その場で犬種などを当てることができる。しかしマシンは、正しい画像と犬種に関する専門的データとマシンインテリジェンスを組み合わせて、教えてやる必要がある。

このアプリの場合は、ディープニューラルネットワーク(deep neural networks)と呼ばれる機械学習のテクニックを使っている。

“…Microsoftはこのような分野ではとても進んでいる。互いによく似ている犬種でも見分けるし、同じ犬種の色違いにも対応できる。そのほか、犬種ごとの細かい違いが分かるのだ”、と、イギリスケンブリッジのMicrosoft Researchでこの犬種プロジェクトを作ったチームのディレクターMitch Goldbergが説明する。

“ディープニューラルネットワークのいいところは、あとから加えた新しい犬種を、新しい犬種だと理解できることだ。それはとても難しい問題なんだけどね”。〔通常のNNは、すでに学習済みの何かにマッチさせようとする。〕

というかFetchは、機械学習の難しさを一般のユーザーに分かってもらうためにMicrosoftが作った一連のプロジェクトの一つなのだ。

たとえば昨年Microsoftは、人間の写真からその人の年齢を推測するサイトを作った。結果は、Fetchと同じく、当たったり当たらなかったり。

さらに同社は、感情を識別する機械学習ツールに取り組んでいるし、

顔にヒゲをはやして行う資金募集キャンペーン”Movember”を賛助するMyMoustacheプロジェクトも作った。それは、同じような技術で顔面のヒゲ率を判断する。

それに、二人の人間が双子かどうかを判断するサイトも作った。

でも、今回の犬種アプリもおもしろい。うまく当たれば!

 

【中略】

このアプリに友だちの顔を見せると、その人に似た犬種を当てようとする。それらは、けっこう当たってる、と言える!?:

[アイリッシュウォータースパニエル]
1-Fun-Home-Result-1000px

 

ヒラリー・クリントンを、ウェストハイランドホワイトテリヤ、と判断した:

 

【中略】

私自身はマルチーズと判断され、まあそれは許せるけど、わが家の体重49ポンドの雑種犬がチワワはないよねぇ:

[91%の確率でチワワです]
IMG_3021

 

マシンたちよ、もっと勉強しないとダメだぞー。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

生まれたときから前足のないダックスのバブルズちゃんが3Dプリントで快足の車いすを

10370429_1515555672016263_1121108827973280952_n

3Dプリントという21世紀の新技術のおかげで、助かるワンちゃんが増えている。今日ご紹介するダックスフンドのバブルズちゃん(Bubbles)は、生まれたときから前足がない。しかし飼い主のTrevor Byersは、母犬から生まれた時点ですでに足がないことに気付き、なんとかしてあげたい、と思った。でも、やや大きくなったバブルズは、犬用の車いすで遊びまわることが大好きになった。

そこで3Dプリントの登場だ。Byersは小さなバスケットとやや大きい車輪を作り、バブルズがそれを使えるよう練習した。そしてさらに彼は、犬用の車いすを3Dプリントで作りたい人たちのための、インストラクションまで書いた:

ふつうの工作で車いすを作ろうとして何か月も失敗を重ね、ついにわが家で初めての3Dプリンタを買った。失敗の数は前よりも多かったが、やっとうちのバブルズにぴったりの設計が完成した。軽くてしかも安定性を良くするのに苦労し、最後にはバブルズの細長い背中に重しを載せなくても走れるようになった。ほかの前足のない小型犬に比べると、彼女は自分の車いすでかなり長時間遊びまわる。上り坂も下り坂も、生い茂った草むらも、全速で走れる。バブルズで成功した私と妻は、ほかの犬たちがささいな障害で苦しまないために、今回の3Dプリント経験を共有したい、と考えた。

 

バブルズにはFacebookのページもあり、下のビデオでお分かりのように、3DプリントのおかげでThe Life of Reillyを満喫しているようだ。

出典: via 3Dprint

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

犬のダービーは3Dプリント義足のおかげで飼い主と毎朝ジョギングできるようになった

最近、3Dプリントのおかげで自由を取り戻した動物のニュースをよく聞くようになった。今回のダービーは生まれつき前脚に障害があったのだが、3DSystemsの好意によって、飼い主といっしょにジョギングができるようになった。義足の上部はダービーの変形した前足にぴったり合うようなクレードルになっており、下部は独特な楕円形だ。

ダービーに飼い主を探してやったのはPeace And Paws Rescueシェルターのボランティアで3DSystemsのプロダクト・マネージャー、Tara Andersonだった。Andersonはまず前脚の代わりになる車輪を試した。これはある程度効果があったが、やはり自由に走り回れるというには遠かった。 3DSystemsの2人のデザイナーと動物の義肢製作専門家のDerrick Campanaがダービーの前足の3Dスキャン・データを元にカスタマイズされた義足を設計した。

カモ3Dプリントの義足で義足で歩き回れるようになったカモのビデオも人気を集めたが、3Dプリントによるプロトタイプづくりのおかげで犬がこんなに嬉しそうに走り回れるようになったのを見ると心あたたまるものがある。今やダービーは飼い主といっしょに4、5キロも走れるという。何十年も前からこうした義足は作ることは可能だったが、特にペット用には、現実離れした製作費用がかかっていた。そのうちバイオニック・ハムスターやサイバー・フェレットなども登場するだろう。

「これが3Dの良いところです。犬であろうと人間であろうと、より良い生活を送ることを助けることができます。」とAndersonは語る。

via 3Ders

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


迷子ペットの識別に顔認識技術を使うPiP

飼い犬や飼い猫を迷い犬/迷い猫にしてしまって、そのまま失ってしまうというのはトラウマに成りかねないほどの衝撃をうける出来事だろう。またもし誰かが迷子のペットを見つけてくれても、どうやって飼い主を見つけられるのかと途方にくれてしまってお終いになってしまうこともよくある。そして収容施設に送られて安楽死させられてしまうことすらあるのだ。PiP(The Pet Recognition Company)CEOのPhilip Rooyakkersは、これをなんとかしたいと思った。そして、ICタグの現状を研究しつつ、迷子になってしまったペットを見つけるシステムを有効に動作させるために、顔認識技術を使うことができないかと考えたのだった。

PiPはIndiegogoにおけるキャンペーンを立ち上げてもいる。目標はアプリケーションを市場に出すために必要な資金のうち、現在のところ不足している10万ドルの資金を調達することだ。

先週バンクーバーで行われたGROWカンファレンスでRooyakkersに話も聞いた。話によると、アプリケーションで利用するシステムは画像認識のエキスパートであるDaesik Jang博士が開発したものであるとのことだ。このシステムにより98%の犬や猫を識別できるのだという。ここにメタデータ(品種、大きさ、体重、性別、色)を加えれば、実際的にはすべてのペットをきちんと認識できるのだとしている。

アプリケーション動作の仕組みを記しておこう。まず、飼い主がPiPにペットの写真をアップロードする。そしてシステム側でペットの顔つきなどの情報を整理して、データベースに情報を登録しておくわけだ。

迷子のペットを見つけた人は、ペットの情報を参照するのにアプリケーションをダウンロードして利用することができる。アプリケーションを通じて、見つけた迷子ペットの写真をシステム側にアップロードするのだ。買主側の方はサブスクリプション方式でアプリケーションを利用する(月額費用1ドル49セントで、収益の2%はペットレスキュー基金に寄付することにしたいとのこと)。ペットがいなくなってしまったとき、PiPは地元の動物保護組織、獣医、そしてソーシャルメディアなどにアラートを流す。

この「Amber Alert」(緊急迷子報告のようなもの)がサービスの肝となる部分だ。他には、どこかで迷子ペットを保護しているという情報があがっていないかを、ソーシャルメディア上で検索したりもする。「迷子ペットの情報をソーシャルメディアに流すだけではありません。アプリケーションをインストールしている(近隣地区の)人には、アラートもポップアップするようになっています。また飼い主との直接的コンタクトも取り情報を収集し、可及的速やかに情報収集・提供を行えるようにします」と、Rooyakkersは述べている。

迷子ペットの発見情報がシステムに寄せられた場合には、送られてきた写真を顔認識技術にてデータ化して、システムに登録されているペットに該当するものがいないかを検索する。ちなみにこの際、誤認識を防ぐために、認識手順を完全には自動化せず、必ず人力でメタデータの確認を行うことにしているとのこと。

もちろんペットの個体識別を行う技術は他にもある。たとえばIDタグや埋込み型マイクロチップなどだ。しかしマイクロチップに記録する情報についてはいろいろなスタンダードがあり、施設によっては情報をスキャンできない場合もあるのだ(訳注:日本の場合に当てはまるのかどうかは不明です)。顔認識は、迷子らしきペットを保護した人の誰もが、特殊な機材なしに情報提供できるのがメリットだとのこと。この手軽さにより、飼い主とペットの再開までの時間を短くしたいというのがサービスの狙いだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


外出先からいつでもペットの様子を確認し、話しかけておやつもあげられるPetziConnect

FitBark等、愛犬と繋がっているためのガジェットはいろいろと登場してきている。愛犬の健康チェックを目的とするものもあるが、今回紹介するのは、外出中でも愛犬におやつをあげたりして触れ合いたいという人のためのものだ。ただし、楽しくなっておやつをあげすぎたりしては、結局健康管理用ガジェットも必要になってしまうので、おやつのあげすぎには注意が必要だ。

おやつをあげることのできる、このPetizConnect。もちろんそれ以外の機能も搭載されている。ワイアレスHDカメラおよびマイクを内蔵しており、いつでもポチに呼びかけることができるようになっているのだ。呼ばれたポチは、飼い主の声が妙なところから聞こえてくることに驚き、頭を悩ませることとなる。

おやつをあげるにはアプリケーションを利用する。Android版ないしiOS版のアプリケーション、あるいはウェブクライアントが用意されている。写真やビデオの撮影も、こうしたアプリケーションから行う。写真やビデオが撮影できるとなると、セキュリティ面での不安も感じる人もいるだろう。インターネット経由でうちの中を覗かれてしまう可能性もあるだろうからだ。しかしもともと犬の背の高さに合わせて設置するものであるから、映っているものが何なのかはほとんどわからないかもしれない(床の上にちらばっているものなどは映ってしまう)。

PetzilaはもともとIndiegogoにて3万ドルの資金調達を目指していた。その資金でまずはファーストロットの製造を行おうと考えたわけだ。しかし、調達申込みの締め切りまでかなりの日数を残して、既に目標額は集めてしまった。PetziConnectsは、もっとたくさんおやつを欲しがったり、あるいは箱のなかに閉じ込められた飼い主を救い出そうと興奮するかもしれない犬に突っつき回されても大丈夫な外装になっているそうだ。出荷予定は12月。クラウドファンディングに参加してPetizConnectを入手するための最低金額は99ドルとなっている。

Update:Petzilaのスポークスマンによると、、モバイルないしウェブ部分、ネットワーク部分、そしてPetizConnect本体の間での伝送経路で、128ビットないし256ビットの暗号化を行っているそうだ。簡単に言えば、徹底的なセキュリティ管理を行なっているということらしい。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


犬と遊んでやる時間がないとお嘆きのあなた, お遊びロボiFetchはいかが?

このプロジェクトがKickstarterで資金募集に成功したら、犬を飼ってる人は全員、“取って来い!”遊び(fetch)から解放される。あなたの、腕の筋肉痛は治り、手がよだれでヌルヌルになることもない。このiFetchと名付けられたプロダクトは要するに、いちばん簡単なピッチングマシンであり、全自動の機械だが、遊び好きのワンちゃんが大好きになるツールだ。これで犬が遊ぶようになるためには、最初にちょっとコツがあるんだけど。

iFetchは単純なマシンで、犬がボールを入れるとそれを遠くに投げる。犬はそのボールを追いかけて、くわえて帰る。もう一度遊ぶためにはボールを自分でマシンに投入しなければならない、と犬が学習したら、サイクルは完全自動で無限ループになる。犬から見たら、われわれ人間は、肉と骨でできたiFetchにすぎない…疲れて、動かなくなることもある。

でもiFetchなら、AC電源があれば動く。単二の電池を6つ、でもよい。蛋白質も炭水化物も栄養剤も要らない。腕を痛めないし、手などが汚れるのを気にせずに済むし、ボールが飛ぶ距離は10、20、30フィートの三段階から選ぶ。テキサス州オースチンのHamills家のご家族が考えたこのプロジェクトは、使うボールが小さいので中型〜小型犬向きだ。大型犬に使ったらボールで喉が窒息するかもしれない。

ぼくと犬とのつきあいは長いし広いが、取って来い!遊びにまったく関心を示さない犬もいる。そんな犬を、iFetchが改宗させることはありえないだろう。逆にそれが大好きな犬は、iFetchを好きにならないはずがない。ファウンダのHamillsは、子ども(人間の子ども)を遊ばせるのにもよい、と言っている。手抜き子育てが可能だし、犬も子どもも両方いる人にとっては、子どもと犬を競争させる遊び方もある。

実はiFetchは、すでにKickstarterの目標額に達しているから、約束の2013年1月にはきっと発売されるだろう。予約のための出資額は60ドルからで、ボール3つとACアダプタが付く。買う気になった人に、一つだけご注意: “ほどほど”という言葉を知らない遊び好きのダックスなどを飼っていて、しかも夏の暑い日などは、iFetchの電源を入れっぱなしにしないこと。iFetchは疲れないが、遊び好きなワンちゃんは違う。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))