家庭で3Dプリントできるファッション人形Quin, なかなか魅惑的だ

お名前はQuin。彼女はどんなポーズもできる(そしてBarbieと完全互換の)お人形で、家庭で3Dプリンタで作って組み立てる。彼女を作った3DKitBashは、3Dプリンタには家庭で上質な玩具を作るという用途があることを、証明したかった。彼女のルックスが気に入ったせいでもあるけど。

Kickstarterで資金を募集中だけど、3Dファイルの最終価格は55ドルを予定している。ABS樹脂でプリントした完成品は、245ドルだ。

Quinの原作者は、Natalie MathisとQuincy Robinsonの二人。Mathisは、オハイオ州シンシナチの美術館の企画部長、Robinsonは彫刻家で玩具作者だ。彼は大手玩具メーカーMattellやHasbroなどの仕事もしていて、ぼくがもらったメールには、“TargetやWal-Martなどの量販店のおもちゃ売り場に行ったことがあるなら、ぼくの作品をきっと見てるはずだ”、と書いている。

それに、“孤児になったオポッサムの野性復帰支援活動家としても知られている”、そうだ。

チームはシンシナチが本拠地だが、この町には3Dプリントのコミュニティのルネッサンスが見られるという。Robinsonによると、“この何でもある中都市では、通りを歩いていて知ってる人に会って握手を二回するぐらいの間隔で3Dプリンタがある”のだそうだ。市も、General ElectricやProcter & Gambleの協賛により技術教育を展開し、活気ある都市作りに努めている。

“3Dプリンタにできることを検証するためのテストケースとして、人形はとても適していると思う”、とRobinsonは言う。“テストの案件が不適切だったら、その結果の良し悪しで3Dプリントの将来性を判断することはできない。人形は、プリントしやすく、モジュール構造で、たくさんのキャラクタがあり、カスタマイズの幅がとても大きいからテスト案件として理想的だ”。

RobinsonとMathisは、Quinを玩具以上のもの、と見ている。つまり3Dプリントのファンたちがいろんな機能を加えることや、人形ファンが衣装やアクセサリなどを多様にカスタマイズすることを、期待しているのだ。つまりQuinは、今後の多様な工夫やカスタム化のためにプラットホームだ、と。

Quinは、三歳の子どもの不機嫌に耐えられるだろうか? チームの答えは、“十分耐えられる”だった。

“今から3か月前に、Barbieみたいに丈夫で自分で立つこともできる人形を3Dプリントで作ると言ったら、みんなに笑われただろう。でも今では、それが作れたのだ! しかもBarbieみたいにタフで、立つだけでなくどんなポーズも無理なくできる”、とRobinonは言う。“彼女は頑丈さ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))