Dots、GEのBrilliant Week企画に連動した提携に基づく「Gravity Mode」を実装して配布中

betaworksのDotsが、GEとネイティブ広告を展開することになったとアナウンスしている。契約金などの詳細については発表されていない。

今回の契約により、Dotsは「Gravity Mode」(重力モード)を加えた新たなアプリケーションをリリースしている(訳注:現在は、このモードを選ぶと9月8日にリリースというようなメッセージが表示されるようになっているようです)。

きっかけとなったのは、GEが1週間におよぶ科学技術関連の「記念日」(記念ウィーク)を制定したことによる(ブランド発の記念日制定はNational Dance Dayなど、いろいろと出てきている)GEはこれをBrilliant Weekと名づけている。この中で9月8日にはGravity Day(重力デー)が準備されていて、Dotsは、とくにこの日とタイアップしている(ちなみに9/8は地球の重力加速度である9.8m/sから定められたものだ)。

共同ファウンダーのPaul Murphyによると、Dotsにはこれまで、半ダースほどの提携オファーがあったのだそうだ。

「いろいろと検討させて頂いて、結局GEと組むことになりました。GEとの企画が、Dotsに魅力的な機能を組み込む上で最も可能性のあるオプションだと考えたのです」とMurphyは言う。「プレイヤーが楽しめるようにするというのが最も大事なことですから」とのこと。

ちなみにMurphyの言うところでは、Dotsは1日に2500万回ないし3000万回プレイされているのだそうだ。念のため申し添えておくと、DotsはAndroid版、iPhone版、およびiPad版がリリースされている。

「Dotsを利用することで、双方にメリットが現れる提携作業というのは面白いものだと思います」と、Murphyは相互メリットについても語っていた。「GEのようなビッグブランドと組むことにより、私達は利用者に対して新たな魅力を提示できるようになります。そして利用者が増え、ゲーム自体の魅力も高まるという展開ができそうだと考えています」。

しかしDotsの成長の速さには驚くばかりだ。デビューしたのは今年の5月で、まだ数ヵ月しか経っていない。これまでネイティブ広告の仕掛けを試みたこともないのに、いきなりGEという大物と組むのにも驚かされる。DotsはZENモードや、マルチプレイヤーモードを導入して新たな魅力を訴え続けている。しかし外部ブランドと手を組むのは今回が最初だ。広告臭さを気にして離れる利用者がいるのか、あるいはそもそも広告臭がするものになるのかどうか、日曜日を待っていようと思う。

ところで、Gravity Modeとはいったいどういうものなのか。

まず、時間制限がないという意味では「ムーブモード」と同じだ。できるだけ多くのドットを四角く繋げられるように頭を使えばいい。

但し、行き詰まった時にはGravity Mode Shufflerボタンをタップすることができる。これにより画面は自動的にシャッフルされ、また「重力」およびスマートフォンの傾き方に応じて特定のドットが消滅する。なかなか面白そうではなかろうか。

ゲームを進めていくとレベルがあがり、レベルカードを入手できる。レベルカードを入手すれば、それにともなってdotsポイントが溜まっていく仕組みだ。Gravity Modeは1週間の期間限定であるようだが、期間が過ぎてもポイントは残ったままになるそうだ。

もちろんこれまでにもモバイルゲームが大手ブランドと手を組むというシーンは目にしてきた。たとえばAngry Birds Rioがあった。20世紀FOXとのタイアップで、アニメシーンに乗り込んできたものだ。これがきっかけとなりRovioはAngry Birds関連製品を多く世に出すこととなり、短編アニメなどの配信にも乗り出すこととなった。

またHasbroはBackFlipスタジオの大半の株式を取得し、Hasbroブランドのゲームを世に出している。またKabamもWarner Brosと戦略提携を結び、「指輪物語」や「ワイルド・スピード」などに基づいたゲームをリリースしている。

但し、RovioやKabamの場合とは違い、Dotsはゲーム中にGE関連のコンテンツを盛り込む必要はない。GEは、ゲーム内での言及を一切期待せず、ただただ新しいゲームの開発に出資したわけだ。これもまた話題になるひとつの方法だと判断したのだろう。確かに面白い試みではある。ただ、これがブランド側にとって、どれほどの効果があるのかは今後の状況を見てみる必要がある。

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(翻訳:Maeda, H)


ダウンロード数500万、プレイ回数10億回のDots、AndroidおよびKindle Fire版も提供中

10年ほど前、Nokiaのフィーチャーフォン上でプレイするSnakeというゲームが大流行したことがあった。最近、スマートフォン上でDotsが大流行し、ひと昔前のことをいろいろと思い出したりもする。Dotsは非常にシンプルありながら中毒性をもつゲームだ。iOS上で非常な人気を集めてきたが、つい先日からAndroid版の提供もはじまっている。

betaworksも出資するPlaydots, Inc.の提供するこのゲームは3ヵ月半前に登場してきて大人気を博している。ダウンロード数は500万件に達し、ゲームは10億回ほどもプレイされているのだそうだ。App Storeのチャートでも、15ヵ国以上で首位を獲得している。

betaworksのプロダクト部門SVP兼Dotsの共同ファウンダーであるPaul Murphy曰く、iOS版とAndroid版を同時期にリリースできるような仕組みを実装するために、Android版のリリースに時間がかかったのだそうだ。一般的なAndroidスマートフォンおよびKindle Fireでも利用できるようになった。

また、一般的な遊び方には飽きたという人のために、別の遊び方も用意されている。すなわち60秒間でのハイスコアを競うのではなく、タイムリミットなしに30回の動作で高いスコアをゲットしようというモードが用意されているのだ。時間を気にせず、最善の動きを研究して高得点をゲットしようというモードだ。

これでAndroid利用者もマルチプレイヤーモードの練習ができるようになった。iPad版も登場してますます人気が高まるなか、Android利用者もついにブームに身を委ねることができるようになったわけだ。

多言語対応も進んでおり、ドイツ語、スペイン語、フランス語、中国語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、およびアラビア語でプレイすることができる。

Dotsチームは開発者を加えて規模を拡大しつつある。さらに新しく面白いゲームモードを提供できないかと頭を捻っているところなのだそうだ。モルジブにサテライトオフィスも開設して、新たな仕組みを考案中だとのこと。Murphyは明言しなかったが、どうやらこれまでに数十億ドルの利益をあげているようだ。

情報開示」AOL VenturesはDotsを作成しているbetaworksに出資している。AOL Venturesの親会社はAOLであり、同社はTechCrunchの親会社でもある。

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(翻訳:Maeda, H)


Betaworksの超中毒性iPhoneゲーム「Dots」が1週間で100万ダウンロード達成

DotsはBetaworksから先週リリースされたばかりのゲーム。わずか1週間に100万ダウンロードを記録した。

ブログ記事によると、このアプリは8ヵ国でランキング1位、15ヵ国でトップ5に入っている。今現在Dotsは、Hardest Game Ever 2、Falldown2という2大ライバルに続く無料アプリの3位に入っている。

もちろん、Betaworksをバックに持つことは幸先よいスタートを切るための賢明な方法だが、Dotsはそれ自身、上質のモバイルゲームである。

内容はシンプルな伝統的「点つなぎ」ゲームのデジタル版だ。同じ色のドットをできるだけ多くつなぎ、最終的に正方形を作ってその色のドット全部を盤面から消すのが目標だ。

モバイルゲームらしく、ユーザーは「ドット」を得点することによってパワーアップや上級ツールを手に入れられるが、それらはアプリ内購入によっても入手できる。BetaworksのPaul MurphyはTechCrunchの取材に対して、ユーザーたちはドットの獲得と購入どちらも行っていて、それは開発チームの期待通りだと語った。

しかし、その魅力非常に中毒性の高いゲームプレイだけではない。共同ファウンダーで常勤ハッカーのPatrick Mobergはそのデザイン、イラストレーション、開発の経験を生かし、審美的なニュアンスとアニメーションによる実に美しいゲームを作り上げた。

さらにそのソーシャル要素によってアプリはたちまちバイラルになった。「このアプリはゲーム内のソーシャルな機構に支えらていれる部分が非常に大きい。それはうまくいっているし、今後も続くだろうと思っている」とMurphyは語った。

問題は、Dotsが真のクラシック作品のような勢いを保てるのか、それとも第2のDraw Somethingになるかだ。しかし今のところ開発チームは、iPhoneからiPadへの拡張や色覚異常ユーザーへの対応などの改善に集中している。

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(翻訳:Nob Takahashi)