光と音楽でリラックスさせるアイマスク「Dreamlight Zen」

アジアに来たときはいつも、新しいスリープマスクの会社と会っている気がする。そしてそのたびに、16時間のつらいフライトをテクノロジーが癒やしてくれることを期待する。昨年、Brincが支援するSlientmodeが私の長いフライトのために1セット貸出してくれた。アイデアは気に入ったが、結局面倒に感じてしまった。飛行機で20分以上寝ることができない人間にとっては特に。

Dreamlightがデザイン面でSilentmodeを一歩リードしていることは明らかだ。スリムなデザインはルックスを気にする人にぴったりだ。ただし、国際便の長いフライトを心地よくしたい人にとってそれが重要な要素であるかどうかは不明だ。

結局私の興味を引いたのは会社の方向性だ。Silentmodeは、瞑想のために作られたのではないことを明らかだ。同社のファウンダーは製品にライトをつけなかったことについても、もうひとつの画面を見つめたい人などいないからと語った。それもわかるが、ライトセラピーはうまく作れば魅力ある機能だと私は思う。

Dreamlightの最新製品であるZenにはそれらがすべて盛り込まれている。名前が暗示するように、Zenは瞑想に焦点を合わせた製品だ。内蔵ヘッドホンが奏でる音楽と同期してオレンジ色の光パルスが発せられる。Zenにはあらかじめ多くのコンテンツが搭載されているほか、スマートフォンと接続してCalmやHeadspaceなどの瞑想アプリを使うこともできる。

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Silentmodeがコンテンツ購読による収益化を目指しているのに対して、Dreamlightは今のところハードウェアだけだ。将来サードパーティーの瞑想アプリと組んでコンテンツを提供する意欲はあるようだが、現時点では手持ちのコンテンツをBluetooth経由で送り込むことしかできない。

デザインはこのデバイスの大きな特徴だ。この会社は使い心地のよいウェアラブルを作ることに関してよい仕事をしたと思う。私は昼間の明るい会議室で着用した状態のことしかわからないが、これをかけたらよく眠れそうだと思う。目に当たる部分はとくによくできていて、目に圧力をかけることなく光漏れを防いでいる。

同社のProバージョンは300ドル以上するが、新しいZenは約半分だ。同社は電子回路を取り払ったアイマスクのみバージョンも作っている。価格は29ドルなので、マラソンフライトの惨めさを軽減するには安い買い物だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook