ソーシャル・カーナビのWazeに出発時間を教えてくれるドライブ・プラン・モードが登場

2016-03-17-waze-planned-drives

今朝(米国時間3/16)、ソーシャル・カーナビのWazeは、会議やアポイントメントなどの重要なスケジュールに従って車を運転するドライバーのために新しい機能を発表した。 このオプションはWaze Planned Drivesと呼ばれる。 Wazeアプリはスケジュールどおりに目的地に到着するための時間を計算し、いつ出発すべきかをユーザーにアラートを送ってくれる。所要時間には過去のデータから予想される渋滞などその時間帯の交通状況が考慮されている。

Wazeの説明によると、この機能を開発したのはユーザーの時間管理を効率化し、フレキシブルにするためだという。

この機能はオプションでカレンダー・アプリやFacebookイベントと協調させることができる。Wazeはこうしたコンテンツへのアクセスを許可されると、自動的にPlanned
Drivesモードで運転計画を作成し、出かける時間になると通知が来る。

Planned Drivesモードは高度な認識能力があるので、ユーザーは「日程をセットしたら後は忘れていい」仕組みになっているとWazeでは説明する。アプリはリアルタイムで交通情報を取得し、自動的に正しい出発時刻を推定してくれる。ユーザーは参加するイベントを一度入力すれば後はいちいちアップデートする必要がない。

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Planned Drivesを利用するには目的地を入力し、WazeのETA(到着時刻推定)パネルに新しく設けられた“Waze Planned Drives”のアイコンをタップする。するとPlanned Drivesのスクリーンが表示され、予定の経路のラッシュアワーの時間帯が分かる。この時点で目的地に到着する必要がある時刻をアプリに知らせる。最初にこのモードを使うときにアプリがリマインダーを送るのを許可する必要がある。

気になるのは出発地点だが、これは「現在地」がデフォールトで、ユーザーは別の地点(例えば自宅、出張先のホテルなど)から出発することがわかっている場合、その地点に変更できる。ナビゲーションの予約は何週間も前から可能だ。

WazeはGoogleグループの一員だが、こういう予約機能はGoogleマップのナビゲーション・アプリにはない。ただしGoogle Nowのスマートアシスタント機能を利用して所定の時刻にリマインダーを送らせるようにすることはできる。Google Nowは運転経路の交通情報を収集し適切なアドバイスをしてくれる。ただしGoogleマップではWazeのようなナビゲーションの予約はできない。

Waze Planned Drivesは今日(米国時間3/16)、iOSアプリから利用できるようになった。Androidにも近々対応するという。

〔日本版〕WazeアプリはiOS、Androidとも日本語化されている。ただし説明は一部、英語が表示される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleの自動運転車、速度が遅すぎて白バイに止められる

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今日(米国時間11/12)、自動運転車に乗っている人に警察官が話しかけている写真が投稿された時、 インターネットは酔いしれた。そう、止められたのだ。

なぜか? Googleによると、速度が遅すぎたから。元の投稿主は、マウンテンビューの警察官は事情を知らなかったようで、道路をパトロール中なぜそんなに遅いのかを知りたかったらしい、と言っている。

運転手と話したけど、マウンテンビュー警察はNEV(近隣用EV)を知らないようで、なぜそんなに遅く走っているのか聞くために止めたらしい。

そしてこれが、決定的瞬間の写真。

まあ、残念なことになるより安全な方がいいが、時速25マイル(40km)は断じて遅すぎない。

でも。こいつはなかなかカッコいい。Googleが新進のアーティストに絵を描かせているから。害がなければ違反ではないだろう。反則キップが切られたかどうか知らないが、Alphabetなら払える。

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本当にクールだったので、私のPhotoshop加工に悪意はない。この「事象」が来月の自動運転車レポートに載ることを期待している。

それまでの間、コメント欄で写真のキャプションを募集中。

Screen Shot 2015-11-12 at 4.06.20 PM

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

日経BPのA3コンテスト大賞受賞のDrivemodeが200万ドルを調達―見ないでAndroidアプリを操作するアプリ

本来、運転中にスマートフォンを使うべきではない。しかし実際には多くのドライバーが運転中にスマートフォンを操作しようとして自分や他人を危険にさらしている。これまでステルスモードで活動してきたスタートアップ、 Drivemodeは、200万ドルのシード資金の調達に成功した。Drivemodeは「画面を見ずに既存のアプリを操作できるAndroidアプリ」だ。

Drivemodeアプリはよく使われる機能、通話、メッセージ、カーナビ、音楽などのアプリを画期的なUIによって画面を見ずに操作できるようにする。このUIはメニューのどの位置にいるかを合成音声で伝える上に、それぞれのアプリに原色のオーバーレイを表示するため周辺視野だけで確認できる。

「われわれはユーザーインタフェースが車載に適するよう自動車メーカーと協力して開発をおこなって3いる」とDrivemodeの共同ファウンダー、古賀洋吉CEOは言う。ただし、まだ具体的な契約について明かせる段階ではないという。

「政府の車載ITシステムに関する安全ガイドラインによれば、1回の操作のための画面の注視が2秒以内ですむことが求められている。しかしわれわれはUIを根本的にシンプル化することにより、注視時間をゼロにしようとしている」と古賀CEOは付け加えた。

古賀氏は日本生まれ、日本育ちで、ハーバードビジネススクールでMBAを取得した後、ボストンでベンチャーキャピタリストとして活躍していた。彼はまたZipcarの国際展開の責任者を務めた。しかしあるスタートアップで働くためにカリフォルニアに引っ越してから、長時間の自動車運転に悩まされるようになった。

「スマートフォンのUIはデバイスを手に持って操作するようにデザインされている。そのため数多くの小さいボタンを探し、正確にタッチしなければ ならない。これは自動車を運転中に使うには向いていないインターフェイスだ」と古賀CEOは言う。

もちろん、Googleには“Car Home”がある。これは大きなボタンを利用しているので運転中でもタッチしやすい。またこれに似たアプリはいろいろ出回っている。また自動車メーカーもMyFordタッチやSyncなど運転中に操作しやすい車載デバイスを開発している。しかし、こうしたデバイスはブラインドタッチで操作できる域には達しておらず、インターフェイスの問題を完全に解決していないという点では古賀氏に同意せざるを得ない。

これにたいしてDrivemodeは「見ないで操作」できることを目標としている(下のデモビデオはその点を強調している)。

単にボタンやメニューなどの要素を大きくしたり、起動後はもっぱら音声で操作したりするのではなく、Drivemodeのユーザーは非常にシンプル化されたメニューを操作してアプリを選択、起動する。アプリやオプションが選択されると、それを合成音声が伝えてくれる。原色のカラーオーバーレイとアニメーションが用いられてるので、画面を注視しなくても周辺視野におくだけで操作が確認できる。またこのアプリはユーザーの日常の行動を学習し、それに応じてショートカットを提供する(たとえば、ホームと命じると自宅へのナビが表示される)。また通話の場合は、家族や同僚などよく連絡する相手を覚えて、簡単に呼び出せる。

ユーザーは音楽などのスマートフォン・アプリをDrivemode内から操作できる。またメッセージ・アプリの場合は、着信メッセージの読み上げ、自動返信なども可能だ。

200万ドルのシード資金、1万ドルはK From Blog Readers

Drivemodeチームは現在6人で、サンノゼと東京にオフィスがある。共同ファウンダーは、古賀CEOに加えて、上田北斗(フルタイムの本業はTesla)、 Jeff Standard(プロダクト責任者)、メカニカル・エンジニア)、中河宏文(メカニカル・エンジニア、Androidデベロッパー)の4氏だ。これに最近Joao Orui氏 (日本在住のブラジル人エンジニア)、横幕圭真氏 (エンジニア)の2人が加わった。

Drivemodeは東京のIncubate Fund が全面的に支援している。このベンチャーキャピタルは通常は日本のスタートアップを対象としているが、今回はグローバルな将来性を買ってシリコンバレーに本拠を置くDrivemodeに出資した。

「車載専用ナビシステムの代わりにスマートフォンを利用することはグローバルなトレンドだ。DrivemodeはAndroidスマートフォンが普及している多くの国で広く利用されるようになる可能性がある」とIncubate 赤浦徹ゼネラルパートナーは書いている。

Incubate Fundからのシード資金に加えて、古賀CEOは人気ブロガーでもあり、Globespan Capital Partnersを離れてDrivemodeをスタートさせると発表すると、その影響力で読者から1万ドルの寄付を集めることに成功したという。

限定ベータテスト中

Drivemodeは今日(米国時間12/11)、アメリカで限定ベータテストを開始した。参加希望社はDrivemodeのサイトを訪問してアプリをダウンロードする(Google Playではない)。インストールしてアプリを起動すると招待コードの入力を求められるのでTCMODEと入力する。外国のユーザーはメールアドレスを入力して招待希望のボタンを押す。Drivemodeで準備ができるとメールで招待コードが送られてくるはずだ。

〔日本版〕Drivemodeアプリは日本からもインストールできるが、TCMODEという招待コードではアクティベートできないようだ。やはりDrivemodeからの招待コードを待たねばならないらしい。なお、Drivemodeは2014年10月に開催されたAndroid Application Awardコンテスト(日経BP ITPro主催)で大賞を受賞している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


運転の様子をデータ化して把握するiOSアプリケーションのDriving Curve

Driving Curveは、何ら新たなデバイスなどを追加することなく、ドライブパフォーマンスを測定することができるアプリケーションだ。現在はiOS版が提供されている。

Automaticや、Y Combinatorを卒業してTechstarsが支援しているDashなどでは、独自のハードウェアをスマートフォンと連携させてデータを取得する仕組みになっている。またBluetooth対応デバイスをハンドル下部に取り付けるタイプのものもある。

一方でDriving Curveの方は「シンプルさ」を強みに勝負に挑む。自分のドライブパフォーマンスに興味はあっても、複雑なデバイスを使うのはごめんだと感じている人は多い。

「必要なのはスマートフォンだけです。導入障壁を著しく下げることで、より多くの人に使ってもらうことを心がけました」と、Duoyuan Chenとともにアプリケーションを開発したTim Huangは言う。「細かなマシンデータを採取するのではなく、人の振る舞いを数値化することに注力したのです」。

使い方も簡単だ。運転を始める際にスタートボタンを押す。するとGPS衛星やiPhoneの加速度計を利用してスピードなどの測定を行う。

そして目的地に到着すればストップボタンを押す。するとドライブ中の加速やブレーキングの様子、燃費効率、移動距離などを教えてくれる。

Driving Curveは現在台北にて展開されているTMIのインキュベーションプログラムに参加している。このプログラムには、最近500 Startupsにも参加してインタラクティブなおもちゃを開発しているRoam and Wanderや、Techstars Seattleが支援するCodementorなども参加している。

Driving Curveは、今のところマネタイズモデルを構築できないではいる。しかし広く普及しているスマートフォンのみを利用することで多くのデータを集めることができ、そのデータをうまく活用していく方向でマネタイズの方向性を探っている。

他にも追加デバイスを必要としないものとして、Confused.comのMotorMateAviva Driveなどがある。これらは双方ともに自動車保険と連携したディスカウントサービスを提供している。

Driving Curveは、自動車保険会社、タクシー会社、あるいはデリバリーサービスなどで利用して、運転手の状況を管理する用途にも利用できるだろう。但し、主要な用途と考えているのはやはり個人で、そのためにゲーム要素なども加えられている。

たとえば他のドライバーよりも安全な運転をしていればポイントやバッジをを手に入れることができる。一方でレベルの低い運転をしていると、改善ポイントのアドバイスの前に、「銀行強盗のような運転だ」などと批判されることになる。

筆者自身では運転しないため、台北およびソウルでタクシーに乗りながらDriving Curveを使ってみた。その結果、速度や距離は正しく測定されているようだった。しかし、さほどスピードを出していたわけではないのだが、「スピードニンジャ」のような運転だとする警告が出たことがある。このときはラッシュに巻き込まれていて、何度もブレーキを踏む必要があったことが理由だろう。

Driving Curveは、GPSを利用したチェックイン機能を使うので、利用中はインターネットに接続している必要がある。しかしスマートフォンだけで種々の測定ができるのはやはり手軽であり、そこに魅力を感じる人は多くいることだろう。またタクシーやライドシェア(相乗り)サービスを頻繁に使う人にも便利かもしれない。Driving Curveを使えば、運転の安全性だけでなく、ルート選択の適切さを確認することもできるからだ。

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(翻訳:Maeda, H