「場所」にメッセージを「置いておく」Drop Messages、125万ドルのシード資金を調達

TechCrunch Boston Pitch-Offで優勝したDrop Messagesが、Atlas VenturesおよびSpark Capitalより125万ドルのシード資金を調達したとアナウンスした。また、アプリケーションの新バージョンも、同時にリリースされている。

Drop Messagesをご存じない方のために少し説明をしておこう。メッセージを特定の「場所」に置いておく(dropしておく)アプリケーションだ。その場所に行かなければ、受信者もメッセージを受け取ることができない。

これまでは1対1モードでしかメッセージを残しておけなかったが、新しい版となってグループ送信にも対応した。

機能的にはちょっとした追加ではあるが、しかしこれによりアプリケーションに新たな可能性が加わったということもできよう。チャット風の使い方のみでなく、ソーシャルネットワーク的な使い方もできるようになったわけだ。メッセージの受信者として指定された人々は、メッセージがdropされた場所に出かけてメッセージを受け取り、そしてそのメッセージに対してコメントを付したりあるいは「いいね」することができるようにもなった。

アプリケーションの利用者は60ヵ国に広がり、徐々に利用者数を伸ばしているようだ。但し、正確な数字については教えてもらえなかった。

今回調達した資金にて、新規利用者を獲得し、ビジネス領域を広げていきたいと考えているそうだ。ちなみに今回の出資をリードしたAtlas VenturesとDropは、TC Pitch-Offの場で出会ったのだということも付記しておこう。

グループメッセージングに対応した新バージョンはこちらで手に入れることができる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


失敗しないパン/ケーキ作りを支える賢い秤(はかり)Drop、80ドルで予約受付中

クッキングはアートだがベーキング*はサイエンスだ、とよく言われる。しかも、それは正しい。私もかつて小型のチーズケーキを作ろうとして、大失敗に終わったことがある。〔*: bake, baking, オーブンでパンやケーキなどを焼くこと。〕

でも、今の人はラッキーだ。アイルランドのスタートアップが、ベーキングというサイエンスをもっとやさしくしてくれる。それはBluetoothでモバイルに接続する秤(はかり)と、スマホやタブレット上のアプリのセット、Dropだ。Dropがあると、あなたはもう、計量カップと苦戦しなくてもよい。クッキングでは計量は大まかでもよいが、ベーキングでは計量が厳密だ。家庭やご近所のペーストリーシェフを目指すあなたを、Dropは大いに助けてくれるだろう。

使い方はこうだ:

ボウルをDropに乗せる。これから作るもののレシピを指定する。Dropは秤(はかり)なのに、原料の量を数値で教えてくれない。その代わり、あなたが次々と粉や砂糖などをボウルに入れていくとき、音声と、アプリのディスプレイで、ちょうどよい量を教えてくれる。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

WSJのインタビューでDropのファウンダでCEOが、原料の量を20%も30%も間違える人がいる、と言っている。もちろん、失敗作だ。失敗の理由として多いのは、私のチーズケーキの場合のように、レシピが指定しているサイズではなく、独自のサイズで作ろうとするとき、頭の中の暗算を間違えること。

ベーキングでは、ケーキを二倍の大きさや半分の大きさにしたいから、原料の量もレシピの指定量の倍、あるいは半分、という単純な話にはならない。Dropでは、ユーザが出来上がりのサイズを指定すれば、正しい原料の量をDropが計算する。一部の原料がないときは、代わりの原料を教えてくれる。

それに、アプリにはいろんなレシピとベーキングのコツ集が載っているから、勉強にもなる。

Dropは今日(米国時間6/3)から80ドルで予約受付を開始する。発売時の正価は、99ドルになる。

Dropの予約ビデオGet DropVimeoより。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Drop(落とす)は任意の位置にサプライズメッセージを落とせる, 友だちがそれを拾う

位置対応のメッセージングは前から試行されているが、メッセージがストリームになりグローバルになり、あるいは瞬間消滅型になるに伴い、今度は場所を限定したメッセージングでも、彼らなみのメジャーな勢力が現れるかもしれない。

ボストン生まれのDropもその候補の一つで、その名のとおりメッセージを一定の位置に‘drop’(落とす)できる。そして友だちがその場所に来たら、そのメッセージを見つけることができる。同社は本誌主催のBoston TC Meetup + Pitch-offで優勝をかっさらった。

このプラットホームに登録すると、まず現在位置の地図が現れる。書いたメッセージはその位置に自動的にドロップされ、写真なども含めて特定の友だち(単・複)がその位置に来たときに見る。たとえば、高校に入学したばかりの子どものために、最初の登校日の前にその高校にメッセージをドロップしておく、とか。仕事で苦労している親友のために、彼/彼女の仕事場にメッセージを落としておくのも、よいかもしれない。デートコースの随所に、事前にメッセージを置いておくと、デートの楽しい演出になるだろう。

同社はApp Storeで二日前にローンチしたばかりの若い企業だが、ファウンダたちは、今後の新しい機能のビッグアイデアを持っている。家とか職場とか特定の位置にユーザをもっと簡単に結びつけられるようにしたい。ナビゲーションしやすいUIにしたい。収益化の構想も、すでにある。広告主たちが、熱心なユーザ以上に好むものは、位置情報だ(“ここらでうまいラーメン食いたいならここ!”)。そのための仕組みは、Dropにすでに組み込まれている。

このアプリはApp Storeですでに入手できる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))