電動キックスクーターのBirdがベルリン拠点の同業Circを買収

LAで創業された電動キックスクーター大手Bird(バード)は、欧州での競合相手Circ(サーク)を買収することを認めた。CircはDelivery Heroで知られるLukasz Gadowski(ルーカス・ガドウスキ)氏が設立したマイクロモビリティ企業だ。

買収条件などは非公表のこのディールは先週、FTが最初に報じた。2019年11月にTechCrunchはCircの経営が厳しい状態にあり、「オペレーション調整」としてレイオフを行ったことをレポートしている。

当時、ガドウスキ氏は平静を装いながら、Circがいかに多くの欧州マーケットでマイクロモビリティサービスを同時に展開するかを学ぶ必要がある、とTechCrunchに語っていた。「基本的にいかに効率をあげるか、どのようにマイクロモビリティの業務を展開するかを理解する必要がある。まだ能率的に行えていないが、夏の間にそうしたことを学んだ」と語った。

彼はまた、マイクロモビリティ業界全体の話として、これまでは陣取り戦略のようなものが展開されてきたが、現在では資本効率により重きを置く方向へと必然的にシフトしていることを認めた。「我々がサービスを開始したときはマーケット参入時期にフォーカスしていたが、今は時期ではなく効率だ」とTechCrunchに話した。

CircがシリーズBで資金を調達しようとしていたこともTechCrunchは把握している。これがBirdとの協議につながった。2019年初めにCircは6000万ドル(約65億円)超のシリーズAをクローズした。この資金は同社が12カ国43都市でサービスを開始するのに使われた、と広報は話している。

資金調達でいえば、Birdもまた資金調達したことを今回の買収発表に乗じて明らかにした。BirdにとってシリーズDとなるラウンドで新たに7500万ドル(約82億円)を調達し、累計調達額は3億5000万ドル(約380億円)となった。

マイクロモビリティ企業は支出抑制と収益化に苦戦してきた。Birdの主要なライバルであるLimeは2020年1月初め、2020年中の黒字化を目指して従業員100人を解雇し、12のマーケットから撤退することを発表した。

Circ買収の結果、Birdの欧州オペレーションに従業員300人が加わる、としている。

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(翻訳:Mizoguchi

現状の電動スクーターは事故が多い…Consumer Reports誌の調査より

Consumer Reports誌の調査を見るかぎり、電動スクーター(eスクーター)のメーカーは安全性について再考せざるを得ないようだ。

同誌によると、電動スクーターは2017年の後半以降、アメリカで1545件の傷害事故を起こしている。同誌は、テクノロジーを利用するスクーター共有プラットホームのトップ企業であるBirdやLimeが認可されている47の都市で、110の病院と5つのお役所からデータを集めた。

このニュースの直前には、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)が公表した研究が、スクーターの事故で発生した治療を要する負傷者は249名、その1/3は救急車で病院に搬送された、と言っている。

その研究報告の主な筆者であるUCLAの救急医Tarak Trivediが、CNETにこう語っている: “重傷者もいる。軽い切り傷やすり傷ばかりではない。本物の骨折もある”。

スクーター企業のCEOたちはみな、安全を強調しているが、しかし安全性はこの分野のビジネスの優先事項になっていないようだ。その安全軽視の姿勢が消費者にも伝染して、eスクーターや乗り捨て自転車はヘルメットを着けずに乗るのがふつうになっている。そしてそこに、粗悪なハードウェアと無責任な乗車マナー、夜間乗車などの条件が重なると、当然のように事故は起こり犠牲者も出る。先週はテキサス州オースチンで、Limeのスクーターに乗っていた歩行者がUberのドライバーに轢かれて死亡した。そのLimeのスクーターに乗ってた人は、禁じられている高速道路を走行していた。

LimeやBirdなどスクーターのトップ企業は、無料のヘルメットを提供しているし、正しい乗り方マナーを奨励している。でも、ヘルメットの着用や、自動車専用道路を走らないことなどを“強制する”方法はない。

今日(米国時間2/6)、シリーズDで3億1000万ドルを獲得したばかりのLimeは、安全性向上のために今後どんな努力をするだろうか。

関連記事: Bird CEO on scooter startup copycats, unit economics, safety and seasonality…Bird CEOインタビュー(未訳)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa