アクセラレータープログラムCode Republicが第9期デモデイ開催、第10期参加スタートアップも募集中

アクセラレータープログラムCode Republicが第9期デモデイ開催、第10期参加スタートアップも募集

ZホールディングスCVC「Z Venture Capital」と、日本と東南アジア最大級のシードVC「East Ventures」が共同運営し、創業からシリーズAの達成を目指すアクセラレータープログラム「Code Republic」(コード・リパブリック)は8月26日、第9期デモデイを開催。採択企業6社が発表を行った。

登壇した企業は次の6社。

アイホック

アイホックは、札幌市内でよく利用する店舗から最短30分で配達する買い物代行サービス「ihok!」(Android版iOS版)を展開。

grow&partners

grow&partnersは、スマホのLINEで一時保育の予約と検索が1分で行えるサービス「あすいく」を運営している。

JUST INNOVATION

JUST INNOVATIONは、ゴルフクラブ選びを専門家に相談できる通販サイト「JUST GOLF」を展開。

Boomee

Boomeeは、事前注文と決済ができる待ち時間ゼロでランチが楽しめるアプリ「Boomee」(ブーミー。Android版iOS版)を展開。

PONT

PONTは、リンク、コンテンツ、販売を一元化できるクリエイターのためのプロフィールサイト「Pont」を運営。

Mierba

Mierbaは、履歴書やエントリーシートではわからない採用候補者の適合性を可視化するプレスクリーニングサービス「Mierba」(ミエルバ)を展開している。

第10期(2021年秋冬プログラム)の採択企業を募集

Code Republicでは第10期(2021年秋冬プログラム)の採択企業を募集している。応募締切は、2021年9月5日23時59分。応募フォームはこちら

プログラム内容

  • 初回投資:創業資金700万円のシード投資。事業の成長に応じてZ Venture Capital、East Venturesから追加投資が実施される
  • メンタリング:事業進捗に対して、Z Venture Capital、East Venturesのキャピタリストから、または起業家同士でフィードバックを実施。起業初期に陥りやすい失敗を防ぎ、最短での事業成長を後押しする
  • 月次発表:Code Republicのアドバイザーに事業進捗を発表。フィードバックにより事業の精度を高める
  • 勉強会:隔週でVCや各領域の専門家を招いて勉強会を開催。さまざまな専門知識を習得し、起業家同士のつながりを構築する。
  • デモデイ:プログラム最終日にデモデイを開催。次回調達のための投資家との関係構築を行う

募集要項

  • プログラム期間:2021年10月中旬から2022年2月下旬
  • 募集締切:2021年9月5日23時59分
  • 応募フォームに必要事項を記入して申し込むと、書類選考の後、面談選考が行われる。書類選考の合否通知は9月上旬を予定

YJキャピタルとEast Venturesの起業家支援プログラム「Code Republic」が第9期スタートアップ募集開始

YJキャピタルとEast Venturesの起業家支援プログラム「Code Republic」が第9期スタートアップ募集開始

ヤフーのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「YJキャピタル」と、日本および東南アジアで最大級のシードVC「East Ventures」が共同運営するアクセラレーター「Code Republic」は12月10日、第9期参加企業の募集を開始した。応募締め切りは2021年3月7日23時59分で、合否通知は2021年3月中旬。プログラムの開催期間は、2020年4月20日〜2021年8月25日予定。「Code Republic 第9期 応募フォーム」で応募を受け付けている。

募集対象は、加速度的な成長を狙うスタートアップ。応募条件は、チームにエンジニアがいること。また新型コロナウイルスの影響を踏まえ、オンライン開催としており、地方在住でもプログラムへの参加が可能としている。

YJキャピタルとEast Venturesの起業家支援プログラム「Code Republic」が第9期スタートアップ募集開始

Code Republicは、起業志望・起業初期などシード期のスタートアップを対象に創業資金700万円、毎週のメンタリング、各種勉強会を開催する4ヵ月間のアクセラレータープログラム。Code RepublicではシリーズA達成率100%を目標として、スタートアップが最短でPMF(Product/Market Fit)を達成できる環境を提供している。

YJキャピタルとEast Venturesの起業家支援プログラム「Code Republic」が第9期スタートアップ募集開始

2016年の設立以降、合計25社に対して累計10.2億円の投資を実行。追加調達率は72%、卒業企業の累計時価総額は163億円となり、多くの企業が成長を続けている。

少数の企業に対してフルコミットでの支援を行なっており、第8期は100社以上の応募から、オンラインコミュニティポータルサービス「VIVERTA」、日本酒の記録・レコメンデーションサービス「サケアイ」2社を採択、2020年11月よりプログラムを開始している。

Code Republicでは、プログラム開始時点に創業資金700万円のシード投資を実施。週次メンタリングでは、事業進捗に対してキャピタリストおよび起業家同士によるフィードバックを行い、起業時に陥りやすい失敗を防ぎ、最短での事業成長を後押しする。また月次発表では、Code Republicのアドバイザーに対して事業進捗を発表、フィードバックにより事業の精度を高める。

VCや各領域の専門家、ゲストアドバイザーを招いての勉強会も隔週開催。様々な専門知識を習得するとともに、Code Republic卒業企業との交流により、起業家同士のつながりを構築できる。

プログラムの最後は、投資家を招いたデモデイを開催。投資家からのフィードバックとともに、追加資金調達を目指す。

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カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:アクセラレータープログラム(用語)East Ventures(企業)Code Republic(用語)YJキャピタル(企業)日本(国・地域)

ベンチャーキャピタルにおける女性の役割、外国からの投資についてEast Venturesパートナーが語る

Melisa Irene(メリサ・アイリーン)氏が東南アジアで最も評価の高いベンチャーキャピタルのパートナーになるまでの道のりは典型的なものではなかった。

「私はいつも自分がとても幸運だったと思っている」と、2019年1月にEast Ventures(イースト・ベンチャーズ)のパートナーに昇進した同氏は語った。25歳で、ジャカルタに拠点を置く同ベンチャーキャピタルの最初の女性パートナーになった。

筆者はTechCrunch Disruptの最初のオンライン会議で同氏に対し、同氏が謙虚に「幸運な」キャリアだと述べたその内容、若い女性投資家としての経験、東南アジアへ流入する米国と中国のVCマネーの急増、新型コロナウイルスによるパンデミックがEast Venturesにとって何を意味するのかついて聞いた。インタビューの動画は記事の最後にある。

25歳でパートナーに

アイリーン氏は、VCの世界で登り詰めるまでにタイミングが大きな役割を果たしたことを認めた。インドネシアのインターネットインフラの開発は比較的最近である2010年前後に進みだした。先進国の市場と比べると遅かったが、成長は急速だった。East Venturesが東南アジアのeコマースリーダーであるTokopedia(トコペディア)のシリーズAで投資してから5年後の2015年、アイリーンは入社した。

当時、「私は別に多くのインベストメントバンカーと競争していたわけではなかった」という。同氏は大学で会計を専攻し、East Venturesでインターンとして働き始めた。「ベンチャーキャピタルが求めていたのは、速くエコシステムに溶け込める人材だった」。

常識に反して東南アジアの投資エコシステムは女性に対して「非常に友好的」だ。「業界における女性専門家の昇進は歓迎されている。東南アジアで女性がバイスプリンシパルやプリンシパルになるのは珍しいことではない」と同氏は語った。

女性を支えているのは、単に「ジェンダーの多様性」という項目にチェックを入れるためではなく、テクノロジー業界で共感を示す投資家が実際に求められていることの表れだ。

「ビジネスパートナーとして、また時には友人として話したい人もいる。共感は女性が自然に生みだせるものだ」と彼女は付け加えた。

しかし同氏は、「女性の意思決定者の数は間違いなく改善しなければならない」と警告する一方、地域のエコシステムが「それを支持する」とも見ている。

東南アジアのゴールドラッシュ

米国と中国のハイテク大手は近年、約6億7000万人が住みインターネット市場が生まれたばかりの東南アジアへの進出意欲を高めているが、地域のスタートアップに資金を提供することから始めることが多い。投資により、外国の投資家としてどう動けばよいのか情報が得られる。

実際、おなじみの名前はすべてこの地域の新星に賭けている。Alibaba(アリババ)はTokopediaと、そのライバルであるJD.comも投資する旅行ポータルであるTraveloka(未訳記事)に投資した。TravelokaはEast Venturesのポートフォリオにも入っている。Tencent(テンセント)、Google(グーグル)、Facebook(フェイスブック)、Paypal(ペイパル)はすべて、インドネシアの配車サービスを提供する巨人であるGojek(ゴジェック)に投資している(未訳記事)。Gojekはソフトバンクが投資するGrab(未訳記事)のライバルだ。

「スタートアップは巨額の小切手を提示されたら、しっかり前を見て何が最善かを考えなければならない」とアイリーン氏は助言する。「問題は誰もがお金を持っていること。自社はどちらの側につきたいのか、どの企業と協業したいのか、どの企業が戦略的アドバイスを提供してくれるのかを判断する必要がある」。

投資家と創業者が、優先順位をめぐり衝突することは珍しいことではない。 一部の投資家は迅速にイグジットすることを望むが、起業家はじっくりビジネスを構築することを志向する。「そのすり合わせが重要だ」とアイリーン氏は主張する。

東南アジアのテクノロジーの未来

東南アジアでGrabやGojekのようなユニコーンや「スーパーアプリ」が出現した今、既存の大企業が競争をつぶすという懸念が高まっている。East Venturesは、TokopediaやTraveloaなどのスタートアップの一部が巨大企業ヘと成長するのを目の当たりにしたアーリーステージの投資家として、地域の競争について独自の洞察を持っている。

アイリーン氏は、東南アジアのインターネットエコシステムが成熟するにつれ、実際には「次のセクター」のスタートアップに多くの機会があると信じている。

「ユニコーンの周りを見ると彼らをサポートする多くの若くて小さな会社があることに気付く」と同氏はいう。重要なのは、大企業だけですべてを成し遂げることはできず、ニッチな機能のいくつかは専門に特化した小規模なプレーヤーの方がうまく対応できるということだ。

一方で同氏は、規模の経済とネットワーク効果の恩恵が得られる領域で統合は可能であり、そうすべきだと考えている。

「インドネシアは1つの国だと考えられているが、それは違う。インドネシアは最大の群島だ。つまり州によってインフラが大きく異なる。例えば小さな島に銀行の支店を作るのは高くつく。消費者にさまざまな種類のサービスを提供するには、多くのことを集合的に1つの大きなエコシステムによって扱う必要がある」。

最後に避けて通れない新型コロナウイルスの問題がある。多くの投資家と同様、アイリーン氏は暗い時代にも良い面があると考えている。

「新型コロナ前は会社の質を評価することが非常に難しかった。どの会社も多額の資金を持っていて、インフラも非常に良かった。しかし突然、誰が適切な意思決定を行い、誰がどの程度の速さでそれを行い、意思決定の結果がどうなったかを知ることができるようになった。起業家が新型コロナにどう対応しているかを観察すると、彼らの会社について多くのことがわかる」。

カテゴリー:VC / エンジェル

タグ:Disrupt 2020East Ventures

画像クレジット:Melisa Irene, partner at East Ventures

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(翻訳:Mizoguchi