eBayがWalmartの幹部ジェイミー・イアノーネ氏をCEOに指名

Devin Wenig(デビン・ウェニグ)氏がCEOを辞任してから半年後、ようやくeBay(イーベイ)は常任の後継CEOを指名する準備が整った。取締役会による指名を経て、Jamie Iannone(ジェイミー・イアノーネ)氏が4月27日付で同社トップのポジションに就く。同氏はeBayの取締役会にも選任された。

イアノーネ氏は直近ではWalmart(ウォルマート)のeコマース部門のCOOを務めているが、数カ月前に任命されたばかりだ。それ以前は、SamsClub.comのCEOをはじめ、Walmart傘下で数多くの幹部ポジションに就いていた。その他、Barnes&Noble(バーンズアンドノーブル)のデジタル部門(Nookを含む)で4年間、eBayで8年間の在籍経験がある。

「かつて在籍していたときに、eBayがなぜ特別なのかを深く理解した。eBayの成功はいつも、堅牢なC2Cプラットフォームに根ざしている」とイアノーネ氏はプレスリリースで述べている。「eBayにはこの基盤を活用し、未来に向けて革新を進め、エコシステムを成長させる大きなチャンスがあると思う。グローバルチームと協力してバイヤーエクスペリエンスを高め、中小企業の持続と成長に役立つ多くの機能を提供できることを楽しみにしている。eBayの戦略の発展に注力し、長期的な株主価値最大化へ力を尽くす」。

目下、株主価値よりも急を要するのが、進行中の新型コロナウイルス(COVID-19)危機への対応だ。eBayは3月下旬に価格つり上げ禁止を発表し、さらに最近は苦境に立つ出店者がオンライン販売という新しいパラダイムに移行するのを支援するため、販売手数料の猶予を発表した。生活の他の多くの側面と同様に、オンライン小売業も今後しばらくの間、世界的なパンデミックによって大きく変容するものと予想される。

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(翻訳:Mizoguchi

FacebookとeBayが英国規制当局の圧力を受け「偽レビュー」の対策強化を誓約

FacebookとeBayは、両プラットフォームで行われている偽レビューによる売買の対応策を強化することを誓約した。これは英国の市場規制当局からの圧力を受けもので、問題の最新事例はFacebook傘下のInstagramで発覚した。

2019年6月、英国の競争・市場庁(CMA)は両社に対して、偽レビューの売買を防止するための努力を強めるよう警告し、「偽あるいは誤解を招くオンラインレビューの活発なマーケットプレイス」の存在を示す「憂慮すべき証拠」を発見したと語った。

当局の推定によると、英国人の4分の3以上がオンラインショッピングの際にレビューの影響を受けており、製品やサービスの評価記事を元に毎年数十億ポンドが費やされている。そしてそれが偽りや誤解を招くレビューの不法取引を助長する結果になっている。

CMAの警告が発行されてから数カ月後、英国の消費者権利団体「Which?」は、問題に関する独自の調査結果を公表し、Facebookが対策の強化を怠っていることを指摘した(eBayには進展があったことを認めた)。

米国時間1月7日、CMAは同団体の調査結果に基づいてFacebookが計188個のグループを削除し、24個のユーザーアカウントを無効にしたことを発表した。一方eBayは、介入後に140人のユーザーを恒久的に停止した。

当局によると、両社とも偽レビュー売買の「発見、調査、対応を改善する」ための基準を定め、将来にわたって該当コンテンツが現れないよう努力することを誓約した。Facebookはその種のコンテンツを発見、削除する「より堅牢なシステム」を導入することを約束し、eBayは既存のフィルターを改善し、オンラインレビューの取引に関する「リスティングの識別とブロックを強化」したと語った。

CMAの最高責任者であるAndrea Coscelli(アンドレア・コシェリ)氏は声明で、「FacebookとeBayが正しい判断を下してこの問題に取組み、偽レビューを販売する投稿をサイトから追放することを約束してくれたことを喜んでいる」と語った。

「偽レビューは買い物客や店舗をひどく傷つける。何百万という人々が購入意思決定をレビューに頼っており、もしそれが誤解を招くものであったり嘘であったりすれば、買い物客は自分にとって適切でないものを買う羽目になり、ルールを守っている店は商機を失うことになる。

CMAのプレスリリースには、両社が同意した改善点の詳細については書かれていなかったが、FacebookはTechCrunchに対して、不正なコンテンツを検知・削除するための自動化技術を開発予定だと語った。Facebook広報は次のように声明で語った。

不正な行為はFacebookでもInstagramでも許されていません。偽レビューの売買もその1つです。Facebookはこの種の行動を防ぐために多大な投資をしてきましたが、まだすべき努力があることを理解しており、CMAと協力して問題に取り組んでいます。CMAから最初に連絡を受けて以来、当社は規則に違反していた180以上のグループと24のアカウントを特定し削除したうえで、この手の不正行為が再発することを防ぐ確固たる手段を講じてきました。そのために、問題のコンテンツが人々の目に触れて通報する前に素早く検出、削除するための自動化技術の導入も検討しています。

eBayの広報担当者はTechCrunchに「eBayは虚偽や誤解を招くレビューを一切許さない方針を貫き、ユーザーポリシーに反する売り手に対して引き続き措置を講じていきます。今日のCMAレポートを当社は歓迎しており、この問題に対するeBayの取組みを認めてくれたことに感謝しています」と語る。

CMAは両プラットフォームが消費者のために「さらに努力する」と約束したことを認めているが、一方ではFacebook傘下のInstagramで偽レビューが取引されている新たな事例を見つけたことも報告しており、もぐらたたき状態が続きかねないことを示唆している。そして、各社が確固たる規則を定め、自分たちが広く配信し、収益化しているコンテンツに厳格に適用していかない限り、状況は変わらないだろう。

CMAは、ウェブサイトには自らのプラットフォームを経由して、違法あるいは有害なコンテンツが宣伝、販売されないことを請け合う責任があると指摘する。しかし、現状では偽りのレビューの売買を取り締まらなかったことに対する罰則はほとんどない。

最近英国政府は、オンラインのさまざまな危害を取り締まるための法律を提唱しており、インターネット企業を規制するセーフティー・ファースト計画を立案した。これは将来プラットフォームのコンテンツに対する取り締まりが厳重になることを意味している。しかし現時点で当局は、IT巨人たちの行動を正すために厳しい言葉をぶつけることしかできない。

CMAは、同局が見つけたInstagramで取引されていた偽レビューの事例はFacebookに報告し、「Facebookは問題を調査することを約束した」と語った。さらに「今後も問題を防止する措置をとるようFacebookから誓約を取り付ける」つもりであると付け加えた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

eBayが長らく待たれたAmazon競合の配送サービスを来年提供へ

eBayはAmazon(アマゾン)の歴史的な成長を目の当たりにしてきた。オークションサイトは順調だが、収益に関してはeコマースの巨人と比べるとわずかだ。そしてeBayはついに、Amazonにより直接的に対抗するサービスを導入する用意をしている。

来年米国でローンチされるManaged Deliveryは、eBayセラー向けのエンド・ツー・エンドのフルフィルメント(配送)だ。同社は販売業者の製品をサードパーティーの倉庫に保管し、より迅速な配送を可能にするとともに、2〜3日の納期で無料配送を提供するオプションを提供する。

eBayがAmazonから学んだ教訓はこれだけではない。ブランディングに関する視点も存在している。以下は、同社によるプレスリリースだ。

Managed Deliveryにより米国内のeBay出品者から毎日約150万個の荷物が送られ、今後数年以内にも何億ものeBayブランドの箱や荷物が全米の玄関先に置かれることになる。これらのブランド化されたパッケージは顧客により良いショッピング体験を提供するだけでなく、人気のあるショッピングサイトとしてeBayのブランドアイデンティティを強化することになる。

ロイターによると、この新サービスは現在オークションサイトに掲載されているアイテムのうち最大で半数に適応されるという。他社に遅れても、やらないよりはマシだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

英当局がFacebookとeBayに偽レビュー売買の禁止措置を要請

FacebookとEbayの両社は、英国の競争・市場庁(CMA)から、自社プラットフォーム上での偽レビューの販売禁止を強化するよう警告されている。

偽レビューは英国の消費者保護法で禁止されている。

CMAは米国時間6月23日、「偽あるいは誤解を招くオンラインレビューがマーケットプレイスで氾濫している証拠」を見つけたと発表した。ただし同庁は、両プラットフォームが意図的にそのようなコンテンツを許しているとは考えていないことも明記した。

規制担当者によると、2018年11月から2019年6月にかけてeBayとFacebookのコンンツをクロール(収集)し、100を超えるeBay商品で偽レビューを発見した。

同じ期間に、26のFacebookグループで、偽レビューを依頼したり、人気ショッピングサイトやレビューサイトに偽レビューや誤解を招くレビューを書く人を企業が募集していた。

CMAが挙げた推定によると、英国インターネットユーザーの3/4以上が商品購入前にオンラインレビューを参考にしている。数十億ポンドに値する人々の出費がそういうコンテンツの影響を受けていることになる。市場がレビューを金で買う方向に進むんでいることは明白だ。

CMAのCEO Andra Coscelli氏は声明で、「FacebookとeBayには偽あるいは誤解を招くオンラインレビューの売買を防ぐために早急にサイトを見直してもらいたい」とコメントした。

「ネットで買物をするとき、多くの人々がレビューに頼っている。レビューが本物であり、誰かがお金をもらって書いたものではないと人々が信じられることは大切だ。偽のレビューは、人々に選択を誤らせ、その結果誤った製品やサービスを買わせてしまうことを意味している。正しく行動している企業に対する道義にも反している。

規制当局は、eBayとFacebookに書簡を送ったあと、両社が「協力の意思を表明した」ことを明らかにした。

Facebookは、CMAが特定した26グループの「大部分」を削除したことを当局に伝えた。

規制担当者は、特定されたコンテンツをすべて確実に削除する方策を整備することを望んでいると語った。

本稿執筆時点にebay.co.uk で “reviews” を検索したところ、5つ星のメディアレビュー、5つ星のGoogleレビュー、および5つ星のTrustpilotレビューを販売する売り手がトップ3だった。うち一つはスポンサー付き投稿だった。

eBayではほかにも、”1/2/3/4/5 Star Freeindex Customer Service Review for business”を10ポンドで売る英国拠点の売り手が見つかり、2011年2月からeBayのメンバーになっていた。「Googleの5つ星レビュー」に「新規顧客を増やしてビジネスを強化しよう」という謳い文句のついた商品を2.69ポンド、「今すぐ100%ポジティブ」を1ポンド、Googleの5つ星レビューを15ポンドで掲載していたのは、ポルトガル拠点と思われる売り手で、2014年3月以来のeBayメンバーだった。

英国のFacebookグループを検索したところ、売り手がレビューを売り込んでいると思われるクローズドグループが複数見つかり、報酬は物品または金銭だった。

CMAから受けた不正レビュー対策の要請についてFacebookに問い合わせたところ、広報担当者の名前で以下の声明が送られてきた。

Facebookで詐欺行為は許されておらず、偽レビューの売買もこれに含まれている。当社は昨日CMAから報告を受けた26グループ中24グループを削除済みであり、CMAが指摘する前に削除したグループもいくつかあった。われわれにはまだやるべき仕事があると認識しており、安全およびセキュリティーチームを3倍の3万人規模に増やし、プラットフォームの悪用を事前に防ぐテクノロジーへの投資を続けているのはそのためだ。

eBayの広報担当者からも本誌に連絡があった。

当社は偽あるいは誤解を招くレビューを一切許さない。特定された売り手はすべて停止させたことをCMAに通知した。掲載された広告も削除した。こうした広告は違法行為に関する当社ポリシーに明確に違反しており、ルールが破られた場合は厳格に対処する。今後もCMAからの報告を歓迎し、調査結に全面協力していく。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

FB版QVC? Facebookがライブビデオ・ショッピングをテスト中

自分だけにホームショッピング・ネットワークを作りたい人へ。Facebookは、売り手がライブビデオを使って商品の説明やデモを見せられる機能をテストしている。消費者は買いたい商品のスクリーンショットを撮ってMessengerで送れば売り手もチャットを通じて支払いを請求する。

Facebookは、新しいショッピング機能がタイの限られたFacebookページでテストされていることを認めた。同国はショッピング機能の実験場所として使われてきた。新機能を最初に見つけたのはソーシャルメディアと評判の推進者Jeff Higginsで、後にMatt NavarraSocial Media Todayが再シェアした。そして今Facebookがテストの存在を正式に認め、追加情報を提供した。

同社によると、タイのユーザーコミュニティーからのフィードバックで、商品の使い方や着こなしの説明にライブビデオを使うことで静止画像よりも深く商品を理解してもらえるようになったという反応があった。また、ライブの対話性のおかげで顧客はすぐに商品について質問して詳しい答えを得ることができる。Facebookは以前にもタイでMarketplaceを利用した家のレンタルのような新しい体験をテストしたことがあり、同国の人々はFacebookグループをピアツーピアショッピングに利用できることをいち早く証明した。「タイは当社のサービスでもっとも盛んなマーケットプレイス・コミュニティーだ」とFacebookのマーケットプレイス担当マネージャーMayank Yadavは言った。

現在テスト中のライブショッピングでは、Facebookページからファンに対して「商品を披露して客とつながる」ためにライブ放送していることを伝える通知を送ることができる。売り手は予約と支払いをMessenger経由で行うことができる。Facebookはすぐに新たな提携を結んだり機能を拡張する計画はないと言った。テストに参加できない売り手には、ウェイティングリストへの参加を呼びかけている。Facebookはテスト参加者と密に協力してフィードバックを得てライブビデオショッピング体験を改善していくと言っており、結果が良ければ広く展開していく予定であると思われる。

FacebookはMessengerを通じた売買の手数料は取らないが、新機能が同社の売上に貢献する可能性はある。ニュースフィードの広告スペースが枯渇し、ストーリーが最大のメディア形式になり、ユーザー成長が足踏み状態になる中、Facebookはニュースフィード広告以外の収益源を模索している。ユーザーをビデオに惹きつけられれば、Facebookは実入りの良いビデオ広告を多く流せる。Facebookアプリで売り買いすることにユーザーを慣れさせることができれば、企業のコンバージョン率は良くなり、もっと宣伝費を使うようになる。さらにFacebookは、ライブ中継をする会社に対して、商品の広告に新しいマーケットプレイス広告ユニットを使うよう説得することもできる。そしてFacebookは、インターネット中のユースケースを活用し、長時間のビデオ視聴でも求人応募でもショッピングでも、サイトの滞在時間を伸ばすことで広告視聴回数を増やすことができる。

最近Facebookは、CraigslistやEtsyやeBayに目を向け始めている。これらのコマースプラットフォームはビデオなどの新しいテクノロジーに乗り遅れ、Facebookの実名ポリシーやソーシャルグラフが生み出す信用もない。数年前、オンラインでものを売ることは商品説明をタイプし、せいぜい写真をアップロードするくらいのことを意味していた。あなただけのインフォマーシャルで主役を演じるようになる日は近い。

[追伸:Facebookのショッピングネットワークは、同社の新しい卓上スマートディスプレイ、Portalでも問題なく使える]。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

eBay、鑑定付きの高級ジュエリーも取り扱うように

eBayは今朝、eBay Authenticateサービスー高級品証明プログラムーを高級ジュエリーにも拡大すると発表した。ローンチに合わせ、eBayは4万5000点以上の高級ジュエリーを商品リストに載せた。そこにはプロの貴金属商が鑑定したダイヤモンドや準宝石も含まれる。

eBay Authenticateサービスは、RealRealやその他の高級品再販サイトの増加に対抗する手段として、1年以上前に始まった。RealRealのようなサイトでは、サイトが売り手の商品が本物であることを証明するので、客は安心して購入できる。

Authenticateサービス開始当初、eBayはルイ・ヴィトンやシャネル、エルメス、グッチ、プラダ、バーバリー、ディオール、フェンディ、バレンシアガ、ゴヤール、セリーヌ、バレンチノのようなハイエンドなブランドのハンドバッグにフォーカスした。しかし2018年9月にはこのプログラムを、ロレックスやパテック・フィリップ、オメガ、オーデマ・ピゲ、ブライトリング、パネライといった本物の高級時計にも拡大した。

ジュエリーの販売状況をみたとき、プログラムをジュエリーにも拡大するという決断は当然のネクストステップだった、とeBayは話す。毎日、eBayはサイトで5万点のジュエリーをーまたは1時間あたり2000点を販売していて、1分あたりダイヤモンドの指輪1点を売っている。

Authenticateサービスを通じての初の高級ジュエリーには、婚約指輪、結婚指輪、ルースダイヤモンド(編集部注:枠や台のない石だけのダイヤモンドのこと)、準宝石、ファインジュエリー、ヴィンテージジュエリー、ファッションジュエリーなどが含まれる。アイテムの価格幅は250ドルから2万ドル超までで、24以上のeBayトップセラーが販売する。

他の証明プログラムのように、ジュエリーはリストに載る前に、サードパーティーの鑑定専門家によって調べられる。

eBayが、RealRealやPoshmarkのようなライバルサイトより自前のサイトを売り込む理由の一つが競争力のある手数料体系だ。他社と同じかそれよりも安く設定していて、加えてプロによるリスティングや写真のハンドリングもある。

eBayは、ジュエリーカテゴリーのこのプログラムに参加し、承認を受ける前のトップのセラーには手数料を明らかにしていない、としている。現時点では時計カテゴリーと同様にカジュアルなセラーにはオープンになっていない、とTechCrunchに対し語った。

ハンドバッグに関しては、最終的な価格の20%という手数料でどのセラーでも商品を送ることができる。しかし、現在は1月までのキャンペーンを展開中で、手数料は10%となっている。

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(翻訳:Mizoguchi)

オーストラリアの顧客に対する門前払いをAmazonが撤回、税制への抗議よりも年末商戦が重要

Amazonは、同社が6か月前に行った、オーストラリアのユーザーにアメリカのamazon.comサイトで買い物させないという決定を、覆(くつがえ)した。ロイターはこのUターンを、顧客の反発によるもの、と報じている。

7月以降オーストラリアの買い物客は、amazon.comで買い物をしようとすると地元のサイトAmazon.com.auへリダイレクトされた。

同じ時期に、amazon.comからオーストラリアへの配送も停止された。そこで買い物客は、地元の店からしか商品を買えなくなった。

でも今日(米国時間11/22)から、そのブロックはない。

amazon.comの、特定地域に対するこのブロックは、オーストラリアの税制の変更への対抗策だ。その新しい税制では、年商75000オーストラリアドルを超える企業は消費者が輸入する低価格商品に対し10%の商品サービス税(Goods and Services Tax, GST)が課せられる。

このいわゆる‘Amazon税’は、すべての販売品目に対しGSTを払わなくてはならない地元の小売企業にとってAmazonなど海外の大きなeコマース企業が大打撃になる、という懸念に対応したものだ。

この新税制の前までは、海外のリテイラーに関しては1000オーストラリアドル〔11月下旬現在約82000円〕以上の買い物に対してのみGSTが課せられていたので、地元商業者は、それはAmazonやeBayなど海外のコンペティターに対する不当な優遇策だ、主張していた。

GSTの一般化という新税制に対してAmazonは、amazon.comの海外買い物客の締め出しで応じた。でも2017年12月にローンチされたばかりのAmazonオーストラリアのサイトは、品揃えが希薄なので顧客から敬遠された。そのことは、地元企業にとっても打撃になった。顧客はほかのリテールサイトを探すようになり、あるいは、わずかしか買い物をしなくなった。

Guardianによると、Amazonオーストラリアの品目数約8000万に対して、アメリカのサイトには5億種類の品目がある。

6か月後にAmazonは方針を変えた。10%の税金を払うことに決めたようだ。

本誌は今、同社にコメントを求めている。

Amazonのスポークスパーソンはロイターに、顧客からのフィードバックに対応して方針を変えた、と述べている。そして、同社は“低価格商品をオーストラリアに輸出できてなおかつ、地元の法律にも従えるだけの、複雑なインフラストラクチャ”を構築した、とも言っている。

今のところオーストラリアの人がamazon.comから買えるのはAmazon自身が売っている品目だけで、サードパーティの販売者は未対応だ。

このUターンのタイミングに注目しよう。明日(米国時間11/23)はブラックフライデーなのだ。

その日リテイラーたちは、その年のホリデーシーズンの買い物フィーバーに点火するために大規模な安売りを開始する。そして今ではネット上でも、派手なバーゲンが展開される。Amazonも、この爆発的な売上の機会をみすみす見逃すわけにはいかない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ユーチューバーを育てるインキュベーターをNext 10 Venturesが立ち上げ、クリエイターも投資の対象だ

クリエイター経済にフォーカスしているロサンゼルスの5000万ドルのファンドNext 10 Venturesが、ユーチューバーを支援するインキュベーター事業を立ち上げる。

その名もEduCreator Incubatorは、25から40の新進ビデオクリエイターたちに、その場所などに応じて25000ドルから75000ドルのシード資金を提供し、彼らを12か月の指導教育事業に入学させる。唯一の要件は、作っているビデオが子どもや青少年を対象とする教育ビデオであることだ。

Next 10が最近雇用したマーケティング担当VP Cynthia So Schroederが、このインキュベーター事業を指揮する。彼女曰く: “YouTubeで教育コンテンツを増やせることがすばらしいのは、子どもたち、とくに新興国や途上国の第一世代である彼らは、今ではスマートフォンを持っていて、コンテンツを見ていることだ。彼らはそのコンテンツから、それまで自分たちがアクセスできなかった分野や話題を発見する。たとえば海洋学や物理学の存在を知るだろうし、そのわずかな知見を契機に、未来の宇宙飛行士やエンジニアが育つかもしれない”。

それまでeBayのグローバルコミュニティ開発&エンゲージメントのトップだったSo Schroeder写真)は、YouTubeでトップ・クリエイター・パートナーシップのグローバルディレクターだったBenjamin Grubbs(Next 10のファウンダー)および、Warner Brosでハリーポッターシリーズを担当していたPaul Condoloraらと組むことになる。

インキュベーター事業の参加者は全員が、その収益を共有する。このプールに溜まった資金は、来年度のEduCreator参加者の成長資金になり、また株式発行や追加投資については、事業の終わりに議論する。

EduCreatorは参加者たちに、同好者のネットワークや、コンテンツ開発とフォーマットにフォーカスしたプログラミング、そしてデジタルストーリーテラーのJay Shetty,WeCreateEduのファウンダーJacklyn Duffなどによるメンターシップを提供する。目標は、ユーチューバーたちが持続可能でスケーラブルなオンラインビジネスを構築することだ。

Next 10とは、何なのか? 同社の仮説によると、デジタル世界に精通したモバイルファーストのコンテンツクリエイターは大金を稼ぐだろう…少なくとも10年後には。そこからファンドの名前が由来している。Z世代の人びとの60%近くが、自分の好きな学習方法としてYouTubeを挙げる。そして昨年は、ストリーミングビデオの量が前年比で倍増以上だった。

Grubbsはこう言う: “YouTubeにいる間に総試聴時間は5倍になり、商業化と、そしてまさにグローバル化が進んだ。うちの子は9歳7歳4歳だが、うちでもメディアの消費の仕方は同じだ。次の10年を展望するなら、YouTubeはエンターテインメントの主役になり、また消費者たちは真実と知識と、そして人や世界との結びつきにアクセスするだろう”。

インキュベーターへの応募は、今日(米国時間10/18)から11月17日までだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

サービスメッシュIstioがバージョン1.0に到達、マイクロサービスアーキテクチャの成熟を推進

Istioはマイクロサービスのサービスメッシュで、Google, IBM, Lyft, Red Hatなどによるオープンソースの共同プロジェクトだ。そして今日(米国時間7/31)は、そのツールのバージョン1.0がローンチした

サービスメッシュをよく知らない人がいても、不思議ではない。むしろ今は、知らない人の方が多い。でもIstioはたぶん、今のオープンソースプロジェクトの中ではもっとも重要なもののひとつだ。それは、コンテナや、マイクロサービス、サーバーレスコンピューティングなど、今の業界のトレンドのいくつかが交わるところに位置し、エンタープライズがそれらをより容易に導入できるようにする。今Istioは200あまりのコントリビューターがいて、バージョン0.1がローンチして以来4000回以上もチェックインされている。

Istioの中心的な機能は、マイクロサービスのルーティングやロードバランシング、フローコントロール、そしてセキュリティだ〔日本語参考記事〕。それは既存の分散アプリケーション群の上に座って彼らの安全な対話を助け、またログ取りやテレメトリー、そして全体を安全に制御下に置くために必要なポリシーを提供する。カナリアリリースもサポートしているので、アップデートの本番ローンチの前に少数者でテストすることもできる。それはGoogleのようなWebスケールの企業が、内部的に前からやっていることだ。

GoogleのプロダクトマネージャーJennifer Linが、説明してくれた: “マイクロサービスの時代になると、いろんなものの移動や変化が激しくなる。Kubernetesの成功によってコンテナのオーケストレーションまわりは抽象化を果たしたが、Istioはオープンソースのプロジェクトとしてその次のステップを担い、マイクロサービス開発のための基盤となり、またVMベースのワークロードをなるべく多くサービス管理のレイヤへ移すためのパス(径路)も提供する。そのためそれは、サービスのための正しいレベルの抽象化にフォーカスし、またサービスを管理するための無矛盾な(整合性ある)環境を作る”。

1.0のリリースの前から、eBayやAuto Trader UKなどいくつかの企業がすでにIstioをプロダクションに採用している。Linの主張ではそれは、マイクロサービスを採用した多くの企業が今直面している問題を、Istioが解決してくれるというサインだ。“ますます多くの、ますます高度な顧客たちが自分たち独自のサービス管理レイヤを作ろうとトライし、そんな彼らがまだ1.0になる前からIstioに切り替えている。いくつかの有名大企業も含む多くの顧客が、‘1.0でなくても十分プロダクションで使える。われわれが作った粗っぽいものに比べると、随分ましだ’、と言っている”。

IBMのフェローでクラウド担当VPのJason McGeeも彼女の話に同調し、こう言っている: “Istioがローンチしてから以降のわれわれのミッションは、だれもがマイクロサービスで成功できるようにすることだ。とりわけ、エンタープライズがね。だからこそわれわれはコミュニティにフォーカスし、セキュリティとスケールの改良に努め、これまであらゆるサイズの企業のためにアジャイルなクラウドアーキテクチャを築いてきた経験から学んだことを、重点的にIstioにコントリビューションしてきた”。

大手のクラウド選手たちの多くが、今や直接にIstioをサポートしている。IBMは同社のKubernetes Serviceがそのベースだ。GoogleはGoogle CloudのユーザーにマネージドIstioサービスすら発表しているし、またKubernetesとIstioをベースに構築されるサーバーレスアプリケーションのために特製したオープンソースのツールも提供している。

今日のパーティーにはMicrosoftとAmazonの姿が見えないようだが、このプロジェクトが元気であるかぎり、彼らも必ず来るだろう。

現状ではIstioは、主なオープンソース団体のどれにも属していない。Kubernetesの本拠地であるCloud Native Computing Foundation(CNCF)は、Istioとそんなに変わらないlinkerdを推している。この種のプロジェクトは1.0がリリースされるころになると、長期的に支えてくれそうな団体を探すことが多い。Istioもきっとそのうち、居場所を見つけるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

eBayのARツールを使えばその品物の発送にぴったりのサイズのボックスを見つけられる

拡張現実(augmented reality, AR)の実用的な用途は画面にPokémonを出すことだけではない、ということにやっと誰かが気づいたようだ。オークションの大手Ebayが今日(米国時間3/19)導入したAR応用機能は、売り手が自分の商品を発送するのに最適のボックスを見つけるお手伝いをする。同社によると、商品はバックパックでもキッチン用品でも自動車部品でも何でもよい。とにかくUSPS(≒“郵便”)の定額料金でそれを送れるのに最適な箱を早く見つけて、時間を節約してくれる。

Ebayによると、これにより売り手は、いちいち郵便局へ行って正しいサイズの箱を探す必要がなくなり、送料も発送作業の現場で分かる。

この機能は、GoogleのARCoreを使った初期のアプリのひとつで、現在はARCoreに対応しているAndroidデバイスでしか使えない。

ARCoreはAppleのARKitに対抗するGoogleのAR SDKで、今年の2月に一般公開され、今ではその1.0を全世界に1億台あまりあるAndroidデバイスが利用できる。その主な機種は、Pixel, Pixel XL, Pixel 2, Pixel 2 XL, Galaxy S8, S8+, Note8, S7, S7 edge, LGE’s V30, V30+(Android Oのみ), ASUS Zenfone AR, OnePlus 5などだ。

このARを利用した発送機能は、スマートフォンの距離計機能や地図機能を利用して現在地を知り、移動した距離や方向を知ることもできるそうだ。

使い方は、このアプリを開いたら“Selling”をタップし、次いで“Which Box?”をタップ、するとアプリは、品物を反射のない平らな面の上に置け、と指示する。テーブルや床の上でよいだろう。次に、その品物のまわりに仮想ボックスを作って、どの箱が合うかを見つける。緩衝材の必要な品物なら、そのぶんのスペースも考慮する。

品物に仮想のボックスをかぶせたら、その状態で箱の上下や左右を見て、はみ出しがないかチェックできる。

Ebayによると、このAR利用の発送機能は、同社の例年のハックウィークのときに作られ、今年いくつかあったAR応用作品の中で唯一採用された。iOS版も今作っているそうだが、スケジュール等は未定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

eBayが日本のeコマースQoo10.jpを買収して日本でのプレゼンス強化に本気

eBayは、アジアにおける最新の投資により、日本でのプレゼンスを強化しようとしている。

アメリカのオンラインリテールの巨人であるeBayは今日(米国時間2/27)、汎アジア的eコマース企業Giosisの日本における事業Qoo10.jpを買収したことを発表した。買収の価額等は公表されていない。

eBayは最初、2010年に、韓国のGmarketと共にシンガポールの企業としてGiosisを設立したが、今日の取引の一環としてGiosisの日本以外の持ち分を放棄する。それはとくに、シンガポールとインドネシア、マレーシア、香港、そして中国をカバーするGiosisのeコマースサイトのネットワークのことだ。Giosisは2015年に、Singapore Press Holdingsなどから8210万ドルを調達した

eBayはアジアではこのほか、昨年インドのAmazonライバルFlipkartに、14億ドルの投資ラウンドの一部を投資し、それによりFlipkartはeBayの地元インドにおけるビジネスを引き継いだ。この取引は一種の転換点を表現しており、eBayは最初、インドではSnapdealに賭けていた。Snapdealは昨年、Flipkartによる買収を断り、その後操業が大幅に縮小した

eBayは、中国ではうまく行かず、2006年に撤退した

日本は、アジアの他の部分に比べると比較的明るかった。具体的な数字は挙げていないが、同社によると“数千もの日本企業”がeBayを介して世界中の1億7000万のバイヤーに製品を売っている。Qoo10.jpはそれに対して、日本国内の顧客に売るビジネスを育てる取り組みのようだ。eBayによると、Qoo10.jpの顧客は約200万だ。十分大きな数字だが、登録ユーザー数9000万弱で日本のeコマースを支配しているRakuten(楽天)には遠く及ばない。

しかもRakutenは、オンラインリテール以外に銀行や金融サービスを提供して、顧客のエンゲージメントを高めようとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhone Xの予約販売はeBay上に利食い売りが殺到、1500ドルの即決価格が中心

【抄訳】
iPhone Xの需要は、Appleによると“量り知れない”から、この新製品は数分で売り切れた。それにたぶん、発売日の在庫量少なすぎたんだけどね。複数報道によると、予約受付開始からわずか10分後に、全機種の発売予定日が2〜3週間後から最大5週間に延ばされた。そしてその希少性に目をつけた売り手たちが、自分の予約権をeBayで利食いし始めた。消費者の需要のものすごい強勢に、つけ込む気だ。

eBayからの最新の報告によると、今日(米国時間10/28)の太平洋時間深夜12時に始まった予約販売の開始後45分以内に、1200件あまりが‘出品’された。

今“iPhone X”で検索すると、出品数は4480件あまりある。その多くは、オークションではなくて即決価格のみだ。

eBay上の“iPhone X”の検索回数は、同社によると、深夜から東部時間午後1時までに36555を数えた。

即決価格の平均を今言える段階ではないが、現状はeBayによると1500ドルあたりが中心価格だ。

なおiPhone Xは64GBモデルが999ドル、最大の256GBモデルが1149ドルだ。1500ドル(これはたぶん64GBモデル)は言うまでもなく相当な利食いだ。

いわゆる、当て食いというやつもある。すごい高値をつけて、これでも買うやつがいるはずだ!という売り方だ。下図では、6万ドル、3万ドル、2万ドルという超高値をつけている。


新型iPhoneに6万ドル払うやつが現れるといいね、幸運を祈る!

発売日まで待ちきれない人は、こんな買い方もいいかもしれない。自分の好みのタイプを選べるしね。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

オークションのEBay、ビジネスモデルがAmazonのような定価物販に近づく

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EBayは、水曜日(米国時間10/19)の市場終了後に第三四半期の決算報告を発表した。売上22億2000万ドルは21億9千万ドルという予測をわずかに上回り、前年同期比で6%の増となった。調整後のEPSは45セントで、アナリストたちが予測した44セントよりも、やや上だった。

同社の財務状況は良くても、株価は低迷、その日の時間外の早期では7%落ち込んだ。一部の投資家は、取引総額が予想の203億ドルに届かず、201億ドルだったことに幻滅している。調整後の純利益も、前年同期よりダウンし、営業やマーケティングなどの経費増を反映した。

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同社は昨年PayPalをスピンオフして以来、マーケットプレースビジネスに力を入れている。とくに、Monness Crespi HardtのアナリストJames Cakmakによると、同社はますます“Amazon化してきた”。つまりオークションの縮小を補うべく、商品の定価販売を拡大してきた。

EBayの最近の成長は、その一部を同社の“構造化データ”(structured data)計画に負っている。それは、アイテムにキーワードのタグを付けることによって検索の効果を上げ(いわゆるSEO)、同社のWebサイト上でいろんなものを見つけやすくする工夫だ。

“eBayのショッピング体験を継続的に変えてきた。個人化機能を強化し、eBayブランドが顧客に伝えるものを絶えず活発に更新してきた”、とCEOのDevin Wenigが声明している。

スポーツやコンサートのチケットを扱うStubHubも、拡張してきた。取扱高は11億ドルとなり、前年同期比で23%増加した。“StubHubは同社の最大の成長エンジンだ”、とCakmakは述べている。

EBayの株価は水曜日(米国時間10/19)に32ドル52セントで。時価総額は366億ドルになる。過去6か月で株価は約34%上がり、アナリストたちの期待を上回り続けた

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同社はこの四半期に、5億ドルの株の買い戻しを行った。同社による年商の予想は、89.5億から90億ドルのあいだである。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スマホのおかげで個人が物を売るのが超簡単になった(おすすめアプリ三つをご紹介)

自分のクローゼットを整理して、ついでに要らないものが売れたらいいな、と思ったことある? 今では、そんな要らないものを、委託販売のサイトに載せなくてもいいのよ。もっと簡単に中古のものを売れるアプリが、いろいろある。今回いろいろ試してみて、いいのを三つ見つけたから、ご紹介しちゃおう。今ならまだ、春の衣替えに間に合うでしょう。

Poshmark

Poshmark

Poshmark

Poshmarkは要するに、衣料品を売るためのInstagramだ。売りたいものの写真を撮り、値段をつけてシェアするだけ。フォロワーを作れるし、カテゴリーで検索もできる。ドレスもあり、バッグもあり、ジュエリーもある。Poshmarkには、女性が使うものならほとんど何でもある。そして今では、子どもやメンズにも手を広げようとしている。人だけでなく、ブランドやブチックもフォローできるから、いいものが早く見つかるかも。中古だけじゃなく、新品もある。アプリは無料で、iPhone用とAndroid用がある。

 

ThredUP

ThredUP

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thredUPでは、古い衣類をお金に換えることが、それをバッグに入れるぐらい簡単にできる。サイトに申し込むと、宅配用のパッケージを送ってくるから、それに衣類を入れて送り返す。ただし、このサイトが受け付けるブランドが決まっている。Kate Spadeはイエス、Chico’sはノー。それに、得られるお金はせいぜい数ドル。つまりそれは、売上の1%だ。売れなかったらリサイクルに行く。取り戻したかったら12ドル99セントを払う。アプリは無料で、iOS版とAndroid版がある。

 

OfferUp

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洋服じゃなくって、ほうきや野球のバットを始末したい人。OfferUpが助けてくれる。Craigslistみたいな三行広告サイトだけど、オークションみたいなこともやっている。要らないものの写真を撮り、カテゴリーを指定する(家具、電子製品、など)。入札者を入札価格の順にソートできるし、入札者にメッセージを送れる。東部からウェストコーストに引っ越したときOfferUpを利用したが、ゴミ入れにも入札者がついた! ただし、ポストした翌日からは冷えきってしまうアイテムも多い。鉄は熱いうちに打て、よ。アプリは無料でiOSとAndroid用がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

PayPal、Q4売上17%アップで株価は6%高

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水曜日(米国時間1/27)の取引終了後、PayPalは四半期決算を発表し、株価は時間外取引で6%急騰した。

支払いサービスの同社は20億ドルの株式再購入プログラムを承認し、売上、利益共に同社の年間予測を上回った。

PayPalの第4四半期調整後売上は25.6億ドル、対前年比17%増だった。調整後純利益は4.43億ドル、1株当たり36セントで、前年同期から27%伸びた。Thomson Reutersが集計したアナリスト予測は、1株当たり利益35セント、売上25.1億ドルだった。

昨年7月にeBayを離脱したPayPalは、昨夏の最高値から22%下落した。PayPalはeBayより会社として大きく、時価総額は390億ドルで、eBayは320億ドル。

PayPalを一昔前のデジタル支払い会社と見る人々も一部にいるが、UberからAirbnbまで様々なアプリで使われているモバイル支払いシステムであるBraintreeがPayPal傘下であることは知らないことが多い。言い換えれば、あなたがUberを使うたびに、PayPalは儲けている!

PayPalは、ミレニアル世代で非常に人気のピアツーピアモバイル支払いアプリ、Venmoのオーナーでもある。Venmoは収益化に関しては殆どできていないが44こうした取り組みを拡大中だ。

とはいえ、デジタル支払いの競争は激しく、Apple、Square、Androidがこの分野をリードしている。

Monness Crespi Hardtのアナリスト、James Cakmakは月曜日に研究メモで「PayPalの競合らははるかに希薄な基盤で動いているので、同社は著しく効率よく運営することができると私は考えている」と書いている。

水曜日の投資家向け電話会見で、PayPal CEOのDan Schumanは「支払いサービスは理解が難しいビジネスだ。最大のライバルはわれわれ自身のゲームプランを実行することだ」と語った。

PayPalは昨年Xoomも買収 した。海外送金に特化した会社だ。

PayPalは水曜日に31.59ドルで引けた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

古いがらくたを売ってくれるサービスGoneがシアトルとベイエリアへ展開、粗利300万ドルを目指す

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古い携帯とかラップトップとか、必要ないものがどんどんたまってしまう。しかもそんなガラクタを始末するのは、意外と容易じゃない。そんなごみを売ってくれるサービスGoneがこのほど、シアトルとベイエリアの両地で同社コンシエルジュサービスのフル展開を開始した。

Goneとは何か?

この単純なコンセプトのサービスは昨年6月に、オースチンでローンチした。ユーザは、自分が売りたい物の写真を撮るだけでよい。あとはすべて、Goneがやってくれる。Gone Concierge(コンシエルジュ)と呼ばれる担当者がうちまでやってきて品物を受け取り、それを梱包し、売り、発送する。めでたく売れたら、メールで通知が来る。

Goneは事業の拡大を早めるために、包装資材と発送用ラベルをユーザに送り、荷造りと発送をユーザにやらせる方式を新たに導入した。

でも、家にコンシエルジュがやってくることが、Goneの最大の魅力だった。郵便局で行列に並ぶなんて、誰もしたくない。

Goneは最初、オースチンとサンフランシスコでは正しくコンシエルジュサービスをやっていたが、しかし今日の発表では、シアトルとベイエリア全域ではコンシエルジュサービスがオンデマンドになる。

同社は今年の粗利益額300万ドルを目指して、年内にニューヨーク、ボストン、LA、マイアミ、シカゴなど10の都市にサービスを拡張する予定だ。

Goneによると、これまでのユーザ一人あたりの売上額は約250ドル、一人のユーザが平均4つのアイテムを売っている。

Goneのことが気になる人は、このホームページへ行ってみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

ブラックフライデーのネットショッピング総額の36%をAmazonが占め、次位Best Buy(8%)以下を大きく引き離す

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独自の荷物追跡アプリケーションでeコマースのデータを集めているSlice Intelligenceによると、今年の11月27日、いわゆるブラックフライデーにおけるeコマースの売上の35.7%をAmazonがごっそりといただいた。二位はAmazonのずっと後方を走ったBest Buyの8.23%だった。三位以下はMacy’s 3.38%、Walmart 3.35%、Nordstrom 3.11%等となる。

Amazonが唖然とするほど高いのには、Sliceのユーザの特性も寄与していると思われるが、しかしAmazon自身も今年は記録的な売上だったと自慢している。具体的な数字は挙げていないが、とくに、Amazonブランドの製品(Kindle, Fireなど)が好調だった、という。

同じくSliceのデータによると、ブラックフライデーにおけるeコマースの売上は前年比で7%増加し、売り出しの開始日を早めたところも多かったので、ブラックフライデーの前日の売上が14%伸びた。中でも家具調度品のWayfairは、ブラックフライデーにおいて前年比315%増という最大の売上増加率を達成した。

売上の好調は、サイバーマンデー(Cyber Monday)と呼ばれる月曜日まで続き、eBayは金土日月の4日間で12%の売上増を達成した

eBayのマーチャンダイジング担当VP Jay Hansonは、“今年のネットショッピングの主役はモバイル、彼らはふつうの日以上に熱心にお買い得品やギフトの好適品を探した”、と述べている。

同社によると、ExxonMobileのギフトカードを7000枚、ホバーボードを7500台売り、おもちゃのトップセラーはロボットだった

最近eBayから独立したPayPalも大きなトラフィックを経験し、サイバーマンデーには一時的にサービス不能状態になった。

PayPalもモバイルからの買い物が増えていることを目撃し、今年とくに伸びた品目は、ファッション、電子製品、化粧品、そして玩具だった。

“PayPalのデータから言えるのは、今や年末のショッピングシーズンが9月の30日から始まっていること。ブラックフライデーの2か月も前だ”、とPayPalのグローバルイニシアチブ担当シニアディレクターAnuj Nayarは語る。“年間を通じ、PayPalがオンラインショッピングでいちばん忙しいのは今年も同じくサイバーマンデーだが、感謝祭以降はモバイルからのショッピングが年々増加傾向にある”。

売上の数字の多くは驚異的だが、同じくeコマース企業のBlueSnapとPYMNTSが行った調査によると、多くのネットショップが、チェックアウト処理がボトルネックになっているため、あり得た売上の36%を失っている、という。買い物の完了までの手続きが、複雑だったり時間がかかったりすると、完了まで行かずにバイしてしまう消費者が多いのだ。

“彼らは何百万ドルという大金をドブに捨てているが、どうしたらいいか分からないのだ”、とBlueSnapのCEO Ralph Dangelmaierは語る。“しかもサイバーマンデーの売上などを見ると、今や一部の製品は物理店よりもネットがメインの販売チャネルだから、チェックアウトで手間取ってお客とお金を失う現状を、早急に解決する必要がある”。

オンラインショッピングが急増している今の状況の中では、効率の良し悪しが今後ますます成功のための重要な鍵を握るだろう。

〔訳注: 小売支出全体や、消費支出全体の中でのネット利用の比率、いわゆるEC化率は、eMarketerや連邦準備銀行などのデータが参考になります。物理店は、まだまだ圧倒的に強いです(それも当然)。〕

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PayPal、eBayから独立後の株価は8.3%高、時価総額はeBayを超える500億ドル

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PayPal(NASDAQ:PYPL)がeBayから分離すれば、親会社(NASDAQ:EBAY)以上の価値になるであろうことは誰もが予想していたが、ここまでではなかった。
“when issued”[発行条件付]ベースの取引開始からほどなくして、PayPalは正式に独立企業となった。取引初日、同社株の始値は41.63ドルと正式公開前最後となった先週金曜日の終値より8.3%高値をつけた。

41.63ドルの株価に基づく同社の時価総額は508億ドルとなり、eBayの現在の日中時価総額345億ドルを上回る。PayPal株は、NASDAQの始業ベルから数分後の今、40.21ドルで取引きされている。株価はこの小幅な値動きの中でも依然として4.74%高だ。

思い起こせば、PayPalは最初のIPOから間もない2002年7月、eBayに15億ドルで買収された。今やその同じ会社が、最終公開評価額の33倍の価値を持っている。これまでにPayPalは180億件以上、1兆ドル以上の取引きを処理してきた。現在同社は200ヵ国に1.69億人の消費者ユーザーを持つ。

言い換えれば、PayPalはもはやFinTech[金融IT]の輝く新星ではない。本格的金融企業の大物となり、再び四半期決算報告を行う準備を整えた。同社は、AlibabaのAlipay等地元の巨人や、Stripe等の新規参入と競合していく。

今日の分離・独立は、支払いサービス企業にとって大きな吉報だ。追加の資金調達や他社の買収をこれまで以上に自由にできる。PayPalはもはやeBayの子会社ではなく、株主は、eBayではなく、PayPalの株を保有したいという意志を明確に表示ができる。

さらに、PayPal経営陣はeBayに伺いを立てることなく社債を発行できる。PayPal株を使って企業を買収することもできる。PayPalの新たな旅への興味は尽きない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

eBay、Apple Watchアプリを公開。腕の上で入札が可能に

eBayは今日(米国時間6/9)Apple Watchアプリを公開し、買い手、売り手の両方がeBayのマーケットプレースに関する最新情報を受け取れるようにする。同社はこれまでSamsung GearおよびPebble等他のスマートウォッチで同様のアプリをテストしてきた。

eBayのApple Watchアプリは、Apple Watchのハードウェアが入手可能になって以来社内でテストされてきており、初期のWatchアプリが闘ってきた「反応の遅さ」問題に対処してきたと同社は語っている。

アプリのホーム画面には4つの主要機能がある。Activity、Watching、Buying、およびSellingだ。Watchingは注目しているが入札はしていない商品を追跡し、Buingは入札中の商品、そしてSellingはeBayで自分が売っている商品だ。それぞれの画面では、入札残り時間、現在の価格、入札件数、商品写真等が一覧できる。

売り手は過去30日の売上グラフも見ることができる。

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一方、Activity画面にはeBayユーザーが自分のオークションで最も急を要するコミュニケーションが表示される。例えば、自分より高値をつけられた、間もなく終了する、出荷すべき製品等々だ。売り手のフィードバックに答えて、eBayのWatchアプリは売り手がすばやくメッセージに返信して顧客をサポートする機能も提供する。そのためには、メッセージをタップして返信を音声入力すればよい。

「グランス化された」サマリーも各分野について用意されているので、文字盤を上にスワイプするだけですぐに見ることができる。

全体で28種類の通知がサポートされており、eBayのiOSアプリでカスタマイズできる。

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eコマース会社の中には、スマートウォッチオーナーが腕の上で 積極的に商品を探しさらに購入まで行うと信じているところもあるが、eBayのアプリは、ユーザーが実際どうWatchアプリと向き合うかを理解しているように思える ― 緊急情報をすぐに知りたい、一覧できて、必要ならすぐに対応できる。eBayのアプリでは、売り手はメッセージに返信が可能で、買い手は急な入札もできる ― そしてどの手順も数秒以内に完了する。

Apple Watchアプリに合わせてeBayのiPhone、iPadおよびAndroidアプリもアップデートされ、インターフェースや使いやすさが改善された他、ドイツおよびインドでの支払いサポート、英国での店頭受取りオプション等が追加された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

eBay、Q1売上44.5億ドルEPS予測越えで株は4%高

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本日(米国時間4/22)eBayは第1四半期の決算を報告し、売上は44.5億ドル、1株当たり利益は0.77ドルだった(調整済数値を使用)。ウォール街の予測はそれぞれ44.2億ドルと0.70ドルだった。

eBay株は通常取引での微下げに続き、決算報告後の時間外取引では5%弱の高値だった。

eBayは一定のコスト調整後では1株当たり0.77ドルの利益としているが、通常会計方法(GAAP)では0.51ドルに留まる。同社のGAAP純利益は6.26億ドルで、同じく調整後利益9.43億ドルよりも少ない。

同社のPayPal部門による売上は、かつて中核を成していたマーケットプレイスサービスよりも多い。PayPalの総支払い金額は18%増の610億ドルで、19.4億ドルの取引売上をeBayにもたらした。他の売上を調整すると、eBayのマーケットとPayPalはほぼ同等の水準だ。eBayと子会社PayPalは、2つの上場企業に分割する意志を表明している。

PalPalは同四半期中に360万の新規「アクティブ・アカウント」を獲得し総アカウント数を11%増の1.65億人とした。対してeBayのマーケットプレイス部門は、総取引金額(GMV)を対前年比で2%落とした。通貨を固定すると、マーケットプレイスの全世界GMVは5%増となる。別の言い方をすれば両部門とも健全である。eBayもまた、PayPalの成長に関する数値の原因は為替変動であると指摘していることに注目されたい。

eBayの当期末保有現金および相当物は141億ドルと豊富だ。

現四半期について、eBayは総売上44~45億ドルと予測した。調整後EPSは0.71~0.73ドル。PayPalのGAAP利益予測は1.3~1.5億ドルで、標準1株当たり利益を0.44~0.49ドルへと下げている。
eBayは好調のうちに第1四半期を終え、投資家もこの実績を大いに喜んでいるようだ。会社が分裂することがあっても土台の状態はよさそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook