SpaceX、EchoStar XXIII放送衛星を静止軌道に打ち上げ成功

SpaceXはEchoStarの放送衛星を静止軌道に打ち上げることに成功した。この打ち上げは2度目の試みだった。火曜日の打ち上げは地上の天候不順のため延期されていた。SpaceXはEchoStar XXIIIを水曜日(米国時間3/15)に高度35800kmの軌道に投入した。 発射されたのは火曜日の午前2時(東部時間)だった。

これまでSpaceXがFalconロケットで打ち上げてきた衛星に比べて、EchoStar XXIIIはきわめて大きいペイロードだった。そのためSpaceXは今回の打ち上げではブースターの回収を試みていない。SpaceXでは去る9月に打ち上げ前の点検段階でFalcon 9が爆発するという事故を経験しているが、その後の打ち上げは2回とも成功し、ブースターも回収している。

SpaceXがEchoStar打ち上げに使ったのはフロリダ州ケープカナベラルのケネディー宇宙センターのLC 39A発射台だった。SpaceXがこの発射台を使うのは2度目で、前回の打ち上げは国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給だった。EchoStarはSpaceXがLC 39A発射台を使う最初の商業的打ち上げとなる。この発射台はアポロ11号の打ち上げに使われたことがあり、NASAの歴史上重要な施設だ。アポロ11号は人類を最初に月面に到達させたミッションとして長く記憶されている。

〔日本版〕Dish Networkは当初EchoStar社のブランドとして出発した。2008年にDish Network社が分離されて衛星放送業務を担当、打ち上げを含む衛星テクノロジー全般をEchoStarが担当することになったという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+