ディズニーのスタートアップ養成所、第2期には3Dプリント人形やジェダイ念力装置も

Disneyのスタートアップアクセラレーター第1期は、SpheroのBB-8ドロイドや、Snapchatと手を組んだマーケティングプラットフォームのNaritivという成功を生んだ。

SpheroはBB-8ドロイドを、次期スターウォーズ作品『フォースの覚醒』を当て込んで開発した。しかし、Spheroのロボットチームにオモチャドロイドを作るアイデアを与えたのは、DisneyのCEO Bob Igerとの出会いだった。現在リモコンBB-8は、Best Buy等の店舗やAmazonで購入できる。

そのアクセラレーターが2年目を迎え、この学年にはDisneyらしい魔法も加えられている。カスタム3Dプリント人形を作るMakieLab、バーチャルリアリティーコンテンツ収集のLittleStar、物体を念力で動かせるジェダイ風ヘッドセットのEmotiv等のスタートアップがいる。

このアクセラレータープログラムはTechstarsとの提携で実施されており、各スタートアップには3ヵ月間の指導と12万ドルのシード資金を提供する。われわれはTechstarsのマネージングディレクター、Cody SimmsとDisneyの最高戦略責任者、Kevin Mayerおよび新学年のスタートアップ数社と共に、カリフォルニア州ロサンゼルスのDisneyアクセラレーター本部で話をした。

Disneyの第2期アクセラレーターの全容を上のビデオでご覧あれ。

【訂正:当初の記事にはTargetもSpheroのBB-8を取扱っていると書いていた。TargetのBB-8リモコンロボットは外観こそ似ているが、こちらはHasbroが作ったものだ。】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

心を読むマシンが、脳をハックする

スターウォーズは、心で物を動かすというアイデアの種を35年前にまいた。そのアイデアはこの数年間で急速な進歩を見せ、今現実となった。Emotivは、そのテクノロジーの最先端にあり、おもちゃのクルマを走らせたり、四肢麻痺者がDJのように音楽をミックスしたりすることを、脳の力だけ行うヘッドギアを開発した。

システムは、ヘッドギアに内蔵されたEmotiv EEG[脳波測定]デバイスを使って、人の脳波を読み取ることによって働く。装置は〈脳-コンピュータ〉インターフェースを通じて感情、興味、その他もろもろの信号を検知する。少々慣れが必要だが、上のビデオにあるように、ジェダイのスキルを使って、心で思うだけで物を動かすことができる。

この技術には様々な応用の可能性がある。障害者が史上最高のDJになったり、ビデオゲームをプレイしたり、ロボットアームに命令することが、心で思うだけでできてしまう。てんかん、HDHD、睡眠障害、一時的パニック障害等の人々が、心を落ち着かせ集中するのにも役立つ可能性がある。オーストラリアのロイヤル・オートモビル・クラブが委託したあるプロジェクトでは、Emotivを安全運転の促進に使っている。実験では、注意をそらされた運転者の脳シグナルを検知して、路上で車を減速あるいは停止されている。

そして、それは市場調査の世界にも踏み込んでいく。Emotivは、人が何かを本当に好きかどうかを、店でその商品を見た時の脳シグナルの反応を検知するだけで知ることができる。これを使えば、リサーチャーは、どの商品に人気か出るかどうかを質問すらすることなく知ることができる。脳の中を見るだけだ。

このテクノロジーの大きな脅威は、脳スパイウェアだ ― 特にビデオゲームの中で。認知神経のフィードバックを読み取ることによって、ゲームのレスポンスを高めることができだけでなく、ユーザーのプライベート情報や思考プロセスを、本人が知らなう間にハッカーに盗まれることもあり得る。盗んだ脳波シグナルから、銀行の暗証番号や、精神疾患を持っていることや、薬物依存があることなどが暴かれる可能性がある、とこの2013年の論文に書かれている。

Emotivは、EPOC版およびEEG版のシステムを提供している。EPOCヘッドセット(定価299ドル)では、デベロッパーがライセンスされたSDKを使って独自のアプリケーションを作ることができる。EEGヘッドセット(750ドル)は、EPOCの機能に加えて、EEGの生データを使って調査を行うことが可能だ。

このテクノロジーにはまだ長い道のりが残されているが、現時点で、四肢まひのDJがバーチャルワールドを動き回ったり、精神疾患を発見したり、市場調査を実施するために脳波を使えるところまできていることは、実に印象深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook