会社評価額1兆円超えのエピックゲームズ記事が2位に(2018年8月ランキング)

2018年にアクセス数の多かった記事を月別に紹介していく年末企画。8月は例年9月に発表される新型iPhoneや、久しぶりのアップデートとなるMacBook Airのウワサ記事がランクインした。

iPhoneに代表されるアップル関連記事は、TechCrunchだけでなくどのウェブメディアでも大人気。新iPhone登場前の8月が最も盛り上がるが、ここ数年は機密情報がダダ漏れなので8月に出るウワサをしっかり頭に入れておけば、新iPhoneの特徴はほぼわかるという状態となっている。しかし2018年は状況が異なった。アップルがメインストリームから外したMacBook Airが第一線に復活するというウワサが流れ、マックユーザーが久しぶりにドキドキした。

そして、そんなアップル祭りの8月に2位にランクインしたのが、バトルロワイヤルゲーム「フォートナイト(Fortnite)」で大人気のエピックゲームス(Epic Games)の記事。同社が2018年に調達した資金は、巨大ユニコーン企業であるUberの12億ドル(約1324億円)を上回り、12億5000万ドル(約1379億円)。会社評価額は150億ドル(1兆6554億円)に達したほか、フォートナイトの成功で30億ドル(約3310億円)の利益を上げた。ちなみにフォートナイトのAndroid版は、Google Play Storeにはなく、同社のウェブサイトからダウンロードするという仕様なので注意してほしい。

1位 iPhone 8の後継モデルもiPhone Xデザインを踏襲か?
2位 フォートナイト・バトルロイヤルAndroid版がPlay Storeをスルー
3位 AppleがMacBook Airの新モデルを発売か
4位 これが新しいiPhone XSの外観だ
5位 エントリーモデルMacBookは来月発表

Fortniteベースのナーフガンの写真入手――サバイバルゲームならこれだ

ナーフガンでオフラインのサバイバルゲームをやるならこれがいいかもしれない。HasbroがEpicと提携したことでFortniteを公式にテーマにしたナーフガンが発売される。

いわゆるダーツ弾を発射するタイプのナーフ・ブラスターは、Fortnite版のモノポリーゲームと同時にHasbroから予告されていた。モノポリーのほうは今月すでに発売されているが、ナーフガンについても写真と詳しい情報が発表された。このAR-L Blaster の発売開始は来年6月1日だという。フレームのサイドに非常に目立つロゴが入り、Fortniteをベースにしていることを誇示する。Fortniteはプレイヤーが自分で目標を設定できるサンドボックス・タイプのサバイバルゲームで非常に人気がある。

この銃のマガジンにはダーツ弾を10発装填できる。サイトはフリップアップ式で動力はAA(単3)電池4本だ。予定価格は50ドルで、念のために断っておくがゲーム内通貨のV-Bucksは使えない。Hasbroによると、今後、コンピューター・ゲームをベースしたナーフガンをシリーズ化していくという。

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滑川海彦@Facebook Google+

EpicとMozillaが共同でUnreal Engine 4をWebにポート, Webゲームの高速化いよいよ本番

EpicとMozillaが今日(米国時間3/12)、Unreal Engine 4をWebにポートすると発表した

昨年のGame Developers ConferenceでMozillaは、Unreal Engine 3のポートを発表し、多くのトリプルAゲームの基盤になっているグラフィクスエンジンがブラウザ上でも動くことを見せつけた。それは多くのデベロッパにとって目覚まし時計が鳴る音になり、数年前までにはWebとブラウザには不可能だった高度なゲーム体験を、今やプラグインなしで提供できることを自覚させた。

それを可能にするMozilla側のツールが、JavaScriptを高速化したasm.jsと、C/C++のコードをasm.jsのコードにコンパイルする(==どのブラウザでも動くようにする)コンパイラEmscriptenだ。いずれももちろん、WebGLが必要である。Firefoxの今の安定バージョンはasm.jsをサポートしているので、コンパイル後のC++のコードをネイティブで動かす場合の1.5倍のスピードをブラウザ上で実現できる。

Mozillaの技術部長でWebGLを作ったVladimir Vukicevicによると、1年前のUnreal Engine 3のデモはまさに単なるデモだったが、今回のUnreal Engine 4でEpicは、Webをゲーム開発のためのメインのプラットホームにしてしまうエンジンとしてデベロッパたちに紹介するつもりだ。今のところは文字通りのデモがあるだけだが、もうすぐデベロッパが実際に利用できるようになる。

MozillaのCTOで技術担当SVPでもあるBrendan Eichは今日の声明の中で、“これからはWebのリンクをクリックしてすぐに遊べるゲームと、時間をかけてダウンロードしインストールしなければならないゲームが、見分けがつかないほどのほぼ同じ体験になる。Emscriptenを使ってCやC++をasm.jsへコンパイルすると、ブラウザ上にネイティブに近いスピードが実現するので、Webをそのほかのプラットホームと同格に遇することができる”。

以下は、EpicがGame Developers Conferenceで見せたデモのビデオだ(SoulとSwing Ninja):

【中略】

asm.jsで実際に商用開発を行っている企業の一つがTrendy Entertainmentで、そのゲーム事業部の名前はNomNom。NomNomが初めてデモしたWebベースのゲームMonster Madnessは、昨年12月にリリースされた。今では同ゲームのユーザの半数がWebバージョンをプレイしている。

Googleは、ハイエンドの3Dグラフィクスをブラウザに持ち込むための技術として、Native Clientを押している。Mozillaのasm.jsがJavaScriptであるのに対し、Googleはネイティブコードをブラウザ内で動かそうとする。でもこの技術は、ほかのブラウザがサポートしていないだけでなく、Chromeでもデフォルトではoffだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))