OpenStackでクラウドをビルドするMirantisがシリーズAの第二ラウンドでさらに$10Mを調達

OpenStackデベロッパMirantisが、Red HatとEricssonとSAP Venturesからまた新たに1000万ドルの資金を調達した。OpenStackを使ってプライベートやパブリックのクラウドシステムを作りたいという需要が、このところますます増えているためだ。今回の資金は、シリーズAの第二ラウンドに相当する。

この前Mirantisは12月に100万ドルを、Dell Ventures、Intel Capital、およびWest Summit Capitalから調達したが、今回のラウンドにはこの三社も参加している。MirantisのCEO Adrian Ionelによると、最初のラウンドで一部の投資家が増額を要求した、しかし:

うちはすでに利益が出ていたし、1000万ドルは大きな額だから、その時点の評価額ではそれ以上を求めなかった。そこで、今後一定の経営目標を達成したら新たな評価額を算定し、それに基づく新たなラウンドを展開することで投資家たちとの合意を形成した。今回その目標に達したので、第二ラウンドを行うことになった。

MirantisもOpenStackの創設メンバーだが、OpenStackのインフラストラクチャを構成するさまざまな部品(計算処理、ストレージ、ネットワーク、…)を目的システムへと組み上げる仕事で業績を上げてきた。OpenStackはこれまで、7回のリリースを経ており、最新リリースがGrizzlyだ。開発はコミュニティが行い、さまざまな企業が自社の技術を部品として供給することによって、OpenStackが組み立てられている。

それらの企業の中では、下の図が示すように、Red HatがOpenStackの最大の貢献者であり、今回のようにアプリケーション開発企業に投資するのもうなづける。下図は、OpenStackへのこれまでの累積コミット数を表しており、左端の赤い棒がRed Hatである。

OpenStackのインフラストラクチャの派生系を作るスキルにも需要がある。たとえばSAPは、OpenStackを利用して自己のインフラを構築している。

一方Mirantisは、OpenStackのDIYキット Fuelをアップデートした。これはMirantisの多機能ライブラリ群をベースとする製品だ。たとえばMirantisのPuppetというライブラリは、インフラ利用の自動化を支える。同社はそれまで自己ライブラリへの外部アクセスをさせなかった。

しかし新バージョンはApache 2.0のライセンスにより無料で利用できる。それにはヴィジュアルなインタフェイス、ワンストップのコントロールプレーン、自動化機能、前述のGrizzlyのサポート、などが含まれる。今年の終わりごろには、Fuelの会員制の商用バージョンFuel Enterpriseのリリースを予定している。

Mirantisは今ではOpenStackのデベロッパとしていちばん目立つ企業になっている。その将来にとっては、Fuelがとくに重要だ。OpenStackの市場はどんどん拡大しているので、Fuelのようなツールの需要も拡大する。ただし、市場拡大の過程の中で、ますます多くの企業が彼ら独自のターンキーソリューションを提供してくるだろう。CloudscalingとPiston Cloud が、その分野で名を上げつつある。

しかしIonelによれば、Fuelの強みはディストリビューションを特定しないこと、またハードウェアとネットワークに関しても、要件を狭く限定していない。

“それに、うちはオープンソースだからね”、とIonelは言った。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


4年後にはビデオがモバイルのデータトラフィックの半分を占める…Ericssonの報告書より

スマートフォンが完全に普及した、と思っているあなた。確かに地球上にはそう言える場所がいくつかある。でも今後の5年間では、もっと大量の人が携帯電話でネットに接続するようになるのだ。Ericssonが最近発表したモバイルに関する6月の月報は、モバイルネットワークのトラフィックの実測値に基づいて、全世界のスマートフォンのユーザは2012年の12億から2018年には45億になる、と予測している。年平均成長率は25%だ。

同報告書によると、スマートフォン1台あたりの月間データ通信量は2012年の450MBから2018年には1900MBになる。タブレットはさらに大きく、同じ期間に600MBから3100MBになる(年平均成長率30%)。その2018年にはLTEないし4Gが世界の人口の60%をカバーする。モバイルのデータ通信の爆発的な伸びをもっぱら引っ張るのは、ビデオだ。LTEによるネットワークの高速化がビデオの成長を支える。デバイスの大型化、とくに画面の大型化と精細化が、トラフィックの増を引っ張る。報告書は曰く:

モバイルのデータトラフィックにおける最大の成長部門はビデオだ。ビデオの利用増を支えるのは、コンテンツの豊富化と多様化、およびHSPAとLTEによるネットワークの高速化だ。デバイスの画面の大型化と精細度の向上により、HDやUHDのビデオが可能になり、そのこともまたビデオデータのトラフィックを押し上げる。

Ericssonの月報によると、ビデオは今日すでに、モバイルのデータトラフィックの最多部分を占める。そして2018年までの年平均成長率は約60%となり、その年の終わりにはビデオが全世界の全データトラフィックのほぼ半分を占め、モバイルのコンテンツ消費の部門としてはダントツとなる(下図の紫の部分)。Vineにとっては、嬉しいニュースだ。

音楽ストリーミングも伸びる(下図の薄赤の部分)…その年平均成長率の予測値は50%である。ただし同報告書が言うには、音楽ストリーミングサービスの将来性に関して不確定要素があるので、この予測値自体の確度も低い。不確定要素とはたとえば、Appleが本当にストリーミングサービスをやり始めるのか、iRadioの影響はどうか、といったことだ。

ソーシャルネットワーク(オレンジ)とWeb閲覧(濃赤)に関しては、それぞれが2018年の全トラフィックの10%を占め、ほぼ互角となる。ただしモバイルユーザの滞留時間とマインドシェアでは、ソーシャルネットワークが上回る。この報告書によると、今のスマートフォンユーザがもっとも長く時間をすごす場所がソーシャルネットワークであり、一部のネットワークでは一日の平均滞留時間が85分に達する。

デバイスの種類別の用途分類(下図)を見ると、ビデオ(紫)の比率がとくに高いのがタブレットだ。すでに、スマートフォンを上回っている。一方、ソーシャルネットワーク(オレンジ)の比率が高いのはスマートフォンだ。つまり、スマートフォンはあくまでもパーソナルなメディアデバイス、それに対しタブレットやラップトップ(モバイルPC)ではグループや家族による共有関係がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))