女性とノンバイナリーの創業を支援するFFAが同じ目的と起源を持つMonarqを吸収し活動を強化

女性とノンバイナリーの起業家のためのアクセラレーター、Ready Set Raiseを運営するシアトルのFemale Founders Alliance(女性創業者同盟、FFA)が、同じ目標と起源を持つニューヨークのインキュベーター、Monarqを買収した。後者が前者に統合されるが、必要に迫られての合併ではなく、幸せなコラボレーションのようだ。

Monarqは3年前の2017年にIrene Ryabaya(アイリーン・リヤバヤ)氏とDiana Murakhovskaya(ダイアナ・ムラホフスカヤ)氏が創立し、これまで32社が卒業した。FFAはその半数を自分の事業の第2陣として受け入れてきたが、第3陣が2020年に始まる。TechCrunchは2019年11月に、同社が150万ドル(約1億6000万円)のシード資金を調達した際、卒業生のGive InKindを取材した。

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FFAのCEO、Leslie Feinzaig(レスリー・ファインザイグ)氏は「MonarqとFFAには共通のスポンサーがいて、数年前にお互いを紹介してくれた。それ以来ずっと関係を保ち、支え合っている。2020年はDianaとIrenaの副業が始まる。Dianaは2000万ドル(約22億円)のVC資金を調達し、Irenaのスタートアップ、WarmIntroは開始直後からかなりの顧客が会員登録している。それはFFAにとっても戦略的な意義があり、全国展開で連帯し、イーストコーストの投資家とメンターのネットワークを強化することができる」とTechCrunchに説明してくれた。

リヤバヤ氏とムラホフスカヤ氏の2人はそれぞれ、The Artemis FundとWarmIntroにフォーカスし、MonarqのアクセラレーターはReady Set Raiseブランドの一部になる。この併合で女性とノンバイナリーのための全国最大のネットワークができあがり、それは参加者の強みにもなる。

これをスタートアップ業界の特殊な部分の整理統合と捉えることもできるが、ファインザイグ氏によると、事業そのものは活況を呈している。

「女性のリーダーシップを求める市場は確実に成長しており、求人をはじめ多くの機会が作られている。最近、違ってきたのは、それが福祉や慈善のような理念ではなく、良好なビジネスであるという認識があることだ」と彼女はいう。

起業家や創業者におけるジェンダーの平等公平性という目標とスローガンは、そのリーチが伸びれば伸びるほど達成の可能性も大きい。規模が大きくなったことによって、すでに良質な両社のポートフォリオも、さらに良い結果を実現できるだろう。

画像クレジット: Li-Anne Diasのライセンスによる

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa