150種以上のフェムテック製品を展示・体験できるイベント「Femtech Fes! 2021」が10月22日〜24日開催

150種以上のフェムテック製品を展示・体験できるイベント「Femtech Fes! 2021」が10月22日〜24日開催

女性のウェルネス課題の解決・支援事業を行うfermata(フェルマータ)は9月6日、フェムテック製品の展示・体験イベント「Femtech Fes!(フェムテック・フェス) 2021」の開催を発表した。開催期間は、10月22日〜24日の3日間。また公式サイトにおいて、入場チケット申込受付(入場料無料)を行っている。

「Femtech Fes!(フェムテック・フェス) 2021」概要

  • 開催期間:2021年10月22日〜24日
  • 開催場所:六本木 アカデミーヒルズ(ラウンジ49、カンファレンス7)。〒106-6149 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー49F
  • 入場料:無料
  • 公式サイトhttps://hellofermata.com/pages/femtechfes2110

Femtech Fes! 2021のテーマは、「あなたのタブーをワクワクに変える”フェムテック交差点”」。数多くの人が行き来する交差点のように、開発者の想いの込もったプロダクトとモヤモヤを抱える一人ひとりが交差し、予期せぬ気付きや出会いが生まれる場となることを願う意味が込められている。

会場には、日本未上陸の最新プロダクトを含む、150以上(予定)のプロダクトやサービスを展示。生理や更年期、セクシャルウェルネスに関するトークセッションやワークショップ、医師への個別相談会など、心身のモヤモヤに向き合い、その解決方法を知ることのできる体験型コンテンツも用意するという。

150種以上のフェムテック製品を展示・体験できるイベント「Femtech Fes! 2021」が10月22日〜24日開催

写真左の「breathe ilo」(ブリーズ アイロ)は、ホルモンの変化によって移りゆく呼気のCO2レベルを測定し、月経周期を予測。データはアプリに連携され、スマホから確認可能。写真右は「Embr Wave 2」(エンバー ウェーブ ツー)。マサチューセッツ工科大のチームが開発した、ブレスレット型デバイス。手首をあたためたり冷やしたりと、快適に過ごせるようサポート

150種以上のフェムテック製品を展示・体験できるイベント「Femtech Fes! 2021」が10月22日〜24日開催

写真左は「elitone」(エリトーン)。装着するだけで出産・加齢により緩みがちな骨盤底筋をトレーニングできるというデバイス。写真右は「Lilu」(リル)。ハンズフリーな搾乳をサポートする電動ブラ。授乳中の母親の心身の負担を軽減するべく、デバイスの動きも工夫されている

fermataは、「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、未だタブー視される傾向にある「女性のウェルネス」課題を解決・支援する事業を行っている。女性の体の悩みやモヤモヤを共有するプラットフォームの創出、ウェルネス課題の解決に繋がる世界中のプロダクトの提供を通して、日本、そして世界のフェムテック市場の拡大を加速させ、女性だけではなく皆が生きやすい世界を目指すとしている。

「フェムテック」という言葉は、2013年頃に欧米のスタートアップ企業と投資家の間で使われ始めたものの、近年の日本では本来の意図から離れた意味で使われることも増えてきたという。fermataでは、現在「フェムテック」として扱われているプロダクトやサービスが、一過性のトレンドで消えてしまうのではなく、フェムテックという概念や言葉自体が不要になるほど当たり前の存在として普及することを目標にしている。

フェムテック専門ファンド「フェルマータ ファンド」が始動、妊活デバイスや衛生用品のスタートアップに出資予定

fermata(フェルマータ)とMistletoe Japan(ミスルトウ・ジャパン)は2月3日、国内外のフェムテック関連企業の支援を目的として、fermata Fund(フェルマータ・ファンド)を共同出資で設立した。2020年秋をめどに、25億円規模の1号ファンド「fermata Fund」を始動させる予定だ。アドバイザーには、連続起業家でMistletoe創業者の孫 泰蔵氏、The 15th Rock Ventures、白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長の海老根真由美氏が名を連ねる。

フェムテックとは、生理や妊娠をはじめとした女性の健康課題を解決するためのテクノロジーを指す。同社調べによると、全世界でのフェムテック領域への投資額はこの7年間で約60億円から約750億円まで成長しているという(出典元:Marks, Gene. 2019)。女性の社会進出が進んだ欧米だけではなく、今後はアジア・アフリカでの急成長が期待できる新たな産業で、2025年の市場規模は5兆円と予想されているそうだ(出典元:Frost & Sullivan 2018)。

fermataは、医療、パブリックヘルス、ビジネス、デザイン、マーケティングなどの専門家で構成される、2019年10月に設立された企業。市場調査から本格マーケット参入、ユーザーコミュニティとの接点までを提供し、フェムテック関連企業のサポートに取り組んでいる。Mistletoe Japanは、孫 泰蔵氏が率いるスタートアップ支援プロジェクトだ。事業のコアになるアイデアや技術を持った創業者と、同社が共同創業して、サービスや製品の開発を進めるという、従来のベンチャーキャピタルとはアプローチが少し異なる。

1号ファンドとなるfermata Fundの出資予定企業としては、妊活デバイスを開発するLady Technologies、衛生用品の開発・販売を手掛けるCome&goneが決まっている。