Google、AirDrop対抗のファイルマネージャー、Files Goを提供へ

Googleは新しいモバイルアプリ、Files Goを近々公開しようとしている。Androidユーザーはモバイル端末上のファイルを(オフラインでも)簡単に転送できるようになり、必要に応じて端末のストレージも解放できる。アプリは12月始めから全世界で公開予定。

Files Goを最初に見つけたのは9to5Googleで、Play Storeにテスト用の早期アクセスプログラムの一つとして置かれていた。テストはすでに締め切られていたが、9to5Googleは説明書きとスクリーンショットからアプリの機能を垣間見ることができた。

基本的にFiles Goは、ファイルマネージャー、兼ファイル転送ツール、兼クリーンアップ・ウィザードのようだ。メイン画面には現在使用中のストレージ容量が表示されアプリのキャッシュを解放したり、チャットアプリなどで受信したファイルが蓄積されている場所を確認するためのツールがある。

別の画面には、画像、ビデオ、オーディオなどのファイルタイプごとのリストや、「受信済み」ファイルのセクションもある。

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Files Goのスクリーンショット/ 出典:9to5Google

各セクションではファイルを出所別にフィルターして、発見、アクセス、削除がやりやすくなっている。たとえば、カメラで撮った画像、スクリーンショット、チャットアプリで受信したファイルなどだけを表示できる。

もちろんGoogleはGoogleフォトの一機能としてクリーンアップツールをすでに提供しているが、Files Goは写真とビデオ以外にも対象を広げている。

そしてFiles Goで最も注目すべき機能はBluetoothを利用したファイル共有だ。ユーザーはオフライン状態でも他ユーザーとファイルを共有できる。これは同じくBluetooth経由で写真やビデオ、文書、連絡先などを近くのApple端末と共有できるAppleのAirDropをAndroid風にしたともいえる。
ただし、Files Goのスクリーンショットを見る限り、ファイルを送受信する際には両方のユーザーがアプリを開いておく必要があるようだ。

一部の報道はオフライン機能と”Go” のブランディングから、新アプリは途上国市場専用と推測している。Googleは、低価格端末用の軽量版AndroidをAndroid Goの名前で提供している。

しかし本紙は、Files Goは12月始めから全世界で公開されると理解している。

コメントを要求したところ、Google広報は以下の声明でアプリの存在を認めた

「当社はユーザーがスマートフォンを最大限に活用するための方法を常に探求しています。現時点で具体的に発表できるものはありません。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Windows Phone 8.1用のファイルマネージャFilesがローンチ…まさにWindows文化だ!

今日の午後(米国時間5/30)、MicrosoftがFilesをリリースした。それは前から約束されていたWindows Phone 8.1用のファイルマネージャだ。

シンプルなアプリだが、ローカルな(==実機上の)ファイル管理はこんなもんだろう。Filesのユーザは、ローカルに保存されているコンテンツや、SDカード上のコンテンツにアクセスできる。フォルダも作れるし、コンテンツの移動や削除など、一般的なお仕事もできる。

RedditのAMA(何でも聞いてよ)でMicrosoft Windows PhoneのグルJoe Belfioreが、Filesを予告した。そのとき彼は、5月の終わり頃と言ったから、タイミングはどんぴしゃりだ。

Windows Phone 8.1のユーザはここでダウンロードできる。Windows PhoneのユーザはまだWindows Phone 8の人が多いと思うが、Windows Phone 8.1は最初、デベロッパだけが対象だった。マスマーケットは、まだこれからだ。

FilesはApp AnnieのWindows Phoneランキングチャートに載っていない。8.1だから、すぐには登場しないだろう。だから現時点での評判などは、よくわからない。

Microsoftはなぜ、携帯電話のオペレーティングシステムにもファイルマネージャが必要、と考えているのか? なぜならWindows Phoneは、OneDriveやOfficeのクライアントでもあるからだ。そしてMicrosoftは、モバイル上でもそれらが実際に利用されることを望んでいる。

おっと、それから、ユーザもそれを要望したからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


WinZip、ZipShareでクラウドに参入。あらゆるストレージのファイルを圧縮、管理、共有できる

WinZipは、90年代初期に公開されたファイル圧縮ツールだが、今でも年間3000万回以上ダウンロードされている。今日そのWinZipがクラウドに参入した。同社は、ZipShareという、ファイルのZip、管理、暗号化、および共有サービスをスタートし、主要なファイルホスティング・プラットフォームとも連携する。

現在ZipShareは、ファイルの圧縮と共有を、ユーザーのパソコンからだけでなく、Box、Dropbox、Google Drive、OneDrive、SugarSync、HighTail、CloudMe等からも行うことが可能で、他のプラットフォームも追加予定だ。しかし、ZipShareが面白いのはそのファイル管理機能だ。

はっきりさせておくと、ZipShareは自身で新たなクラウドストレージ・サービスになろうとはしていない。むしろ同社のねらいは、多くのユーザーがファイルの作成、保存、共有のすべてをオンラインで完結させている今日の世界で、WinZipのテクノロジーをより重要な位置付けにすることにある。、

もちろんWinZipは以前からクラウドが自社ビジネスに与える影響を認識している。WinZip バージョン17を2012年10月に公開した時、Dropbox、Google Drive、Microsoft SkyDriveをはじめとするクラウドサービスを追加サポートした。しかし、レビュー結果は、あまり芳しいものではなかった

WinZipは、モバイルアプリでも少ないながらクラウドサービスを統合してきたが、これも対象ファイルホスティングサイトの拡大と共に変わっていくだろう。

しかし、これまで同社のソフトウェアはそれぞれのバージョンが特定の環境でのみ動作していた。WinZipの製品担当ディレクター、Jacques Lamontagneがこう言っている。「われわれは、プラットフォーム無依存の製品を作りかった。そのためにはウェブアプリを作る必要があった」。さらに彼は、同社が圧縮機能以上に、WinZipの共有機能により重点を置きたかったことも説明した。

つまり、ZipShareにファイルをアップロードする際、ユーザーはファイルの最終目的地としてどのクラウドストレージを使うかを指定できる。ファイルはアップロードの最中にZip圧縮されながら、ユーザーお気に入りのサービスに保存され、オプションでパスワード保護を追加することもできる。これによって、ストレージサイトが既に保護機能を導入している場合にも、第2のセキュリティー層として働き(AES-256暗号を使用)、侵入に対してファイルがより安全になる。

アップロードが完了すると、そのzipファイルをメールまたはfacebook、Twitter、LinkedInなどのソーシャルネットワークでシェアすることができる。ZipShareは受け手にURLを発行し、それをクリックすればzipファイルをダウンロードできる。同サービスはファイルのダウンロードも追跡するので、送り手はファイルがアクセスされたかどうか知ることができる。

こうして、ウェブ、デスクトップ、モバイルいずれからもファイルをすばやくアップロード、zip圧縮できることに加え、ZipShareの “My Files” セクションを使えば、ユーザーの好きなクラウドサービスを横断してファイルを管理できる。つまり、ZipShareを使って、異なるファイルホスティングサイト間でファイルを移動したり、クラウド上のファイルを削除、zip、unzipしたりできる。

クラウドに保存したファイルをzipできる機能は、ストレージサービスの容量を最大限に活用したいユーザーにとっては朗報だ。「(各社が提供する無料ストレージを)合計すれば、空き容量は40~50GBになる。無料ユーザーはそれが一杯になるまで使い続けられる」とLamontangeは言った。

現在サービスはベータ版で、モバイル版の最適化を完成させている段階だ。今春中に正式スタートの予定。

ベータ期間中は、共有、追跡、暗号化、ファイル管理の全機能が提供されているが、正式提供後は基本的ファイル共有のみ無料で利用てきる。WinZipはプロバージョンを年間39.95ドルで提供する計画だが、今後変わる可能性があるとのこと。他に9.95/月のビジネスモデルも検討中で、1社あるいは複数のクラウドストレージ会社との提携も視野に入れている。

興味のあるユーザーは、ここでサインアップできる。

写真提供:Flickr user theaucitron under a CC by-SA 2.0 license

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook